税理士の平均年収はいくらですか？

税理士の平均年収は746.7万円とされています。これは厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」および公的サイト『job tag』のデータに基づく数字で、日本の平均年収（460万円）と比較しても高い水準にあります。

年齢によって税理士の年収はどう変化しますか？

税理士の年収は年齢とともに上昇し、40代〜50代前半でピークを迎える傾向があります。特に1,000人以上の企業で働く税理士は、高年収を得やすい傾向が見られます。50代後半以降は、働き方の変化により年収がやや下がることもあります。

税理士が年収を上げるにはどうすればよいですか？

税理士が年収を上げるには、①現職で実力を磨く、②高年収の職場に転職する、③独立開業する、の3つの方法があります。特に転職では、大手税理士法人や企業の税務ポジションに移ることで年収アップが期待できます。

Big4で働く税理士の年収相場はどのくらいですか？

Big4で働く税理士の年収相場は、スタッフで500万～650万円、シニアスタッフで700万～900万円、マネージャーで1,000万円以上、シニアマネージャーで最大1,500万円、パートナーになると1,500万円以上とされています。

税理士年収

2025年05月13日

税理士の年収は高い？年齢別・企業規模別の実態や年収アップの方法など

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税理士は難関国家資格であり、高収入の職業という印象を持たれがちです。
しかし、実際には「今の年収に満足していない」と感じている税理士の方も多いのではないでしょうか。

本記事では、税理士の年収を年齢別・企業規模別で詳しく紹介します。
"年収を上げる方法"も解説するので、ぜひ参考にしてください。

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税理士の年収は？

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト『job tag』にて、「令和5年度　賃金構造基本統計調査」を元に算出したデータでは、税理士の平均年収は746.7万円とされています。

参考：令和5年度　賃金構造基本統計調査｜厚生労働省

国税庁が発表している「令和5年分　民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は460万円です。
『job tag』は公認会計士も含まれるデータとなりますが、これらを比較すると、税理士の年収は高いといえます。

ただし、税理士の年収は勤務先や年齢などで大きく異なります。
次の章で詳しく見てみましょう。

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【年齢・企業別】税理士の年収は？

「令和5年度　賃金構造基本統計調査」で公表されている年齢・企業規模別のデータは以下のとおりです。

	企業規模 10人以上	企業規模 10～99人	企業規模 100～999人	企業規模 1,000人以上
20～ 24歳	450万円	313万円	355万円	588万円
25～ 29歳	590万円	507万円	574万円	784万円
30～ 34歳	683万円	568万円	705万円	865万円
35～ 39歳	829万円	795万円	771万円	1,063万円
40～ 44歳	878万円	745万円	814万円	1,182万円
45～ 49歳	838万円	783万円	890万円	1,172万円
50～ 54歳	930万円	873万円	1,051万円	1,039万円
55～ 59歳	622万円	595万円	678万円	686万円
60～ 64歳	870万円	899万円	314万円	-
65～ 69歳	723万円	817万円	667万円	-
70歳～	686万円	686万円	-	-

※きまって支給する現金給与額×12か月+年間賞与その他特別給与額で算出
※公認会計士も含まれるデータです。

年齢を軸にみると、20代から40代・50代前半をピークに年収が上がっています。
50代後半以降は時短など無理のない範囲で働く人が増加することもあり、ピーク時よりも年収が下がっていると考えられるでしょう。

企業規模で比較すると、1,000人以上の大きな組織で働いている税理士は、年収が高い傾向がみられます。
これは、クライアントも大手企業や上場企業が多い点が理由の一つです。

また、Big4では「役職」も年収に関係します。
役職別の年収相場は以下のとおりです。

役職	年収相場
スタッフ	500万円～650万円
シニアスタッフ	700万円～900万円
マネージャー	1,000～1,200万円
シニアマネージャー	1,200～1,500万円
パートナー	1,500万円以上

