2023年06月06日

簿記の概要と各級の概要・合格率・合格後のキャリアなどを紹介!

管理部門・士業の転職

簿記の概要と各級の概要・合格率・合格後のキャリアなどを紹介!

こちらの記事では、簿記とはどんな資格なのかという基本的な内容から、簿記試験の難易度や合格率、簿記を取得することによってどんなメリットがあるのかを紹介しています。

これから簿記の取得を考えている人や簿記資格を取得したけど、どう活用すればよいか分からない人はもちろん、簿記ってどんな資格なのか分からないという方まで、どんな方でも参考にしていただければと思います。

また、最新の簿記試験の結果もまとめておりますので、今回の試験を振り返るとともに、今後のキャリアを考える参考にしていただければと思います。

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簿記ってどんな資格?

簿記とは、「企業規模や業種などに関わらず、日々の経営活動(お金の出入りや取引)を記録して、企業の利益や損失を確定させる月次決算や年次決算を行い、報告書にまとめること」です。

どのような企業でも商品の仕入れや販売などのタイミングでお金のやり取りが発生する為、日本の企業であれば簿記は必要不可欠なものになります。
簿記資格の中にも様々な種類がありますが、他の資格と比較して認知度の高い資格です。
就職や転職、キャリアアップの際には大きな武器になる為、経理をはじめ多くの職種で簿記取得者が活躍しています。


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おさえておきたい簿記の基本

簿記で使われる書類として、貸借対照表損益計算書があります。

貸借対照表とは、資産・負債・純資産をもとに決算時点での企業の資産状況を示す書類です。
貸借対照表を見ることで企業の資金調達方法や財政状況を確認することが出来ます。

損益計算書とは、費用・収益・利益をもとに一定期間での企業の損益をまとめた経営成績をまとめた表です。
損益計算書を見ることで、費用を何に使って、どれくらい売り上げが上がり、どれくらい儲かったのかを確認することが出来ます。

貸借対照表、損益計算書は、キャッシュフロー計算書と合わせて「財務三表」と呼び、財務諸表のなかで重要な3つの項目となっています。


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意外と知らない3種類の簿記

実は簿記には、日商簿記・全経簿記・全商簿記の3種類があります。

日商簿記とは

日本商工会議所と各地商工会議所が主催する簿記の検定試験です。
簿記の王道であり、一般的に簿記というと日商簿記を指すことがほとんどです。

正式名称を「日商簿記検定試験」と言い、企業の経理に関わる資格として経理の必須資格になっている企業や、取得することで人事評価や年収、資格手当に関わっている企業も増えています。

就職や転職活動の際も簿記資格を取得するのであれば、日商簿記を取得することをおすすめしています。

また、日商簿記の中でも簿記初級・原価計算初級・3級・2級・1級と5つの級に分かれています。

■簿記初級

簿記初級は、簿記4級の廃止に伴って2017年に新設された級で、簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解して、業務に活用することが出来る程度の知識・能力の試験と定義されています。

簿記初学者向けの入門級であり、初めて簿記を取得する方にお勧めの資格です。

受験資格:制限なし
合格基準:100点満点で70点以上を合格とする。
試験時間:40分
試験方式:インターネットを介して試験の実施から採点、合否判定までを行う「ネット試験」で施行する
試験会場:商工会議所ネット試験施行機関
試験日:試験施行機関が日時を決定
受験料:2,200円(税込)

■原価計算初級

原価計算初級は、2018年にスタートした級で、従来、2級以上の簿記資格で出題されていた原価計算に内容が、簿記をこれから勉強するという方でも基本が学べる内容になっています。

原価計算の基本用語や原価と利益の関係を分析・理解して、業務に活用することが出来る程度の知識・能力の試験と定義されています。

受験資格:制限なし
合格基準:100点満点で70点以上を合格とする。
試験時間:40分
試験方式:インターネットを介して試験の実施から採点、合否判定までを行う「ネット試験」で施行する。
試験会場:商工会議所ネット試験施行機関
試験日:試験施行機関が日時を決定
受験料:2,200円(税込)

■簿記3級

3級は、簿記の基本原理から、各種取引の処理方法、決算書類作成など商業簿記と会計学の範囲から基本知識が問われる級です。

簿記資格は経理職で多く活用されている資格ですが、経理だけでなく幅広い職種の方が受けている試験です。

受験資格:制限なし
合格基準:100点満点で70点以上を合格とする。
試験時間:60分
試験方式:ネット試験、ペーパー試験(統一試験)、団体試験(出前方式)の3方式から選択
試験日:試験施行機関が日時を決定
受験料:2,850円(税込)

簿記3級についてもっと知りたい方はコチラ
【コスパ良】簿記3級の難易度や勉強方法を紹介!
経理の転職で簿記3級をとる意味あるのか?

