BATICとは!?転職市場ではどのように評価されるの?

資格
経理・財務
2020/03/24

BATICとは!?転職市場ではどのように評価されるの?

BATIC(国際会計検定)は、グローバルな現場で会計・経理担当者として活躍していくことのできる人材であるといった評価に繋がるため、経理担当者のスキルアップや転職時のアピールにオススメの資格です。

この記事では、BATIC(国際会計検定)の試験概要やIFRSとの違いなどから転職市場での評価状況について解説します。


BATICとは!?

BATIC(国際会計検定)とは、英文簿記をはじめとする英語での会計処理や、IFRSに関する知識など国際的な会計基準の理解度を計るものであり、東京商工会議所が主催する認定試験です。
結果は合格・不合格で得られるのではなく、TOEICのように1000点満点のスコア制となっています。
スコア別に4段階のランクがあり、それに応じた称号が与えられます。
つまり、BATICで高スコアをとれば、それだけでグローバルな現場で会計・経理担当者として活躍できる人材であるといった評価に繋がります。

IFRS検定との違い

類似した資格としてIFRS検定(国際会計基準検定)がありますが、BATICとは決定的な違いがあります。それは、試験言語です。
IFRS検定は日本語でも受験できるのに対し、BATICは英語でしか受験できませんので、より深い英語の理解力を求められるのがBATICだといえます。

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USCPAとの違い

USCPA(米国公認会計士)も、BATICと類似する側面があるといえます。
BATICの試験内容と、USCPAの試験科目であるFAR(財務会計)の試験内容とは重なるからです。
ただし、USCPAの試験科目は、FARのほかにBEC(企業経営環境・経営概念)、REG(諸法規)、AUD(監査及び諸手続き)があります。

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BATICを取得するメリット

BATICで高スコアを持っていれば、グローバルに活躍できる人材とみなされ外資系などで国際的に働きたい人にはピッタリの資格といえます。
BATICはIFRSの基準をもとに出題されているため、IFRSの理解にもつながります。勉強範囲が重なるという点からすると、米国公認会計士(USCPA)を目指す人も、BATICの勉強は役立ってくるでしょう。
FAR(財務会計)で学習する内容は両者ともに大部分が共通しています。
加えて、BATICは日商簿記検定の知識があれば、すでに理解している知識を英語で置き換えるだけなので、より有利に勉強が進められるとされています。

BATICの試験概要

BATICの試験概要は、以下の通りとなっています。

受験資格

BATICを受験するためには、学歴や年齢、性別、国籍による制限はありません。

試験の方法

試験の問題は、マークシートによる選択式問題と記述式問題との2つから構成されています。
出題は英文で行われ、記述式問題については解答も英文で行います。
試験科目は下の表の通り「Subject 1(英文簿記)」と「Subject 2(国際会計理論)」2つで、満点は1000点です。

試験科目 配点 合計
Subject 1(英文簿記) 全受験者必須とする 400点 1000点
Subject 2(国際会計理論) 受験者の修得レベルに応じて任意 600点

Subject 1で320点以上を取得した場合には、以後の試験においてSubject 2のみを受験することもできます。

取得レベルの認定基準

BATICの試験は合否を決めるものではありません。
1000点満点のスコアによる取得レベルが、定められた認定期間において下の表の通り認定されます。
ただし、200点未満の場合には取得レベルは認定されず、得点のみの認定です。

スコア 取得レベル 参考レベル 認定期間
880〜1000 コントローラーレベル
(Controller Level)
日商簿記
1級程度
3年
700~879 アカウンティングマネジャーレベル
(Accounting Manager Level)
日商簿記
2級程度
3年
320~699 アカウンタントレベル
(Accountant Level)
日商簿記
3級程度
期限なし
200~319 ブックキーパーレベル
(Bookkeeper Level)
期限なし

コントローラーレベルとアカウンティングマネジャーレベルの認定期間が決められているのは、会計基準は変更されていくものだからです。 そのために、認定期間の3年が経過したら更新していきます。

更新に際しては、最新の会計基準についての理解度を確認するために「更新課題」を提出します。
更新課題の解答が一定の基準に達した場合についてのみ、更新が認められます。
なお、取得レベルは更新するのではなく、再受験してスコアアップすることも可能です。

出題範囲

BATICの出題範囲は、Subject 1とSubject 2のそれぞれについて下の表の通りです。

・Suject 1の出題範囲(制限時間 1時間30分)

