2024年02月14日

外資系の経理に転職するには?仕事内容や働き方の違い、求人例など

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グローバル化が進む昨今、外資系企業に就職しキャリアアップすることは有効な手段です。

本記事では、外資系企業の経理に転職したい方向けに情報をまとめました。
外資系企業と国内企業の経理業務の違いや、転職するメリット、あると有利な資格などについて解説しています。外資系企業の経理への転職を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

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外資系企業の経理業務の特徴

外資系企業とは、一般的に海外にある企業が日本に進出し、その100%子会社や日系企業との共同出資で出来た会社を指します。
ここでは外資系企業と国内企業の違いについて解説します。

会計基準との違い

基本的に国内企業は、日本の会計基準に従って経理処理を行います。しかし、外資系企業では本国の会計基準に従って会計報告書類を作成することが特徴です。
それぞれの国の会計基準を理解し、相違を把握する必要があります。

通貨の違い

国内企業は円表示が一般的ですが、外資系企業は本国の通貨に換算をします。 そのため、為替差損益の処理には注意が必要です。為替レートをチェックし、為替リスクを把握することが求められます。

決算期の違い

外資系企業は、決算も本国の決算期に準じます。本国の親会社と決算期が一致していれば一緒に決算を行うことができますが、一致していない場合は注意しましょう。
特にIFRSでは決算期を一致させることを規定しています。そのため、IFRS適用の外資系企業は決算期が一致するように配慮した決算期を採用しています。
近年は、よりスムーズに業務を進めるために、決算期の統一をはかる企業が増加傾向です。

その他の違い

ここまで紹介した内容以外にも、外資系企業は国内企業とさまざまな面で異なります。たとえば、外資系企業では、社内の公用語が英語である場合も少なくありません。 外国の方とやり取りする機会も非常に多いため、英語の使用頻度は国内企業よりも上がります。

また、本社の権限が強いことも特徴です。経営方針や採用の方向性などは、本社の方針に従う必要があるため、日本支社のみで決断する権限は少ないと言えるでしょう。


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外資系企業の経理の働き方の特徴

次に、外資系企業の働き方の特徴を解説します。

仕事とプライベートをしっかり分ける風土

外資系企業は国内企業に比べると、仕事とプライベートをきちんと分ける風土があります。
仕事終わりに飲み会に誘われる機会は少なく、余計な付き合いでプライベートの時間が割かれないため、プライベートの時間を確保することができます。

残業少なめ

国内企業と比較して、残業が少ないという点も、外資系企業の特徴です。これは、国内企業と外資系企業の残業に対する考え方の違いに由来しています。
国内企業では未だ残業が美徳とされる風潮が残っている企業もありますが、能力主義が強い外資系企業では時間内で仕事を終わらせることを評価します

休暇日数が多い

外資系企業では、多くの場合、本国の文化に合わせて休暇を設定しています。そのため、クリスマス休暇や夏のバケーションなどで長期休暇を取れる場合があります。
一方で、年末年始の一斉休暇がなく、1月1日から通常営業をおこなう企業もあるなど、日本の文化と異なる点もあるのが特徴です。


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外資系企業の経理に転職するメリット

前述の通り、外資系企業と国内企業では様々な点で異なります。
では、国内企業ではなく、外資系企業の経理に転職することで、どのようなメリットを受けられるのでしょうか。

高収入が得られる可能性が高い

外資系企業は競争が激しく、より優秀な人材を求めて高い給与を設定していることが多々あります
また、国内企業は年個序列の給与体系が多いですが、外資系企業は実力主義が多いため、スキルに応じて年収が上がっていきます

多様性への理解が深まる

国内企業で働いているだけでは得られない刺激を受けることができ、多様性を認め合いながら働くことができます。グローバル化が進む昨今、多様なバックグラウンドをもつ人間が集まる環境で働くことは、自身のキャリアパスの可能性を広げられるでしょう。

スピード感がある

国内企業では、決定までに長い稟議が必要だったり、結論を先延ばしにしたりする傾向があります。しかし、外資系企業は経営陣の意思決定が早く、事業拡大や新規プロジェクトがスピード感をもって決定されることが一般的です。
ただし、採算があわないと判断されれば、すぐに撤退となる可能性もあります。

