2024年05月14日

人事の研修担当者が転職する時にアピールすることとは?

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研修と教育による人材育成は、企業の将来を支える研修担当の重要な役割です。
ここでは、人事の「研修担当」について、業務内容や向いている人、必要なスキルやキャリアプランの立て方などを解説していきます。

研修担当の業務内容とは?

人事業務の1つである研修担当について、役割と業務内容を詳しく解説します。

研修業務の役割

人事の仕事は多岐にわたります。採用業務、処遇対応業務、人事制度の企画・立案、労務管理など、企業にとって欠かせない「ヒト」に関わる業務全般が人事の仕事です。
研修業務も、大切な人事の仕事の一環にあたります。

研修業務は、社員の能力開発に貢献する役割を持つ業務です。研修を通じて人的資産である従業員の能力を最大限発揮させる状況を作ったり、従業員の能力を開発したりすることで、企業価値の向上を目指します。
そのため、研修業務は経営層からも期待される業務の1つだと言えるでしょう。

研修担当の仕事内容

研修担当の仕事内容は、研修の企画カリキュラムの構築研修終了後のアフターフォロー研修の成果分析などが挙げられます。
研修を内製している場合は、現場社員から講師を選定・依頼するだけでなく、自身も講師として登壇することもあるでしょう。 外注している場合は、社外研修の委託先の選定を行います。

研修担当に配属直後は、現在社内で行われている研修のチェックから始めることになるでしょう。
定期的に実施している研修は、過去のレポートやアンケートを見直し、改善点の洗い出しなども行います。

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研修担当に向いている人とは?

ここでは、研修担当に向いている人の特徴について解説します。

相手の立場になって考えられる人

研修は、ただ実施すればよいというものではなく、研修後の効果が求められるため、いかに参加者にとって有意義な時間を提供できるかが重要です。
研修担当者は、参加者が何を知りたいのか、参加者のキャリア形成に必要なスキル・知識は何かと考えながら研修カリキュラムを構築する必要があります。
常に相手の立場に立って物事を考えられる人こそが研修担当に向いている人材といえるでしょう。

論理的思考ができる人

研修カリキュラムの作成では、論理的な思考力が求められます。
論理的なカリキュラムが作成できなければ、そもそも研修自体の意義がなくなる可能性があるでしょう。
研修担当は、研修のゴールを見据え、到達するために何をすべきか、筋道を立てて考えられる人である必要があります。

マルチタスクが得意な人

研修担当が一度に実施する研修は1つとは限りません。
新卒採用向けや中途採用者向け、管理職や総合職、リーダー職などの役職別研修など、参加者の異なる研修を並行して実施することもあるでしょう。
マルチタスクが得意な人は、研修担当としての実力を発揮しやすくなります。

人前で話すことが好きな人

研修担当は、カリキュラムや研修資料の作成などの事務仕事が多いイメージを持たれやすいですが、研修講師や進行役を務めることもあり、人前で話をする機会が非常に多い職種です。
そのため、もともと人前で話すのが好きだという人なら研修担当として活躍の場がさらに広がるでしょう。

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研修担当で評価されるスキル・能力とは?

研修担当として現場で求められるスキルや能力としてはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
以下に、主なスキル・能力について解説していきます。

企画力

研修担当は、企業が求める人材を育成する研修を企画できる力が求められます。
研修では、業務フローやルールを学習するだけでなく、活躍するための基礎を共有していく必要があります。 研修によって高い効果を得られるようにするためには、ゴールを定めた上でカリキュラムを作成・実行していくことが重要です。

実行力・行動力

研修を開催するためには、まず参加者を集め、社内の各部署へ研修講師の依頼をする必要があります。そこで求められるのが、実行力や行動力などのスキルです。
場合によっては、研修の行う時期が企業の繁忙期と重なることや、参加へ拒否反応を示す社員もいるでしょう。
そうした場面でも、研修の意義を伝えて参加を促すサポートをするのも研修担当に必要な役割となります。

相手が理解できるように伝えるスキル

研修担当は自らが講師を務める場合、相手に分かりやすく伝えるスキルは必要です。
研修の質は、カリキュラム内容はもちろんですが、講師によっても大きく左右されます。 講師を務める際は、研修の参加者層に合わせて、相手が理解できる伝え方を研究することが重要です。

