【「子育てと仕事の両立」実態調査】「7割」が「夏休みは負担増」と回答。「両立で難しいこと」第1位は○○○!
現代社会において、「子育てと仕事の両立」は大きな課題となっており、多くの人々が困難に直面しています。
特に、経済的な理由やキャリアの継続を求める親にとって、仕事と子育てのバランスを取ることは重要なテーマです。
また、近年「子供の夏休み」に関する悩みも大きくなってきているようです。
そこで、働きながら子育てをしている男女に対して実態調査を行い、その結果をまとめました。
[全体・男女別] 満足度は?
まず、「子育て」と「仕事」それぞれへの満足度について調査したところ、「どちらも満足している」と回答した人は41.8%、「仕事には満足しているが、子育てには満足していない」と回答した人は18.1%、「子育てには満足しているが、仕事には満足していない」と回答した人は16.4%、「どちらも満足していない」と回答した人は23.7%でした。
男女別に見ると、男性・女性ともに「どちらも満足している」人が最も多いですが、女性は男性に比べて、子育てや仕事のいずれか、もしくは両方に対して不満を感じている割合が高いことがわかりました。
[子供の年齢別] 満足度は?
次に、子供の年齢別の結果を見ると、子供の年齢が上がるにつれて「どちらも満足している」割合が変動するものの、大学生以上の子供を持つ親が最も高い満足度である45.4%を示しています。
一方、小学生の子供を持つ親は「どちらも満足していない」割合が33.9%と最も高く、この時期に不満を感じやすいことがわかります。
[全体・男女別] 両立の難しさは?
「子育てと仕事の両立」の難しさについて調査した結果、「とても難しいと感じる」と回答した人は30.2%、「少し難しいと感じる」と回答した人は40.9%で、合計71.1%が「難しいと感じる」と回答しています。
男女別に見ると、男性の約7割、女性の約8割が「難しいと感じる」と回答しており、どちらの性別でも高い割合で両立の難しさを課題としていることがわかります。
[子供の人数・年齢別] 両立の難しさは?
次に、子供の人数と年齢別の結果では、子供の人数は、1人でも3人以上でも「両立が難しい」と感じている割合に大きな変化はありませんでした。
また、子供の年齢別の結果では、0歳~小学生前の段階で「とても難しいと感じる」割合が48.5%と最も高く、子供の年齢が上がるほど、両立が難しいと感じる割合が減っていくことが明らかになりました。
両立で特に難しい点は?
子育てと仕事の両立において特に難しい点として、「突然の遅刻・早退・欠勤がある」と回答した人が41.4%と最も高い割合を占めています。
また、「子育てに十分な時間を割けない(24.6%)」や「自分の時間がない(23.3%)」、さらには「保育園・幼稚園や学校の行事への参加が難しい(20.7%)」といった時間的制約が、多くの人にとって大きな課題であることがわかります。
[男女別] 両立で特に難しい点は?
次に、男女別の結果をランキング形式でまとめました。男女ともに「突然の遅刻・早退・欠勤がある」が1位となりましたが、男性の35.1%に対して、女性は73.7%と大幅に高くなっています。
2位以降のランキングでは、男性は「経済的負担」が5位にランクインしていますが、女性はこの項目がランク外となっています。
これにより、男女で子育てと仕事の両立における困難の内容や程度に違いが見られることがわかりました。
[子供の年齢別] 両立で特に難しい点は?
続いて、子供の年齢別の結果をランキング形式でまとめました。すべての年齢層で「突然の遅刻・早退・欠勤」が多く挙げられており、特に0歳~小学生前(13.3%)、中高生(12.9%)、大学生以上(14.8%)で高い割合を示しています。
これにより、子育てのどの段階でも突発的な問題が仕事に与える影響が大きいことがわかります。
さらに細かく見ると、0歳から小学生までは「自分の時間がない」や「子育てに十分な時間を割けない」といった、育児に伴う直接的な負担が主な難しさとして挙げられています。
一方、中高生以降になると「特になし(両立が難しいと感じていない)」という回答も見られ、子供が成人に近づくにつれて、育児の負担が相対的に軽減される傾向があることがわかります。
特に負担が大きい時期は?
1年の中で特に負担が大きい時期として「子供の長期休暇(夏休み等)」が42.2%と最も高い割合を示しています。
これは、長期休暇中に普段の仕事に加え、子供のケアや活動の対応が必要になるため、負担が大きくなることが考えられます。
子供の夏休み期間は負担が増える?
「子供の夏休み期間」における両立の負担について調査した結果、「より負担が増える」と回答した人は34.7%、「少し負担が増える」と回答した人は36.5%で、合計71.2%が「負担を感じる」と回答しています。
子供の年齢別に見ると、年齢が低いほど夏休み期間中の両立に対する負担が強くなることが明らかになり、年齢が上がるにつれて負担が軽減される傾向が見受けられました。
「負担を感じる」派の意見としては、「在宅勤務中に家事(食事の準備等)が増える」「子供が在宅していることで気が散ってしまう」といった声が目立ちました。
一方、「普段と変わらない・普段よりも楽になる」派の意見では、「もう手がかからない」「仕事に合わせて預かり保育ができる」「専業主婦の妻がいる」「実家帰省する」などが挙げられました。
子供の夏休みの長さについては?
子供の夏休みの長さについて、「このままで良い」と回答した人が72.4%を占める一方で、「今より短い方が良い」と回答した人が17.7%、「廃止して欲しい」と回答した人が1.7%おり、合計19.4%が「夏休みの短縮・廃止を希望」しています。
大多数の親は現行の夏休みの長さに満足しているものの、一部にはその長さに課題を感じている人もいることがわかります。
[負担度別] 子供の夏休みの長さについては?
負担度別に見ると、「より負担を感じる」派の67.7%が「このままで良い」と回答していますが、「今より短い方が良い(21.5%)」や「廃止して欲しい(1.9%)」という意見も一定数見られます。
一方で、「負担は変わらない」派では、81.3%が「このままで良い」と回答しています。
このグループは、「今より短い方が良い(10.9%)」や「廃止して欲しい(0.0%)」といった意見が少ないことが特徴です。
どのようなサポートがあると良い?
「子供の夏休み期間」に欲しいサポートについて、最も多くの人が「柔軟な会社の制度(39.2%)」を支持しており、在宅勤務やフレックス、時短勤務といった柔軟な労働環境が、夏休み中の仕事と育児の両立において重要であることがわかります。
また、26.3%が「預けられる場所」を求めており、子供を安心して預けられる施設やサービスのニーズが高いことが示されています。
さらに、「子供の食事準備に関するサポート(24.6%)」や「金銭的サポート(23.7%)」なども重要視されていることがわかります。
また、夏休み期間に子育てと仕事を両立させるため実施している工夫や対策としては、「業務を定時で終わらせる」「親に協力を頼む」「学童保育で提供されるお弁当を利用する」「冷凍食品を活用する」といった方法が挙げられています。
柔軟な働き方制度の利用状況は?
職場の柔軟な働き方制度の利用状況を調査した結果、「在宅勤務を活用している」人は27.6%、「フレックスタイムを活用している」人は14.7%、「どちらも活用している」人は14.2%で、全体の56.5%が何らかの形で制度を活用していることがわかりました。
柔軟な制度が子育てと仕事の両立を支えると回答する人が多い一方、43.5%は制度を利用していないという結果も見られます。
男女別では、女性の方が柔軟な働き方制度を活用している割合が高い一方、制度が利用できない職場も依然として多いことがわかりました。
調査概要
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の男女
調査テーマ:「子育てと仕事の両立」実態調査
有効回答数:232人
調査実施日:2024年7月12日~7月21日
調査主体:株式会社MS-Japan
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がございます。
■■本リリースの転載・利用に関するお願い■■
本調査結果を掲載・利用される場合は、
出典「MS-Japan調べ(https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12550.html)」
と明記をお願いいたします。
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今回は、「子育てと仕事の両立」に関する実態を調査しました。
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