■簿記2級

2級は、3級の商業簿記に加えて、工業簿記と原価計算が試験範囲に入ります。

3級は経理職に限らず幅広い職種で求められる資格でしたが、2級は経営管理に役立つ資格として、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められる知識・能力とされています。

受験資格:制限なし
合格基準:100点満点で70点以上を合格とする。
試験時間:90分
試験方式:ネット試験、ペーパー試験(統一試験)、団体試験(出前方式)の3方式から選択
試験日:試験施行機関が日時を決定
受験料:4,720円(税込)

■簿記1級

1級は、2級の内容に加えて、会計基準および企業会計に関する法令についての知識が試験範囲に入ります。

合格することで簿記の知識を有している証明になることはもちろん、国家資格の一つである税理士の受験資格にもなっている為、「税理士の登竜門」とも呼ばれています。

受験資格:制限なし
合格基準:100点満点で70点以上を合格とする。
※合格基準は70%以上ですが、どの科目も40%以上の得点を取得しなければなりません。
試験時間:商業簿記・会計学90分、工業簿記・原価計算90分
試験方式:ペーパー試験(統一試験)
試験日:試験施行機関が日時を決定
受験料:7,850円(税込)

全経簿記とは

全経簿記とは、全国経理教育協会が主催する簿記の検定試験で、主に経理専門学校の学生が受験する簿記として知られています。しかし、全経簿記の受験資格は学生だけでなく、大学生や社会人でも受験することが出来ます。

全経簿記も日商簿記と同じように階級が分かれており、上級・1級・2級・3級・基礎簿記会計という5つの階級なっています。

全経簿記は、上級を取得することで税理士試験の受験資格を得ることが出来るというメリットがあります。
日商簿記1級も同じく税理士試験の受験資格を得ることが出来ますが、実は日商簿記1級よりも全経簿記上級の方が合格率は高い為、税理士試験の受験資格の為に簿記取得を考えている方にとっては全経簿記という選択肢も視野に入れると良いかもしれません。

全商簿記とは

全商簿記とは、全国商業高等学校協会が主催する検定試験で、全経簿記は主に経理専門学校の学生を対象としているのに対して、全商簿記は商業高校の学生を対象とした簿記となっています。
商業高校で学べる内容の検定なので、日商簿記検定に比べると難易度は低めと言われています。

また、全商簿記も他2つの引きと同じく階級が分かれており、1級・2級・3級となっています。

全商簿記は税理士試験の受験資格とはなっていませんが、大学進学や就職時に有利となる資格と言われています。
大学入学共通テストで簿記を選べるほか、全商簿記を推薦入試で受験資格としている学校もありますので、学生にも人気の簿記資格です。


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日商簿記3級・2級・1級の合格率や難易度の推移は?

過去の受験者数と合格率

日商簿記3級の合格率の推移(統一試験)

日程 実受験者数 合格者数 合格率
第163回 2023年2月26日 31,556名 11,516名 36.5%
第162回 2022年11月20日 32,422名 9,786名 30.2%
第161回 2022年6月12日 36,654名 16,770名 45.8%
第160回 2022年2月27日 44,218名 22,512名 50.9%
第159回 2021年11月21日 49,095名 13,296名 27.1%

過去5回分の日商簿記3級試験の平均合格率は約38%です。
若干ばらつきはあるものの、合格率は30%~40%台が目安と考えて良いでしょう。

日商簿記2級の合格率の推移(統一試験)

日程 実受験者数 合格者数 合格率
第163回 2023年2月26日 12,033名 2,983名 24.8%
第162回 2022年11月20日 15,570名 3,257名 20.9%
第161回 2022年6月12日 13,118名 3,524名 26.9%
第160回 2022年2月27日 17,448名 3,057名 17.5%
第159回 2021年11月21日 22,626名 6,932名 30.6%