分析力

研修実施後は研修結果の分析を行います。
研修の目的は、仕事への活用や人材育成であるため、参加者のアンケートやその後の活躍ぶりを定点観測し、どの程度の効果を見込める内容であったかを分析していく必要があります。

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研修担当のキャリア

研修担当のプロになりたい場合は「研修チームが独立している企業」

研修担当のプロフェッショナルとしてキャリアプランを目指す場合、研修チームが独立している企業をおすすめします。

特に大手企業では、研修チームが独立している傾向にあります。大手企業は管理部門の人員数が多く、分業化が進んでいます。
業務ことにチーム・部署で分かれているため、専門的にスキルを磨きやすい環境だと言えるでしょう。

マルチな業務に携わりたい場合は「中小企業やベンチャー企業」

一方、研修担当を含め、多彩な業務を経験しながらキャリアアップを目指したい場合は、中小企業やベンチャー企業がおすすめです。

一般的に中小企業やベンチャー企業は管理部門が少数精鋭であることが多く、各部門が1人体制であることも少なくありません。そのため、研修だけでなく幅広い人事業務に携われるだけでなく、企業によっては経理・総務などの業務を兼務することもあるでしょう。
多忙である可能性も高いですが、将来的なキャリアプランの選択肢を広げることができます。

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研修担当が転職する際のアピールポイント

研修担当が転職する際のアピールポイント

研修担当として経験を積んだ後に転職する場合、選考でアピールできる強みとなるでしょう。研修担当経験をアピールする際は、研修の形式ではなく中身や効果を主張することが重要です。
また、企業が持つ問題・課題に対し、なぜその研修を行い、どのような変化や効果があったかを具体的に説明しましょう。成果をアピールする際は、数字に落とし込むことが重要です。

研修を行う本質的な目的を理解し、成果が出せる人材であることを、履歴書や面接の場でしっかりとアピールできるようにしておきましょう。
効果が高い研修を実施できるようになれば、従業員の能力をより存分に活かせるようになります。研修を通じて、新しい企業に貢献できる力があることを伝えることが重要です。

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研修担当向けの求人例

MS-Japanは、人事をはじめとする管理部門と士業に特化した転職エージェント「MS Agent」で取り扱っている研修担当向けの求人例をご紹介します。

住宅系サービスを展開している上場企業より教育・研修担当者の募集

仕事内容
・新卒・中途入社社員の研修
・育成プログラムの構築
・階層別研修の実施
・外部教育支援会社との折衝
・資格取得支援 など
必要な経験・能力
<必須>
・人材育成や組織開発業務の経験(事業会社/コンサル問わず)
<歓迎>
・マネジメント経験
・同規模・同事業フェーズでの実務経験
想定年収
450万円 ~ 700万円

老舗システム会社より人事責任者の募集です!

仕事内容
・人材育成のためのデータ集計、分析、活用
・マネージャー研修企画、実行/育成支援
・オンボーディング研修企画、実行
・社員研修や育成支援
・キャリア開発につながるタレントマネジメント施策
・新入社員研修、階層別研修等の研修運営(研修講師を含む) など
必要な経験・能力
<必須>※下記いずれかの経験
・人材開発部門として研修・育成に携わった経験
・研修や人材開発を商材とする企業での実務経験
<歓迎>
・IT企業での就業経験
・エンジニア職を対象とした教育/研修の経験
想定年収
500万円 ~ 800万円

まとめ

人事部門の中でも、研修担当としての業務は、企業の将来を担う人材育成のための投資活動の一環と位置付けられます。
研修内容が充実しているものであれば、企業としての組織力を強固なものにできますし、その先にある生産性の向上にもつなげていくことが可能です。

研修担当としての業務を通じて、どのようなキャリア形成を目指しているのかを明確にし、どういった企業が自身の目標に合っているのかを見極めながら、効率の良い転職活動を行っていくことがおすすめです。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

橋ヶ谷 空資

大学卒業後、製薬会社へ勤務。主に病院、クリニックのお医者様へ新薬の情報提供に従事。MS-Japanに転職後は、キャリアアドバイザーとして転職活動を支援。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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