2025年05月29日

衛生管理者は転職で有利?求人例やアピール方法など

労働安全衛生法において、常時50人以上の労働者を使用する事業場は、労働者の健康や安全のために衛生管理者の選任義務があります。
一般的に、人事総務労務の人材が、衛生管理者に抜擢されるケースが多い傾向です。

この記事では、衛生管理者転職市場におけるニーズアピール方法求人例などをご紹介します。

衛生管理者の役割・仕事内容とは

衛生管理者とは

衛生管理者は、公益財団法人安全衛生技術試験協会が認定する国家資格です。
衛生管理者は、第一種・第二種に分かれ、第一種は全業種で対応可能ですが、第二種は一部対応できない業種があります。

衛生管理者の受験資格は、実務経験年数や学歴などによって細かく設定されています。
例えば、大学・短大・専門学校以上を卒業している場合は1年以上、高校を卒業している場合は3年以上の労働衛生の実務経験が必要です。実務経験を証明として、事業証明書を提出します。

衛生管理者の試験科目は、第一種・第二種ともに労働基準法をはじめとする関係法令・労働衛生・労働生理の3科目です。
合格基準の目安は、それぞれの範囲が40%以上、3科目合計で60%以上の得点をとることとされています。
合格率は、第一種・第二種ともに40%~60%台で推移していることを考えれば、独学でも十分に合格を狙えるでしょう。

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衛生管理者は転職で評価される?

冒頭でも解説した通り、常時50人以上の労働者を使用する事業場は、衛生管理者の選任義務があります。
また、労働者の人数に伴って専任すべき衛生管理者の人数も増え、3,000人を超える大手企業では、6人以上の選任が必要です。

50万円以下の罰金が科されるため、衛生管理者の資格保有者は転職市場で一定のニーズがあると言えるでしょう。
特に、全業種で衛生管理者になることのできる第一種を取得していれば、幅広い業界からのニーズが期待できます。
例えば、農林畜水産業や鉱業、製造業、また電気業やガス業、水道業、熱供給業、運送業、建設業などのインフラ業界においても、衛生管理者として選任されることが可能です。

衛生管理者が担う職場環境の整備や労働者の健康管理などは、人事や総務、労務の業務範囲と重なります。そのため、人事総務労務から衛生管理者を選任するケースが多い傾向です。
人事や総務、労務への転職を考えている方は、取得することで自身の市場価値を向上することができるでしょう。

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衛生管理者の資格を活かせる求人例

以下では、「MS Agent」で募集している衛生管理者を歓迎要件とした求人の一部をご紹介します。

世界トップクラスのプライム上場メーカー人事総務課長

仕事内容
・人員管理:人員計画に基づく、正社員や契約・派遣社員の採用・異動・退職管理
・労政:事業所幹部・協議会の運営や折衝等を通じた労使関係のマネジメント
・考課・処遇:人事考課制度運用、育成計画の管理および実行支援
・福利厚生:事業所の福利厚生施策の企画、運営
・給賞与・税・社会保険等の実務担当者のマネジメント
・来客対応サポート、各種事業所行事など
必要な経験・能力
<必須>
・人事業務経験10年以上
・労働関係法、労働慣行に関する基本的な知識をベースとした人事諸制度の運用経験
<歓迎資格>
第一種衛生管理者
想定年収
800万円 ~ 1,000万円

東証プライム上場医療特化IT企業の人事労務リーダー候補

仕事内容
・勤怠管理、給与計算、社会保険手続き、住民税、年末調整、入退社手続き
・産育休・介護休・私傷病休職手続き
・人事評価運用
・研修運営
・各種労務相談 など
必要な経験・能力
<必須>
・人事労務実務経験3年以上
・企画立案、業務改善のリード経験
<歓迎>
・社労士
衛生管理者
・労務担当者としてのWorkday利用経験
想定年収
600万円 ~ 800万円

業界大注目ジョイントベンチャーの総務

仕事内容
・オフィス・ファシリティ関連
(職場環境の維持・運営、ファシリティ追加企画・検討、サプライヤーマネジメント)
・総務関連
(備品管理・手配、安全衛生委員会運営、BPの企画・運用、オフィス・社員活性化施策の検討)
・その他総務業務全般
必要な経験・能力
<必須>
・総務領域の経験
・PC操作(Word Excel Powerpoint 基本操作)
 Excel(表計算、VLOOKUP、IF関数等)、Word・PowerPoint(資料作成)
<歓迎>
・認定ファシリティマネージャー
第二種衛生管理者
想定年収
700万円 ~ 1,300万円
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転職で衛生管理者資格をアピールする方法

ここでは、転職活動で衛生管理者資格を最大限アピールする方法をご紹介します。

衛生管理者を取得した理由について掘り下げる

衛生管理者資格の取得を通して得た知識やスキルは、即戦力としてアピールすることが可能です。
また、「資格を取得した理由」について掘り下げて伝えることで、衛生管理者として働く熱意をアピールすることができます。
「総務・人事の立場から企業運営を支えたい」「職場環境の整備を通して労働者のモチベーションアップに貢献したい」など、面接で質問された際に説得力のある回答ができるよう準備しておきましょう。

応募書類に正式名称を正しく記載する

履歴書の免許・資格欄や転職サイト・転職エージェントの個人情報登録では、資格の正式名称を正しく記載することが重要です。
せっかく取得した資格でも、誤字があれば評価ダウンにつながるでしょう。

衛生管理者の正式名称は以下の通りです。

  • ・第一種衛生管理者免許
  • ・第二種衛生管理者免許

相性の良い資格を併せて取得する

衛生管理者と併せて取得するのにおすすめの資格としては、「社会保険労務士」が挙げられます。
その理由は、第一種衛生管理者資格の知識を活かせるためですが、他に学ばなくてはならない科目が多いため、簡単に取得できる資格ではありません。

比較的簡単に取得できる資格のうち、衛生管理者と併せて取得しておくと良いものとしては、「安全管理者」「防火管理者」「危険物取扱者」が挙げられます。

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衛生管理者として転職後に担う仕事内容とは

最後に、衛生管理者として転職した場合に、担当する仕事内容についてご紹介します。
衛生管理者が担う仕事内容は、労働者の健康や安全の維持・向上を目的とする業務です。
健康に異常が疑われる人に医療機関受診の案内や健康診断を受けていない人に受診の促進などを実施します。

また、作業条件や施設現況などをチェックして、労働者の就業環境に衛生上の問題がないかどうか調査することも衛生管理者の仕事です。
少なくとも週1回は事業場を巡回しながら人と事業場に目を配らせ、衛生や安全にリスクが見られれば、改善に取り組みます。
健康意識向上のために、禁煙キャンペーンや運動会などのイベントを企画するのも衛生管理者に期待される役割です。

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弊社MS-Japanが提供する「MS Agent」は、人事総務をはじめとした管理部門や士業に特化した転職エージェントとして、35年以上の実績があります。
キャリアカウンセリングをはじめ、非公開求人を含む求人のご紹介や応募書類の添削、面接対策など、入社までの流れをトータルサポートいたします。
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まとめ

より働きやすい環境づくりへの取り組みを社会が求めている今日、事業者はそれに応じていかなければなりません。
コンプライアンスも含めて考えれば、一定規模を超える事業者が衛生管理者の採用に積極的となるのは自然な流れといえるでしょう。
衛生管理者は人事総務担当者以外の人が選任される場合もあります。そのため、人事総務といった特定部署でのキャリアアップを図っていくための資格ではない点も、転職活動を進めていきやすい要因となっていくでしょう。
管理部門で働く方は、衛生管理者の資格取得を検討してみても良いかもしれません。

これまでご紹介してきた内容を参考にしながら、この機会に衛生管理者の取得や、資格を活かした転職にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。 衛生管理者は難易度がとても高い資格ではありませんし、キャリアの構成要素となる国家資格としておすすめの資格です。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

小島 亜里紗

大学卒業後、ウェディングプランナー、業界大手で求人広告の企画提案営業を経て、MS-Japanへ入社。
企業担当のリクルーティングアドバイザーを経験した後、現在は転職を考えられている方のキャリアアドバイザーとして、若手ポテンシャル層~シニアベテラン層まで多くの方の転職活動のサポートをしています。
人材業界での経験も長くなり、いつまでも誰かの記憶に残る仕事をしていたいと思っています。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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