2024年08月14日

人事部と総務部の違いって?年収はどっちが上?向いている人は?

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会社に入社すると、担当する仕事ごとに総務や人事など部署が分かれていることに気づきます。
しかし、実際に仕事をしたことがないと、総務と人事にはどのような違いがあるのかわかりづらいのではないでしょうか。

そこで今回は、総務と人事の違いについてわかりやすくまとめました。
仕事内容や収入のほか、それぞれどのような志向や適性を持つ人におすすめかについてもご紹介します。
総務や人事の違いや仕事内容が気になっている方は、是非ご参考にしてみてください。

総務と人事の違いは?

会社組織は大きく分けて、直接顧客と接点を持つフロントオフィスと、顧客とは接点を持たず管理業務を行うバックオフィスに分けられます。
管理部門、間接部門とも呼ばれる後者には経理、人事、法務、総務、一般事務などの部署が該当し、それぞれが担当する業務範囲を専門的に取り扱っています。
これらの部署名を眺めつつ、どのような仕事を行う部署であるかイメージしていくと、やや境界線が曖昧に思えるのが人事と総務ではないでしょうか。
企業によっては両者を一つの部署として取り扱っているケースもあるため、より区別しづらいのかもしれませんが、担う業務内容は異なっています。

両者を区別するには、まず人事の仕事内容を理解するとわかりやすくなります。

人事は重要な経営資源である人材を専門に管理する部署であり、人材の採用や教育研修、評価を行うことで企業の活性化を担います。
また、労務管理も人事の重要な仕事となります。
一人の従業員の採用から退職までをケアするのが人事の仕事であり、社会保険手続、勤怠管理、給与計算、健康診断、福利厚生業務など安心して働ける環境づくりに努めていきます。
働き方改革への取り組み、少子高齢化による慢性的な人材不足への対策が要求されている今日、人事の役割はより重要なものになってきています。

総務の仕事は「社員の働く環境の管理」を行っています。この「働く環境」が指す範囲は、企業によって千差万別で、他の部署が取り扱わない業務は全て総務の守備範囲ということもしばしばあります。
そのため、その役割や業務内容を十分に理解していない人からは、“何でも屋”というイメージを持たれがちです。
具体的には、オフィスの契約、備品の管理、社内イベントの企画運営、社内ルールの整備から受付対応など多岐にわたる業務を担います。また、取締役会や株主総会の運営を担うケースもありますし、IPO準備業務においては、各種既定の整備とそれにかかる各種書類の作成などを行うケースもあります。
他の部署が取り扱わない仕事を担当するため、法務部が独立していない企業であれば法務を担うこともありますし、広報部が存在しない企業であればプレス対応をするケースもあります。

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人事と総務はなぜ一括りにされるのか?メリットは?

他の部署が担当しない業務を担うのが総務であるため、極端に言えば、バックオフィスには総務だけが存在していればよく、零細企業においては一人の従業員が総務としてバックオフィス機能をすべて担っているケースも少なくありません。
中小企業となれば処理しなければならない業務が多いため、経理部が新設されるなどバックオフィス機能がそれぞれ独立していきますが、総務と人事は一括りのままである場合が多々見られます。
その理由は、人材を効率的に活用できるためです。企業側からすると、幅広い業務を一人の従業員に兼任してもらったほうが人件費を削減できますし、他部門とのコミュニケーションが簡略化されるため、よりスムーズとなります。
また、総務と人事に必要とされる能力の重なる部分が大きいのも、両者が一括りにされやすい理由といえるでしょう。
コミュニケーション能力はもちろんですが、縁の下の力持ちとして活動する総務と、より働きやすい環境づくりを推進する人事はともに“誰かの役に立ちたい”という姿勢が共通しています。
また、どちらの業務も個人情報を取り扱う機会が多いため、口が堅い人物である必要もあるなど適性上の共通点がいくつも見られるためです。

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総務と人事で年収に違いはある?給料をアップさせるには?

企業によって給与体系に違いがあるので一概には言えませんが、総務と人事では収入に差があるとされています。
総務の場合、平均年収は400万円前後と想定されますが、人事の場合は、450万円前後になると想定されます。
もちろん、勤務年数や能力によっても年収は変わってきますが、総務よりも人事の方が高年収となる場合が多いようです。
組織の中で評価を高め、管理職を目指すこともできますが、広く浅く何でも屋という位置づけで総務の管理職を目指すことは難しく、人事又は法務も守備範囲に入れるか、上場企業であれば総会対応など特殊な業務を担当することが求められます。
総務や人事業務に関連する資格を所得したり、管理職を目指して経験を積むなど、できることをから積極的に挑戦していきましょう。

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総務や人事に向いている人の適性や志向は?

