「ビジネス実務法務検定」はどの仕事で役に立つ?転職にも有利?

更新日:2023/10/17
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「ビジネス実務法務検定」はどの仕事で役に立つ?転職にも有利?

管理部門・士業の転職
「ビジネス実務法務検定」は どの仕事で役に立つ? 転職にも有利?

法務職として働く際に、円滑に業務を進めるためには「コンプライアンス」を理解しておく必要があります。
特に近年はSNSが発達しており、企業の不祥事に対する社会の目は厳しい状況です。たった一人が起こした問題が、最悪の場合は経営不振に陥る場合もあり、ビジネスコンプライアンスの重要性は日々増しているでしょう。

その中で、 ビジネス実務法務検定は「ビジネスコンプライアンスの知識が身につく検定」として評判です。

そこで今回は、ビジネス実務法務検定の概要やメリットをはじめ、実務や転職の際の活かし方を解説します。
「ビジネス実務法務検定の名前は知っているけど、実際役に立つのかどうか知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。


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ビジネス実務法務検定とは

東京商工会議所が主催しているビジネス実務法務検定は、ビジネスに欠かせないコンプライアンス・法令遵守能力の基礎となる実践的な法律知識を効率良く身につけられる検定です。
ビジネス実務法務検定は、業種を問わず企業活動の主要分野を多くカバーしており、取得することで仕事の質を高められることに魅力があります。
受験者はキャリアアップを考えている社会人が多く、建設業やサービス業など、受験者の業種も様々です。

2023年度 ビジネス実務法務検定 試験概要

階級 受験料(税込み) 制限時間 合格基準 合格者の称号
3級(IBT方式) 5,500円 90分 100点満点中、70点以上 ビジネス法務
リーダー®
3級(CBT方式) 5,500円+2,200円 90分 100点満点中、70点以上 ビジネス法務
リーダー®
2級(IBT方式) 7,700円 90分 100点満点中、70点以上 ビジネス法務
エキスパート®
2級(CBT方式) 7,700円+2,200円 90分 100点満点中、70点以上 ビジネス法務
エキスパート®
1級(CBT方式) 9,900円+2,200円 共通問題 2時間 200満点中、各問題ごとに得点が50%以上、
かつ合計点が140点以上
ビジネス法務
エグゼクティブ®
選択問題 2時間

基本的に毎年7月と12月の年2回試験が実施されていますが、1級は12月しか受けることができません。
受験に際して特別な制限はありませんので、2級から受けることも、2級と3級を併願受験することも可能です。
ただし、1級は2級合格者しか受験できないので注意しましょう。


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ビジネス実務法務検定を取得するメリットは?

ビジネス実務法務検定を取得すると、下記3つのメリットがあります。

法務知識を身につけることができる

ビジネス実務法務検定は、その名の通り実務に即した法律知識を学ぶことができます。
公式テキストは、実際のビジネスシーンで役立つ内容がまとめられています。
そのため、勉強をするとより自信をもって物事の判断を行えるでしょう。

キャリアアップに繋がる

ビジネス実務法務検定を取得すれば、実力があることが分かりやすくなり、仕事の質を高めることが可能です。

また、転職後にビジネス実務法務検定を取得した場合、企業によっては昇進・昇給の対象になる可能性もあります。

就職・転職に有利

ビジネス実務法務検定に合格していると、履歴書の資格欄に記載することができます。
また、「法務の知識を有している」という評価になるため、特に法務部への転職を考えている方は意欲があるというアピールになるでしょう。

次の章からは、具体的にどの仕事で役に立つのかや何級から取得すればよいかを解説します。


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ビジネス実務法務検定は仕事で役に立つの?

