2023年04月01日

コーポレート・ファイナンスにおすすめの資格3選・転職での評価も紹介

管理部門・士業の転職

企業経営を成功させるには、資金調達を適切に行い、成功の見込みのある事業に活用していくコーポレート・ファイナンスの視点が欠かせません。
しかし、実際に企業でコーポレート・ファイナンス関連業務に携わる場合、どのような資格を取得すべきなのか、転職に有利な資格は何か等、ややわかりにくい面があります。

そこで今回は、コーポレート・ファイナンスに関連するおすすめの3つの資格を紹介し、転職時に資格を持っているとどのくらい有利なのかについて、詳しく解説しましょう。


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コーポレート・ファイナンスとは

企業にとってのコーポレート・ファイナンスとは、企業価値の最大化を図るために、どのように資金調達を行い、何に投資していくのかをキャッシュフロー(お金の流れ)の側面から管理していくことです。端的にいうと、企業における資金調達と資金運用をまとめて捉えた概念といえます。

ここでいう企業価値とは、その企業が将来的に生み出すと予測されるキャッシュフローを、現在の価値に直して算出した値です。企業価値が高いほどその企業は成功する見込みがあり、資金を融資する金融機関、出資を行う投資家からの評価が高まります。

そのため企業としては、適切な資金調達を行った上で、調達した資金をどのように活用すると最大のキャッシュフローを得て、企業価値を高められるのかを考えることが重要になってきます。それがさらなる融資や出資を呼び込み、企業経営の拡大・成長につながるからです。
また、他企業の買収を行う場合も、相手の企業の価値がどのくらいなのかを把握することが必要になってきます。

ある程度の規模を持つ企業では、コーポレート・ファイナンスの分析を行う専門職が配置されています。どのように資金調達を行い、どの事業にとのくらい投資していくことが企業価値向上につながるのかを計算し、経営陣・管理者に提示するのがその役割です。


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コーポレート・ファイナンスに関連する資格

コーポレート・ファイナンスに関連する資格

企業のコーポレート・ファイナンスに関わる業務を行う場合、取得することで必要な専門知識・スキルが身に付き、職場での評価も高まる資格があります。以下では、証券アナリスト、CFA(米国証券アナリスト)、プロフェッショナルCFO検定の3つを紹介しましょう。

証券アナリスト

CMAとも呼ばれ、日本証券アナリストが認定している資格です。証券分析業務を行う上で必要となる専門知識と分析技術の習得を目的として、通信講座の学習を行った上で検定試験に合格すれば、資格取得が可能です。

CMA資格を取得するには「第1次レベル」と「第2次レベル」という2段階の講座・試験を受ける必要があり、試験の中にはコーポレート・ファイナンスに関する科目も含まれています。
そのためCMAの資格を持っていれば、コーポレート・ファイナンスに関する一定のスキル・専門知識を有していると判断されるでしょう。

CFA(米国証券アナリスト)

CFAは米国における証券アナリストの資格で、資格保持者は世界のどこに行っても金融・投資の専門家として認知されます。ただし、資格試験はすべて英語で行われるため、合格するに専門用語の理解も含めた高度な語学力が必要です。

CFA試験はLevel1~Level3の3種類があり、レベルが上がるとより専門的な知識が問われますが、このうちLevel1とLevel2の試験でコーポレート・ファイナンスについて問われます。そのためCFA試験の勉強をする中で、必然的にコーポレート・ファイナンスに関する専門知識を身に付けることができます。

プロフェッショナルCFO検定

CFOとは最高財務責任者のことであり、財務管理を全社的な視点から戦略的に行える能力を証明するための資格です。資格取得を目指すことで、コーポレート・ファイナンスについて基礎理論から学べます。
試験で出題されるのは「財務理論に関する基礎知識」「経営計画と財務マネジメント」「企業価値評価と経営への応用」「財務面での課題解決手法とその応用」の4分野です。


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コーポレート・ファイナンスに関わる業務へ転職する場合、資格取得は有利なのか?

CMAやCFA、プロフェッショナルCFO検定などは、資格を持っていればコーポレート・ファイナンスに関する専門的知識を持つことを証明できます。

しかしコーポレート・ファイナンスに関わる業務への転職の場面では、専門知識だけではなく、実務経験を有することが大前提となります。実年齢に対する実務経験年数がめやすとなるため、場合によってはどんなに資格を持っていても、業務経験が浅ければ、希望通りの転職は難しくなるでしょう。

そのため、転職を考えるなら相応の実務経験を身に付けることが大切です。将来的に財務戦略立案の専門家を目指す場合は、早い段階から勉強することに加え、現在所属する企業で着実にどのような実務経験を積むかが重要です。実務と資格の両方があれば、転職市場でも高い評価を得られるでしょう。


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コーポレート・ファイナンスに関わる業務へ転職するためには?

転職時に求められる実務経験として、以下の業務が挙げられます。

・M&Aあるいは企業再生に関わる業務 ・企業・事業価値の評価業務
・財務デューデリジェンス(投資や取引、M&Aを行う際に、企業価値・リスクを把握する業務)
・ファンドマネジャー業務
・M&A関連のコンサルティング業務
・一般事業会社での事業企画や経営企画、投資審査業務
・大手の会計事務所や監査法人、中堅以上の税理士法人での勤務経験

これらの実務経験のいずれかを数年以上持つことに加えて、先に挙げたCMA、CFA、プロフェッショナルCFOなどの資格を持っていれば、コーポレート・ファイナンスに関わる業務への転職は成功しやすくなるでしょう。


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まとめ

コーポレート・ファイナンスとは、企業価値を最大化するために、キャッシュフロー(お金の流れ)の観点から資金調達と資金運用を考えることです。コーポレート・ファイナンスに関わる業務に転職する場合は、CMA、CFA、プロフェッショナルCFOなどの資格を取得していると有利に働きます。

しかし実際に転職を成功させるには、実務経験も不可欠です。資格の取得と、企業価値の向上、評価に関わる業務経験を積んでおくことの両方を実現することで、転職は成功しやすくなるでしょう。

【参考URL】
BIZHINT
グロービス経営大学院
freee
日本証券アナリスト協会
TAC
資格タイムズ

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

圓鍔 忍

大学卒業後、旅行代理店にて法人営業を約3年。20代でMS‐Japanへ入社。
企業の採用支援(リクルーティングアドバイザー)を約8年、求職者の転職支援(キャリアアドバイザー)を約5年経験。
両ポジションでチームマネジメントを経験し、キャリアアドバイザーとしては複数回にわたり支援実績数NO1を獲得。リクルーティングアドバイザーにおいても入社1年半後にチームマネジメントを経験させていただきました。現在は子育てと両立しながら、常に社内でトップ10以内の採用支援実績を維持。

経理・財務 ・ 法務 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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