過去5回分の日商簿記2級試験の平均合格率は約24%と3級と比較して約14%低くなり、難易度が大きく上がることが分かります。

日商簿記1級の合格率の推移(統一試験)

日程 実受験者数 合格者数 合格率
第162回 2022年11月20日 9,828名 1,027名 10.4%
第161回 2022年6月12日 8,918名 902名 10.1%
第159回 2021年11月21日 9,194名 935名 10.2%
第158回 2021年6月13日 7,594名 746名 9.8%
第157回 2021年2月28日 6,351名 502名 7.9%

過去5回分の日商簿記1級試験の平均合格率は約10%で、最も合格率が低いことがわかります。
また、他の級と比較して、合格率のばらつきが小さく、回によって難易度が大きく変化することが無いとされます。

簿記1級の合格率が極端に低い理由として、簿記1級は出題4科目のうち、10/25点に満たない科目があった場合に足きりがあることが影響していると考えられます。
苦手科目がある場合、総合得点が合格点の70点に届いていても、足きりを受けると不合格になりますので、簿記1級に合格する為には、4科目全て網羅している必要があります。


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日商簿記3級・2級・1級の勉強時間ってどれくらい?

簿記の中でも最も人気の日商簿記、各階級の難易度や資格取得に必要な勉強時間の目安をまとめています。
資格の必要性と難易度を参考に、どの階級まで資格を取得するのかを確認してください。

日商簿記3級の勉強時間

試験合格率:30~50%
勉強時間:合計100時間程度
勉強時間が1日に3~4時間であれば1カ月程度で学べる範囲となります。

日商簿記2級の勉強時間

試験合格率:20~30%
勉強時間:独学なら250~350時間程度、通学・通信講座で150~250時間程度
2級からは簿記3級にはない工業簿記が科目に追加されるため、3級と比較して難易度が上がります。
期間は4~6カ月程度必要となり、簿記3級よりもしっかりと勉強にとりかかる必要があります。

日商簿記1級の勉強時間

試験合格率:10%程度
勉強時間:独学なら1,000~2,000時間、通学・通信講座でも500~800時間程度
1級は簿記2級に会計学や原価計算が追加される為、難易度がさらに上がります。
期間は10か月以上が必要となり、勉強を始めた翌年の試験を受験することをお勧めしています。


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簿記は何級から受けると良いか?

日商簿記の資格は2級以上を取得していると就職や転職に有利と言われています。
しかし、人によって簿記3級を受けた後に2級を狙うか、2級から受けるかは異なります。

簿記3級から始めるべき人は、
・簿記資格が必要になるまで2年以上の期間がある
・これまで経理職や決算業務に関わったことが無い
・これまで会計や仕分け業務に関わったことが無い
・簿記の基本から学びたい

という方です。

また、簿記2級から始めるべき人は、
・日商簿記以外の簿記資格を取得している
・過去に簿記2級の受験経験がある
・これまで経理職や決算業務に携わったことがある
という方です。

3級から始めた方が良いか、2級から始めた方が良いか悩みどころではあると思いますが、 ご自身の経験や資格取得までに必要な期間を参考に決めて頂くと良いです。

また、簿記の内容が分からない、各級の出題内容が分からないという方は、お近くの本屋で各級の参考書や問題を確認し、難易度を確かめていただく事も何級を受けるかの参考になります。


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簿記取得のメリット3選

就職や転職、年収アップに役立つ

簿記を取得することで、決算に関わる知識を身に着けられることはもちろん、直接会計に関わる仕事でなくても、会計的な目線でビジネスを見ることが出来るようになる為、いちビジネスマンとしての価値が上がります。

また、直接簿記に関わる経理職などでは簿記2級以上を取得していると就職・転職に有利になる企業が多くあります。就職・転職の際は、資格の有無に加えて、自己学習が出来るかという点も採用の評価対象となる為、簿記3級でも有利になる可能性もあります。

簿記を就職・転職につなげる方法はコチラで紹介!
簿記を活かせる仕事内容・職業は?何級を狙うべきか?

