2019年11月26日

【経理・財務の転職市場】2019年度上半期の動向と今後の傾向

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2019年度上半期の経理・財務の求人数は多く、依然として企業の採用意欲が高い状況が続いています。
この記事では、経理・財務の2019年度上半期の転職者の傾向を、「年収」・「年齢」・「経験年数」などといった観点からまとめました。
是非、今後の転職活動のご参考にしていただけたらと思います。

経理・財務の転職希望が増えた時期

経理・財務の転職希望が増えた時期

2019年度上半期の転職希望者が最も多い時期は6月でした。
これは、決算業務が落ち着いたタイミングで転職を検討し始めた方が多いと予想できます。
例年11月に再び転職者の数は増える傾向にあります。
これは、ボーナス後の転職を見据え、前もって転職活動を始めていることが要因とみられます。
売り手市場が続く中、全体的に求職者の数も増えており、今後もこの傾向は続くと予想されます。


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経理・財務経験者が希望した職種とは

>経理・財務経験者が希望した職種とは

経理・財務の経験者が転職希望した職種は、圧倒的に同じ職種である「経理・財務」でした。
転職希望者の大半を占めている30代・40代がこれまで培った経験を活かしたキャリアアップを考えているため、このような結果になったと考えられます。
また、2番目に多かったのは「会計事務所・監査法人」です。
この中には、税理士資格の取得を見据えて、転職を希望される方もいらっしゃいました。
50代~60代ほどの比較的年齢層の高い転職希望者は、「経営企画・内部監査」を希望している方も目立ちました。


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転職希望者の年収状況とは

転職希望者の年収状況とは

経理・財務の転職希望者の現年収は、「400~699万円」の層が一番多いです。
転職理由としては、年収やスキルを上げたいという方や「人間関係」が原因で転職を希望されるケースも多いです。
また、700万円以上といった高年収を得ている人の転職理由としては、
「業務の幅を広げ経理のスペシャリストとして成長していきたい」
「働きながら税理士資格を取得できる環境に身を置きたい」
など、よりスキルを高めようと転職を検討している方もいます。


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転職希望者の年齢について

転職希望者の年齢について

転職希望者が一番多い年齢は30代、次いで40代といった結果でした。
去年は、40代が一番多かったことを考えると、転職希望者の年齢層は若くなっている傾向にあります。


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転職希望者の経験年数とは

転職希望者の経験年数とは

転職希望者の中で、経理・財務の経験年数が「10年以上」の方が41%と、経験年数を重ねてきている方が多いのも、経理・財務の大きな特徴といえるでしょう。
10年以上経験している方の中には、係長・課長以上のマネジメント層で高い年収を得ている方も多く、キャリアの晩年にさしかかり、CFOといったポジションを狙って転職するケースもあります。
一方で、子育てがひと段落した女性がフルタイムシフトで再び働くために転職活動を始めるケースもあります。


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転職を成功させた方の活動期間

転職を成功させた方の活動期間

ここからは転職を成功させた人のデータを見ていきたいと思います。
上記のデータは、求職者がカウンセリングしてから内定までにかかった日数を示したグラフです。
1番多かったのは「31日~60日間」、次いで「61日~90日」「30日以内」といった結果でした。
3ヶ月以内で転職先を決めた方が70%以上と、比較的転職活動期間が短い傾向で、企業の採用が活発である結果といえます。

ただし、転職活動は短ければいいというものではございません。
できるだけ早く開始し、時間をかけて多くの求人を調べることが、転職成功の鍵となります。


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転職を成功させた年齢と決定年収

転職を成功させた年齢と決定年収

転職を成功させた方の年齢は30代~40代が大半を占めていて、上記の転職希望者の年収と同様の結果になりました。
決定年収の平均は575万円で、400~699万円が最も多い層となっています。
また、年収700万円以上が20%以上と、高い年収を得ている方は、あまり年収を落とさずに転職に成功しているといえます。
決定年収が最も高かったのは、50代女性(東証一部上場・管理職)で年収は1,350万円でした。
年収1,000万円を超えるポジションは、CFOや経理部長といった管理職が占めています。

経理・財務職は、実績をしっかり積み、その実績を面接で最大限にアピールすることができれば、確実に転職を成功させることができると思います。


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転職を成功させている方の保有資格

転職を成功させている方の保有資格

数は少ないですが税理士や公認会計士が、経理・財務職に転職するケースもあります。
上記は国家資格に限ったデータですので、資格なしが70%以上を占めていますが、簿記資格の保有者は多いです。
未経験から経理を目指している方は、簿記の資格は取得しておくことに越したことはありません。
転職活動においても有利になりますし、勉強した内容をそのまま業務にも活かすことができます。

また、資格を持っていない方でも、幹部職に就いて高い年収を得ている方も多くいます。
実績・スキルを積んでマネジメント職に就ければ、資格を持っていなくても高い年収は狙えると思います。


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経理・財務の転職成功事例

①40代後半・男性

前職 老舗メーカー
内定先 東証一部上場100%子会社メーカー
年収 770万円(120万円up)
資格 日商簿記2級
転職に要した期間 約2ヶ月半
キャリア これまで経理・人事・総務など管理部門全般の業務を経験。より自分の強みを活かせる場を求め、東証一部上場子会社に転職。

②20代後半・男性

前職 ジャスダック上場食品メーカー
内定先 マザーズ上場コンサルティング会社
年収 710万円(50万円up)
資格 なし
転職に要した期間 約2ヶ月半
キャリア 前職では単体・連結決算業務を始め税理士対応、開示資料作成、管理会計などを経験。より裁量を持って活躍できる場を求めコンサルティング会社に転職。


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2019年度上半期の転職動向を踏まえた、今後の傾向は?

経理・財務職も他の職種同様に人手を欲しがる企業が多く、今後も売り手市場が続きそうです。
去年の傾向から求職者の数は12月に落ち着き、3月にかけてまた求職者は増えていくと思われます。
未経験での転職は、求職者の競合が少ない時期を狙うのも一つの手です。

経理・財務経験者の中で、「スキルの幅を広げていきたい」「年収を上げたい」といった方は、転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。
転職活動の期間は様々ですが、長い時間をかけて取り組んだ方が、より良い転職先に巡り合える可能性は高まります。
弊社MS-Japanは、管理部門に特化した転職エージェントです。
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