2023年04月01日

会計事務所の年収は未経験で○○万円。経験年数別の年収相場とは

管理部門・士業の転職


会計事務所への就職を目指している人は、年収相場が気になりますよね。

こちらの記事では、会計事務所の年収が決まる要素と合わせて、目安となる年収相場をご紹介します。
高年収を目指すための3つのポイントも解説していますので、会計事務所の年収や高年収を目指す方法が気になる方は参考にしてみてください。


会計事務所の年収はどうやって決まる?

会計事務所の年収を決めるポイントは2つあります。

1つ目は「経験年数」です。

「経験年数」とは、税理士補助として働いた年数を指します。
税理士補助として、会計事務所などで実際に担当クライアントの記帳代行や巡回業務、税務申告業務に携わった年数が経験年数としてカウントされ、それに伴い年収も決定します。
税理士補助として働いている人は、まだ税理士資格を有しておらず税理士を目指している人と目指していない人がいますが、具体的に税理士を目指していない人でも税務や会計のスペシャリストになることを視野に経験を積み、将来的に会計事務所や事業会社にて長期的にキャリアを築く人が多くいます。

2つ目のポイント「資格」です。

「資格」とは、税理士試験の科目合格数のことを指します。
税理士試験は、科目合格制です。出題科目は11科目あり、そのうち5科目に合格すれば税理士資格を取得することができます。
また、一度に5科目全てに合格する必要はなく一度合格すれば有効なので、毎年1科目ずつ合格することを目指すことも可能です。
受験生の多くは、無理の少ない範囲で合格を目指し、2〜3年のスパンで税理士資格取得を目指す人が多いと言われています。
目安となる勉強時間は、科目により異なりますが、2〜3年で税理士資格を取得することを目指す場合、週20~25時間程度は勉強することが必要です。
自分で計画を立てづらい場合は、独学ではなくスクールに通うという手法があります。
1日の勉強時間を記録し、無駄なく勉強計画を立てて実行していくことが大切です。

【参考URL】
税理士試験の難易度・合格率は?
学習計画の立て方 短期合格を実現するために

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会計事務所の経験年数別の年収相場とは

会計事務所の経験年数別の年収相場は、 1都3県に関しては、以下の通りです。

未経験~1年未満…280万円~350万円
1年以上~3年未満…320万円~400万円
3年以上~5年未満…350万円~450万円
5年以上~10年未満…400万円~500万円
10年以上…450万円以上

これは1都3県の水準であり、地方ではまた水準が変わってきます。
基本的に地方の方が年収水準は下がる傾向があるので、高年収を目指す場合は、高年収が見込める地域での就職を目指すことも選択肢の一つです。
まずは1都3県での就職を目指すことが無難と言えるでしょう。

「資格」は、事務所によってどの程度プラスの評価になるかは異なります。
何科目合格されているかによって、上記の年収より金額がアップする場合が多いです。各事務所の規定によって異なりますが、プラス数10万円~100万円程の年収アップが見込めます。
仮に未経験の場合でも、税理士資格に3科目合格しているならば、年収350万程度で採用いただけるケースもあるのです。

一方で、経験年数が長くても税理士試験科目の合格がない場合、昇給が見込めないケースもあります。
例えば保有資格が日商簿記2級までの場合、10年以上経験を積んでも年収500万円を超えるのが難しい場合もあります。

ただし、上記はあくまで目安ですので、個別事務所や担当案件の内容・数によって、年収は変わってきます。

【参考URL】
税理士事務所の平均年収を教えて下さい。

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会計事務所で高年収を目指すためには


会計事務所で高年収を目指すには、ポイントが3つあります。

①まずは税理士試験科目合格を目指す

一般的に年収500万円以上を目指すなら、税理士科目試験に5科目以上合格、すなわち税理士資格を有することが選択肢の一つです。
高年収を目指す場合、まずは地道に税理士試験科目の合格を目指すと良いでしょう。
また、税理士試験科目の合格数とあわせて、実務経験も重要な要素となります。可能であれば会計事務所で働いて実務経験を積みながら税理士試験合格を目指すことがおすすめです。
ただし、働きながら勉強することは、想像以上に大変な場合があります。
実務経験を積みつつ資格取得に向けて少しでも勉強に注力するために、税理士試験合格を目指すバックアップ体制が整った事務所を選んで就職すると良いでしょう。