人には向き不向きがあります。総務や人事も、向いている人もいれば向いていない人がいることも事実です。総務と人事、それぞれの適性や志向には、どのような違いがあるのでしょうか?

総務に向いている人は、縁の下の力持ちとして活動することが好きな人ではないでしょうか。
総務の仕事は表立って見えにくいですが、社員がスムーズに仕事を行うために欠かせない仕事です。
裏方として活動することが好きな人、洞察力があり、よく気がつく人は総務に適しています。
人付き合いが得意で、フットワークが軽いこともポイントです。
幅広い業務を同時に対応できる方や器用になんでもこなせる方は、総務の適性が高いのではないでしょうか。
様々な立場の人と関わりが持てますので、実力がつけば陰ながら会社を支えている存在として認知される可能性も高いです。

一方で人事に向いているのは、経営に関心がある人です。
人事の仕事と聞くと人に目が行きがちですが、重要なのはいかに経営目線で物事をとらえ、経営目標や事業戦略が実現するように人材を管理できるかが重要です。
時には他者に漏らすことができない秘密を知ることもありますので、口の堅い人であることも大切なポイントです。
もちろん、人と接することが苦ではなく、相手に対して思いやりを持って行動できることも大切です。
ただし、経営判断に基づいた人事戦略を実行する立場として、社員から不満を直接受ける矢面に立つこともあります。
必要に迫られてリストラや退職勧奨を担うこともあり、適切な手段と段取りを踏んだとしても、一部の従業員が不満や不信感を抱く可能性はあります。
協調性があり、論理的な思考で、嫌われ役も厭わないといった意志の強さも、人事にとって必要不可欠な能力です。

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未経験から総務や人事を目指すことは可能?

総務も人事も、営業のように目立つ仕事ではありませんが、企業にとって不可欠なものです。
年間を通して常に様々な企業が求人を出しています。
しかし、どちらも専門能力が求められる為、総務や人事は未経験から採用されやすい職種とは限りません。
未経験からでも総務や人事の仕事を目指すことは可能ですが、より条件の良い求人を狙うためには、スキルを高めておくことが大切です。
経験を積み、総務ならマイナンバー実務検定、人事なら社会保険労務士などの関連資格を取得するなど、レベルアップをはかると良いでしょう。

これまで述べたように、バックオフィスである総務や人事は、表立って活躍する部署ではありませんが、会社にとって必要不可欠な存在です。
専門能力を高めたスキルのある人材は引く手あまたでしょう。
未経験からでも採用される可能性はありますので、適正がある人は挑戦してみることがおすすめです。
勤務年数やできる仕事によって収入は大きく変わります。
個人としてレベルアップをはかることができれば、フロントオフィスとは違った形で活躍の道がある部署です。

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総務から人事に転職することはできる?

総務と人事は、コミュニケーション能力の高さ、誰かの役に立ちたいというサービス精神、個人情報を守秘できる口の堅さなど、業務の適正の共通点が多いため、総務から人事への転職は十分に可能といえるでしょう。
総務部から人事部が独立するケースが見られるのも、その裏付けであると考えられます。
しかし、総務としての人事と、独立した人事部での業務は専門性に差異があり、採用はこれまで以上に戦略の伴う活動となるでしょうし、労務管理はより専門的な知識を問われる場面が増えてくると思います。
加えて、人事部が独立しているということは企業規模も大きくなるケースが多いため、管理しなければならない人数も多くなり、対処すべきケースも多種多様となりますので、人事への転職を目指すのであればスキルアップする努力は欠かせません。

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まとめ

総務はバックオフィスの他の部署が担当しない仕事を総じて担っているため、人事部が独立していない企業では総務が人事も兼任しています。
しかし、人材不足に伴う人員確保、働き方改革の推進に伴う社内環境づくり、スピード感の増す外的環境などを考えれば、人事の仕事はより重要視されることから、人事部を独立させる企業も多くなってくるでしょう。
当然、そこでは人事のプロフェッショナルとしてより専門性の高い業務を行いますので、総務から人事へと転職を希望する際には日頃からスキルアップを図らなくてはなりません。
より具体的に転職を検討するのであれば、管理部門の転職に特化している弊社MS-Japanにご相談ください。
総務として培ってきた自身の適性を活かせるかどうか、どのようなスキルを身につけなければならないのかなど、過去の転職成功者の事例を基にアドバイスさせていただきます。
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