2025年01月28日

人事の平均年収とキャリアパス、年収を上げる方法を解説

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人事は、採用や教育研修、制度構築など幅広い業務を担っており、企業やポジションによっても仕事内容や年収が異なります。
「自分と同世代の人事がどれくらいの年収なのか」など、疑問を抱えている方も多いでしょう。

今回は、人事の年収相場やキャリアパス事例、年収を上げる方法などについて解説します。

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人事の年収相場は?

厚生労働省が運営する「jobtag」にて、令和5年賃金構造基本統計調査の結果をもとに算出された全国の人事事務の年収は493.4万円でした。
また、2023年にMS-Japanの転職エージェントサービス「MS Agent」に登録のあった人事経験者の現年収は537万円です。
このことから、人事の年収相場は500万円前後と考えられます。

さらに、年代別で人事の年収を見てみましょう。
下記の表は、「MS Agent」の人事経験者の現年収データを年代別に算出したものです。

年代 オファー年収
20代 397万円
30代 476万円
40代 556万円
50代 721万円

最も年収が高い年代は50代以上の721万円で、最も低い年代は20代の397万円でした。
職種問わず、年代が上がるほど管理職の割合も増え、転職時に求められるスキルレベルも上がるケースが一般的です。
「MS Agent」のデータからも、年代とともに高くなっているのが分かります。

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人事の仕事内容によって年収は変わる?

人事は企業やポジションによって担当業務が異なります。
ここでは、人事の基本的な仕事内容と、年収が高い人事の仕事内容について解説します。

基本的な人事の仕事内容

人事の仕事は大きく分けると、以下の4つに分類できます。

・採用
・教育研修
・労務管理
・人事評価・制度企画

中小企業などで、1人ですべての人事業務を担う「1人人事」の状況を除き、業務ごとに担当者やチームが分かれる体制が一般的です。
担当業務は、人事としての経験年数や企業での勤務年数、知識・スキルなどによって割り振られ、担当業務によって年収水準も異なります。

年収が高い人事の仕事内容

担当業務が年収に与える影響を測るために、2023年上半期に「MS Agent」で募集された人事・総務求人の内、高年収求人(想定下限年収600万円以上)で求められている業務経験・スキルをまとめました。

高年収求人で求められるスキルは、「制度・企画」が35%と最も多く、「採用」が28%、「労務」が18%と続きました。
各スキルの内訳を見てみると、「制度・企画」では「人事考課制度の構築・運用・改定」「就業規則の導入・運用・改定」が重要視されています。
「採用」では、「中途採用」と「採用計画」、「労務」では、「社会保険手続」と「勤怠管理」が求められる傾向です。

高年収求人で求められるスキルとして最も多い「人事考課制度」は、従業員の業績や行動を評価し、昇進やキャリア開発などの人事施策を実施するための基盤となります。人事としての知見と総合力が求められる分野です。

「就業規則」も同様で、従業員と企業の間における権利や義務、職場のルールや手続きを明文化する重要な制度です。組織の文化や価値観、ビジネスニーズを理解し、それを反映した就業規則を設計する能力が求められます。

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人事のキャリアパス事例

人事の キャリアパス事例人事に配属された後のキャリアパスについて紹介します。

一般的な人事のキャリアパス

若手社員 新人研修や新卒・中途採用を担当
中堅社員 採用計画や研修計画の立案および運用
管理職 人事企画・要員計画・評価制度の考案・運用
管理職以上 CHRO/CHO、HRBPなど

若手社員の主な業務は、年齢が近い新卒採用や新人研修などを担当し、経験を重ねた後に中途採用です。
中堅社員になると採用・研修計画の立案・運用を任され、管理職になると制度設計も行うようになります。
最終的にはCHRO/CHOとして経営陣の一員となる、もしくは経営者や人事部門責任者のパートナーとして問題解決をサポートするHRBPとして活躍するのが通例です。

採用のスペシャリストとしてキャリアアップ

若手~中堅社員 新卒採用や中途採用を担当
管理職 採用計画の立案および採用業務責任者

採用担当として経験を積んでいくキャリアパスです。
若手時代は新卒採用をメインとし、中堅になると即戦力となる中途採用を担当します。
管理職になると、採用計画の立案および採用責任者としてリーダーシップを求められます。

研修のスペシャリストとしてキャリアアップ

若手社員 営業部門や広報部門など、人事以外の部門で業務経験を蓄積
中堅社員 研修担当として人事に配属され、研修の企画・運営を担当

若手時代に様々な部署で経験を積み、そこで得たものを研修担当者として活かすというキャリアです。

近年、女性や外国人労働者、障がい者の活躍の場が広がり、多様性を理解するダイバーシティ研修の重要性が高まりつつあります。
若手時代に様々な部署で知見を広め、多様な価値観を身につけることは、ダイバーシティ研修やメンタルヘルス研修などの企画・運営に役立ちます。

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年収を上げるキャリアアップの方法とは

年収を上げるキャリアアップの方法としては、「昇級・昇進して管理職を目指す」「専門分野に特化してスペシャリストを目指す」「給与水準の高い会社に転職する」の3つがあります。
ここでは、それぞれの方法について細かく解説します。

