2023年11月13日

経理の年収は低い?平均年収比較や高年収経理求人の特徴など

管理部門・士業の転職

一般的に管理部門は「年収が低い職種」と言われています。
しかし、専門知識やスキルが求められる「経理」も年収が低いのでしょうか。

この記事では、管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」の独自データをもとに、経理の平均年収を算出し、経理の年収が低いと言われる理由や、平均年収以上の経理求人の特徴について解説します。

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経理の求人情報

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本当に経理の年収は低いのか

まず、経理の年収について実態を明らかにしましょう。
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」で、各職種の平均年収を比較すると、経理に該当する「会計事務従事者」は約431.8万円、対して「その他一般事務従事者」は約413.6万円と、「会計事務従事者」が20万円近く高い年収であることが分かりました。

また、弊社「MS Agent」で2023年上半期に募集された経理求人の想定平均年収は約506.3万円、中央値は約480万円です。

これらの結果を比較すると、一般事務よりも経理の平均年収は高い傾向にあり、必ずしも経理の平均年収が他の職種より低いとは言えないでしょう。


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経理の年収が低いと言われる理由とは

経理の役割は、企業全体のお金の流れを数値化し、正しく記録することです。経営層の意思決定に必要な情報を提供するため、迅速かつ正確に業務を進める必要があります。
企業活動に重要な業務を担っているにもかかわらず、なぜ経理の年収は低いと言われているのでしょうか。
その理由として考えられるのは、以下の3つです。

収益部門ではなく売上に直結しないため

経理の仕事は、毎日コツコツと収支記録を積み重ね、財務状況を管理することであり、売上に直接関与することはありません。
営業職であれば、成果を上げることが直接企業の収益増加につながります。しかし、経理がどれだけ正確に仕事をこなしたとしても、会社の利益は発生しません。
このような理由から、経理は他の部門よりも投資されにくいため、平均年収が低いと言われています。

勤務経験に併せて評価が高くなっていくため

多くの転職未経験者は、資格取得が年収アップに繋がると考えている方が多いようです。しかし実際は、資格取得者だからといって、すぐに高収入を得られるわけではありません。
特に経理業界においては、資格よりも実務経験が重視される傾向にあります。
経理は知識とスキルに応じて担当できる業務範囲が広がるため、地道に仕事をこなしていく内に重要な仕事を任されるようになり、収入が高くなっていくのが一般的だと言えるでしょう。

仕事の成果が評価されづらいため

受注件数などの分かりやすい数値で成績を可視化できる営業職と比較すると、経理業務は評価基準があいまいで、明確な評価制度がない企業も少なくありません。
さらに、経理は誰がやっても成果が変わらない仕事とみなされやすい傾向もあります。
専門知識と正確性が求められる業務であるのに、正しく評価されていないと感じる経理担当者も多いようです。


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経理だからこそ社内ルール順守とコミュニケーション力が重要

企業のお金の動きを正確に把握・管理する経理では、無駄にお金を使っているところや不審な動きを洗い出すという役割も担っています。
さらに経理として出世や昇給するためには、これは以外にもさまざまな役割が求められるでしょう。

例えば、領収証ひとつ切るにしても、企業によっていくつかの切り方が存在するように、どの会社にも独自の「社内ルール」が存在しています。このような社内ルールを従業員に順守させることも、経理としての大切な役割のひとつです。
社内ルールを順守できていない経理担当者は、いつまでたっても重要な仕事は任されません。独自に仕事を進めるような人材は、良い評価を得ることが難しいでしょう。

ただし、社内ルールは暗黙の了解であることも多いため、すぐ馴染めない場合もあります。
だからこそ、積極的に上司・先輩社員や他部署の人とコミュニケーションを取り、社内ルールの理解に努め、人間関係の構築も並行しておこなうことが大切です。
その結果、重要な仕事を任されるようになり、それに伴って年収アップにもつながるでしょう。


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平均よりも高い給与をもらうために、何をすればよいのか

全国平均、もしくは各都道府県の平均よりも高い年収をもらう人材になるためには、何をすればよいのでしょうか。

会社によって昇給水準は異なりますが、一般的には管理職を目指すことで年収アップにつながります。
基本給が上がるだけでなく、主任・係長・課長・部長それぞれの役職手当がつくことで、平均以上の年収になるでしょう。
ただし、課長職・部長職のポジションは少ないため、狭き門を狙うことになります。
一般職と比較して、管理職や幹部の重圧は非常に大きくなるため、プレッシャーやストレスに耐えられる精神力も求められます。