Basic Concepts of Accounting and Bookkeeping 会計と簿記の基本概念
Transactions and Journal Entries 取引と仕訳
Journals and Ledgers 仕訳帳と元帳
Trial Balance 試算表
Adjusting Entries 決算修正仕訳
Accounting for Inventory and Cost of Sales 棚卸資産と売上原価の会計処理
Worksheet and Closing Entries 精算表と締切仕訳
Financial Statements 財務諸表
Basic Assumptions and GAAP 基本的な前提とGAAP
Financial Statement Analysis 財務諸表分析
Internal Control 内部統制
Cash Control 現金管理


・Subject 2の出題範囲(制限時間 2時間30分)

International Financial Reporting Standards and its Conceptual Framework IFRSとその概念フレームワーク
Financial Statements 財務諸表
Fair Value Measurement 公正価値測定
Cash and Trade Receivables 現金と売上債権
Inventories 棚卸資産
Property, Plant and Equipment 有形固定資産
Intangible Assets 無形資産
Impairment of Property, Plant and Equipment and Intangible Assets 有形固定資産及び無形資産の減損
Lease リース
Financial Assets 金融資産
Financial Liabilities 金融負債
Provisions, Contingent Liabilities and Contingent Asset 引当金、偶発負債及び偶発資産
Equity 資本
Revenue Recognition 収益認識
Employee Benefits 従業員給付
Income Taxes 法人所得税
Statement of Cash Flows キャッシュ・フロー計算書
Business Combinations / Consolidated Statements 企業結合と連結
The Effect of Changes in Foreign Exchange Rates 為替レート変動の影響
Accounting Policies, Changes in Accounting Estimates and Errors 会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬
Earnings per Share 1株当たり利益
Interim Financial Reporting 期中財務報告
Operating Segments 事業セグメント

BATICの難易度は?独学でも合格できるのか

BATICの試験科目は、Subject1とSubject2の2つに分かれてます。
Subject1は、勘定科目、手形、ディスクロージャーなどの英文簿記です。
Subject2は、現金預金、負債、デリバティブなどの国際会計理論です。
どちらもマーク方式と記述の併用によって出題され、前者が400点満点、後者が600点満点となっています。
日商簿記検定を物差しとしてみたとき、Subject2への理解は日商簿記2級の知識を持っていてもやや不足しているとされているため、1級~2級のあいだ程度の難易度とされています。

これを考えれば、日商簿記2級を持っている人にとってスキルアップのための資格としては最適かもしれません。
また、英語力は標準的なビジネスレベルのものが要されるので、TOEICのスコアでいえば750点ほどといえるでしょう。
日商簿記2級とTOEIC750点はどちらも独学で取得できないわけではないので、BATICも独学で合格は可能といえます。

BATICの資格は、転職市場でどう評価される?

BATICの高スコア取得者であれば、国際的な会計基準について知識を持っており、ビジネスの現場で不自由しないだけの英語力を持っていることが裏付けされるわけですから、転職市場で高い評価を受けられるのは言うまでもありません。

上でも触れていますが、BATICを取得しているということは、IFRSを体系的に学習しており、米国公認会計士(USCPA)にも通じる知識を持っていることを意味しています。
そのため、今後BATICの知名度が高くなるにつれて、転職市場でもより高い評価を受けられるようになるでしょう。

米国公認会計士(USCPA)のほうが知名度こそ上かもしれませんが、資格取得までにかかる費用が高額かつ難易度が高いため、BATICのほうが身近なものであり、今後の受験者増に伴う知名度の向上が期待されます。
このため、転職市場でも先々にわたって安定した評価を得られる見込みであると判断できます。

BATICは未経験でも有利な資格?

BATICは、上で見た通り、国際会計基準についての知識とビジネスレベルの英語力を証明することができる検定です。
したがって、未経験でも、BATICを取得することにより転職は有利になる可能性はあります。
特に、海外進出を行っている大手グローバル企業の経理職へは、未経験での採用の可能性が大きく高まることになるでしょう。

まとめ

今回ご紹介したBATICの取得は、きっと皆さまにとって、グローバル職を務めるための自信を得るきっかけともなるのではないでしょうか。
BATICの高スコアを取得しておけば、グローバル企業への転職を検討する際、選考がより有利に進められることが期待できます。
経理としてのキャリアアップや転職をお考えの方は、是非、この機会にBATICの受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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