人事管理職に転職するためには?すでに管理職の方とこれから目指す方

更新日:2023/04/01
人事・総務

人事管理職に転職するためには?すでに管理職の方とこれから目指す方

管理部門・士業の転職

人事の業務と言えば会社に在籍している人材を管理する重要な仕事であり、業務を遂行するには相応の高いスキルが求められます。
とりわけ、管理職の経験をお持ちの方は人事の業務に活かす事が出来る場面が多く、転職の際に高く評価されるポイントが多くあります。
人事への転職をご検討中の方は是非この記事を活用し、ご自身のPRポイントを把握していただければと思います。 

人事管理職に転職するための3つのスキル

管理職に求められる力は何かを考える際に、ハーバード大学のロバート・カッツ氏が提唱した「カッツ・モデル」と呼ばれる考え方が参考になります。
カッツ・モデルでは、マネジメントに必要なスキルを以下の3つに分類しているのです。

  1. テクニカルスキル(業務遂行能力)
  2. ヒューマンスキル(対人関係能力)
  3. コンセプチュアルスキル

どれか1つが優れていれば良いというわけではなく、立場によって求められるスキルの比重が異なってきます。

管理職であっても、テクニカルスキル(業務を遂行するための知識や経験)は求められます。
実務経験が豊富だと、転職先でも業務遂行能力が高いと評価されやすいです。
また、1人で業務を遂行できるだけではなく、社員と協力して大きなプロジェクトを動かした経験があると、会社全体をマネジメントできる実力があると考えられます。

ヒューマンスキルは、比重が最も高くどのような立場の管理職にも必須のスキルです。
個人で良好な人間関係が築けるだけではなく、部下を育成し組織力を強化するスキルがあるかが評価ポイントとなります。

コンセプチュアルスキルは、いわば物事の本質を見極めるスキルです。
この能力が高い人は、1つの経験から抽象的なモデルを作ることができます。
抽象的な思考能力が高い人ほど、どのような場面でも臨機応変に対処して多くの人を導きながら合理的に仕事をすることが可能です。
管理職としてレベルが上がるほど、コンセプチュアルスキルが求められます。

求められている立場に応じてカッツ・モデルが提示する3つのスキルを満たしている人材は、転職市場でも評価されやすいです。

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管理職経験がある人事の転職

転職先が期待していることは?

管理職経験がすでにある場合は、転職先の企業でも同じように優れたマネジメント力を発揮することが期待されています。
当然、転職先からの期待度は高く、即戦力として役に立つことが求められています。
前職までの経験を活かすだけでなく、新しい職場に応じたプラスアルファの実力を示していくことが必要です。管理職経験がある人は、転職先の企業でもこれまでの実績以上の仕事が求められるでしょう。

管理職経験は積極的にアピールしましょう

管理職経験があることは、転職の際に有利なアピールポイントとなるので、積極的に活用しましょう。経験がある役職、部下の人数、管理職として在籍した期間など、応募先企業の担当者がわかりやすいように、情報を整理して実績をアピールすることが大切です。
具体的なエピソードを盛り込むとより効果的でしょう。

なお、管理職経験といっても、必ずしも自分が持っている能力が応募先の企業に合っているとは限りません。
自分が持っている経験、実力を明確化し、しっかりと企業側に伝えることは、ミスマッチを防ぐ上でも役立ちます。

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管理職経験がない人事の転職

転職先が規定していることは?

管理職の経験がなくても、管理職として採用されることがあります。
この場合、年齢の若いミドルレンジの人材であることが多いです。
経験はなくとも管理職を任せられるポテンシャルを期待して採用されることがあります。
注意点としては、管理職としてのスキルが期待されるため、スキルが不十分だとミスマッチが発生するリスクがあります。

面接の場で、管理職のスキルがあるにも関わらず経験がない理由は何なのかを聞かれる可能性も高いです。
企業としては、実力のない人材を採用してコストが生じることは避けたいという意向があります。
年齢が若い人ほどポテンシャルで採用される可能性もありますが、自分が管理職の業務を遂行できるかどうかは冷静に見極めなければなりません。
現在、人事として携わっているならば、管理職まで出世してから転職するという方法もあります。

やる気以外でも期待値を高められる経験や実績を話せるようにしておこう

管理職に転職するには、やる気だけではなく、当然実力の有無が重視されます。企業側が、実力を推し量る際に活用するのは、応募者の経験や実績です。
自分のキャリアを効果的にアピールするためにも、応募先の企業の期待値を高められる経験はないか、使える実績はないかを棚卸ししておきましょう。
具体的なエピソードや数字を活用して、言語化しておくことも大切です。
自分が企業の求めている人物像にマッチしていることをうまく伝えられるよう、念入りな準備が大切です。