例え転職で評価されたとしても、実務では役に立たない資格や検定も残念ながら存在します。
その点、ビジネス実務法務検定は、営業や人事総務などあらゆる職種で必要とされる法律知識を習得することができ、勉強することで実務能力の向上につなげることが可能です。

ビジネス実務法務検定の試験内容は、司法書士・行政書士・弁理士などの試験と出題範囲が重複しているため、司法・法務関係の士業へ活躍の幅を広げることにも役立ちます。
ビジネスパーソンとして業務上理解しておくべき法律知識を体系的に学ぶことができ、日々の業務を通して企業を守ることができる有益な資格です。
その結果、企業人としての価値を高めることができます。

転職後にビジネス実務法務検定を取得した場合、企業によっては昇進・昇給の対象になる可能性もあり、取得するメリットは多くあります。

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転職で有利になるのは2級以上!

ビジネス実務法務検定は、法務部門に限らず広範な職種で活用可能です。
資格を保有していると、特にコンプライアンス意識の高い企業への転職には有利にはたらきます。
ビジネス実務法務検定の後援企業には著名な企業が名前を連ねており、注目度が高まっているのです。

2022年のビジネス実務法務検定の合格率

階級 受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
第51回 2級 5,040人 4,249人 2,246人 52.9%
3級 7,370人 6,261人 5,427人 86.7%
第52回 1級 603人 481人 43人 8.9%
2級 6,392人 5,549人 2,087人 50.6%
3級 7,995人 7,307人 5,866人 80.3%
合計 1級 603人 481人 43人 8.9%
2級 11,432人 9,798人 5,053人 51.6%
3級 15,325人 13,568人 11,293人 83.2%

2級は、独学の場合6ヶ月から1年くらいの勉強期間で取得可能とされています。
1級は相当難しく、社労士や行政書士と同程度の難易度です。

根気強く勉強すれば独学でも1級を取得できる可能性はありますが、まとまった勉強時間が必要ですので、資格学校に通うなどして合格を目指すことをおすすめします。

上記のことから、転職にビジネス実務法務検定を活かしたいなら、まずは2級取得を目指して勉強を始めると良いでしょう。

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ビジネス実務法務検定の資格を活かせる求人例

法務担当/大手SIer・BPO

<仕事内容>
・契約書審査を中心とした社内相談対応
・各種運営事務局(株主総会、取締役会)
・社内規程の整備、内部通報制度の運用を含むコンプライアンス関連業務
・知的財産権に関する相談対応、管理業務

<必要な経験・能力>
以下いずれかに該当する方
・法務部門または法律事務所での実務経験 3年以上
・ロースクール卒業 or ビジネス法務実務検定試験2級合格 or 司法試験短答式試験に合格された方、または同程度の知識

法務担当/東証スタンダード市場上場

<仕事内容>
・企業法務全般
・顧問弁護士との折衝
・顧客とのトラブルシューティング
・各契約書リーガルチェック
・内部統制(IPO準備、コンプライアンス、規定修正)

<必要な経験・能力>
【必須】
法学部卒業・法科大学院終了者

【歓迎】
企業法務経験、ビジネス法務検定、社労士、衛生管理等資格をお持ちの方
事業会社での総務労務経験者


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サイト上に公開されている求人はごく一部の求人です。会員登録することでご確認可能です。



まとめ

数ある民間資格の中でも、「ビジネス実務法務検定」は注目度の高い資格です。
ビジネスパーソンとして必要な法的知識が身につき、業務上のリスク回避に役立てることもできます。

ビジネス実務法務検定2級以上を取得していることを評価する企業は増加傾向であることから、取得しておけば転職の際に有利です。

実務をこなす上でも重宝し、企業人としてレベルアップすることができます。

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この記事を監修した人

大学卒業後、現職へ入社。
入社後は、RA(リクルーティングアドバイザー)として100社以上を担当し、スタッフクラス~管理職クラスまで幅広い中途採用支援に従事。
社内では珍しい異動の機会をいただき、2021年4月からCA(キャリアアドバイザー)として、人事総務領域専任担当として転職支援に従事。
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