2024年10月10日

【成功事例あり】税理士の後継者求人は多い?後継者として入所する際のポイントを解説!

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税理士のキャリアの選択肢には、既存事務所の後継者としてその基盤を受け継ぐという道もあります。
既に確立された顧客基盤や運営ノウハウを引き継ぐことができるので、独立開業に比べてリスクが低く、安定したスタートを切ることができるのが魅力です。

本記事では、実際の成功事例を交えながら、税理士事務所の後継者求人の実態と、後継者として入所する際に押さえておきたいポイントについて詳しく解説します。

税理士が後継者を募集する背景

税理士が後継者を募集する背景には、業界全体の高齢化後継者を自ら育成することの難しさが大きく影響しています。
まずは税理士の年齢分布について見てみましょう。

税理士の年齢分布

年代 割合 人数
20歳代 0.6% 187人
30歳代 10.3% 3,358人
40歳代 17.1% 5,599人
50歳代 17.8% 5,817人
60歳代 30.1% 9,868人
70歳代 13.3% 4,343人
80歳代 10.4% 3,421人

出典:日本税理士連合会「データで見る税理士のリアル。」

税理士業界の平均年齢は60歳前後となっており、60代の税理士が多くを占めています。
年齢を重ねるほどに、健康や体力の問題を抱えたり、ライフスタイルの変化が生じたりするので、現役を続けることが難しくなり、多くの税理士が引退廃業を考えざるを得ない状況に直面しています。
このような背景より、事務所を存続させるために後継者を求める事務所が増加しています。

また、所長税理士としてのスキルを身につけるためには、多くの経験と時間が必要です。
税理士登録をしている人の数は少なくありませんが、税理士試験に合格し登録されたからといって、すぐに所長税理士として独立できるわけではありません。
所長税理士として活躍するには、税務知識に加えて営業力やマネジメント能力が求められるため、経験が浅い税理士を後継者として育成するには、長い年月がかかります。
高齢の税理士が引退を視野に入れた時点で、事務所内に適材がいるケースはまれでしょう。
この結果、事務所内で後継者を育成するのではなく、既に高いスキルを持つ税理士を後継者として募集する事務所が増えているのです。

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税理士の後継者求人を探す際のポイント

後継者求人に応募する際には、所長税理士の経営理念に共感できるかどうかが非常に重要です。
後継者として事務所を引き継ぐということは、単に勤務先を選ぶのではなく、将来的に自分が代表としてその事務所を運営することを意味します。
そのため、所長の経営理念に共感できない場合、自分自身の価値観やビジョンと事務所の方向性にズレが生じ、後々の運営に支障が出る可能性があります。
したがって、求人を選ぶ際には、勤務条件や業務内容だけでなく、所長の経営理念にしっかりと目を向け、自分の価値観と一致しているかどうかを確認することが、後継者として成功するための第一歩となります。

また、所長税理士としっかりとすり合わせを行うことも、後継者として成功するために不可欠です。
後継者として事務所を引き継ぐ際には、所長の経営理念やビジョンを深く理解し、自分の考えや方針と調和させる必要があります。
求人情報や公式サイトの情報だけでは、所長の考え方や事務所の実際の運営方針を完全に理解することは難しいため、直接の対話が不可欠です。
双方が納得できる形での事業承継を進めるためには、コミュニケーションを重ね、事務所の未来について具体的に話し合うことが重要です。

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後継者として入所した際の注意点

税理士事務所の後継者として入所する際には、クライアントの引継ぎスタッフとの関係性構築が非常に重要です。
現所長から新所長への交代がクライアントに与える影響を十分に考慮しなければなりません。
クライアントにとって、長年信頼してきた税理士が交代することは大きな不安要素となります。
スムーズな引継ぎを図るには、後継者としてクライアントが抱える不安を解消し、信頼関係を新たに築くための積極的なコミュニケーションが不可欠です。

所長の交代はスタッフにとっても大きな変化であり、場合によっては不安やストレスの原因となることがあります。
特に、規模の小さい事務所では所長の影響力が大きく、新たな所長の経営方針や働き方に適応することが求められるため、スタッフが変化に戸惑うことも少なくありません。
後継者としては、スタッフ一人ひとりとの対話を重ね、彼らの意見や懸念を理解し、共感を示すことが大切です。
スタッフとの信頼関係を築くことで、スタッフの離職を防ぎ、安定した事務所運営が可能となるでしょう。