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管理職経験者に求められるマネジメントスキルとは

転職市場において管理職経験者にはどのようなマネジメントスキルが求められるのでしょうか。
以下では、一般的にマネジメント経験として理解される「管理職としての実務経験」「プロジェクトリーダーとしての経験」「部下を教育した経験」の三つの項目についてご紹介します。

管理職としての実務経験

管理職とは役職でいうと課長、部長などが該当します。
管理職は部下である従業員の労務管理、勤怠管理、教育、人事評価、担当部署の業績管理、職場環境の整備などを行うのが主な役割です。また、企業によっては部下のモチベーションを高める、組織文化を構築するなど、人間力を活かした活躍も期待されます。
管理職には従業員の管理に関する幅広い分野に責任を持ち、組織活動を円滑に行える体制・環境づくりが求められます。
こうしたスキルは一朝一夕で身に付けられるものではないため、管理職経験がある人材を欲している企業は多いです。

プロジェクトリーダーとしての経験

企業では日々多様なプロジェクト・事業が運営されていますが、管理職はそれを成功に導くリーダーとしての役割が求められます。
プロジェクト・事業を成功させるには、その分野に関する専門家並みの知識・経験を持ち、組織をけん引して成果を出せる能力を持つ管理職の存在が欠かせません。
 課長や部長といった役職上における管理職の経験がなくても、プロジェクトリーダーとしての経験や特定の事業で中心的な役割を果たした実績があれば、転職市場で高く評価されます。
採用面接に臨むときは、どのようなプロジェクトを率い、どの程度の実績を上げたのかを具体的に説明できるようにしておきましょう。

部下を教育した経験

人材育成は企業にとって最重要課題の一つですが、そのためには優秀な教育担当者が必要です。
例えば、研究開発部門において人材育成のカリキュラムを構築できる人がいれば、企業の製品開発力、既存製品の品質がアップし、企業の競争力確保につながります。 これまで人事部門にて人材開発や、部下・後輩の指導・育成の経験があるならば、積極的にアピールしましょう。転職市場では、こうした部下の教育経験もマネジメントスキルとして高く評価されます。
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人事管理職の年収は?

具体的な年収額は本人の実務経験やスキル、企業規模などによって変わってきますが、一般的には、30代から40代でリーダー・課長クラスで部下のマネジメントを行うレベルだと、年収500~700万円程度です。

人事部門の年収は他職種に比べて、20代から30代にかけて平均年収が大きくアップする傾向があります。
特に30代後半になると組織マネジメントを担う責任のある役職を担うようになるため、それに応じて年収額も上がっていきます。
人事の専門職としてキャリアプランを描き、能力・経験を高めるための目標を立て、それを実現していくことで、転職を通して年収を向上させることが可能です。
 人事部門や管理部門長クラスになると年収1,000万円を超えることもあります。

人事部門はいわゆるバックヤード部門ではありますが、人事のスペシャリストとしてキャリアアップを図っていけば、高い年収を得ることもできるわけです。
 人事の平均年収は、他の管理部門職種と比べても高い傾向があります。
転職により一気に年収を上げることは困難かもしれませんが、将来像を明確に定め、計画的に経験、能力を積み上げていけば、年収を着実にアップさせることができるキャリアパスを見つけられるでしょう。

人事管理職として年収アップを見据えた転職を目指す場合は、現在の職場で能力・スキルの幅を広げておくことも大切です。
例えば採用業務であれば、面接官など特定の業務だけでなく、採用計画の立案、採用に関わる予算管理、新卒者向けの広告媒体の選定などに幅広く携わることで、多様なマネジメントスキルを磨くことができます。

管理職の求人を出している背景をつかみ対策しましょう

企業側には求めている管理職像があります。
なぜ企業が管理職の求人を出しているのかという背景を理解して、自分のキャリアから貢献できるポイントをアピールすることが大切です。
企業側の背景を理解する際には、弊社の様な転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントなら、企業の事情に精通しているので、より効果的なアピールポイントを整理することが可能です。
また弊社の場合、人事等の管理部門に特化しており、過去の転職実績から各転職希望者にあった自己アピール方法をお伝えする事が可能です。
管理職は、求められるレベルが高いですが、その分やりがいがあります。これまでの経験を活かし、積極的に人事の管理職を狙ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修した人

大学卒業後、在学中のアルバイト経験から塾業界へ進み、教室長として教室統括・運営に携わる。
その後MS-Japanにキャリアアドバイザーとして入社し、管理部門職種を幅広く、主に若手のスタッフ層を担当。
現在は人事・総務・社会保険労務士の領域に特化。
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