2023年09月15日

【財務の転職】未経験者におすすめの資格や求人例など

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財務に興味を持ち、未経験から転職を考えている方にとって、その道のハードルは高く感じられるかもしれません。
まずは財務とは何か、そして財務の転職市場がどのような採用事情なのかを理解することが大切です。
その上で、未経験者が財務に転職するためにはどのようなステップを踏めば良いのかを紐解いてみましょう。

この記事では、財務の転職で有利になる資格や具体的な求人例など財務の転職を実現するためのヒントをお伝えします。

そもそも財務とは

財務とは、経理が作成した帳簿や財務諸表などの情報を活用し、財務戦略の立案や予算・資金の管理、余剰資金の運用などを担う業務です。
銀行融資や株式発行などを通じて資金を調達する役割も財務が担います。

企業のお金に関する管理は経理部門でも行われますが、経理と財務の役割には明確な違いがあります。
経理は、企業の日々のお金の流れを正確に記録し、帳簿を整理することで過去の財務状況を把握します。

一方、財務は将来の展望を見越して必要な資金を調達する役割を果たします。
つまり、経理は過去の会計情報を通じて企業の経済状況を把握するのに対し、財務は未来の財務計画を立案し、必要な資金を適切に確保することに焦点が当てられます。

財務戦略では、企業の目標やビジョンに基づいて長期的な財務目標を設定し、それに向けた戦略を策定します。
また、資金の効率的な利用や投資先の選定、資金リスクの管理も財務の役割です。
資金不足が起こらないように予算を適切に管理し、実績との比較やリスクを評価することで、経営判断に役立てます。

さらに、銀行や投資家といったステークホルダーに対する信用も財務の仕事が大きく影響します。
財務は、常に市場の変動を見極めつつ、リスクを最小限に抑えながら、企業の持続的な成長や利益の最大化をサポートする部門なのです。

【関連記事】
経理・財務・会計の違いとは?仕事内容・必要なスキル・向いている人など


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財務は採用枠が少なく転職が難しい

企業の管理部門である財務は、配置される人員が1社つき1〜2名程度の少数であることが一般的です。
そのため、求人の採用枠自体も少ない傾向にあります。
財務は経営の中枢に近い部署でもあるため、少数精鋭の即戦力となる人材を確保したい意向があります。

多くの企業が財務の実務経験を応募要件としているため、未経験者にとっては厳しい転職市場と言えるでしょう。
たとえ経理経験があったとしても、財務と経理は役割が異なるため、財務としての評価を得ることができない可能性が高いです。

まれに財務の求人募集に出会えても、自身の経験やスキルが応募条件に見合わないケースは少なくないでしょう。

では、未経験で財務に転職することは不可能なのでしょうか。
次の章で詳しく掘り下げてみましょう。


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未経験で財務に転職するためには

実務経験がなくても財務に転職することは、必ずしも不可能ではありません。
転職市場では経験者向けの求人が中心ですが、未経験者でも条件に当てはまれば応募できる可能性はあります。
まず、前職が会計事務所や金融などの財務業務に関連する業界なら、応募が受け入れられやすくなります。
関連業界での経験は、財務の基礎知識や業務プロセスについて一定の理解を持っていると評価されるためです。

財務に関連する資格を取得している場合も、選考で有利に働きます。
併せて、自己学習や専門的な研修プログラムに取り組むことで、財務に対する積極的な姿勢をアピールすることも可能です。

また、ベンチャーや中小企業の求人では、経理と財務を兼任するポジションを募集しているケースがあります。
兼任ポジションであれば、経理経験も高い評価を得ることができるため、財務未経験でも転職できる可能性が高いでしょう。


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財務の転職で有利になる資格

資格を応募要件にしている財務の求人はほとんど見られません。
しかし、未経験の場合は、資格を持っていることで財務に関する知識や転職への熱意をアピールできます。
以下に、財務の転職で役立つ主な資格を紹介します。

FASS検定

FASS検定は、資産・決算・税務・資金の分野において、経理や財務に共通する知識が問われる検定です。
会計知識全般の簿記に比べて、FASS検定は分野ごとに実務に近い知識や応力が問われます。
総合点と達成度で高スコアを取得することにより、実務経験がなくても財務に通じた知識やスキルの裏付けとなるでしょう。

ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナーは、年金や資産の形成・運用など、個人のライフプラン設計を行うための知識が問われる資格です。
ファイナンシャルプランニングの考え方は財務にも通じるものがあり、将来の資金計画や投資戦略を立てる際に役立ちます。
知識を活用できる分野は、保険、金融、不動産など幅広く、財務の転職活動でも業界の選択肢が広がります。

税理士

税理士は、税務に関するスペシャリストとして、独立開業も可能な国家資格です。
税理士の試験科目には、簿記論や財務諸表論、法人税論、所得税論など、財務に関連する知識が含まれています。
税理士の独占業務は、「税務の代理」「税務書類の作成」「税務相談」の3つですが、そのスキルの高さから財務部門に通じる仕事を行うことも十分可能です。
税理士資格は社会的な信用度も高く、未経験から財務に転職するための資格としては、高い評価を得ることができるでしょう。

