2024年07月29日

総務の年収は低い?年代別平均年収や年収アップのポイントなど徹底解説

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総務は、企業運営に欠かせない重要な管理部門の一つです。
これから総務を目指したり、すでに総務に携わっていたりすると、気になるのは総務の年収相場ではないでしょうか。

本文では、総務の平均年収年代別に取り上げ、他の管理部門と比較した年収の実態に迫ります。
年収が高い総務担当者の特徴や、年収アップのポイントも含めて、総務でのキャリアをより充実させたい方はぜひご覧ください。

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総務の平均年収は?

まず、総務の平均年収について、年代別の具体的なデータを見ていきましょう。
以下は、2023年4月〜2024年3月に「MS Agent」に登録のあった総務経験者(他業務との兼務の方も含む)の調査結果です。

年代 平均年収 中央値
20代 381万円 365万円
30代 443万円 420万円
40代 513万円 488万円
50代 639万円 600万円
全体 488万円 450万円

総務の平均年収を年代別で比較すると、年齢が上がるにつれて年収も上昇していることがわかります。
20代の平均年収は381万円ですが、50代になると639万円に達し、その差は258万円です。
総務の仕事は企業の基盤を支えるものであり、即効性のある成果が見えにくいことから、評価につながる実績を積むまでに長期間を要します。
役割に見合うだけの経験値も重視されるため、年齢とともに経験を積み重ねていくことで、年収も上昇する傾向にあると言えます。

では、一般的な平均年収と比較して、総務の年収はどのような位置にあるのでしょうか。 国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は正社員の場合で523万円です。
この金額は、総務全体の平均年収488万円よりも高く、正社員の各年代別データと比較しても、総務の平均年収はやや低くなっています。

他の管理部門と比較した場合はどうでしょうか。
以下は、「MS Agent」の調査による経理・財務および法務の年代別平均年収データです。

年代 経理・財務の平均年収 法務の平均年収
20代 391万円 403万円
30代 491万円 536万円
40代 559万円 696万円
50代 720万円 885万円
全体 533万円 650万円

これらのデータを見ると、総務の平均年収は、経理・財務や法務に比べて低めであることがわかります。
特に法務の平均年収が高くなっているのは、求められるスキルや専門性の高さが報酬に反映されていると考えられます。
経理や財務にしても、会計に関する一定の専門知識やスキルが必要とされます。

総務の年収が他の管理部門に比べて低い要因はまさにそこです。
総務の業務は多岐にわたる一方で、特定の専門性を求められるケースがあまり多く見られません。
その結果、他の管理部門と比較して年収が低くなる傾向にあるのです。

また、総務の業務の一部は外部に委託可能であり、専門性の高い他部門と比べて企業内での評価が低くなりがちです。総務の年収を向上させるためには、企業にとっての価値を明確に示し、業務の専門性を高めることが必要になるでしょう。

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総務担当の年収が決まる要素

一般的に年収が低めの総務ですが、他の職種と同様に様々な要素によって変動があります。
以下に、その要素を挙げてみましょう。

管理職か否か

年収が決まる要素の一つは、管理職であるか否かです。
マネジメントを行う管理職は、企業の経営に関与する重要な役割を担うため、その責任と権限に応じた高い年収が支払われます。
総務の管理職になるためには、幅広い知識や経験を持ち、組織全体を見渡す視野を持つことが求められます。
リーダーシップを発揮し、他部門と連携しながら業務を進める能力も必要です。

総務としての経験

前述のとおり、総務の業務は多岐にわたるため、幅広い経験が求められます。
経験豊富な総務担当者は、さまざまな状況に柔軟に対応できるため、報酬面で評価されやすくなります。
企業経営を支えるための知識やスキルを、経験によって培ってきた総務担当者は、企業にとって貴重な人材です。
特に、経理や人事、法務など他の管理部門での経験があると、総務としての価値がさらに高まるでしょう。

企業の規模や業界

総務の年収が相対的に低いとはいえ、給与レンジの高い企業に勤めていれば、総務の年収も比較的高めであることは明らかです。
一般的に、大企業収益性の高い業界の企業は、給与レンジが高く設定されています。
そうした企業では、総務が担う役割も重要度が高く、業務範囲も広いため、その分年収も高くなる傾向があります。
給与レンジの高い企業に転職することは、総務として年収を上げる一つの有効な方法です。

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総務で年収アップする方法

では、総務で年収アップするためにはどのような方法があるのでしょうか。
有力なアプローチとしては、以下の5項目です。

最新の法律やソフトウェアなどの情報収集をする

労働法や税法など、総務に関連する法律や制度はたびたび変更されるため、常に新しい情報を収集することが重要です。 業務に必要な
知識を随時アップデートすることで、企業内での信頼が高まり、年収に反映されやすくなります。
また、最新のソフトウェアやツールを活用して業務の効率化を図ることも、総務としての評価につながるでしょう。

業務に活かせる資格を取得する

総務のスキルを証明するために、業務に活かせる資格を取得することは有効です。
資格取得により、知識とスキルが向上し、業務の幅が広がるだけでなく、資格手当として年収が上がることもあります。
具体的な資格については次章で詳しく紹介します。