バックアップ体制の有無を確認する方法として、その事務所で働きながら税理士試験合格を目指している人はいるか、また過去に働きながら税理士資格を取得した人がいるのかを確認する方法が有効です。
バックアップ体制が整っていると、試験の期間前に休みを取得しやすかったり、実際に税理士資格を有している人が社内で勉強セミナーを開いてくれたりすることが見込めます。
働きながら税理士資格取得を目指す方は、出来る限り税理士資格取得を応援してくれるような、勉強することに理解がある事務所を選ぶことが大切です。

②年収レンジが高い会計事務所を選ぶ

年収を上げることを重視しているなら、年収レンジが高い会計事務所を選びましょう。
3科目以上合格していると、Big4会計事務所の選考に進める可能性が高くなります。
Big4会計事務所で管理職以上を目指せば、年収1000万円以上を目指すことも可能です。Big4会計事務所でなくとも、中小規模以上の会計事務所でパートナー以上になることができれば、年収1000万円以上が目指せます。
ただし、高単価な案件やクライアントを抱えている事務所は、他とは違う強み・専門性を持っており、活躍するためには税理士資格を取得していることが必須です。
年収を上げるためには、将来的な自分のキャリアを見据えて、計画的に勉強していくことが必要と言えます。

③強みを持つ

税理士試験の合格者数は年々減少していますが、実は税理士の数は年々増え続けています。
税理士資格を有しているだけでは他との差別化は図れません。年収を上げて活躍するには、自分なりの強みを持つことが必要と言えるでしょう。
税理士資格を取得していることとあわせて、独自の専門性を持っていれば、長く活躍できる可能性が高くなります。
専門性や営業力などに磨きをかければ、将来的に独立開業し、年収1000万円以上を目指すことも可能です。選択肢が広がりますので、自分が得意な業務や伸ばしていきたい力を見極めて仕事や勉強をしていきましょう。
なお、一般的に会計事務所は、12月~5月が繁忙期、6月~11月が閑散期と言われています。
時間的に余裕ができる閑散期に、将来のことをじっくりと考えたり、自分が望むキャリアに合わせて勉強したりすることが効果的です。

【参考URL】
年収を上げたいです。税理士試験に何科目合格すれば、500万円以上の年収になりますか?
税理士試験3科目合格者です。年収1,000万円以上を目指すなら、どのような会計事務所がお勧めですか?

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まとめ

会計事務所の年収は、経験年数と保有資格で大枠が決まるケースが多いです。
年収アップを目指す選択肢として、まずは試験の合格科目数を増やしましょう。仮に業務が未経験でも、合格科目数が多いと、年収レンジの高い会計事務所に就職しやすくなります。
ただし、一般的には実務経験が重視される傾向がありますので、可能ならば働いて実務経験を積みながら、合格科目数を増やし税理士資格を取得することがおすすめです。
加えて、選考時に先方が確認するポイントとしては、コミュニケーション力や就業に対する意欲・前向きな姿勢等のお人柄も非常に重要な割合をしめることが多く見受けられます。面接の際には是非意識して対応してみてください。

年収を上げるためには税理士資格の取得と高年収が出る環境に身を置くことが重要と言えます。
高年収が見込める環境の情報収集は欠かさないようにしましょう。
個人で調べづらいことや年収などの選考段階で聞きづらい質問については、転職エージェントを活用し代わりにリサーチしてもらいましょう。

税理士試験合格は、一朝一夕にできることではなく、長期的に計画を立てて、じっくり活動していくことが必要です。
まずは税理士試験の科目合格数を増やし、徐々にステップアップする道を選ぶことが大切です。
職場環境は重要な要素になりますので、自分の希望や性質に合わせて適切な事務所を選ぶようにしましょう。

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