2024年10月25日

人事の平均年収とキャリアパス、年収を上げる方法を解説

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人事は、採用や教育研修、制度構築など幅広い業務を担っており、企業やポジションによっても仕事内容や年収が異なります。
「自分と同世代の人事がどれくらいの年収なのか」など、疑問を抱えている方も多いでしょう。

今回は、人事の年収相場やキャリアパス事例、年収を上げる方法などについて解説します。

人事求人の年収相場

弊社MS-Japanは、人事をはじめとする管理部門と士業に特化した転職エージェント「MS Agent」を提供しています。
まず、2023年に「MS Agent」で募集された人事・総務求人の年収相場を算出してみましょう。

「MS Agent」の上半期における人事・総務求人の平均年収は584万円でした。
その中で、最も高い割合の年収層は、「400~599万」51.2%を占めています。

なお、1,000万円以上に設定された求人はわずか3.0%であり、ほとんどの求人が「400~599万」「399万円以下」になっているのがわかります(合計で59.1%)。
人事・総務で1,000万円を超える求人は、ほとんどがマネジメントポジションであり、一般的な人事スタッフとして年収1,000万円を達成するのは基本的に難しいと言えるでしょう。

この調査は、人事求人と総務求人を総括して集計しています。一般的に人事は総務よりも年収が高い傾向があるため、人事の平均年収はこれよりも高いと推察できます。
また、想定年収の下限と上限の中央値を集計しているため、内定者のスキルや経験によって決定年収(入社時の年収)が高く設定される場合もあります。

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人事の年代別年収の目安

続いて、人事の年収を年代別に見てみましょう。
下記の表は、2023年4月~2024年3月の1年間で、MS-Japanの転職エージェントサービスMS Agentを利用して転職された方のオファー年収に基づいて算出したデータです。

年代 オファー年収
20代 426万円
30代 505万円
40代 628万円
50代 631万円
60代以上 543万円
全体 541万円

※オファー年収は月額給与及び定期的に支給される賞与の合計額であり、別途支給される時間外手当や決算賞与等の変動要素がある金額に関しては含まれておりません。

最もオファー年収が高い年代は50代の631万円で、最も低い年代は20代の426万円でした。
一般的には、年代が上がるほど、転職時に求められるスキルレベルも上がります。 「MS Agent」のデータからも、年代とともに高くなっているのが分かります。

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人事の仕事内容によって年収は変わる?

人事は企業やポジションによって担当業務が異なります。
ここでは、人事の基本的な仕事内容と、年収が高い人事の仕事内容について解説します。

基本的な人事の仕事内容

人事の仕事は大きく分けると、以下の4つに分類できます。

・採用
・教育研修
・労務管理
・人事評価・制度企画

中小企業などで、1人ですべての人事業務を担う「1人人事」の状況を除き、業務ごとに担当者やチームが分かれる体制が一般的です。
担当業務は、人事としての経験年数や企業での勤務年数、知識・スキルなどによって割り振られ、担当業務によって年収水準も異なります。

年収が高い人事の仕事内容

担当業務が年収に与える影響を測るために、2023年上半期に「MS Agent」で募集された人事・総務求人の内、高年収求人(想定下限年収600万円以上)で求められている業務経験・スキルをまとめました。

高年収求人で求められるスキルは、「制度・企画」が35%と最も多く、「採用」が28%、「労務」が18%と続きました。
各スキルの内訳を見てみると、「制度・企画」では「人事考課制度の構築・運用・改定」「就業規則の導入・運用・改定」が重要視されています。
「採用」では、「中途採用」と「採用計画」、「労務」では、「社会保険手続」と「勤怠管理」が求められる傾向です。

高年収求人で求められるスキルとして最も多い「人事考課制度」は、従業員の業績や行動を評価し、昇進やキャリア開発などの人事施策を実施するための基盤となります。人事としての知見と総合力が求められる分野です。

「就業規則」も同様で、従業員と企業の間における権利や義務、職場のルールや手続きを明文化する重要な制度です。組織の文化や価値観、ビジネスニーズを理解し、それを反映した就業規則を設計する能力が求められます。

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人事のキャリアパス事例

人事の キャリアパス事例人事に配属された後のキャリアパスについて紹介します。

一般的な人事のキャリアパス

若手社員 新人研修や新卒・中途採用を担当
中堅社員 採用計画や研修計画の立案および運用
管理職 人事企画・要員計画・評価制度の考案・運用
管理職以上 CHRO/CHO、HRBPなど

若手社員の主な業務は、年齢が近い新卒採用や新人研修などを担当し、経験を重ねた後に中途採用です。
中堅社員になると採用・研修計画の立案・運用を任され、管理職になると制度設計も行うようになります。
最終的にはCHRO/CHOとして経営陣の一員となる、もしくは経営者や人事部門責任者のパートナーとして問題解決をサポートするHRBPとして活躍するのが通例です。