昇級・昇進して管理職を目指す

まずは社内で昇級・昇進して管理職を目指す方法です。管理職やリーダーポジションに昇進することで、責任範囲が拡大し、それに伴い年収も上昇することが期待されます。

昇級・昇進するためには、組織を深く理解しておく必要があります。幅広い業務を習熟し、具体的な成果やKPIの達成を目指しましょう。
チームのマネジメントやプロジェクトリーダーの経験を積むことで、上層部からの評価につながり、昇級・昇進へつながるでしょう。

専門分野に特化してスペシャリストを目指す

特定の専門分野に深く特化することで、その分野のスペシャリストとしての価値を高め、高い報酬を得る方法もあります。
例えば採用担当では、現在採用が非常に難しいとされているITエンジニア採用や、ダイレクトリクルーティング、採用広報など能動的な採用手法の経験を豊富にもつと、より評価されやすくなります。
専門分野における最新トレンドを常にキャッチアップし、専門的なスキルを磨きましょう。また、専門分野関連の資格や認定を取得することで、知識を証明できます。

給与水準の高い会社に転職する

現在の職場の昇進制度がない、上の役職が埋まっているなど事情で、キャリアアップがうまくいかない場合もあります。
また、人事は営業のように成果を可視化できる部門ではないため、努力が正しく評価されていないケースもあるでしょう。
そのような状況の場合は、年収水準の高い企業や昇進・評価制度の整っている企業へ転職する方法もあります。

年収アップを目的とした転職は、転職エージェントの利用がおすすめです。
年収が高いポジションの募集は、不特定多数に公開する転職サイトではなく、転職エージェントの非公開求人を利用する企業が増えています。
非公開求人は、企業が求める条件にマッチした人にだけ紹介される求人で、求人情報の公開範囲を制限することができるため、企業にとって重要なポジションの求人人気が高く応募殺到が推測される求人で利用されています。

また、転職エージェントは、人事業界に詳しいキャリアアドバイザーによるカウンセリングや、応募書類の添削、面接対策など、様々なサポートを無料で提供しています。
自分に合った求人が見つからない、自分の経歴で何をアピールすれば良いか分からないなど、転職活動で悩みのある人は、ぜひ弊社「MS Agent」にご相談ください。

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年収800万円以上の人事求人例

ここでは、「MS Agent」が取り扱っている、年収800万円以上の人事求人を一部ご紹介します。

採用スペシャリスト/東証プライム上場企業/ワークライフバランス◎/フレックス〇

仕事内容
・採用戦略の策定と推進
・採用プロセスの改善と最適化
・ハイレイヤー人材の採用
・中途採用プロセスのリード
・オンボーディングの支援 等
必要な経験・能力
・採用戦略立案および実行経験(3年以上)
・採用プロセス全体の管理経験
想定年収
900万円 ~ 1,500万円

創業約70年/老舗の外資自動車部品メーカー/人事部長の募集

仕事内容
■人事全般(部下3名)
・人事制度企画運用(評価・昇格等)
・採用
・教育研修
・給与社保
■総務全般(部下2名)
・株主総会、取締役会
・安全衛生
・諸契約(リース、不動産、保険等)
・施設管理、レイアウト変更
■海外人事
・全社の組織人事の交渉・相談
・海外駐在員(インドネシア、タイに各1名)のケア
・インドネシアとタイの海外関連会社の現地人事スタッフのサポート 等
必要な経験・能力
<必須>
・人事制度の立案や導入経験
・ビジネスレベルの語学力
<歓迎>
・外資系企業およびメーカーでの人事経験
・労働環境衛生に関する人事経験
想定年収
1,000万円 ~ 1,300万円

人事マネージャー~部長/成長期の企業で人事統括と戦略策定に携わる/上場グループ

仕事内容
・人事戦略策定
・戦略実現にむけた組織創り
(要員計画~採用・異動・配置)
・人材開発/組織開発
(研修の体系化、必要に応じて組織開発施策を企画立案実行)
・パフォーマンス&報酬マネジメント
・給与社保のサービスオペレーションを高度化させる基盤構築と改善
・法令対応
・ウェルネス経営における基盤づくり
・HDとの連携
必要な経験・能力
・複数社経験、複数部門経験
・人事採用/企画、もしくは労務(給与計算のみはNG)どちらかに強みがあること
・未整備な状況を整備、再構築した経験
想定年収
800万円 ~ 1,000万円
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まとめ

人事部門は、採用や教育研修、労務、制度構築など、企業にとって重要な業務を担います。

人事のキャリアにおいては、経験の幅と深さが年収アップの鍵です。
勤務年数だけでなく、新しい採用手法の導入や業務効率化などの実績も評価されるため、常に挑戦し続けることが重要です。
これにより、社内での昇進や転職の際に高い評価を受け、年収アップのチャンスをつかめます。

職場の体制の問題で年収アップ・キャリアアップが難しい場合は、年収の高い企業への転職もおすすめです。
転職活動に不安がある場合は、人事をはじめとする管理部門と士業に特化した転職エージェント「MS Agent」にご相談ください。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

柴 優太朗

大学卒業後、現職(MS-Japan)へ入社。
入社後は、RA(リクルーティングアドバイザー)として100社以上を担当し、業界問わずスタッフクラス~管理職クラスまで幅広い中途採用支援に従事。
異動の機会をいただき、2021年4月からCA(キャリアアドバイザー)として、管理部門及び士業領域幅広い方の転職支援に従事しています。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 役員・その他 ・ 社会保険労務士事務所 ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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