語学力が上がる

外資系企業では、英語などの外国語でコミュニケーションをとる機会が多くなるため、自然と語学力がつきます
また、本国への出張や外国の方とのコミュニケーションを通して、「もっと上手に話せるようになりたい」と感じることで、勉強へのモチベーションも上がるでしょう。

ワークライフバランスの両立がしやすい

外資系企業は、仕事とプライベートをしっかり分ける傾向があるため、ダラダラと残業をすることがほとんどありません。そのため、ワークライフバランスの両立がしやすいというメリットがあります。


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外資系企業の経理に転職するデメリット

外資系企業の経理への転職はメリットが多いですが、もちろんデメリットもあります。ミスマッチを防ぐためには、デメリットもしっかりと把握した上で入社することが重要です。

国内企業より安定性がない

国内企業では、仕事ができなくても解雇されることはほとんどありません。しかし、実力主義の外資系企業では、期待されたパフォーマンスが発揮できなければ、降格や解雇の可能性があります
また、外資系企業は終身雇用や年功序列の慣習がありません。そのため、安定した職場を求める人は不安を感じるかもしれません。

外資系企業から国内企業への転職はしにくい

外資系企業の経験者は、国内企業から敬遠されることがあります
外資系企業は、国内企業と比較すると文化の違いが大きく、「転職者が組織に馴染めるのだろうか」「すぐに辞めてしまうのでは」と、採用側から不安に思われることが理由です。そのため、外資系へ転職する際は、よく検討してから行動に移す必要があります。

業務の幅を広げにくい

外資系企業はジョブ型採用が多いため、国内企業のように、未経験部署への異動は少なく、新しいことにチャレンジする機会がなかなか得られません
また、撤退などにより担当職務が無くなった場合でも他部署の異動できず、離職となる可能性もあります。研修や教育環境も充実していない外資系企業も多いため、自ら積極的にスキルを磨く姿勢が必要です。


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外資系企業の経理に求められるスキル

次に、外資系企業の経理への転職で求められるスキルを解説します。

経理の実務経験

経理の基本的な実務経験は、外資系企業の経理に転職する上でも必要です。国内における経理の転職市場は、即戦力が有利な傾向ですが、実力主義の外資系企業ではさらにその傾向強く見受けられます。
国内企業と外資系企業の違いに戸惑うこともありますが、基本的な経理実務経験があればスムーズに馴染むことができるでしょう。

英語力

本国とやりとりする可能性が高いだけでなく、同僚や上司などが外国人であることが多いため、外資系企業では英語力も求められます。ビジネスレベルの英語力だけではなく、経理の専門用語も英語でやり取りできるスキルが必要です。
英語力はTOEICなどのスコアで客観的に証明できますが、海外ではTOEICよりもTOEFLの認知度が高い傾向にあります。

Excelと会計システムの知識

外資系企業に限りませんが、経理業務にはExcelのスキルが必須です。SUMやVLOOKUP、SUMIFなどの基本的な関数やピボットテーブルを使う機会が多くあります。
マクロやVBAなどは使用頻度が低いため、高度なスキルは求められませんが、Excelの基礎的なスキルは身につけておきましょう。

また、会計システムの知識もあると転職に有利になります。
企業によって導入している会計システムは異なりますが、ある程度の機能はどのシステムでも共通しています。過去に会計システムを使った業務経験があれば積極的にアピールしましょう。


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外資系企業の経理への転職で、あると有利な資格

外資系企業の経理への転職で必須の資格はありません。しかし、資格を保有していることで有利に働く可能性もあります。
ここでは、外資系企業の経理への転職で、あると有利な資格を2つご紹介します。

簿記2級

簿記2級を保有していることで即戦力としての知識・スキルを客観的に証明できます。基本的な経理業務を理解していれば、外資系企業ならではの新しい知識なども習得しやすいでしょう。
簿記2級は業務経験者であれば200時間程度の学習で合格できると言われています。

IFRS検定

IFRS検定は、国際会計基準の知識・理解力を測る認定試験です。出題形式はマークシート式で、60問出題され、正答率60%で合格となります。

当初は英語による試験のみでしたが、2009年12月から日本語による試験が実施されているため、英語力に自身が無い人でも挑戦しやすい国際資格です。
簿記2級レベルの知識とIFRSの知識があれば、合格できる可能性は十分と言われています。

