2020年の経理財務転職市場はどうなる?2019年データから予想!

経理・財務
レポート
2020/02/10

2020年の経理財務転職市場はどうなる?2019年データから予想!

転職希望者から「2020年の経理・財務の転職市場は、どうなるのか?」という質問を多くいただきます。今年は東京オリンピックがあり、終了後には景気が悪くなると予想する経済評論家もいます。その他にもアメリカ大統領選や米中貿易摩擦など日本経済に影響がありそうなニュースもあります。
そのような背景がある中で、経理・財務の転職市場はどうなるのかを2019年の弊社実績をもとに予想しました。ぜひご確認ください!


経理・財務の転職希望が増える時期

経理の転職希望が増える時期

2019年転職希望者が一番多かったのは、6月でした。 毎年ではありますが、6月は他の月のように3日以上の連休がありませんでした。また最大10連休だった大型ゴールデンウィークが前月にあったため、連休前に仕事を詰めてこなしたり、連休の疲れを残しながら業務を遂行したり、そもそも休めなかったりと様々な形でゴールデンウィークの影響を受け、転職を意識した方も多かったです。

その他にも6月・7月は、ボーナスをもらうタイミングです。ボーナスをもらって転職を考える方もいらっしゃいますので、6月に転職希望者の増加に繋がったと考えられます。

2020年は、ゴールデンウィークが最大で5連休(カレンダー上)と2019年よりも連休は少なく、かつ7月下旬から東京オリンピックが開催されるため、観戦や関連イベントに参加される方も多いと事から、5月・6月または8月以降に転職希望者が増えると予想しています。

経理・財務経験者が希望する職種とは

経理が増希望する職種

経理・財務経験者が希望する職種で一番多いのは、「経理・財務」でした。 やはり前職の経験が活かせる職種を希望する方が多かったです。後ほど転職希望者の経験年数も記載しますが、経理・財務の経験者の約67%が経験年数5年以上、約42%以上が10年以上です。
経験を積んでいるからこそ、更なるスキルアップや年収アップ、または職種は変えたくないけど業種を変えたいなど様々な転職理由が出てきます。

会計事務所・監査法人を希望している方の半数近くが、公認会計士や税理士資格保有者または志している方でした。その中には、出戻りを希望する方もいれば、初めて会計事務所・監査法人へ転職を希望する方など様々でした。 この流れは例年通りなので、2020年も同様に経理・財務経験者の希望職種は「経理・財務」が一番多いと予想されます。

経理・財務転職希望者の年収状況とは

経理の希望年収

経理・財務経験者で転職を希望している方の現年収は、400万~699万の層が一番多いです。 経理・財務の平均年収が420万~580万なので、おおよそ平均的な年収帯の方たちが転職を希望しています。 年収700万円以上を稼がれている方たちは、課長級以上のマネジメント職の方たちが多く平均年収以上を稼ぐためには、マネジメント職に就くことが一つの条件の可能性があります。
すでに入力業務などの単純業務はAIやRPAなどの機械に置き換えられる動きは各所で始まっており、2020年以降ますますその動きは強くなります。 機械ではできないマネジメントや想像力を活かした改善などは、今後の評価を上げるスキルだと思います。現職でこれらのスキルに取り組めないまたは取り組むまでに時間を要する場合は、転職を考えても良いかもしれません。

転職希望者の英語力と年収

経理 英語力

経理・財務経験者の英語力と年収の内訳ですが、1000万~以上稼ぐ方の多くは、英語力の高い方が多かったです。 勤めている企業も東証一部などの上場企業や外資系企業など高年収を得られる企業がほとんどでした。 英語力だけではそのような企業に転職出来るとは限りませんが、一つのアピールポイントとして面接時に伝えるのは良いかと思います。

2020年以降もグローバルを進めることは、事業成長の一手段として有効なため、英語力がある人材は重宝されると考えられます。「経理・財務のスキル」と「マネジメント」の2つのスキルがすでにあれば、英語力を高めることで高年収または好待遇にて転職できる可能性が高いでしょう。

転職希望者の年齢について

経理の年齢

2019年は、30代と40代が活発的に転職活動していました。 30代は、経験年数にばらつきがありつつも、経験年数が10年以上の方が約22%と一番多かったです。 40代の方たちは、経験年数10年以上が約66%と圧倒的に多く、知識・経験ともに豊富な方たちが多かったです。 どちらも働き盛りの年代かつ経験豊富な人材のため、多くの企業が30代・40代をコア人材として採用を希望しております。 2020年以降も働き手の減少や企業の高齢化によりその動きは強くなり、転職活動を比較的優位に進められると考えられます。

