【例文あり】税理士補助の志望動機の書き方～未経験でも評価に繋がるポイントを解説～

税理士の転職希望者からご質問いただくことが多い志望動機の書き方。初めて転職する方も転職経験者も苦手な方は多くいらっしゃいます。
また税理士試験に合格し、初めて会計事務所・税理士事務所に就職する際に、事務所に関する情報をキャッチアップできず、志望動機の作成に苦戦される方もいらっしゃいます。

この記事では、税理士と税理士補助（税務スタッフ）の方に向けて経験者・未経験別に税理士事務所への志望動機の書き方と面接に評価されるポイントを紹介します。

税理士事務所「未経験者」の志望動機の書き方

まず、税理士事務所未経験者が志望動機を作成する際の流れをご紹介します。

・なぜ税理士業界、およびその税理士事務所を選んだのか
・自分の強みは何か
・強みを生かしたキャリアプランをどう展開するか

上記の順番で考えると良いでしょう。それぞれ具体的に解説します。

なぜ税理士業界、およびその税理士事務所を選んだか

まず、「なぜ税理士業界を選ぶのか」および「なぜその税理士事務所を選ぶのか」を、考えなければなりません。
採用する側の税理士事務所は、せっかく採用した人が短期で退職することは避けたいと思っています。

応募先の事務所をよく研究していると強い意欲を示せば、採用担当者にも好印象につながります。
税理士事務所にも、四大税理士法人のような大規模なものから、個人税理士事務所まで、様々なものがあります。
税理士事務所のホームページを熟読する、また知り合いがいればその事務所について聞いてみるのも良いでしょう。意欲の高さ示すことが、内定を得るための近道です。

採用するメリットを示す

次に考えなくてはならないことは、「自分の強みが何であるか」です。
ただし、この「強み」は、単に自分の「長所」というだけでは足りません。
自分を採用することが、応募先の税理士事務所にとってどのようなメリットがあるのかを伝えられるようにしましょう。

キャリアプランをどう展開するのか

最近では、自ら目標を設定し、そこに向かって個人でキャリアを切り開いていく人材を、採用先が求める傾向が強いです。
応募先の税理士事務所に就職し、その先にどういったキャリアプランを展開していくかを考えることも大切です。

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税理士事務所「未経験者」の志望動機例文

税理士事務所未経験者の志望動機例文を見ていきます。

「貴事務所では、税理士資格取得に向けた勉強と仕事の両立を応援していただけること、および国際税務などのグローバルな業務にチャレンジできることに魅力を感じました。
大学時代に取得した日商簿記2級と高校時代から継続して勉強している英語力を活かして、税理士としてチャレンジしていきたいと思い、未経験の採用を行っている貴事務所を志望しました。
これからの目標は、税理士として中小企業のグローバル化を支援することです。
まずは実務を経験しながら勉強を重ねていき、いずれは国際税務などの業務にも携れるよう、努力してまいります」

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税理士事務所「経験者」の志望動機の書き方

税理士事務所経験者の場合は、上記の事項に加えて下記の内容について考えておくと良いでしょう。

税理士・税務スタッフとして得た経験値を伝える

税理士としての実務経験がある場合、これまでの経験を定性的かつ定量的に示せるように準備が必要です。
税理士は日々の業務で細かく複雑な計算処理をしていることから、計算力の高さや集中力、忍耐力なども鍛えられています。

そのほか、顧客の税金相談の際に必要なコミュニケーション能力や、難しい税に関する知識を説明する機会が多いので文章力も必要です。
“自分には○○力がある”という説明に加え、具体的にどのような場面でその力を活かし、実績に貢献したのか、定量的な観点を持っておくと、より説得力のある志望動機が作成できるでしょう。

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税理士事務所「経験者」の志望動機例文

次に、税理士事務所経験者の志望動機例文を見ていきます。

「貴事務所では、経営コンサルタントにも注力されているとホームページで拝見し、経営面からクライアントに貢献できると税理士を目指せると考え志望しました。
今まで実務経験として培ってきた税務義務のサポート業務に加えて、企業の成長支援を行うことで顧客と信頼関係を築き、より良い関係で仕事を進めていきたいと考えています。
現職での税務相談で培ったコミュニケーション能力を活かし、相談相手としても安心して仕事を任せられる税理士となり、貴事務所に貢献していきたいです。」

志望理由は、魅力に関したポイントと自分が努力してきたことを織り交ぜて、作成すると伝わりやすいです。
また入社後のビジョンを伝えて、将来像をイメージできるようにしていくと良いでしょう。

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税理士事務所の面接で評価されるポイント

税理士事務所の面接では、いわゆる「就活マニュアル」のような何から何までハキハキと淀みなく受け答えする、好感度重視の立ち振る舞いをしていても、それほど評価は期待できないかもしれません。

ポイントは、「その税理士事務所が何を求めているのか」を把握した上で、逆算して考えることです。求人だけでなく、事務所ホームページの内容も隅々までチェックして、事務所の歴史や風土などを把握しておきましょう。
事務所の雰囲気を知っておくことで、採用担当者に働くイメージを想像してもらえるように伝えることができます。
また、調べている姿勢を見せることは、事務所に関心を強い関心を持っている点で印象アップにもつながるでしょう。

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