人事の転職は難しい?未経験からの転職を成功させる秘訣を徹底解説!
管理部門の人気部署でもある「人事」への転職を目指している方は多くいます。その人気ぶりから「人事への転職は難しい」という声もよく耳にします。とくに、未経験からの転職はハードルが高いと考えられているようです。
しかし、しっかりと対策すれば、決して人事への転職は不可能ではありません。
この記事では人事への転職が難しいといわれている理由や、未経験からの転職を成功させるポイントなどについて解説します。
人事への転職が難しいと言われる理由
人事への転職が難しいといわれている主な理由は「さまざまなスキルが必要だから」「自社内昇進や異動が多いから」「企業に対する理解が必要だから」の3つです。
それぞれ見ていきましょう。
人事にはさまざまな業務スキルが必要
人事の業務内容は多岐にわたります。たとえば、採用や評価、教育、労務管理、福利厚生の策定などを行わなければなりません。これらをすべてスムーズに進行するためには、各業務に関するスキルや知識を身につけておく必要があるでしょう。
また、多くの従業員と積極的に関わらなければならない部署のため、コミュニケーションスキルも欠かせません。
人事への転職においては、多様なスキルと知識を有していることをアピールする必要があります。この点が、人事への転職が難しいといわれている理由の1つです。
人事は自社異動での補填が多い
評価や異動、福利厚生などに直結する人事は、各社員の働きぶりや人柄、希望、目標などを詳細に把握しておく必要があります。加えて、企業文化を踏まえた采配も欠かせないため、内部異動で人事を補填するケースも多いのです。
人事は会社の中核を担う部署の1つであるため、自社社員を抜擢して異動させることも珍しくありません。
「人事は内部でまかなう」という意識が強い会社には、人事として転職することが難しいでしょう。
企業に対する理解が必要
人事には、企業文化や今後の目標、ビジョン、戦略などを考慮したマネジメントが求められます。そのため、企業についての深い理解がなければ適切な業務が非常に難しいポジションです。
人事として転職した場合は入社後に、企業についての学習から始めなければならない点が、転職のハードルを上げている要因と考えられます。外部から転職する場合には、事業内容や企業理念などを深く理解していることをアピールする必要があるでしょう。
特に未経験で人事に転職は難しい⁉
人事は転職のハードルが高く、とくに未経験の場合は転職が難しいとされています。
未経験からの転職が難しいと言われている3つの理由を解説していきます。
未経験可の人事求人が少ない
人事は管理部門であり、会社にとって非常に重要なポジションですが、直接利益を生み出す部署ではありません。そのため、ほとんどの会社が少人数の人員で人事を行っています。定員が少ない部署は、そもそも求人数も少ないのです。
また、教育コストなどの面から、仮に求人が出たとしても経験者が優遇される傾向にあります。即戦力が求められる点は、人事未経験者にとって大きな課題でしょう。
管理部門内でも人気ポジションで競争が激しい
人事は企業の顔になる部署の1つです。管理部門の中でも非常に人気が高く、社内外での競争が激しい傾向にあります。
未経験から人事の求人に応募する場合には経験者と競争しなければならないため、自然と難易度が上がります。
また、「未経験でも人事担当者がほしい」と企業が考えた場合、求人を出す前に、社内で希望者や適任者をアサインするケースも珍しくありません。
人事未経験から「外部の経験者」や「企業文化を理解している社内の従業員」と競争しなければならないため、転職が難しいといわれています。
資格で未経験をカバーすることが難しい
経理なら簿記、法務ならビジネス実務法務検定のように、資格を取得すれば、たとえ実務未経験であっても、自身のスキルや知識をアピールすることが可能です。
一方で、人事においては特定の資格だけで人事の幅広い業務スキルをカバーすることは難しいのが現状です。そのため、資格に加えて、これまでの経歴や実務実績などが重視される傾向があります。
「実績以外にスキル・知識を証明する手段が乏しい」という点が、未経験から人事へ転職を検討している方のネックになっているようです。
人事の役割や仕事
「人事への転職が難しいと言われる理由」の章で紹介したように、人事への転職が難しいとされる理由には、役割や仕事内容が多岐にわたる点も挙げられます。
人事部門では、企業の中で人に関わるさまざまな業務を担当しており、特に未経験の方にとっては、これらの業務内容を具体的にイメージすることが難しいかもしれません。
そこで、この章では人事の主な役割や仕事内容について詳しく解説します。
採用
