会計事務所が求める人材を事務所規模ごとに解説
会計事務所への転職で求められるスキルは、事務所の規模によって異なります。
そのため、会計事務所への転職活動では、自分のスキルがどのような規模の会計事務所で評価されるかを把握することが重要です。
この記事では会計事務所業界の構造を説明し、事務所の規模別に求める人材について説明していきます。
会計事務所への転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
会計事務所の求人情報を確認したい方はコチラ
会計事務所(会計・税務)の求人情報
大手会計事務所・中小会計事務所などの高年収が見込める求人から20代・30代向けのスタッフ層求人、未経験OK求人など幅広くご用意しております。
サイト上で公開されている求人はごく一部です。そのほかの求人情報は会員登録することでご確認いただけます。
会計事務所(資産税)の求人情報
会計事務所の資産税業務に関する求人情報を保有している弊社では、これから資産税業務でキャリアアップしたい方や他の会計事務所の資産税業務を行いたい方などに向けて数多く求人ご用意しております。
弊社のみが扱っている求人も多いため、ぜひご確認ください。
会計事務所業界の構造を整理
会計事務所の業界はBig4税理士法人、準大手(国内大手)・中堅会計事務所、中小会計事務所の3つに大きく分けられます。
Big4税理士法人
Big4税理士法人はグローバルに展開する世界的な会計事務所であるEY・Deloitte・KPMG・PwCのメンバーファームとして、日本で税務サービスを提供している以下の4社です。
- ・EY税理士法人
- ・デロイトトーマツ税理士法人
- ・KPMG税理士法人
- ・PwC税理士法人
Big4税理士法人の主なクライアントは上場・大手企業や外資系企業が中心であり、税務申告書の作成・税務コンサルティング・国際税務を中心に幅広いサービスを提供しています。
準大手(国内大手)・中堅会計事務所
準大手(国内大手)・中堅会計事務所は以下のような事務所が該当します。
- ・辻・本郷税理士法人
- ・税理士法人山田&パートナーズ
- ・その他50名~500名規模の準大手・中堅税理士法人
従業員50名を超える会計事務所は国内に120社ほどあります。
準大手(国内大手)・中堅会計事務所のクライアントの企業規模は中小企業から大手企業まで幅広く、事務所によって様々です。
中小会計事務所
日本の会計事務所は約27,000社ありますが、ほとんどが従業員50名未満の中小会計事務所です。
中小会計事務所のクライアントの多くは中小企業・個人事業主であり、税務申告業務や税務相談業務、記帳代行や決算業務などを担うほか、担当するクライアントによっては財務に関する相談や経営上のコンサルティング業務も担当します。
☑
関連記事
会計事務所に就職・転職するには?事務所を選ぶポイント
大手(Big4)会計事務所が求める人材とは
Big4税理士法人では、複数のスタッフでチームを組んでクライアント対応を行うことが一般的です。
そのため、クライアントだけでなく事務所内でも円滑にやりとりができるコミュニケーションスキルが求められます。
また、求めるスキルについては、注視するポイントが年代ごとに異なり、20代であれば科目合格、30代・40代であれば科目合格数や税理士資格、実務経験が評価ポイントとなります。
Big4税理士法人に転職するには、ポジションにもよりますが、科目合格は基本的に必須になります。
会計事務所未経験であっても、20代であれば簿記論もしくは財務諸表論に合格している場合は、採用される可能性があります。30代で未経験の場合は、税法にも1,2科目合格していると採用される可能性があるでしょう。
一方で、Big4は組織内で複数のチームが存在しているため、A部署では現在採用ニーズはないけど、B部署では採用されるかもしれないといった、社内のポジションによっても採否は変わります。
今の自分の経験や資格でどのようなポジションに行けるのか知りたい方は、MS Agentのような会計事務所の転職に特化した転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
準大手(国内大手)・中堅会計事務所が求める人材とは
準大手(国内大手)・中堅会計事務所でも、年代ごとに注視されるポイントが異なります。
20代であれば、科目合格していなくても実務経験があれば評価されやすくなる一方、まったくの未経験であれば経理経験や日商簿記2級以上、税理士試験科目など他のスキル・資格が必要です。
30代では、中堅事務所は実務経験だけでも採用される場合が多く、準大手(国内大手)会計事務所では科目合格も併せて求められるケースが多い傾向です。
40代では実務経験が求められますが、年齢に比例したスキルを保有していれば税理士でなくでも採用される可能性は高いです。
中小会計事務所が求める人材とは
中小会計事務所の場合、簿記2級を取得している20代であれば、会計事務所未経験者でも十分に採用される可能性があります。
中小企業の経営者とコミュニケーションを交わす機会も多いため、営業経験や銀行での融資担当経験があれば、より高い評価を得ることができるでしょう。
30代の場合には、2~3年の実務経験があり、税務申告書の作成を行った経験があれば評価されやすい傾向です。40代以上では、30代よりも実務経験が優先され、2~3年以上は必須となるでしょう。
会計事務所の転職で評価されるスキルとは