また10代・20代も重要な人材だと判断はしているものの、30代以上と比較すると経験が乏しいため、自己PRなど面接対策を入念に行うことや未経験求人の探し方など工夫することをお勧めします。

転職希望者の経験年数とは

経理の経験年数

転職希望者の経験年数で一番多いのは、10年以上でした。
10年以上が転職する理由としては、
・スキルアップや昇格を目指せる環境に転職したい
・育児や残業時間などワークライフバランスの改善
・正社員を目指すなど働き方を変えたい…など
さまざまな理由がありました。
経理・財務として10年以上の経験年数は、大きなアピールポイントです。しかしどんな業務を担当してきたかによって、評価基準は変わります。
例えば、年次決算、連結決算、有価証券報告書、IFRSなど業務を経験していると評価は高いのですが、経理事務や月次決算未満の業務を担当していた場合、高い評価を得られづらいでしょう。
2020年以降もその流れは変わらず、むしろ強くなっていくと予想されます。
ですので、今の業務内容で自身のキャリアに不安を感じる場合は、転職を視野に入れてみて長期的なキャリアプランを見直してみてはいかがでしょうか?

転職希望者の転職回数とは

経理の転職回数

経理・財務経験者の転職回数で一番多かったのは、0回でした。
過去に弊社のような転職エージェントまたは求人媒体への登録をしている方もいると思いますが、2019年は転職を意識する機会が多かった年だったのかもしれません。
また興味深いデータとして、課長級以上のマネジメント経験者では、転職回数2~3回が一番多かったです。経験年数の転職理由でも記載していますが、「スキルアップや昇格を目指せる環境に転職したい」層が一定数おり、転職を機に目的を達成している方が多くいらっしゃいました。ですので、キャリアを考える上で、転職を選択肢に入れておくことは有効な手段ということになります。

経理・財務未経験者が転職を動き出す年齢とは

経理 転職 年齢

経理・財務未経験者が経理・財務に転職を希望する年齢は、25~29歳の層でした。
第二新卒または少し上の年齢層が経理・財務に転職を希望しています。経理・財務未経験者が転職する場合、未経験OKの求人に応募するのが転職を成功させるポイントになります。 未経験OKの求人の多くは、個人のポテンシャルを評価して採用するかを判断します。また年齢も採用の判断基準です。
20代の場合、働き手の減少や社内の若返り化を図る、未来の幹部候補など積極的に採用を検討する企業が多いです。

一方30代以降の場合、即戦力を求める傾向にあります。(全ての求人がそうではありませんので、誤解しないでください。)
というのも30代である程度経験を積んでいる人材を採用して、中核を担ってほしいと考える企業が多いからです。 しかし決して、未経験30代の転職ができないわけではなく、これまでの経歴や資格の有無などによっては採用されるため、気になる方は、弊社のキャリアアドバイザーにご相談ください。

転職を成功させている経理・財務経験者とは

2019年MS-Japan経由で転職を成功された方で多かった層は下記になります。

転職活動平均日数:31~60日
転職を成功させた年齢:30~34歳
転職後の年収:400~499万円代
資格の有無:なし
決定職種:経理・財務

また40~44歳の転職成功者も多く、その大半はマネジメント層での転職だったため、上記年収よりも高く提示されています。

下記からは2019年に経理・財務に転職を成功させた方たちの「平均活動日数」・「転職を成功させた年齢」・「転職後の年収」・「資格の有無」をまとめましたので、ご確認ください。

転職を成功させた方の平均活動日数

経理・財務に転職を成功された方の転職活動日数は、31~60日が最も多かったです。転職活動期間の目安は3か月ですので、30日以上短く転職先を決定しています。多くの方は離職せずに転職活動をしているため、活動できる時間に限りがあります。
転職活動が短期間で済めば、精神的負担や資金面の負担を減らすことができますが、納得いく転職先を見つけるにはある程度の比較検討は必要であり、活動期間に余裕を持つようにしておきましょう。

転職を成功させた年齢とは

経理 年齢 転職

経理・財務へ転職を成功させた方の年齢で1番多かったのが30代、2番目に40代でした。
しかし、それぞれの決定状況は異なります。
転職成功して提示される年収が、
・30代は、400~499万
・40代は、600~699万
に集中しています。
求められるスキルやポジションにより、年収に開きが出ています。

30代でも年収700万以上獲得している人もいますが、その方たちは公認会計士や税理士などの有資格者またはインフラ系や化学系などの高収益を上げている企業に転職しています。 30代で高年収を目指す方は、高収益を上げている企業を中心に転職を考えてみてはいかがでしょうか。

40代の場合、スタッフ職またはマネジメント職によって年収に開きが見えます。 マネジメント職で決定した場合でも責任者>部長>課長>係長という順番で年収は上がっていきますので、マネジメントスキルに自信がある場合は、積極的に上位の役職を目指してみるのはいかがでしょうか?