Big4では、巨大な組織の看板を借りて仕事ができる分、顧客離れに悩むことは少ないといえます。
安定した立場で高収入を目指したい人にはおすすめの勤務先です。

税理士が年収を上げる3つの方法

これまでご紹介した内容はあくまでもデータであり、あなたの年収が上がらないということではありません。
ここでは、税理士が年収を上げる方法を3つご紹介します。

現職で税理士としての実力を磨く

一つ目は、現在勤務している職場で税理士としての実力を磨く方法です。
積極的にアドバイスや提案を行っている税理士は、定型業務を行うだけよりも+αの実績を積むことができます。
より難易度の高い案件を任される機会も増え、昇格・昇給にもつながるでしょう。

また、国際税務や資産税など専門性の高い分野を磨ける環境であれば、スペシャリストとしての道を進む選択肢もあります。

▶ 資産税に強い税理士は市場価値が高い？資産税特化事務所に転職するには

高年収を目指せる職場に転職する

今の環境で年収アップが難しい場合は、給与水準が高い職場に転職する方法も検討しましょう。
税理士法人・会計事務所は、規模が大きいほど給与水準が高いといわれています。
そのため、個人事務所や小規模の事務所からBig4や準大手税理士法人など規模の大きい事務所へ転職すると、年収を上げられる可能性があります。

また、大手企業やコンサルティングファーム、金融機関でも高年収を目指せるでしょう。
ただし、年収が高い分それ相応の経験やスキルを求められることが一般的です。

転職を成功させるためには、これまでの実績を明確にアピールすることが重要となります。
転職エージェントを活用して、希望に合う職場を見つけましょう。

独立して「開業税理士」として働く

自分の裁量次第で最も年収を上げられる方法は、独立開業をすることです。
得意分野に注力し、差別化したサービスを提供することで、高収入を目指せます。

ただし、開業には初期費用や経営リスクが伴い、顧客獲得や営業活動など税務以外の業務も必要となります。
開業に踏み切る前に、現職での実績づくりや人脈形成、経営知識の習得など、しっかりとした準備を行うことが重要です。

▶ 独立したい税理士必見！独立までのキャリアとは？業務委託もあり？

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税理士が転職で年収アップした事例

ここでは、「MS Agent」を活用して転職を成功させた税理士の事例をご紹介します。

準備が重要！Big4に転職して約100万円の年収アップを叶えた事例

外資系特化型会計事務所に勤務していたSさん（20代後半男性）は、年収が上がらないことに悩んでいました。
担当クライアントに外資系企業が多かったため、Big4であれば年収アップができるのではないかと考え、転職活動を開始しました。

Sさんは初めての転職活動だったため、弊社は選考通過に必要なことをリスト化したり、面接対策を行ったりすることでSさんをサポートしました。
一つひとつの準備をしっかりと実施した結果、無事にBig4で内定を獲得し年収アップを叶えることができました。

市場価値を客観的に把握して年収1.5倍アップを叶えた事例

Hさん（30代半ば男性）が当時勤めていた会計事務所は、40代でも年収が低く、中長期的な昇給に期待が持てない環境でした。
結婚を機に、将来のことを考えて転職活動を開始しました。

元々営業からキャリアチェンジして税理士になったＨさんは、前回の転職活動で苦戦した経験があります。
今回は即戦力としての転職でしたが、Hさんは自身の市場価値に気づいていませんでした。

弊社はHさんの市場価値をお伝えした上で希望を聞き、それを最大限叶えるためにアピールポイントの整理など支援を行いました。
その結果、東証プライム上場企業の税務グループにて内定を獲得し、年収1.5倍アップを実現しました。

市場価値を把握せずに転職活動を進めていたら、遠慮してしまい年収アップなどの希望を十分に叶えられなかったかもしれません。
市場価値を客観的に知ることで、転職の満足度も大きく変わります。