独立や起業の際に役立つ

独立や企業をした際は、会社員では行わなかった確定申告や決算書の作成、会計作業を行う必要があります。税理士などに確定申告を依頼することは可能ですが、経営状況や資産、お金の動きについて自分自身でも把握する必要がある為、簿記の知識を身に着けておくと独立や起業の際にも役立ちます。

また、現状の財政状況の確認だけでなく、事業計画や資金計画を立てる際にも簿記の知識は役に立ちます。事業活動に必要な様々な費用を把握することで、今後の事業計画や資金計画をスムーズに立てることが出来ます。

他の資格を取得する際に役立つ

簿記の資格を取得することで、他の資格取得にも役立ちます。
もっとも、簿記1級は公認会計士、税理士などの国家資格の受験資格となっていますが、受験資格となっていない金融系の資格でも、簿記の基礎知識を持っている、持っていないで、勉強を始めるスタートラインに大きな差が生まれます。

簿記の資格は本当に汎用性が高く、メジャーな資格なので、これから何の資格を取ろうか迷っている方にはおすすめの資格です。


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簿記を独学で勉強するメリット・デメリット

独学で学ぶメリット

・学習費用を安く抑えられる
独学で学ぶ一番のメリットは学習費用を抑えられるという点です。
独学で学ぶ際にかかる費用は、テキスト代、問題集代程度で、またYouTubeなどで無料の講座動画を公開している場合もあります。
簿記3級であれば独学でも資格取得できる可能性が高いです。

・好きなペースで学習することができる
簿記取得を考えている方の中には、日によって確保できる勉強時間が異なるという方もいるかと思います。
独学での学習であれば、忙しい日は10分程度、時間が確保できる日は1日中など、ライフバランスに合わせて学習を進められる為、自分のペースで勉強したいという方には独学がおすすめです。

独学で学ぶデメリット

・モチベーション維持が難しい
簿記を独学で取得するには、簿記3級でも1か月程度、2級や1級では半年、1年など長い期間がかかります。学生や社会人であれば、普段の日常生活や仕事に加えて、自分自身で学習を進めていかなくてはならない為、途中でモチベーションが下がってしまい、資格取得を断念してしまう方も多くいらっしゃいます。
モチベーション維持が苦手な方や他の資格取得を途中で断念したことがある方には、独学での学習はおすすめしません。

・学習効率が悪い
簿記の学習内容には複雑な内容も含まれており、独学では理解できない、理解するのに時間がかかるケースがあります。
特に簿記2級や1級を取得するためには、下の級の学習内容をしっかりと理解する必要がある為、間違った知識で覚えてしまうと大きなロスとなってしまいます。
もしも、内容をしっかりと理解したい、効率よく学習したいという場合は独学での勉強をおすすめしません。


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簿記を通信講座で勉強するメリット・デメリット

通信講座で学ぶメリット

・質問、学習相談などをサポートしてもらえる
勉強している中でわからない箇所や学習スケジュールなど、プロの視点からアドバイスをもらうことが出来ます。
また、一人で勉強している感覚ではなくなる為、モチベーションの管理にもつながります。

・短期間で効率よく学習が出来る
通信講座では、プロの講師が学習をサポートしてくれる為、独学よりも効率よく学習を進めることが出来ます。
分からない箇所を1人で考え続けるということが少なくなるため、短期間での簿記資格取得を望んでいる場合は、通信講座の利用をお勧めしています。

・自宅や通勤・通学中でも学習が出来る
最近の通信講座は、タブレットやスマートフォンでも受講が可能となっており、自宅だけでなく、通学、通勤時間に電車やバスの中でも受講ができる為、時間や場所を選ばずに学習が出来る可能性が高くなっています。

通信講座で学ぶデメリット


・独学と比較して費用が掛かる
独学での費用はテキスト代のみですが、通信講座を受講するには数万円の出費が必要となります。
また、サポート体制が充実している講座ほど費用が高くなる傾向にある為、通信講座を利用したいけど費用は抑えたい場合は、通信講座を選ぶ際に注意が必要です。

・自分にあった通信講座を選択する必要がある
様々な会社が簿記の通信講座を出しているため、費用と講師、講座内容などから自分に合った通信講座を選択する必要があります。
講座の説明会やホームページ、口コミなどを参考に優良な講座を選ぶ必要がある為、学習を始めるまでに少し期間がかかる可能性があります。


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簿記資格取得に当たり失敗するケース

簿記学習ではよくある失敗ケースがいくつかあります。

1つ目は、土日など休日のみに学習を行うケースです。簿記の学習には暗記と応用の実践の2つが必要です。
休日のみの学習だと期間が開いてしまい、覚えたことが定着しないという問題に陥ります。
短時間でもよいので平日も含めて毎日簿記の学習を行うようにしましょう。

2つ目は、安い電卓を使ってしまうケースです。簿記の試験には電卓の持ち込みが許可されています。
その為、学習の段階から電卓を使って問題を解く練習が必要になりますが、使いにくい電卓を利用してしまうと、問題の解くスピードが落ちてしまう可能性が高まります。少し値段が張っても使いやすい電卓を利用するようにしましょう。

また、関数電卓などの多機能な電卓は試験場への持ち込みが禁止されています。
使いやすく、シンプルな機能の電卓を利用することをおすすめします。


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簿記3級・2級・1級それぞれの合格後はどうする?

