令和2年公認会計士試験第I回短答式試験の合格発表!合格率は15.7%
2020年1月17日、公認会計士試験第Ⅰ回短答式試験の合格発表がありました。答案提出数が7,245人、合格者1,139人、合格率15.7%でした。
この記事では、試験の結果概要と今後のスケジュール、また試験の合格・不合格後のキャリアについても解説しています。是非、ご参考ください。
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目次
- 令和2年公認会計士試験第I回短答式試験の結果概要
- 総合・科目別の平均得点比率
- 過去5年間の公認会計士試験結果
- 今後のスケジュール
- 公認会計士試験合格・不合格のキャリア
- 公認会計士試験受験者のキャリアカウンセリング開催中
令和2年公認会計士試験第I回短答式試験の結果概要
令和2年公認会計士試験第I回短答式試験は、答案提出者が7,245人(去年の第Ⅰ回短答式試験より635人上昇)、合格者は1,139人(去年の第Ⅰ回短答式試験より42人上昇)、合格率は15.7%(去年の第Ⅰ回短答式試験より0.9pt低下)といった結果でした。
合格率は下がりましたが、受験者が去年と比べて9.6%と大幅に上昇したことで、合格者の増加につながりました。
下記、過去5年間の短答式試験の結果です。
平成28年 (2016年) |
平成29年 (2017年) |
平成30年 (2018年) |
令和元年 (2019年) |
令和2年 (2020年) |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
短答式 | 第I回 | 第Ⅱ回 | 第I回 | 第Ⅱ回 | 第I回 | 第Ⅱ回 | 第I回 | 第Ⅱ回 | 第I回 |
願書提出者数 | 7,030人 | 7,968人 | 7,818人 | 8,214人 | 8,373人 | 8,793人 | 8,515人 | 9,531人 | 9,393人 |
受験者数 | 5,479人 | 4,740人 | 6,045人 | 4,916人 | 6,569人 | 5,346人 | 6,610人 | 5,604人 | 7,245人 |
合格者数 | 863人 | 638人 | 1,194人 | 475人 | 1,090人 | 975人 | 1,097人 | 709人 | 1,139 人 |
合格率 | 15.8% | 13.5% | 19.8% | 9.7% | 16.6% | 18.2% | 16.6% | 12.7% | 15.7% |
属人ベース | 22.1% | 22.6% | 25.7% | 22.6% | - |
※答案提出者をベースに合格率を算出
※属人ベースとは、平成29年第Ⅰ回短答式試験及び同第Ⅱ回短答式試験のいずれにも願書を提出した受験者を名寄せして集計したもの
過去5年間でみると、短答式試験の受験者は毎年増加しています。
2回の短答式試験を経て合格する割合(属人ベース)は、22%~25%で推移しており、約4人に1人が合格しています。
今回、残念ながら不合格だった人も、まだまだ挽回できる可能性がありますので、頑張ってください!
総合・科目別の平均得点比率
平均得点比率 | ||
---|---|---|
総合 | 38.9% | |
科目別 | 財務会計論 | 33.8% |
管理会計論 | 34.5% | |
監査論 | 48.2% | |
企業法 | 44.2% |
過去5年間の公認会計士試験結果
平成27年 (2015年) |
平成28年 (2016年) |
平成29年 (2017年) |
平成30年 (2018年) |
令和元年 (2019年) |
|
願書提出者数 | 10,180人 | 10,256人 | 11,032人 | 11,742人 | 12,532人 |
短答式試験受験者数 | 8,620人 | 8,644人 | 9,416人 | 10,153人 | 10,563人 |
短答式試験合格者数 | 1,507人 | 1,501人 | 1,669人 | 2,065人 | 1,806人 |
論文式試験受験者数 | 3,086人 | 3,138人 | 3,306人 | 3,678人 | 3,792人 |
最終合格者数 | 1,051人 | 1,108人 | 1,231人 | 1,305人 | 1,337人 |
合格率 | 10.30% | 10.80% | 11.20% | 11.10% | 10.70% |
全体の合格率は、10%~11%程で推移しています。 受験者、合格者は上昇トレンドにあり、人手不足が続く監査法人業界にとっては、明るい兆しといえるでしょう。
今後のスケジュール
令和2年公認会計士試験のスケジュールを確認していきましょう。
第Ⅱ回短答式試験は、5月24日(日)に行われ、6月19日(金)に合格発表の予定です。
論文式試験は、8月21日(金)~23日(日)に行われ、11月13日(金)に合格発表の予定です。
区分 | 試験日程 | 合格発表(予定) |
---|---|---|
第Ⅱ回短答式 | 令和2年5月24日(日 | 令和2年6月19日(金) |
論文式 | 令和2年8月21日(金)~23日(日) | 令和2年11月13日(金) |
今回不合格だった方は、5月の第Ⅱ回短答式試験も受けると思います。
短答式と論文式の対策を両立して進めていくのはかなりハードですが、気持ちを切り替えて、自分の弱点を分析ししっかりと対策を立てていきましょう。
公認会計士試験合格・不合格のキャリア
公認会計士試験に合格後は、監査法人に進むのが一般的ですが、最近では一般企業の経理・財務に進まれる方もいます。
監査法人の就活は、公認会計士試験に合格してから内定がでるまで2週間程度の超短期決戦です。
面接対策や志望動機など事前の準備がとても重要になるので、前もって確認しておきましょう。
詳しくは、下記ページをご覧ください。
不合格だった場合は、再度受験をするか、就職・転職を目指すことになるでしょう。
「不合格の場合、就職はできるのか…」と不安になる方もいらっしゃると思いますが、安心してください!
社会人としてのキャリアのお持ちの方は、そのご経験が買われ、大手を含む企業の経理部門などで採用される事例は数多くあります。
また既卒3年以内の第二新卒層の方は、就活に関して特に心配する必要はございません。
大企業の第二新卒枠だけでなく、新興上場企業やIPO準備企業、会計事務所でも、若手ポテンシャル層向けの採用活動が行われています。
下記ページでは、不合格後の就職活動について解説しているので、「不合格だった時の不安を少しでも取り除きたい」という方は、是非ご覧ください。
・公認会計士試験の不合格者は就職・転職市場から歓迎されるのか?
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合格・不合格に関わらず、将来のキャリアについては、早めに準備するに越したことはありません。
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