会計のスキルレベルをアピールするためには、専門資格の取得が最も分かりやすい判断材料となるため、税理士試験の科目合格をはじめ、会計に関連する上位の資格を取得しているほど高い評価を受けやすくなります。
Big4税理士法人に応募する際、30代が準大手(国内大手)会計事務所に応募しようとする際には科目合格が基本的に必要となってきます。
しかし、中堅会計事務所や中小会計事務所に応募するのであれば実務経験が大きな評価ポイントとなるので、決して資格取得がすべてではありません。
実務経験のうち、会計事務所ならではの業務である税務申告書の作成経験があれば、より高く評価されやすくなります。
中小会計事務所は、簿記2級以上で応募可能な事務所が多い傾向です。そのため、未経験の場合は簿記2級の取得で、応募できる選択肢を広げることができます。
特に中小会計事務所の場合にはクライアントの多くが中小企業や個人事業主であり、経営者と直接やり取りする機会が多くなるため、経営上の相談を受けるなどパートナーとしての役割を求められることもあります。
このような業務では、コミュニケーションスキルなどの、会計と直接関係のないスキルも評価されるでしょう。
会計事務所での勤務が向いている人とは
ここでは、会計事務所での勤務が向いている人の特徴をご紹介します。
まず1つめは、コミュニケーション能力の高い人です。会計事務所はクライアントである企業の経営者と直接やり取りする機会が多く、複数人でチームを組んで対応するケースもあるため、スムーズに業務をこなしていくには円滑なコミュニケーションが求められます。
会計事務所では、クライアントの決算書や税務申告書の作成などを担うため、ミスが許されません。しかし、担当する業務によっては判断に困る場合もあります。判断に迷った際に、周囲に相談しながら適切に業務を進めていくためのコミュニケーション能力が必要です。
次に、こつこつと自発的に勉強し、新しい知識を吸収できる人も会計事務所での勤務に向いています。
税制や会計基準は度々改正されるため、常に知識をアップデートしていかなくてはなりません。
会計事務所では実務経験が評価されるため、新たな業務を遂行するために日頃の努力も必要です。
また、責任感とバランス感覚を併せ持っている人も向いていると言えるでしょう。クライアントの数字を取り扱うため、責任感を持って丁寧に業務を進めていく必要がある一方、細部だけでなく全体を見る視点も必要です。
その他、パソコン(Office)スキルや協調性や柔軟性を備えている人も会計事務所にフィットしやすいと考えられます。
まとめ
会計事務所へ転職するためには、まず自分のスキル・経験の棚卸を行い、応募資格の有無を確認しましょう。
今回ご紹介した通り、Big4税理士法人、準大手(国内大手)・中堅会計事務所、中小会計事務所では、それぞれ応募者に求めるスキルのレベルが異なるため、自分がどこに応募すべきか見極めることが重要です。
会計事務所で活かせるスキルは、会計に関連するものだけでなく、金融や営業など畑違いの職場で培ったスキルも評価されることもあります。
自力で棚卸を進めづらい時や、応募すべき会計事務所選びに迷う時には、転職エージェントに相談しましょう。
弊社MS-Japanが運営する「MS Agent」は、士業・管理部門特化型転職エージェントであり、会計事務所への転職サポート実績を豊富に持っています。
会計事務所に詳しいキャリアアドバイザーによるカウンセリングや応募書類の添削、面接対策など、全て無料で利用可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
- #会計事務所
- #求める人材
- #転職
この記事を監修したキャリアアドバイザー
大学卒業後、幸せに働く人を増やしたいという想いから新卒でMS-Japanに入社。
上場企業を中心とした求人開拓から管理部門全般のマッチングを行い、2021年1月より専門性の高いJ事業部に異動。
主に会計事務所、監査法人、社労士事務所の担当を持ちながら士業領域での転職を検討している方のカウンセリングから案件紹介を両面で行う。
会計事務所・監査法人 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 税理士科目合格 ・ USCPA を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
あなたへのおすすめ求人
同じカテゴリの最新記事
弁護士の初任給はいくら?経験年収別・勤務先別の年収や年収アップの方法など
経理は年収が低い?真相を独自データで解説!年収が高い経理の特徴など
経理の転職情報|経理転職のプロMS Agentが徹底解説!
公認会計士の転職ならMS Agent|転職先の選び方やオススメ求人を紹介!
【弁護士も副業をする時代に】おすすめの副業と注意点を解説!
令和6年度弁理士試験合格発表|最新の合格率や合格後の流れを解説!
社会保険労務士(社労士)試験の難易度・合格率は?勉強時間や資格を活かせるキャリアなど
法務の転職・求人|最新の転職市場や転職成功のポイントを解説!
人事の転職ならMS Agent|経験・未経験別の人事転職成功のポイントを解説!
サイトメニュー
業界最大級の求人数・転職支援実績!管理部門・士業の転職に精通した専門アドバイザーがキャリア相談~入社までサポートいたします。
新着記事
求人を職種から探す
求人を地域から探す
セミナー・個別相談会
業界最大級の求人数・転職支援実績!管理部門・士業の転職に精通した専門アドバイザーがキャリア相談~入社までサポートいたします。