人事の大きな業務の1つが採用です。採用というと書類選考や面接をイメージしますが、人事の業務はそれだけではありません。
求人メディアへの投稿や企業説明会への参加、SNSを利用した求人活動など、選考の前段階でも、人事には多くの仕事があります。
実際の面接は配属先の人が行い、人事は求職者の連絡窓口になるというケースもあります。
この場合も人事の役割が決して小さいわけではありません。人事が送るメールの印象がそのまま企業イメージに直結するため、注意が必要です。
また各部署と連携し「こんな人材を集めたい」「いつまでに何人、人を増やしたい」など、中長期的な採用計画の立案・実行・修正も行います。
教育研修
企業の発展において、社員教育は非常に重要です。実際の研修自体は各専門部署が行うことが多い一方で、研修環境の整備や研修計画の立案と実行、研修がうまく進んでいるかなどのチェックは人事の仕事です。
社内だけで教育研修の実施が難しい場合は、セミナーなどを外注する方法もあります。その場合は人事が依頼先の選定や交渉、実施までの調整を担うことも珍しくありません。
労務
給与計算や保険手続き、健康診断、勤怠管理など、労務全般も人事の業務です。労務に滞りがあると、社員の不信感につながり、退職の可能性が高くなるなど、企業に大きな影響を及ぼします。
労務を円滑に進められるかどうかが、優秀な人事の基準の1つといっても過言ではありません。
制度
福利厚生や社内規則、評価基準など、各種の制度や規則を整備することも人事の大切な仕事です。
制度・規則の充実は風通しの良さや社員の満足度向上につながります。
未経験者が人事への転職を成功させる3つのポイント
ここまで、実務未経験者の人事転職は難しいと説明しましたが、決して不可能ではありません。
「志望動機を明確にする」「人事に活かせるスキルや経験を探す」「会社研究を入念に行う」という3つのポイントを押さえれば未経験者でも人事として転職できる可能性は高まります。
それぞれの要点を解説します。
志望動機を明確にする
人事に限った話ではありませんが、転職においてスキルや経験とともに、「熱意」も非常に重要な要素になります。逆に考えると、熱意でスキルや経験の不足をある程度カバーできる可能性もあるのです。
「なぜ人事を希望しているのか」や「なぜ、その会社でなければならないのか」など、志望動機を明確にすることが、熱意を伝える効果的な手段です。
また、志望動機にはできるだけ具体的なエピソードがあると印象も強まるでしょう。人事を志したきっかけや、応募先の企業や業界にまつわる話など、「あなたにしか語れない」志望動機があれば、転職が成功に近づくはずです。
人事に活かせるスキルや経験を探す
人事未経験でも、人事業務に近いタスクをこなしたことはあるはずです。たとえば「採用の面接官を担当した」「福利厚生の導入提案を行った」「求人票を作成した」などが挙げられます。
また、上記のような経験に伴い、なんらかの結果が出た場合には大きなアピールポイントになり得ます。
人事に関わる業務での成功体験が人事を志望するきっかけになったなど、志望動機と経験を結びつけることで、独自性と説得力のあるストーリーがつくれるでしょう。
企業/業界研究を入念に行う
転職において、自分をアピールすることも重要ですが、「企業あるいは業界が求めている人材であることを訴える」ことも欠かせません。
とくに人事は企業の採用や教育を担う部署であるため、企業・業界に対する深い知識が求められます。企業や業界について入念に研究することで、自分の強みと相性の良い転職先を見つけやすくなるでしょう。
また、事前の研究は入社後のミスマッチを防ぐという観点からも効果的です。
ここで解説している3つのポイントを抑えるためには、管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」の活用がおすすめです。
人事の転職市場に精通したキャリアアドバイザーが、これまでの経験やスキルに合う求人の紹介や書類・面接対策など、転職のポイントを抑えたサポートを行います。
具体的にどのようなサポートをしてくれるのか、どんなキャリアアドバイザーがいるのか気になる方は、 「MS Agent」の転職サービス紹介をご確認ください。
人事への転職で評価される資格・スキル
人事において特定の資格で未経験をカバーすることは難しいと説明しましたが、一方で人事への転職に役立つ資格がないわけではありません。
以下では、人事として転職する際に評価される可能性が高い資格やスキルを解説します。
人事総務検定
人事総務検定は人事総務に関する実務知識や法律知識を問う試験です。取得すれば、人事および総務の基本的な知識を有していることが証明できます。
3級から1級まで3段階に分かれており、3級でも人事総務担当者向けの難易度なため、未経験者は3級の取得を目標にしてもよいでしょう。
