弁護士法律事務所キャリア転職準備転職事例

2024年07月04日

30代弁護士は転職できる？求められるスキル・経験や注意点など

一般的に転職限界年齢は35歳前後と言われていますが、弁護士にこれは当てはまりません。
弁護士は、専門知識や経験だけでなく、クライアントとの信頼関係やコミュニケーション能力求められる職種だからです。

この記事では、30代の弁護士が転職を成功させるために求められるスキルや経験、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
人生の中でも大きな変化が訪れる30代となり、弁護士としてのこれからのキャリアを検討されている方は是非参考にしてください。

30代弁護士の市場価値とは

一般的な転職市場では35歳前後が転職の限界年齢と言われることが多いですが、30代の弁護士はまだ「若手」として見られることが多く、市場価値は非常に高いとされています。

弁護士は、司法試験を経て30歳前後で資格を取得して働き始めることが多いため、30代前半は実務経験が少なくても、転職市場で極端に不利になることはありません。

30代後半の弁護士も、まだ若手（～中堅）として扱われますが、知識・スキルも期待される立場になります。そのため、転職活動では、これまでの経験を的確に伝え、応募先でどのような貢献ができるかをアピールすることが重要です。

インハウスロイヤーへの転職では、ビジネスマナーや協調性、組織で働くことへの理解が重視されます。また、法律事務所への転職では、顧客開拓能力なども求められるでしょう。

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30代「新人」弁護士の場合は？

30代で司法試験に合格する方も珍しくありませんが、弁護士としての実務経験がないため、年齢に応じた実務経験をアピールすることは難しいでしょう。
しかし、司法試験合格前に他の職種で働いていれば、その社会人経験が大きな武器となります。
社会人としてのマナーや接遇が身についており、ゼロから教育する必要がないため、雇用者にとっては即戦力となり得るからです。

また、前職で培った法律以外の専門知識があれば、他の応募者との差別化につながります。
例えば、前職がIT業界であった場合、IT関連の案件に強みを発揮することができるでしょう。
法律以外の専門知識は、弁護士としてのキャリアにおいても価値があるため、前職と関連性のある法律事務所を探すことで、転職成功率をアップさせることができます。

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30代弁護士の転職活動における4つの注意点

30代弁護士が転職活動において注意すべき4つのポイントについてご紹介します。

今まで培った経験・知識を活かせる転職先を選択する

30代の弁護士が転職を成功させるためには、これまでの経験や知識を最大限に活かせる転職先を選ぶことが重要です。
例えば、金融やIT法務の経験がある場合、その分野での専門知識を持つ法律事務所や企業法務部門を狙うと良いでしょう。

また、マネジメント能力や英語力などの汎用性あるスキルをアピールすることで、選択肢が広がります。

まずは自身の強みを棚卸しし、経験やスキルに見合った職場を見つけることが大切です。
自己分析のプロセスを丁寧に行うことで、転職後もスムーズに業務に取り組むことができるなど、満足度の高い転職が実現します。

長いキャリアを見据えた選択をする

弁護士という職業は長く活躍できる職種であるため、30代の段階では中長期的な視点を持つことが重要です。
短期的な年収やワークライフバランスだけでなく、将来的にどのようなキャリアパスが描けるかを考慮しましょう。

事務所の得意領域や方向性、どのような経験を積めるかを十分に検討することが必要です。
例えば、将来的にパートナーを目指すのであれば、その可能性がある事務所を選ぶと良いでしょう。また、特定の分野での専門性を高めたい場合、その分野に強い事務所や企業を選ぶことが適しています。

専門分野の変更は30代前半までがおすすめ

30代前半までであれば、転職先で新しい分野の知識やスキルを習得する時間があるため、専門分野の変更を考えることも現実的です。

例えば、これまで一般民事案件を担当していたが、今後は企業法務分野に挑戦したい場合など、専門分野の変更は、なるべく早めに行動することが成功の鍵となります。

弁護士に特化した転職エージェントを利用する

30代の弁護士が転職に成功するには、弁護士に特化した転職エージェントを利用することが有効です。
転職エージェントでは、希望に合った求人の紹介や応募書類の添削、面接対策、面接の日程調整、条件交渉などのサポートが受けられるため、忙しい弁護士でも効率的に転職活動を進めることができます。

また、転職エージェントは業界の動向や転職市場に精通しているため、的確なアドバイスを受けることができます。
弁護士業界に詳しいキャリアアドバイザーとの面談を通して、経験・スキルの棚卸しやキャリアプランの構築などのサポートも受けられるため、転職経験が少ない場合も安心して転職活動を進めることができるでしょう。

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30代弁護士に求められるスキル・経験は？

弁護士業界では30代は若手と見なされるため、即戦力として活躍できる専門性を持っていれば高く評価されます。
また、成長性も期待できるため、すぐに活躍しつつ将来的にも大きな貢献が期待できる弁護士は、内定を獲得する確率が高まるでしょう。

次に、一般常識やビジネスマナーも非常に重要です。弁護士はクライアントと密接に関わる職業であり、信頼関係の構築が不可欠です。30代は社会人経験を積んでいるため、一般常識やビジネスマナーをしっかりと身に付けていることが求められます。