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高年収を目指す！税理士の求人例

「MS Agent」で扱っている年収1,000万円以上の税理士向け求人をご紹介します。
なお、「MS Agent」では他社では取り扱いのない非公開求人も多数あります。
気になる方はぜひサービスを利用してみてください。

Big4税理士法人／経営承継業務／リモート可

仕事内容

・税務コンサルティング業務
・相続税、贈与税等の申告書の作成業務
・株式評価業務

必要な経験・能力

・会計事務所等での2年以上の実務経験
・自社株対策コンサルティング等の資産税対策経験
・組織再編等の実務経験

想定年収

1,038万円～ 1,094万円

【税理士・会計士対象】経理財務マネージャー候補

仕事内容

・月次、四半期、年次決算全般
・資産の公正価値評価等
・M＆A業務（デューデリジェンスなど）

必要な経験・能力

・税理士または会計士資格
・IFRS基準に基づく決算業務経験

想定年収

1,000万円～ 1,200万円

【税理士限定】大手金融機関の税務ガバナンス

仕事内容

・税務ガバナンスの企画立案・推進
・国際タックスプランニングの企画立案・推進
・国際税務に関する制度対応等

必要な経験・能力

・税理士試験合格者
・TOEIC 860点以上の英語力
・国際タックスプランニングの経験

想定年収

1,200万円～ 2,000万円

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税理士の転職でよくある質問

税理士の転職活動において、よくご質問いただく内容をまとめました。

Q.繁忙で本格的な転職活動ができない時期はどうする？

履歴書・職務経歴書の作成や業界研究を進めることをおすすめします。
少しずつでも着手しておくことで、繁忙が落ち着いたタイミングで本格的な転職活動をスムーズに進められます。

業界研究では、特に興味のある分野の具体的な仕事内容や働き方、求められる要素などを調べておきましょう。
不安な点がある場合や答えが出ない場合は、転職エージェントなど第三者に相談するのも手法の一つです。

Ｑ.転職活動で税理士が気を付けるべきことは？

転職活動の軸をしっかり持つことが重要です。
税理士の面接では、「どのような分野を追求したいか」や「どのような税理士を目指しているか」など、将来の方向性を確認されるケースが多く見られます。

入社後のミスマッチを防ぐためにも、事前に転職活動の軸を定め、応募先企業・事務所がそれを満たしているのか確認しながら進めるようにしましょう。

Q.これから伸びる会計事務所の特徴は？

これからの成長性が期待できる会計事務所の特徴は、「従業員数が順調に増えている」「付加価値のあるサービス内容」「営業力がある」などが挙げられます。

上記を満たす会計事務所は複数ありますが、その中からご自身の目指すキャリアに合う事務所を選んで応募してください。
求人票や企業サイトに記載のない場合は、面接時に確認するか転職エージェントに相談すると良いでしょう。

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まとめ

税理士は、専門性が高い分比較的高年収の職業です。
しかし、企業規模や実績によって年収は大きく異なります。

年収アップを目指す場合は、ご紹介した「現職で税理士としての実力を磨く」「高年収を目指せる職場に転職する」「独立して"開業税理士"として働く」のうち、現状にあった方法を選んでみましょう。

どれが自分にとって最善か迷っている方は、転職エージェントに相談することをおすすめします。
「MS Agent」は、税理士をはじめとした士業や管理部門の特化型エージェントとして、30年以上の実績があります。
税理士の転職支援も豊富で、キャリアプランの提案や求人のご紹介、アピールポイントや進め方など転職活動における全般のサポートが可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

窪塚勝則

大学卒業後、大手出版系企業を経て現職へ入社。
主に大手・新興上場企業を対象とする法人営業職を4年、キャリアアドバイザーとして10年以上に及ぶ。

プロフィールはこちら監修したトピックス一覧

経理・財務・人事・総務・法務・経営企画・内部監査・会計事務所・監査法人・コンサルティング・役員・その他・ IPO ・公認会計士・税理士・弁護士を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です！本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい！