2024年02月08日

中高年の転職で失敗しないために!抑えるべきポイントをご紹介

管理部門・士業の転職 管理部門・士業の転職

近年、40代~50代を対象としたいわゆる中高年の転職市場が活気づいています。
求職者優位の「売り手市場」が続いており、組織課題や求人の募集背景にもよりますが、年齢は問わないと考える会社も多く、中高年の高い経験や技術を求める求人も増えてきています。
一方で、誰でも転職して成功できるといったわけではなく、中高年ならではの問題も発生します。

今回は、中高年の転職に焦点を当てて、悔いなく転職するために中高年の方に気をつけていただきたいことをまとめました。

中高年の転職者の需要は増加している

中高年の転職者における需要は、年々増加傾向にあります。その背景には、中高年のスキルが評価されているだけでなく、生産年齢人口が減少してきていることも一因にあると押さえておきましょう。

生産年齢人口※2025年以降は予測の数字

総務省の『情報通信白書』によると、日本の生産年齢人口(15~64歳)は、1995年の8,716万人をピークに減少傾向です。また、2050年には5,275万人まで減少すると予想されています。
あらゆる業界で、労働力不足が深刻化してきているため、通年中途採用を募集する会社も増えてきているのが現状です。

つまり、自分が積み重ねてきた経歴やスキルが評価され転職に成功するケースもあれば、単純に労働力不足が採用の判断基準を緩めているケースもあるということです。
転職を検討する場合、自分はどちらのケースなのか、ある程度把握しておく必要があるでしょう。


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中高年が転職に失敗する時のよくある考え方

中高年の転職に求められるスキルは、決して資格のように目に見えるものではありません。
長年積み重ねてきた経験値が評価されるため、20代や30代のように伸びしろを評価してくれるケースは期待しない方が良いでしょう。

会社独自のルールはある程度共有の時間を設けていただけますが、業務に関しては「教えてもらってできるようになる」「勉強すればできるようになる」という発想は捨てる必要があります。
つまり、中高年の転職では、業務上で貢献できる具体的なスキルを持っていることが大前提となります。


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中高年の転職を成功させるポイント

自分に何ができて、相手が何を求めているのかを理解する

中高年の転職市場では、一部を除いて未経験者を採用するケースはほとんどありません。 多くの企業が、志望者の「知識」・「経験」・「技術」を基に判断するのです。
専門的なスキルや管理職経験のある人材は、60歳を超えても求人案件が見られます。

経理・人事・法務といった管理部門の職種は、年数を重ねるごとに他の会社でも通用するキャリアを積み重ねられるため、首都圏や都市部を中心に求人は増えてきています。
また、将来の管理職や会社幹部になれる逸材を募集している会社も多く、取締役候補であることを明確に記している求人情報もあります。

自身が積み上げてきた「知識」・「経験」・「技術」が求められる会社を選ぶことが、中高年の転職を成功させる第一歩となるでしょう。

転職先の条件に対応できるかどうかを確認する

働くうえで絶対に譲れない条件は持ちつつ、それ以外の点は、柔軟に対応して働けるかどうか、転職する前にしっかり考えておきましょう。
調整が必要になる要素としては、主に収入、職位、業務内容(範囲)、労働時間、勤務地などがあります。
調整可能な要素が多いほど必須要件に拘って求人を探すことができます。

一方で、全ての要件に拘ると、如何に貢献できるスキルを持ち合わせていても、会社側からNGを出される可能性は高まります。
会社の立場をおもんばかることを、採用前の段階から意識したいものです。

働き始めてからも謙虚さを保ち続けられるかを想定する

中高年の採用に当たっては、即戦力性を買われるケースが多いため総じて経営陣や採用部門の責任者の期待は高い傾向があります。
一方で、同僚や部下になる社員の中には、鳴り物入りで入社してくる中途社員に反感を抱くケースもあります。
部下を持たないスペシャリストとして入社した場合はそれほど気にする必要はありませんが、管理職や経営幹部候補として入社する際には、その思いを理解しつつ、仕事で信頼を勝ち取るスタンスを取り続けることこそ、中高年の転職に求められます。

自分には能力があるから採用されたという思い上がりが心の中に少しでも生まれた場合、相手の気持ちを考えて初心に戻ることを忘れないようにしましょう。

中高年の転職成功事例

子育てとの両立を条件に、成長企業への転職を叶えた事例

Kさん/40代前半・女性
転職前:個人の会計事務所(年収430万円)
転職後:非上場企業の経理担当(年収440万円)
資格:税理士有資格者・TOEIC860点

複数の会計事務所にて、一連の会計・税務業務に従事していたKさん。様々なクライアントの会計処理を担当する中で、事業会社の経理に興味を持ったことがきっかけで転職活動をスタートしました。

Kさんは転職の軸として「事業会社でのキャリア構築と家庭の両立」がありました。
そのため、弊社ではKさんの細かい希望についてすり合わせを行い、Kさんと近しい条件でご支援実績のある企業や柔軟な働き方を推奨している企業をご提案しました。その結果、Kさんの経験やお人柄を評価された成長企業から内定を獲得することができました。

企業の抱える課題と自身の強みが上手くマッチした事例

Nさん/40代後半・女性
転職前:社会保険労務士法人
転職後:保育運営企業

Nさんは社会保険労務士法人のチームリーダーとして、メンバーのマネジメントとクライアントの給与計算・社会保険手続きを担っていました。

今までのスキルを活かし、今後は企業人事を希望していたものの、直近で企業人事を経験されていないことが理由でお見送りが続きました。
そんな中で、若手の育成に課題を感じている企業と出会い、Nさんの人事スキルだけでなく、マネジメントスキルを評価され内定を獲得することが出来ました。

応募する企業がどのような課題を抱えているかを把握することで、より理想のキャリアを歩むことができるケースもあります。
転職エージェントは求人票に記載されていない情報も把握しているため、上手く活用しましょう。

まとめ

中高年は年齢だけの理由で、採用を断られるケースは年々減少してきています。大切なのは、会社側が求める「経験・スキル」を満たしているかどうかです。
選考の通過率が悪い時は、年齢ありきの考え方を捨て、「自分には何が足りていないか?」「会社側はどういったスキルを求めているか?」をしっかりと意識していきましょう。

また、効率よく転職活動を進めるために、転職エージェントを活用するのも手段の一つです。
弊社MS-Japanが提供する「MS Agent」は管理部門・士業に特化した転職エージェントです。各職種や資格に特化した専門のキャリアアドバイザーがキャリア相談はもちろん、弊社のみが扱う非公開求人のご紹介や応募企業に合わせた面接対策など徹底的にサポートします。
全て無料で提供しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

圓鍔 忍

大学卒業後、旅行代理店にて法人営業を約3年。20代でMS‐Japanへ入社。
企業の採用支援(リクルーティングアドバイザー)を約8年、求職者の転職支援(キャリアアドバイザー)を約5年経験。
両ポジションでチームマネジメントを経験し、キャリアアドバイザーとしては複数回にわたり支援実績数NO1を獲得。リクルーティングアドバイザーにおいても入社1年半後にチームマネジメントを経験させていただきました。現在は子育てと両立しながら、常に社内でトップ10以内の採用支援実績を維持。

経理・財務 ・ 法務 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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