USCPA

USCPAはUnited States Certified Public Accountantの略であり、米国公認会計士を指します。 USCPAを保有していることで、米国会計基準の知識・スキルや英語力を証明することが可能です。
以前は外国でしか取得できませんでしたが、現在では国内でも受験が可能になりました。

公認会計士は日本国内でしか通用しませんが、USCPAは英語圏の多くの国で評価されている国際資格です。試験は全て英語で出題されるため、高い英語力も必要ですが、資格取得に向けて勉強するだけでも外資系企業の経理業務に役立つでしょう。


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外資系企業の経理へ転職するには?経理実務未経験でも転職できる?

外資系企業の経理へ転職するには?経理実務未経験でも転職できる?

実力主義の外資系企業は、国内企業以上に「即戦力」であることが重視されます。そのため、経理未経験からいきなり外資系企業に挑戦するのは難しいと言えるでしょう。

まずは、国内企業で経理経験を積むことをおすすめします。国内企業で経理業務の基礎を身に着け、平行して英語力を高める学習に取り組むことが最善策です。
また、実務経験を積みながら自分の方向性を模索することも大切です。なりたい姿から逆算して必要な経験を地道に積んでいきましょう。


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外資系企業の経理の求人例

弊社MS-Japanは士業・管理部門特化転職エージェント「MS Agent」を提供しています。
ここでは、「MS Agent」で取り扱っている外資系企業の経理求人の一部をご紹介します。

外資系医療機器メーカーから経理募集※働き方・ワークライフバランス良好

仕事内容
・仕訳入力・承認、管理等の日常経理業務
・受注・販売、購買・在庫、経費・支出、人事・給与、税務等各プロセスにおいて、関係部署との連携・運用、会計処理に関する業務
・監査および SOX 業務
・決算・財務報告に係る業務
必要な経験・能力
<必須>
・ 経理の実務経験2.3年程度
・メール等での英語使用に抵抗が無い方(Google翻訳等を使いながらで問題ございません。)
・ネイティブレベルの日本語力
<歓迎>
・TOEIC 700点以上
・簿記3級以上
想定年収
450万円 ~ 600万円

優良な外資系広告代理店から経理スタッフ募集

仕事内容
・経理業務全般
・キャッシュフロー管理
・固定資産管理
・海外関連会社への請求、支払業務
・月次~年次決算業務
・法人税、消費税等の税務申告業務
・金融機関/税理士対応
・Sox 法対応 (グローバルへのレポーティング、社内運営のチェックなど)
・その他、経理に関する業務
必要な経験・能力
<必須>
・大学卒業以上
・経理経験 3~5 年以上
・簿記 2 級以上の知識のある方
・TOEIC600 点以上(程度)の英語力
※英文メールでのコミュニケーションができる方
<歓迎>
・外資系企業での経理経験
想定年収
700万円 ~ 800万円

芸能人ご用達の外資系アパレル企業から経理マネージャー募集

仕事内容
日本企業の会計税務
・月次・日次
・キャッシュフロー管理
・貸借対照表、損益計算書の作成
・親会社への月次レポートの作成
・親子会社間取引の整合チェック
・子会社の連結レポートの作成
・監査対応(日本の法定監査・・JGAAP、グループ監査・・IFRS)など
必要な経験・能力
<必須>
・経理経験5~6年以上
<歓迎>
・マネジメント経験
・英語力(対面、メールでのコミュニケーション可能な方)
想定年収
600万円 ~ 1,000万円

まとめ

外資系企業の経理への転職は、新たなキャリアの可能性を広げる手段となります。柔軟な働き方や多様性が重視されるので、ワークライフバランス改善や高収入を実現できるでしょう。
一方で外資系企業への転職はデメリットもあるため、よく考えてから行動に移す必要があります。

経理未経験の場合は、いきなり外資系企業への転職は難易度が高いでしょう。まずは国内企業で経理経験を積むことが有効です。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

森澤 初美

カナダ州立大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。求人企業側の営業職を経験した後、2014年にキャリアアドバイザーへ異動。
2016年からは横浜支社にて神奈川県内の士業、管理部門全職種を担当し、現在は関東全域の士業、管理部門全職種を担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 外資・グローバル企業 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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