簿記3級・2級・1級それぞれの合格後はどうする?

簿記3級取得後は、簿記2級を目指そう!

簿記試験に合格した後は、次の資格取得を目指す方も多いのではないでしょうか。

簿記3級を取得された方は、基本的な会計知識が身に付いたことと思います。ビジネスパーソンとしての基礎知識を広げたいといった方は、次にMOSやFP、TOEICなどの試験に挑戦しても良いかもしれません。
一方で今後、経理・財務の業務をしっかりやっていきたいといった方、会計事務所への転職を目指す方、資格を転職に活かしたいといった方には、次は簿記2級にチャレンジすることをお勧めします。

簿記2級取得後は、簿記1級に挑戦する?それとも税理士試験?

簿記2級を取得された方は、経理・財務の実務にも役立つ知識が習得できたことと思います。
さらに経理・財務のスペシャリストとして活躍したいといった方は、次は簿記1級を目指しましょう。
貸借対照表・損益計算書のみならず、キャッシュフロー計算書の知識も得ることができます。
また、今後税理士を目指したいけれど受験資格がないという方は、簿記1級を取得することで受験資格を得られます。

一方で、既に受験資格を持っており、今後税理士を目指したいといった方は、簿記1級を挟まず税理士試験に挑戦しても良いでしょう。
または取得すると税理士登録もできる、公認会計士試験に挑戦するという選択肢もあります。

簿記2級取得で転職先の幅が広がります!詳細はコチラ
簿記2級で経理・会計事務所に転職できる?未経験から経理職へ転職する方法を解説

簿記1級取得後は、どんな選択肢がある?

簿記1級まで取得されると、かなり専門的な会計知識が身に付いたことと思います。
ここまで来られた方ですと、次には公認会計士や税理士を見据えている方も多いのではないでしょうか。
公認会計士と税理士は一見似ている資格のようですが、仕事の内容や試験制度など、異なる点が多くあります。
今後目指したいキャリアに合わせて適切な選択をしましょう。

一方で、会計の知識はもう付いたので、他の管理部門業務に役立つ知識を得たいという方は、社会保険労務士や、ビジネス実務法務検定、司法書士、中小企業診断士などの資格に挑戦するもの良いでしょう。

簿記1級取得のメリットをもっと詳しく知りたい方はコチラ
簿記1級取得者の転職先は?年収はどうなるのか?
転職だけじゃない!簿記1級は税理士試験の受験資格に!
簿記から始める税理士試験!~簿記1級と簿記論の比較~

簿記試験後のキャリアに迷ったら相談しよう!

「簿記の次はどの資格に挑戦すべき…?」
「簿記の資格を活かして転職したいけれど、経理か会計事務所かで迷っている…。」
「未経験でも行ける求人ってどれくらいあるの…?」
そんな悩みをお持ちの方も多いかと思います。
今後目指すキャリアによって、取得した方が良い資格は異なりますし、経理と会計事務所では業務内容をはじめ異なる点もたくさんあります。
今後の方向性を悩まれている方は、まずは情報収集から始めましょう。
MS-Japanでは、すぐに転職を検討していない方向けにも個別相談会を実施していますので、お気軽にご相談ください。


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簿記の資格を取ると転職に有利?

簿記2級を取ると転職に有利になりやすい!

就職や転職を考えたときに、少しでも簿記の資格が有利になったらいいな…と思う方も多いのではないでしょうか。結論としては、「日商簿記2級」を所持していると、転職の際に有利になりやすいようです。

それでは、簿記3級は取得しても役立たないのでしょうか。
いえ、そんなことはありません。簿記3級を取得しても、履歴書に記載できますし、簿記の基礎知識はあるということや、向上心という点でも評価してもらえる場合があります。
また、経理・財務の職種のみならず、ビジネスパーソンの基礎知識としても簿記3級の知識は活かされるでしょう。

簿記の取得は経理の転職に有利なのか?詳細はコチラから
経理の転職で簿記3級をとる意味あるのか?
簿記2級は経理の転職に有利なのか?