もし、マネジメント業務に携わりたくない場合は、税理士などの資格を取得し、専門職として携わるという方法も選択肢のひとつです。


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平均年収以上の経理求人の特徴とは

平均年収以上の経理求人の特徴とは

次に弊社「MS Agent」で2023年上半期に募集された経理求人の内、年収600万円以上の高年収求人の特徴をまとめました。

決算業務経験とマネジメント経験が求められる

年収600万円以上の経理求人で、最も必要とされているスキルが決算業務です。
9割以上の求人で決算業務経験を重視しています。決算業務を重視する企業の中で、約半数が「3年以上の年次決算」経験を求めています。

さらに、「マネジメント業務あり(入社後すぐ・前提)」の求人が7割以上で、「マネジメント経験不要」の求人は3割以下でした。

平均年収以上の求人では、「決算業務」と「マネジメント業務」の経験が重視されていることが分かります。

「IT・通信業界」は高年収求人の割合が高め

高年収の経理求人を業種で分類すると、最も高い割合を占めた業種は「IT・通信」の27.9%でした。
続いて「サービス」が19.9%、「製造」が18.5%を占めていますが、前年2022年下半期と比較して割合が増加したのは「IT・通信」だけであり、需要が伸び続けている業種であることが分かります。

このことから、転職で高年収を目指す場合は、現職で「決算業務」と「マネジメント業務」の経験を積み、「IT・通信」の求人を探すと良いでしょう。


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MSAgentで紹介できる高年収経理求人例

弊社「MSAgent」で取り扱っている経理の高年収求人の一部をご紹介します。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

成長中のメディアコンサルティング企業にて経理財務責任者候補募集

仕事内容
複数の子会社を持つ上場企業の経理責任者として、経理部門の人員と業務のマネジメント、親会社本体の経理(日次・月次)と単体決算(月次・四半期・年度)、グループの連結決算、決算開示書類の作成とそれに伴う監査法人対応、税務を統括していただきます
必要な経験・能力
<必須>
・上場企業での経理、連結会計、決算開示の実務経験
・決算開示に伴う監査法人対応の実務経験
・経理・会計、決算、税務に必要なPCとソフトウェアの利用スキル
・バックオフィス業務のマネジメント経験
<歓迎>
・公認会計士、税理士の資格
・各種会計システムの実務知識
想定年収
900万円~1,100万円

持株会社におけるグループ会社の予実管理、財務分析業務求人(スペシャリスト採用)

仕事内容
・入社時は財務会計業務を中心にグループ各社の単体決算業務から連結決算業務・開示書類作成まで(将来的に業務の幅を広げていただけることを期待します)
・経営陣に対するグループ会社各社の予実管理や月次実績の分析、グループ全体の資金繰りや資産運用の提案など
・将来的にはIR業務・株主対応、中期経営計画の策定や非財務情報の開示業務、コーポレートガバナンスコードへの対応などを期待します。
必要な経験・能力
<必須>
・上場基準企業での経理・財務(連結決算・開示書類作成)経験
・日商簿記検定2級以上
<歓迎>
・マネジメント経験
・中小企業診断士
・税理士試験科目合格
・ファイナンシャル・プランニング技能士2級
想定年収
910万円~1,200万円

まとめ

経理は、会社の意思決定を左右する重要な数値を管理している部門ですが、年収は低めだと言われています。
その要因として、経理の仕事内容が売上に直結しないことや評価制度の曖昧さなどが考えられます。ただし、実際の弊社データを見てみると、そこまで低くないとも言えるでしょう。

高収入を得るために、何が必要なのかをよく理解したうえで、転職の準備を進める必要があります。
年収アップを目指した経理の転職は、ぜひ弊社「MS Agent」にお問い合わせください。希望条件に合った経理求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策、内定後の条件交渉まで、転職活動をサポート致します。

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

橋ヶ谷 空資

大学卒業後、製薬会社へ勤務。主に病院、クリニックのお医者様へ新薬の情報提供に従事。MS-Japanに転職後は、キャリアアドバイザーとして転職活動を支援。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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