公認会計士

公認会計士は、財務諸表の監査を行うプロフェッショナルとしての国家資格です。
この資格を持つことで、財務分析や戦略的な意思決定において信頼性の高い情報提供能力があることの証明となります。企業の内部監査やコンサルティング会社だけでなく、財務部門においても当然有利です。
ただし、公認会計士は医師や弁護士と並ぶ三大国家資格の一つであり、試験合格率が10%前後という超難関資格です。
未経験で財務に転職するためだけに取得するのは、労力が見合わない可能性が高いでしょう。

以上の資格は、財務の転職において有利になる可能性があります。
資格取得には試験勉強にかかる時間と努力が必要になるため、モチベーションが維持しやすいように自身のキャリアプランや志向に合った資格を選ぶことがポイントです。

【関連記事】
財務部へ転職!必要なスキルや役に立つ資格をご紹介


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財務の求人例

財務の 求人例

弊社MS-Japanは、財務をはじめとした管理部門に特化した転職エージェント「MS Agent」を提供しています。
ここでは、「MS Agent」で取り扱っている財務求人の一例を、地域別にご紹介します。

大手外資系企業/財務求人/~880万円/英語使用

【仕事内容】
 以下に代表される資金業務の運営全般を担っていただきます。

 ・VGJ の支払能力を常に確保すること(各銀行預金口座の管理に基づいて充分な預金残高を維持すること等)
 ・資金取引(銀行預金口座からの入出金を安全確実に実行すること)
 ・会社帳簿に資金取引を正確に帳簿記入すること
 ・流動資金の効率性を分析し、総合的に向上させる

【必要な経験・能力】
<必須>
・原則現所属(課)で1年以上の実務経験
・財務関係の実務経験5年以上
・ネイティブレベルの日本語、ビジネスレベルの英語、
・MS Excel 上級 MS Word PowerPoint 中級以上

<歓迎>
・会計原則や関連法令に関する最新知識や経験(会社法、税法、日本会計基準、IFRS、Group Accounting handbook Group Treasury Guidelines 外国為替及び外国貿易法令)
・金融に関する法令や実務に関する豊富な知識

【想定年収】
500万円 ~ 880万円

グローバルメーカーの財務担当求人です

【仕事内容】
・現金出納、入金処理、請求書処理
・国内取引・海外輸出入取引における債権/債務管理及び入出金業務
・海外駐在員労務費処理
・外国為替・金利・株価情報の収集・発信

※当面は上記業務に従事頂きますが、将来的には部内をジョブローテーションする機会があるため、幅広い財務経理業務経験を積むことができ、キャリアアップを目指すことができます。

【必要な経験・能力】
<必須>
・財務業務の実務経験者

<歓迎>
・製造業での経験者
・日商簿記検定2級以上の資格保有者

【想定年収】
460万円 ~ 757万円


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財務の転職には転職エージェントがおすすめ

財務は求人数が少なく競争率も高いため、転職市場は狭き門と言えます。
少ない採用枠に応募が殺到して採用活動が難航するリスクもあるため、転職エージェントの非公開求人で募集する企業が少なくありません。

そのため、 財務の転職活動では転職サイトだけでなく、転職エージェントを併用することがおすすめです。
特に管理部門に特化した転職エージェントなら、財務求人の取り扱いも多く、財務の転職市場動向や最新のトレンドなどの情報提供を受けることもできます。

さらに、転職支援経験豊富なキャリアアドバイザーとのカウンセリングや応募書類の添削、面接対策など、様々な転職サポートを無料で受けることが可能です。


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まとめ

財務の転職市場は、採用枠が少なく、経験者が優遇されるため、未経験者には狭き門です。
しかし、「資格は転職に有利」という方程式は、財務未経験においても例外ではありません。特に企業のお金に関係する資格は、財務への転職で有利に働きます。

未経験から財務への転職を目指す場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。
非公開の財務求人を紹介してもらえるだけでなく、キャリアアドバイザーによる転職サポートを受けて、効率的に転職活動を進めることができます。

どれだけ経験豊富な人でも、その職に就く前は未経験者です。
未経験であることに臆することなく、財務への志を強く持ち続けながら転職成功への道を切り開きましょう。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

楢本 裕也

大学卒業後、リクルート広告代理店に新卒入社し、中小企業、飲食・小売店などに向け、求人広告営業に従事。
その中で、実際に転職をされていく方などの生の声や気持ちの変化・実情などを知りたいと考え、MS-Japanに入社。
その後はキャリアアドバイザーとして、主に20代~30代の経理財務・会計事務所スタッフを中心に担当する。

経理・財務 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 税理士科目合格 ・ USCPA を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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