リクルーター専門職としてキャリアアップ

若手~中堅社員 新卒採用や中途採用を担当
管理職 採用計画の立案および採用業務責任者

人事部門でリクルーターとしてキャリアを積んでいくキャリアパスです。
若手時代は新卒採用をメインとし、中堅になると即戦力となる中途採用を担当します。
管理職になると、採用計画の立案およびリクルートの責任者としてリーダーシップを求められます。

研修のスペシャリストとしてキャリアアップ

若手社員 営業部門や広報部門など、人事以外の部門で業務経験を蓄積
中堅社員 研修担当として人事に配属され、研修の企画・運営を担当

若手時代に様々な部署で経験を積み、そこで得たものを研修担当者として活かすというキャリアです。

近年、女性や外国人労働者、障がい者の活躍の場が広がり、多様性を理解するダイバーシティ研修の重要性が高まりつつあります。
若手時代に様々な部署で知見を広め、多様な価値観を身につけることは、ダイバーシティ研修やメンタルヘルス研修などの企画・運営に役立ちます。

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年収を上げるキャリアアップの方法とは

年収を上げるキャリアアップの方法としては、「昇級・昇進して管理職を目指す」「専門分野に特化してスペシャリストを目指す」「給与水準の高い会社に転職する」の3つがあります。
ここでは、それぞれの方法について細かく解説します。

昇級・昇進して管理職を目指す

まずは社内で昇級・昇進して管理職を目指す方法です。管理職やリーダーポジションに昇進することで、責任範囲が拡大し、それに伴い年収も上昇することが期待されます。

昇級・昇進するためには、組織を深く理解しておく必要があります。幅広い業務を習熟し、具体的な成果やKPIの達成を目指しましょう。
チームのマネジメントやプロジェクトリーダーの経験を積むことで、上層部からの評価につながり、昇級・昇進へつながるでしょう。

専門分野に特化してスペシャリストを目指す

特定の専門分野に深く特化することで、その分野のスペシャリストとしての価値を高め、高い報酬を得る方法もあります。
例えば採用担当では、現在採用が非常に難しいとされているITエンジニア採用や、ダイレクトリクルーティング、採用広報など能動的な採用手法の経験を豊富にもつと、より評価されやすくなります。
専門分野における最新トレンドを常にキャッチアップし、専門的なスキルを磨きましょう。また、専門分野関連の資格や認定を取得することで、知識を証明できます。

給与水準の高い会社に転職する

現在の職場の昇進制度がない、上の役職が埋まっているなど事情で、キャリアアップがうまくいかない場合もあります。
また、人事は営業のように成果を可視化できる部門ではないため、努力が正しく評価されていないケースもあるでしょう。
そのような状況の場合は、年収水準の高い企業や昇進・評価制度の整っている企業へ転職する方法もあります。

年収アップを目的とした転職は、転職エージェントの利用がおすすめです。
年収が高いポジションの募集は、不特定多数に公開する転職サイトではなく、転職エージェントの非公開求人を利用する企業が増えています。
非公開求人は、企業が求める条件にマッチした人にだけ紹介される求人で、求人情報の公開範囲を制限することができるため、企業にとって重要なポジションの求人人気が高く応募殺到が推測される求人で利用されています。

また、転職エージェントは、人事業界に詳しいキャリアアドバイザーによるカウンセリングや、応募書類の添削、面接対策など、様々なサポートを無料で提供しています。
自分に合った求人が見つからない、自分の経歴で何をアピールすれば良いか分からないなど、転職活動で悩みのある人は、ぜひ弊社「MS Agent」にご相談ください。

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上場企業の人事労務求人からIPO準備企業の人事の求人などの高年収が見込める求人から20代・30代向けのスタッフ層求人、 人事マネージャーや部長などの管理職求人を幅広くご用意しております。
サイト上に公開されている求人はごく一部の求人です。 会員登録することでご確認可能です。

まとめ

人事部門は、採用や教育研修、労務、制度構築など、企業にとって重要な業務を担います。

人事のキャリアにおいては、経験の幅と深さが年収アップの鍵です。
勤務年数だけでなく、新しい採用手法の導入や業務効率化などの実績も評価されるため、常に挑戦し続けることが重要です。
これにより、社内での昇進や転職の際に高い評価を受け、年収アップのチャンスをつかめます。

職場の体制の問題で年収アップ・キャリアアップが難しい場合は、年収の高い企業への転職もおすすめです。
転職活動に不安がある場合は、人事をはじめとする管理部門と士業に特化した転職エージェント「MS Agent」にご相談ください。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

柴 優太朗

大学卒業後、現職(MS-Japan)へ入社。
入社後は、RA(リクルーティングアドバイザー)として100社以上を担当し、業界問わずスタッフクラス~管理職クラスまで幅広い中途採用支援に従事。
異動の機会をいただき、2021年4月からCA(キャリアアドバイザー)として、管理部門及び士業領域幅広い方の転職支援に従事しています。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 役員・その他 ・ 社会保険労務士事務所 ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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