経営者目線の視点を養う

総務の仕事は企業全体の運営に関わるため、経営者目線の視点を養うことが肝要です。
経営者の視点から業務を見直し、改善提案に取り組むことによって、企業全体の効率化やコスト削減に貢献できます。
このような姿勢はまさしく経営陣から評価されやすく、年収アップも見込めるでしょう。

コミュニケーション能力を高める

社内外の多くの人と関わる総務には、コミュニケーション能力が求められます。
組織の縦・横の関係を円滑に保つことは、業務の効率化だけでなく組織内のトラブル回避につながります。
他部門との連携を強化し、全社的な生産性を高めることができれば、給与査定において大きなプラス要因となるでしょう。

関連する職種の知識・経験を積む

総務としての専門性を高めるためには、他の管理部門の知識や経験が有用です。
例えば、人事や経理の知識を持っていれば、総務の業務範囲が広がり、企業内での評価が高まります。
異なる部門での経験は、総務の業務に新たな視点やアイデアをもたらし、キャリアアップにも役立ちます。

転職で年収アップをかなえる

総務で年収アップに役立つ資格

総務で年収アップに役立つ資格

専門知識と技能の向上が、キャリアや年収をアップさせる手段となることは、総務においても例外ではありません。
ここでは、総務で年収アップに役立つ資格を紹介します。

社会保険労務士

労働法や社会保険に関する専門知識を持つ国家資格です。
総務の仕事には労働に関するさまざまな法律や保険の知識が不可欠なため、社会保険労務士資格を取得することで業務の専門性が高まります。
また、労務管理や人事労務の分野での業務に直結するため、企業内での評価が上がりやすくなります。

衛生管理者

職場の安全と衛生を管理するための国家資格です。
総務の仕事には従業員の健康管理や職場の安全対策が含まれるため、衛生管理者の資格を持っていると大きな強みとなります。
特に、従業員が50人以上いる製造業や建設業など、安全管理が重要な業種では高く評価されるでしょう。

中小企業診断士

中小企業の経営課題に対して診断や助言を行う専門家としての資格です。
経営状況を把握し、企業と金融機関や行政との橋渡し役を担うなど、総務としての業務範囲を広げることが可能です。
企業経営に関する幅広い知識を活かして責務に取り組むことで、年収アップへの期待も高まります。

キャリアコンサルタント

キャリア形成に関するアドバイスやコンサルティングなどを専門的に行う資格です。
従業員のキャリア支援や育成は、総務の仕事の一環でもあるため、キャリアコンサルタントの知識・スキルが役立ちます。
特に、大企業や人材育成に力を入れている企業では、この有資格者が重宝されるでしょう。

メンタルヘルス・マネジメント検定

職場におけるメンタルヘルスの管理と対策を担当する資格です。
現代の職場環境では従業員のメンタルヘルスケアが重要視されており、この資格を持つことで、ストレス管理やメンタルヘルス対策が実施できます。
総務として従業員の健康管理を主導し、企業全体の生産性向上に寄与することが、年収アップにつながります。

その他の総務向けの資格を確認したい方は、以下を参考にしてください。

年収アップしたい総務が転職を成功させるポイント

最後に、総務の転職で年収をアップさせるポイントに着目します。
効果的なポイントは、以下の3つです。

現状のスキルとキャリアプランを明確にする

転職で年収をアップさせるためには、まず現状のスキルキャリアプランを明確にすることが重要です。
これまでに培ってきたスキルや経験を整理し、今後のキャリアプランを具体的に描くことで、転職先の企業に対して自身の価値をアピールしやすくなります。
目指すキャリアに必要なスキルを身につけることができれば、収入面で条件の良い求人を選択することも可能です。

業界や企業の情報収集は細かく

高年収の転職を実現するためには、業界や企業の情報収集も欠かせません。
給与水準や働き方、評価制度などを細かく調査することで、自身に合った転職先を見つけやすくなります。
自身のスキルと経験を活かせる転職先なら、年収アップの可能性も高まるでしょう。

転職エージェントのサポートを受ける

転職活動を効率良く進めるための手段として、転職エージェントのサポート利用をおすすめします。
特に「MS Agent」のような管理部門に特化した転職エージェントなら、総務の求人を豊富に取り扱っており、自身のスキル・経験・希望年収に合わせた紹介も可能です。
「MS Agent」が独自に保有する非公開求人には、年収が高い求人も含まれているため、希望の年収アップを実現しやすくなるでしょう。

プロの転職支援を受ける

まとめ

総務の年収は他の管理部門と比較すると低い傾向にありますが、スキルや経験を積み、専門性を高めることで年収アップが期待できます。
そのためには、最新の法律やソフトウェアの情報収集、関連資格の取得、経営者目線の視点を養うことが重要です。
転職で年収アップを目指すポイントとして、現状のスキルとキャリアプランを明確にし、業界や企業の情報収集を細かく行い、転職エージェントのサポートを受けることも有効です。
管理部門に特化した転職エージェント「MS Agent」を活用し、理想の総務キャリアを実現しましょう。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

横山 千里

大学卒業後、ドレススタイリスト、ウェディングプランナーの経験を経て、MS-Japanへ入社。
キャリアアドバイザーとして人事・総務・社会保険労務士を中心に担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 社会保険労務士事務所 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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