また、法律事務所の場合は、営業力（顧客開拓能力）も重要です。
特に中小規模の事務所では、新規顧客の開拓が事務所の存続に直結するため、営業力がある弁護士は高く評価されます。
大手事務所では転職の時点で営業力が求められることは少ないですが、将来的にパートナーを目指すのであれば、営業力は必須スキルです。
顧客開拓能力があれば、「将来的にパートナー候補になり得る人材」として評価される可能性が高まるでしょう。

また、マネジメント経験も評価されるスキルの一つです。
弁護士は個人の力量が問われる職種であるため、必須ではないものの、マネジメント経験がある弁護士は希少性が高く、転職市場での評価も高まります。
特にインハウスロイヤーとして働く場合、法務部のマネジメントを期待されることが多いため、この経験があると管理職候補としての採用も期待できます。

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転職に成功した30代弁護士の事例

転職に成功した30代弁護士の事例ここでは、弊社MS-Japanが運営する管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」における弁護士の転職支援事例の部をご紹介します。

民事系法律事務所からインハウスへ転職した30代半ばOさんの事例

Oさん（30代半ば・男性）資格：弁護士

業種: 民事系法律事務所
企業規模：10名程度
年収：700万円

業種: インハウス
企業規模：200名程度
年収：820万円

Oさん（30代半ば/男性）は地方の民事系法律事務所で幅広い業務経験を持ち、首都圏でのインハウス転職を志望しましたが、企業法務の経験不足がネックとなり書類選考でほとんど落とされました。しかし、1社でポテンシャルの高さやコミュニケーション力を評価されて一次面接を突破し、最終面接では情熱とチャレンジ精神が評価されて内定獲得へと至りました。年収も700万円から820万円にアップしました。

⇒詳しくはこちら

目指すキャリアに向けてスキルアップできる環境に転職した30代前半Mさんの事例

Mさん（30代前半・女性）資格：TOEIC880点

業種: 老舗メーカー
企業規模：50名程度
年収：500万円

業種: グローバルIT企業
企業規模：1000名程度
年収：800万円

Mさん（30代前半女性）は、地方の老舗メーカーで業務量が少なく、スピード感に欠ける環境に不満を感じていました。家庭の事情が解決したため、スキルアップを目指し転職を決意。TOEIC880点の英語力を活かし、将来的に留学も考えていましたが、社費留学制度のある企業は少なく、魅力的な業務環境が見つかりませんでした。そこで、自費留学の準備ができる年収水準とスピード感のある環境を求め、グローバルIT企業への転職を選択。年収は500万円から800万円に大幅アップし、スキルアップが果たせる環境を手に入れました。

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ワークライフバランスと年収アップを実現した30代後半Aさんの事例

Aさん（30代後半・男性）資格：弁護士

業種: 法律事務所
企業規模：20名程度
年収：750万円

業種: 外資系メーカー
企業規模：500名程度
年収：850万円

Aさん（30代後半男性）は法律事務所で一般民事および刑事案件に携わっていましたが、長時間労働と土日の対応が増え、家族との時間が取れなくなっていました。ワークライフバランスの改善を求めて転職を決意し、「残業時間月20時間以内」、「フレックスタイム制」、「リモート勤務可能」を条件に求人を探しました。最終的に、リモート勤務は叶わなかったものの、残りの条件を満たす外資系メーカーに転職し、年収も750万円から850万円にアップ。結果的に、Aさんは年収を下げずにワークライフバランスを整えることに成功しました。

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30代を迎えた弁護士の転職は「MS Agent」にご相談ください

弊社「MS Agent」は、管理部門・士業特化型転職エージェントとして30年以上の実績を誇ります。
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「MS Agent」では、希望に合った弁護士求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策、内定後の条件交渉まで、徹底的なサポートをご提供します。

弁護士の転職市場に詳しいキャリアアドバイザーによるキャリアカウンセリングでは、弁護士業界における自身の市場価値や、年収アップのために今後習得スキル・経験などを把握することも可能です。

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まとめ

まだまだ成長の余地が大きい30代の弁護士は若手として扱われるため、転職しやすい年代だと言えるでしょう。自身のキャリアを見直し、より良い環境で新たな挑戦をすることで、弁護士としての未来をさらに充実させることができます。

新人弁護士として働き始める方だけでなく、現在弁護士として働いている方も、転職活動では自己分析が重要です。
スキル・キャリアの棚卸しを行い、転職先に求める条件を洗い出しましょう。
よりスムーズに転職活動を進めるたい方は、「MS Agent」にご相談ください。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

椿大樹

大学卒業後、外資系小売り業に就職、セールスマネジメントや採用、教育研修を経験。
人がいかに業績を左右するかについて認識し、現職のMS-Japanに転職する事を決断。
入社以来、東海エリアのキャリアアドバイザーとして、キャリアチェンジやスキルアップを目的とした若年層の支援を中心に担当しております。

プロフィールはこちら監修したトピックス一覧

経理・財務・人事・総務・法務・経営企画・内部監査・会計事務所・監査法人・役員・その他・公認会計士・税理士・弁護士を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です！本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい！