20代未経験で経理に転職!転職事例やアピールポイント、求人例などを紹介
経理は、管理部門の中でも専門的な知識とスキルが求められる部門です。
その専門知識とスキルを身に着けるために、「経理に転職したい」と考える20代の方は多いでしょう。
この記事では、経理に転職したい20代の未経験者に焦点を当て、アピールポイントや経理未経験でも働きやすい企業の見つけ方を解説し、転職事例・求人例をご紹介します。
20代の未経験転職にオススメの経理求人事例
まずは、20代から経理への転職を目指す方におススメの未経験歓迎求人をご紹介します。
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【第二新卒歓迎】東証スタンダード情報システム企業の経理求人
仕事内容 |
・月次・四半期・年次決算、連結決算、税務申告 ・貸借対照表・損益計算書などの財務諸表作成 ・決算短信・有価証券報告書、株主総会・開示資料作成 ・監査法人監査対応 |
必要な経験・能力 |
・周囲と円滑に連携を進める調整力・協調性をお持ちの方 ・自ら進んで仕事が出来る方 |
想定年収 |
350万円 ~ 400万円 |
【残業月20時間以下】老舗自動車メーカー企業の経理求人
仕事内容 |
・月次決算、決算資料作成補助 ・仕訳作成、仕訳確認 ・経理書類ファイリング、電話対応など |
必要な経験・能力 |
・経理実務のご経験を積まれたい方 ・日商簿記検定2級以上持っている方 |
想定年収 |
400万円 ~ 450万円 |
【平均勤続年数18年】未経験歓迎の経理スタッフ求人
仕事内容 |
・財務会計、税務会計を中心とした決算業務 ・予算編成、予算統制、月次決算等の管理会計業務 ・資金管理業務(預金、有価証券等) |
必要な経験・能力 |
・簿記の資格をお持ちの方 |
想定年収 |
360万円 ~ 380万円 |
20代経理未経験者でも経理への転職は可能?
冒頭でもお伝えした通り、経理は専門知識とスキルが求められるため、転職市場では即戦力となる経験者のニーズが高い傾向があります。
しかし、20代に限っては、この常識が必ずしも当てはまりません。
リーマンショックやコロナウイルスの流行などの景気が悪い時期は、管理部門の人員を減らす企業が増加します。そのため、数年後の景気が回復する頃には経理経験者が少なくなり、経理人材が人員不足になるのです。
これにより、採用条件が未経験者まで広がり、20代の若手の需要が高まります。
また、経験者は相応の高給を払う必要があるため、企業側はコストを抑える観点からも、熱意のある未経験者に投資したいと考えるでしょう。
このような理由から、20代が未経験で経理に挑戦するのは全くリスクではなく、むしろ「売り手市場」とも言えるでしょう。
20代前半と20代後半の未経験者はどちらが転職しやすい?
20代前半と20代後半を比較すると、第二新卒にも該当する20代前半の方が転職しやすいといえます。
しかし、20代後半でも未経験から経理に転職することは可能です。
ただし、簿記2級以上の資格を保有していることが必須条件になるでしょう。
20代前半と20代後半の未経験者を書類選考で比較すると、20代前半が有利になることが多いでしょう。しかし、20代後半でも、簿記2級以上の資格を保有していれば、書類選考の通過率を上げることができます。
また、未経験職種への転職は、「20代まで」が採用されやすい傾向があります。そのため、20代後半の未経験者が経理を目指す場合は、早めに資格を取得し、転職活動を始めましょう。
20代の経理未経験者はどのようなスキルをアピールすると良い?
20代で経理経験のない人は、何をアピールすれば評価されるのでしょうか。
ポテンシャル
まず、20代の特権としてアピールできるのが、ポテンシャルです。
転職者優位な売り手市場が続く中で、潜在能力や人柄を評価軸として未経験者を採用する「ポテンシャル採用」が増えています。
ポテンシャル採用の選考では、「20代」という年齢がアピールポイントになります。もちろん、年齢だけではなく、主体的に学習する姿勢や熱意をアピールすることが重要です。
柔軟性
経験者は、前職での業務経験が活かせる反面、前職のルールや慣習に慣れていると、転職先企業に馴染むのに時間がかかる可能性があります。
20代の未経験者であれば、前職での経験年数の少なさを逆手に取り、吸収力や適応力の高さをアピールできるでしょう。
前職で経理に活かせるスキル
前職が経理以外の職種であっても、経理に活かせるスキルは身につきます。
例えば、前職が営業の場合は、「コミュニケーション力」や「利益・コスト意識」、エンジニアの場合は「正確性」や「数字を読み解く力」などのスキルを経理で活かすことができるでしょう。
転職活動の準備では、前職の経験を丁寧に棚卸しし、経理業務に当てはめて考えることが重要です。
未経験で経理に転職するための準備
未経験者が、転職活動を始める前に取り組むべき準備を2つ紹介します。
簿記2級以上の資格を取得する
「20代前半と20代後半の未経験者はどちらが転職しやすい?」の章でもお伝えしましたが、未経験で経理に転職する場合、簿記2級以上の資格を保有していると有利になります。
ただし、簿記2級は取得者が増えているため、他の応募者と差別化するためには、経理関連資格を取得しましょう。
希望する業界や、メインで担当したい業務内容によって、取得すべき関連資格が異なります。建設業を目指す場合は建設業経理事務士検定、経理だけでなく財務にも携わりたい場合はFASS検定など、希望するキャリアパスに合った関連資格を取得しましょう。
他の経理関連資格を知りたい方は下記記事をご覧ください。
経理業務について理解する
自身の経験の中で、経理に活かせるスキルを見つけるためには、まず「経理業務」について理解することが重要です。
業務の理解ができていないと、なぜ未経験で経理を目指すのかが曖昧で、採用担当者が納得できる志望動機になりません。
経理業務を簡単に分類すると下記の3つに分かれます。
- 日次業務:経費精算、伝票処理、現金預金の管理など
- 月次業務:領収書・請求書の発行、買掛金・売掛金の管理、給与計算など
- 年次業務:決算書・確定申告、年末調整、償却資産調査など
さらに、経理業務そのものに関する理解だけでなく、経営者の判断や従業員の生活などに対して、経理業務が与える影響についても理解しておくことが重要です。
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関連記事
経理とは?仕事内容一覧とやりがい、年収など詳しく解説!
業界ごとの経理業務の特徴
経理業務は、業界や企業規模によって業務の内容や個人が担当する範囲が異なります。
ここでは、業界ごとの経理業務の特徴を解説します。
業種による経理業務の特徴
経理業務は、所属企業の「業種」によって、主軸となる業務内容が異なります。ここでは、代表的な例を5つご紹介します。
メーカー(製造業)
メーカーにおける経理業務の特徴は、製造工程で発生した経費を算出する「原価計算」です。製造に必要な材料を仕入れる材料費だけでなく、人件費や設備の電気代など、様々な経費を組み合わせて算出します。
原価計算を含む工業簿記は、簿記3級では出題されないため、メーカーの経理への転職を目指す場合は、簿記2級以上が必須だと言えるでしょう。
小売業
小売業の経理は、取り扱う商品の種類や数によって様々な特徴があります。
代表的な的な業務としては、卸業者からの仕入れと消費者への販売を管理するための「仕入管理」「販売管理」「在庫管理」が挙げられます。
不動産業
不動産業の経理は、売買・仲介・賃貸の3種類に分類され、それぞれの経理処理に特徴があります。
売買では、小売業と同様に「仕入管理」「販売管理」「在庫管理」の業務が発生します。仲介は、不動産を保有していないため、土地・建物にかかる資産の計上や減価償却費が少ないのが特徴を言えるでしょう。賃貸では、賃貸料や礼金、権利金、更新料など独自の項目を勘定することが特徴です。
金融業
銀行や保険会社、証券会社などの金融業は、商品ではなく、お金を取り扱います。特に銀行などの金融機関の財政危機は日本全体の景気にも影響するため、他業種よりも管理が厳しく、細かくチェックされているのが特徴です。
企業規模による経理業務の特徴
「企業規模」によっても、個人が担当する範囲と業務内容が大きく異なります。それぞれの企業規模別に特徴を解説します。
大手企業
大手企業の経理は、業務の分業化が徹底しています。そのため、担当する分野のスペシャリストであることが求められます。
また、扱う金額が大きく、レベルが高い業務と言えるでしょう。
大手企業独特の業務としては、単体・連結決算業務、予算管理業務、開示業務などが挙げられます。また、子会社がある場合は、連結財務諸表の作成なども発生します。
中小企業
業務内容は大企業ほど複雑ではありませんが、規模によっては、1人または少人数で経理業務の全てを担います。
さらに、経理だけではなく、給与計算や各種手続きなどの人事・総務の仕事を兼務しているケースも少なくありません。様々な仕事を幅広く担うゼネラリストであることが求められます。
人事・総務など、兼務する業務の経験者は、選考で有利になるでしょう。
ベンジャー企業
組織体制が確立していないベンチャー企業では、中小企業よりもさらに広範な業務を担います。経理部門が独立していることは、ほぼないと考えて良いでしょう。
教育体制や研修制度が充実していないため、経験者が有利になりやすい傾向があります。
しかし、経理だけでなく横断的に業務に携われる点や、経理部門の立ち上げ、上場準備(IPO)などの貴重な経験ができるでしょう。
経理未経験でも働きやすい企業の見つけ方
ここで、経理未経験でも働きやすい企業の見つけ方をご紹介します。
まずは「教育研修制度」について確認しましょう。制度の有無だけでなく、具体的にどのような制度で、どのような研修が実施されるのかを確認することが重要です。
中小企業・ベンチャー企業では、実務を通して学ぶOJT研修を実施しているケースが多いです。研修期間や指導担当の先輩社員について確認しましょう。対する大手企業は、座学やe-ラーニングによるOff-JT研修が多い傾向があります。研修カリキュラムや、実務の開始時期などを確認しましょう。
しかし、面接の場で研修制度について細かく質問すると、「未経験だから教えてもらって当然」と思っていると認識されてしまう可能性もあります。必ず自主的に学習する姿勢をアピールした上で確認しましょう。
また、転職エージェントの利用もおすすめです。
転職エージェントは、募集する企業側にもヒアリングを実施しているため、求人情報からは見えない企業の内情や雰囲気などを把握しています。
弊社MS-Japanが提供する「MS Agent」は、経理をはじめとする管理部門と士業に特化した転職エージェントです。
「MS Agent」では、キャリアアドバイザーによるカウンセリングで、転職先の条件や希望をお伺いし、最適な求人情報をご紹介しています。未経験歓迎の経理求人も多数取り扱っているので、お気軽にお問い合わせください。
「MS Agent」では、業界に精通したキャリアアドバイザーがあなたの転職活動をお手伝いします。
「どんなアドバイザーが転職をサポートしてくれるの?」と疑問に思われた方は、
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20代経理未経験者の転職事例
「MS Agent」を利用して、経理への転職を成功した20代未経験者の転職事例をご紹介します。
不動産の事務管理担当から上場企業の経理にキャリアチェンジ!
Aさん:20代後半男性(簿記2級取得済)
東証プライム上場
建築・不動産企業
事務管理担当
年収430万円
東証プライム上場
建築・不動産企業
経理担当
年収500万円
Aさんは、不動産業界にて、現場の事務処理のバックアップや原価管理などの業務に従事していました。
以前から経理業務に興味があったため、現職も経理への異動前提での入社でしたが、組織構成上異動が難しくなってしまったことで、転職活動を開始しました。
結果として、東証プライム上場・建築不動産業界の知識を活かして、同じ企業ステージ・同業界の経理部門へ転職成功しました。
サービス業界の営業職から上場企業の経理にキャリアチェンジ!
Bさん:20代後半男性(簿記2級取得済)
サービス業界
営業職
年収260万円
東証スタンダード
商社
総務経理担当
年収300万円
Bさんはサービス業界の営業職に従事していましたが、営業活動の一環として数値資料などを作成したことから、会社の会計や経営に興味を持ち、簿記の勉強を開始しました。
簿記2級を取得し、今後も専門知識を身に着けながらキャリアアップをしていきたいと考え、転職を決意されました。
転職活動の末、東証スタンダードの商社で総務と経理を兼務するポジション担当として、経理のキャリアを開始しました。
金融業界の営業職から上場企業の経理にキャリアチェンジ!
Cさん:20代後半男性(簿記2級取得済)
金融業界
営業職
年収350万円
東証スタンダード
IT・通信業界
経理担当
年収350万円
Cさんは、学生時代に簿記の勉強をしたことで、会計分野に興味がありましたが、新卒で損害保険会社へ入社し、金融商品の代理店営業に従事していました。
仕事と両立しながらUSCPAの勉強に取り組む内に、会計知見を活かしたキャリアを構築したいと考えるようになり、転職活動に踏みきりました。
Cさんは20代後半でしたが、転職活動の結果、未経験業界の経理に転職成功しました。
まとめ
20代の場合、業務未経験であっても転職できる可能性はあります。
経験者以外の職種でも、経理に活かせる強みになるので、積極的にアピールすることが大事です。
自分がどんな経理になりたいのかを明確化し、希望にあった求人を探しましょう。
具体的なキャリアプランを思い描けない場合は、弊社「MS Agent」のキャリアアドバイザーがお手伝い致します。
この記事を監修したキャリアアドバイザー
大学卒業後、外資系小売り業に就職、セールスマネジメントや採用、教育研修を経験。
人がいかに業績を左右するかについて認識し、現職のMS-Japanに転職する事を決断。
入社以来、東海エリアのキャリアアドバイザーとして、キャリアチェンジやスキルアップを目的とした若年層の支援を中心に担当しております。
経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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