人事職としての市場価値を引き上げるおススメ資格3選

労働市場が慢性的な人材不足に陥った今日、働き方の自由化も相まって、いかに優秀な人材を確保していけるかどうかが企業経営における大切なポイントとなってきています。人事職も、スペシャリストが強く求められるようになってきました。
しかし、人事職を含む管理部門は、正当な評価を引きだすための客観的な物差しを設定しづらいこともあり、思うようなキャリア形成が難しい傾向にあるのも事実です。そのようなときに状況を打破してくれるのが、客観的評価となる資格なのです。
人事担当者としてのキャリア形成には資格が大きく影響する
人事のスペシャリストとしてキャリア形成していくためには、客観的評価が得られる資格を取得することをオススメします。人事は経営者と近い距離で仕事をすることが多いですが、資格が無くても誰でもできる職種という側面も併せ持っています。
このような環境下で自分自身の存在感を放つには、資格が大きな助けとなるのです。資格は待遇に直結しやすいのはもちろんですが、それ以上に人事としておこなう業務それぞれに説得力を増すことができるのがメリットであるといえるでしょう。人事部は主にヒトを扱う仕事なわけですから、対象となる人々が納得できるよう努めていかなければなりません。
また、資格を持っていれば、転職市場においても評価されやすいため、魅力的な人材であると映り、資格が無い人より好条件でのオファーが期待できます。ヘッドハンティングが当たり前のものとなった昨今、希少な人事のスペシャリストへの需要は高まるばかりです。
オススメ人事資格:キャリア・コンサルティング技能士検定
キャリア系資格の国家資格となっており、持っているだけで人事としての専門性をアピールできます。キャリアコンサルタントと聞けば、学生や求職者に対して職業選択などのアドバイスをおこなうことをイメージしがちですが、実際には多くの企業が人事機能としてキャリアコンサルタントを求めています。
企業内で従事するキャリアコンサルタントとしての業務は、従業員との面談業務だけでなく、人事制度の組成・改善や、メンタルヘルス支援、ダイバーシティマネジメントなど多岐にわたるため、活躍の幅を大きく拡げていくことができます。企業が内部活性化のためにキャリアコンサルタントを求めているのも確かですが、社会から企業が求められる要件を満たすためにキャリアコンサルタントを要しているのも事実であり、その風潮はこれからも失われないものであると考えられます。
オススメ人事資格:メンタルヘルス・マネジメント検定試験
従業員の心の病についてケアしていくことは、もはや企業として当然のこととされていますが、それをカバーできる人材の育成が追いついてないのも実情です。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、従業員のメンタルケアおよび健康の増進を図るよう、専門的な知識を習得するための資格であり、メンタルヘルスケアを導入する企業が多くなってきている今日、注目を浴びています。悩みを抱えている従業員への直接的なアプローチのみでなく、メンタルヘルスケアを担当できる人材の育成にも役立てていくことができます。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験はI種~Ⅲ種まであり、Ⅰ種の合格率は10%ほど、Ⅱ種は50%ほど、Ⅲ種となれば80%ほどとなりますので、決して難易度の高い資格ではありません。対策講座などを催しているスクールが少なく、独学でも十分に合格を狙えます。
オススメ人事資格:社会保険労務士
社会保険労務士は、労働および社会保険に関連する書類の作成・提出、賃金や退職金、その他労務に関する幅広い業務のスペシャリストであり、どの知識も人事として求められるものばかりです。その専門性の高さから独立して事務所を構えている人も多いため、社内の社会保険労務士が優遇されるのはイメージしやすいのではないでしょうか。人事担当者が社労士であれば、社内の人事制度が強い説得力を持ちます。
社会保険労務士試験は毎年5万人近くが受験する人気資格であり、合格率は約2.5%です。その合格者のうち7割ほどが社会人であるといわれていますので、決して取得不可能な資格ではありません。
マイナンバー制度の導入による手続きの煩雑化や、従業員が抱えている将来の年金への不安などに対処できる社会保険労務士は、勤務社労士というカテゴリーがあるほど企業内で重宝される存在となっています。
まとめ
会社という組織である以上、様々なストレスやハラスメントがまったく生じないということはありません。それらを管理し、より働きやすい環境にしていくのが人事の仕事であり、ヒトを取り扱うからこそ高い専門性が求められます。その専門性をアピールできる材料こそがこれまでご紹介してきたような資格であり、それを保有する人事担当者は社内のみならず転職市場でも高い評価を受けるのは自然な流れといえるでしょう。この機会に、是非、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。


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