またマネジメントスキルは、比較がしづらいスキルだと思います。 その場合は、弊社のキャリアカウンセリングにお越しいただき、ご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが客観的な判断を基に、スキルの評価から求人のご紹介をさせていただきます。
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転職成功している方の決定年収とは

経理 転職 年収

経理・財務に転職成功した方の決定年収で一番多かったのは、400~699万の層でした。 転職に成功している年齢層のところでも記載していますが、30代は400~499万、40代は600~699万に集中している結果が表れたかたちでしょう。

しかし700万~以上で転職を成功されている方も約25%います。最高額で決定された方は年収2000万以上で決定されています。 その他にも年収1000万台で決定されている方も数多くおり、皆さん共通して言えるのがマネジメント層として転職していたことです。 また公認会計士や税理士などの有資格者も高額年収で転職成功しています。 そのため高額年収にて転職するためには、マネジメント層に転職するまたは難易度の高い資格を取得するのが条件だと考えられます。

しかし、マネジメント層に転職するのも難易度の高い資格を取得するのも、難しい条件ですので、まずはスキルを磨きつつ、マネジメントにチャレンジできる企業へ転職するのが良いかと思います。もちろん、現職でマネジメントにチャレンジできるのであれば、現職のままでも良いです。

転職を成功させている方は資格を持っているのか

経理 転職 資格

経理・財務に転職を成功させた方の資格を保有有無ですが、多くは資格を保有していません。 経理・財務に転職時に重視されるのは、経験とスキルです。資格がなくても好待遇で転職する方や大手企業や有名企業へ転職する方もいます。 例えば、年次決算、連結決算、有価証券報告書、IFRSなど業務を経験している方やマネジメントを経験している方などです。

資格はあくまでも加点ポイントです。事業会社の経理・財務ではオーバースペックになる可能性もありえますので、有資格者の方は、応募する前に求人情報を事細かく確認しましょう。
また、上の表にはありませんが、未経験者であれば簿記を取得しておくことをおすすめします。簿記の勉強を通して培った知識は業務に直結しますし、経理の仕事に対する熱意のアピールにもなります。取得に向けて勉強中であることも十分アピールになるので、まだ取得していない方は、是非トライしてみましょう。

転職成功させた方の事例

①(30代男性)

前職:サービス系企業の経理
年収:620万
資格:なし

内定先:サービス系企業の経理係長候補
年収:630万(前職より10万UP)
内定までの期間:70日間

②(30代男性)

前職:製薬系企業の経理
年収:1000万
資格:公認会計士

内定先:総合商社

年収:1000万
内定までの期間:64日間

③(40代男性)

前職:コンサルティングファーム
年収:1200万
資格:公認会計士

内定先:ハウスメーカーの部長候補

年収:1350万(前職より150万UP)
内定までの期間:55日間

④(40代男性)

前職:半導体系企業の経理
年収:760万
資格:なし

内定先:専門商社
年収:770万(前職より10万UP)
内定までの期間:60日間

2019年の転職動向を踏まえて、2020年以降の転職市場はどうなるのか

2019年の経理・財務の転職市場は、経験者が積極的に動いて、スキルアップや昇格を目指すまたはワークライフバランスの改善を図りたいなどの目的で活動されていた印象でした。
その背景には、人材不足や好景気などの影響で求人数が多かったからだと思います。2020年も同様に人手不足が続くとみられ、喉から手が出るほど経験者を採用したいと企業側は思っています。 ですので、2020年も経理・財務経験者の採用ニーズは、大幅に減少することなく、求職者ファーストの状況が続くでしょう。 しかし2020年以降は、景気が停滞するなどとニュースでも言われていることもあるので、このまま求職者ファーストが続くことは考えにくいです。 気になる求人やご自身のキャリア目標などが明確であれば、できるだけ早く活動されることをお勧めします。

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