社会保険労務士
社会保険労務士は、労務管理や年金・社会保険の手続きに関するスキル、またその知識を有していることを証明できる国家資格です。
社会保険手続きや給与計算、福利厚生の導入、社内規則の策定など人事の業務においても、知識を活かせるシーンが多々あります。
衛生管理者
衛生管理者は労働者の健康や安全を守るために定められた国家資格です。50人以上の従業員がいる会社では、少なくとも1人以上の衛生管理者を選任しなければなりません。
そのため、さまざまな職場でニーズの高い資格です。
コミュニケーション力
人事は社内外を問わず、人との関わりが非常に多い部署です。また、業務の特性上、言いにくいことを言わなければならない場面がどうしてもあります。
業務を円滑に進めるためには、双方が気持ちよくコミュニケーションを取れる気配りや伝え方の工夫などが欠かせません。
コミュニケーション力の高い方は、人事として活躍できるポテンシャルがあるといえるでしょう。
スケジュール管理スキル
人事のメイン業務の1つである採用は、計画に沿って着実に進めていく必要があります。
「期日までに採用が決まりそうなのか」「複数の求職者の面接スケジュールをどうやって組むのか」など、スケジュールに関する確認事項は多く発生します。
人事の転職において、スケジュール管理能力の高さは大きな強みになるでしょう。
人事の転職は転職エージェントが有利!
転職エージェントを活用すれば、難しいといわれている人事の転職が成功する確率は高まります。その理由は主に3つです。
1つ目は適切な求人の推奨です。
未経験でも応募可能な求人も多く扱っているためこれまでのキャリアや希望に応じた候補先を絞れます。
2つ目が丁寧なサポートです。
履歴書や職務経歴書の添削や面接対策などを行ってくれるため、転職活動が有利になります。
3つ目が非公開求人の取り扱いです。
各企業と信頼関係を築いてきた転職エージェントだからこそ扱っている求人が多数あります。非公開求人は競争率が下がる傾向にあるため、成功確率が上がります。
「未経験で自信がない」「人事としてステップアップしたい」などの悩みや希望をお持ちの方はぜひ、転職エージェントの活用をご検討ください。
自分1人で転職活動をするより、効果的に良い求人を探せます。
未経験でも応募可能な人事の求人事例
管理部門・士業特化型の転職エージェント「MS Agent」では、未経験でも応募可能な人事の求人も多数扱っています。
以下は、実際の未経験可の人事求人事例です。
東証スタンダード上場のIT企業の人事求人
仕事内容 |
・新卒・中途などの採用計画の立案・実施 ・人事制度・施策のPDCA ・会社の認知度向上 ・労務管理 |
必要な経験・能力 |
・Word、Excel、Power Point等での資料作成スキル |
想定年収 |
360万 ~ 490万円 |
IT戦略コンサル会社の人事採用担当の求人
仕事内容 |
・協力会社との連携 ・会社説明会の対応(新卒のみ) ・求職者との調整/面接対応 ・ダイレクトリクルーティングにおけるスカウト送付 |
必要な経験・能力 |
・人事、採用業務経験をお持ちの方 ・法人営業経験をお持ちの方(目安2年以上) ・SE経験をお持ちの方(目安1年以上) |
想定年収 |
336万 ~ 450万円 |
まとめ
人事は人気ポジションかつ、求人数も少ないため、転職が難しいといわれています。とくに経験や実績をアピールするのが難しい未経験者にとって、成功のハードルは非常に高いことでしょう。
しかし、人事業務に関連のある資格の取得や、コミュニケーション力とスケジュール管理能力のアピールなどによって、成功確率を上げることは可能です。
また、転職エージェントを利用することで、転職活動が有利になります。条件に当てはまる求人や非公開求人を数多く扱っているうえに、サポートも手厚いため、経験者・未経験者を問わず活用をおすすめします。
さまざまな手段を活用し、ぜひ人事としてのキャリアプランを実現させてください。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
大学卒業後、建設会社にて現場監督を経験し、その後ゴルフショップにて店長として店舗管理、販売業務に従事しました。
キャリアアドバイザーとしてMS-Japanに入社後、人事・総務・社会保険労務士を中心に担当。
経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 社会保険労務士事務所 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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