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後継者候補を探している事務所に転職した税理士の事例

MS-Japanの転職エージェントサービス「MS Agent」をご利用いただき、後継者候補を探している会計事務所に転職を成功した税理士の事例をご紹介します。

情報不足で難航するUターン転職をエージェント活用で解決!30代・税理士の成功事例

Fさん

Fさん(39歳・男性)資格:税理士

中堅税理士法人
年収:750万円

矢印 矢印

個人会計事務所
年収:700万円

Fさんは中堅税理士法人に勤めていましたが、ご両親の体調がすぐれず、実家の近くで面倒を見る必要が出てきました。ご実家の近辺には現職の支社がなかったため、転職活動を開始しました。
しかし、転職活動を始めてみたものの、求人募集の多くは聞いたことがない会計事務所が多く、どこに応募すれば良いかわからなくなってしまいました。また、多忙な中で自分での情報収集にも限界を感じていたため、知人からの紹介でMS Agentを知り、ご相談にお越しいただきました。

弊社からはそれぞれの事務所の特徴をご説明して、その中でも特にFさんの地元で大変著名な代表先生の会計事務所をお勧めしました。後継者候補を探している代表先生と、地元で長く働いていきたいFさんは最初の面接から意気投合して、現所長もFさんにぜひ将来の事務所を任せたいと思い内定を出し、Fさんも直ぐに入社を決断しました。
忙しい中で転職活動に苦戦していたFさんにとって、予想以上にスムーズに理想の転職先を見つけることができました。

⇒詳しくはこちら

後継者候補求人にチャレンジして独立を叶えた40代・税理士の事例

Kさん

Kさん(42歳・男性)資格:税理士(簿記論 財務諸表論 酒税 他免除)

中堅税理士法人
年収:450万円

矢印 矢印

個人会計事務所
年収:500万円

Kさんは40代というご年齢から、昔からの夢だった独立開業に向けて準備が出来る環境を探すべく、弊社にご相談にお越しになりました。ご相談当初は、独立志向でも受け入れてくださる会計事務所を中心に探されていましたが、何件か後継者候補を募集している案件があり、別途ご提案をさせていただきました。その結果、「事業承継ニーズがある事務所」を第一希望に応募していく方針に決められました。

弊社ではKさんのご希望を叶えるために、すでに後継者候補の求人依頼を頂いている事務所に限らず、後継者候補のニーズがありそうな事務所に潜在的なニーズの確認をしました。複数の事務所にお声がけする中で、後継者候補を育てていたものの、その方が独立開業してしまったためご自分の代で事務所を閉鎖することを考えているという先生がいらっしゃいました。所長先生が高齢だったことから次こそはしっかりと事務所を引継いで欲しいとのことで、採用には非常に慎重な選考が行われました。
最終的に経験はもちろん、人柄が事務所の所員やクライアント先と合うかを確かめるために、合計4回の面接と1回の会食を経て採用内定となりました。結果的に長期戦になりましたが、Kさんにとってもしっかりと事務所について把握出来たことに加えて所長先生と意気投合出来たことで、安心して転職することが出来たそうです。

⇒詳しくはこちら

税理士歓迎!後継者候補求人の例

税理士歓迎! 後継者候補求人の例

MS-Japanの転職エージェントサービス「MS Agent」では、後継者を探している会計事務所・税理士事務所の求人も取り扱っています。
その中から後継者求人の一例をご紹介します。

後継者候補の募集をしているアットホームな事務所です!

仕事内容
・上場企業関係会社の決算申告書
・中小企業申告書作成・入力・給与計算
・個人の確定申告・相続税の申告,試算 など
必要な経験・能力
・会計事務所での実務経験のある方
・事務所の後継者候補(1名)
想定年収
700万円~1,000万円
注目ポイント
事務所の後継者として頑張って頂ける方、大歓迎です。

残業ほぼなし/リモートワーク可/将来的な後継者候補も歓迎です!

仕事内容
・仕訳・入力業務
・決算・申告書作成
・月次巡回
・税務相談対応等
・年末調整 等
必要な経験・能力
<必須>
以下どちらも該当する方
・会計事務所でのご経験(雇用形態問わず、目安3年以上)
・3科目合格者以上
<歓迎>
・有資格者もしくは科目合格者
想定年収
350万円 ~ 900万円
注目ポイント
将来的に独立を考えられていらっしゃり後継者候補も視野に入れている方を歓迎します。

まとめ

税理士事務所の後継者としての道は、安定した基盤を活かしてキャリアを築く魅力的な選択肢です。
しかし、後継者として成功するためには、所長税理士との理念の共有や、クライアントやスタッフとの関係性構築など、多くのポイントに注意を払う必要があります。
実際に、これらのポイントを意識して成功した事例も数多く存在しており、その多くは後継者が積極的にコミュニケーションを図り、信頼関係を築いたことが共通の要因といえます。

MS-Japanの転職エージェントサービス「MS Agent」では、税理士事務所の後継者を求める求人も多数取り扱っていますので、興味のある方はこの機会にお問い合わせされてみてはいかがでしょうか。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

林 良樹

大学卒業後、カーディーラ・小売業を経験し、2008年からMS-Japanでリクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーを兼務しております。

会計事務所・監査法人 ・ コンサルティング ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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