未経験経理・会計事務所に転職する場合に必要な簿記の級は?

簿記3級は小規模な企業向けの学習がメインなのに対して、簿記2級は一般的な中小企業向けの会計実務などの知識が付きます。
一般的に経理職の場合においては、簿記の資格がなくても未経験者が採用されるケースはあります。ただ、資格は持っていなくても、「簿記2級程度の知識」など、少なからず経理の素養が求められることが多いため、特に未経験の方は、簿記の勉強をしておいた方がキャリアチェンジに成功しやすいといえます。
また、20代の場合はポテンシャルで採用される場合も多いですが、30代となると求められるレベルも上がりますので、簿記資格を取得しておいた方が、転職できる可能性が上がるでしょう。

一方で会計事務所に未経験で転職する場合は、簿記2級の資格取得が必須となるケースが多いです。
会計事務所は税理士や公認会計士を中心としてより専門性の高い業務を行いますので、税理士や公認会計士の資格は持っていなくとも、せめて簿記2級は持っていてほしいといったところが多いようです。

未経験で応募できる、経理や会計事務所の求人ってどれくらいある?

MS-Japanでは、未経験応募可能な求人も数多く扱っています。
経理職で約100件、会計事務所で約200件程度の求人を常時扱っていますので、ご自身に合った転職先を探していただければと思います。
下記から、MS-Japanで取り扱っている非公開求人の一部を検索できます。
こちらから未経験求人を検索できます


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簿記取得後の転職成功事例

簿記取得後の転職成功事例

転職成功者:Kさん(25歳・男性・簿記3級合格)
転職前:非上場企業(施工管理業務)年収280万円
⇒転職後:会計事務所(会計税務コンサルタント)年収300万円

転職成功者:Yさん(30歳・女性・簿記2級合格)
転職前:非上場企業(営業事務)年収250万円
⇒転職後:JASDAQ上場(経理職)年収350万円

転職成功者:Sさん(32歳・男性・簿記1級合格)
転職前:上場企業(経理職)年収550万円
⇒転職後:コンサルティングファーム(会計コンサルタント)年収600万円

下記のページでは、簿記の資格を活用して転職に成功した3名の事例を詳しく紹介しています。

【関連URL】
簿記3級・2級・1級試験合格者3名の転職成功事例!


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次回に向けて!日商簿記3級・2級・1級試験のスケジュール

次回に向けて!日商簿記3級・2級・1級試験の概要とスケジュール

【最新】日商簿記試験の日程

商工会議所が実施する日商簿記検定、3級・2級は年3回、1級は年2回試験があります。
最新の試験日程・申し込み期限・合格発表の実施スケジュールは下記の通りです。

【最新】日商簿記試験 スケジュール

試験日程
3級 第164回 2023年6月11日
第165回 2023年11月19日
第166回 2024年2月25日
2級 第164回 2023年6月11日
第165回 2023年11月19日
第166回 2024年2月25日
1級 第164回 2023年6月11日
第165回 2023年11月19日

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まとめ

簿記は就職や転職、キャリアアップに有利な資格として知られていますが、簿記の中にも種類や階級がある為、これから資格を取得しようと考えている場合は、簿記を取得する理由を踏まえたうえで選択するようにしましょう。

また、簿記試験は階級が上がるごとに難易度が上がり、日商簿記1級は国家資格の受験資格となる程の難易度となっています。
資格取得まで長期間かかる可能性もある為、独学で勉強するのか、通学、通信講座の利用で効率よく勉強を進めるのかの選択も必要です。

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参照サイト
東京商工会議所 検定試験情報
商工会議所の検定試験 簿記
LEC東京リーガルマインド 級ごとの難易度と特徴

この記事を監修したキャリアアドバイザー

長谷川 栞

大学卒業後、化粧品会社へ入社し美容部員として店舗販売業務に従事。
その後キャリアアドバイザーとしてMS-Japanに入社し、
主に経理財務や会計事務所などの会計転職希望の方を中心に担当。

経理・財務 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 税理士科目合格 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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