2023年12月04日

司法書士に向いている人はどんな人?実際の求人から読み解く特徴とは!

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今後のキャリアで司法書士を目指す場合、大まかにでもその仕事内容を理解することは難しくないかもしれません。
しかし、実際に司法書士が自分に適した仕事かどうかを理解することは容易ではないでしょう
この記事では、司法書士に向いている人・向いていない人の特徴に着目し、実際の求人から読み解く特徴も含めて解説します。
司法書士として働くやりがいや、司法書士になるまでのステップについても併せて紹介しますので、キャリアの検討にぜひお役立てください。

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司法書士の仕事を簡単解説!

司法書士は、法律関連の手続き業務を行う専門家です
法務局や裁判所に提出する書類の作成も含め、その業務内容は多岐にわたります。
不動産登記業務では不動産の法的手続きを支援し、商業登記業務では法人の法的登記や変更手続きをサポートします
認定司法書士であれば、簡裁訴訟代理等関係業務で訴額が140万円以下の民事訴訟の際に、訴訟代理人として活動することが可能です。

成年後見業務では、判断能力が不十分な人の財産を保護するため、成年後見制度の利用手続きを円滑に進めます。
相続業務では、相続に必要な名義変更手続きのほか、遺産分割や相続税に関する助言も行います。
また、企業法務に関するコンサルティングも司法書士が携わる分野です。
司法書士は、法律知識に基づく手続きや書類作成を通じて、個人と企業の法的問題を解決する重要な役割を担っているのです。


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司法書士に向いている人・向いていない人の特徴

司法書士の仕事内容を理解した上で、果たして自分に合う仕事かどうか不安に思う人も少なくないでしょう。
ここでは、司法書士に向いている人・向いていない人の特徴について掘り下げてみます

司法書士に向いている人

几帳面な性格

司法書士の仕事は法的文書の作成や管理にかかわるため、正確性と整合性が非常に重要です。
特に、契約書や証明書の作成では、誤った情報を含まないようにする入念な目配りが欠かせません。
性格が几帳面であることは、文書の細部に注意を払い、誤りを最小限に抑えるのに役立ちます

責任感が強い

依頼者の法的問題では、財産や債権などの個人的な情報を扱うことがあり、大きな責任を伴います
また、作成した書類の提出期日を厳守する行動も、司法書士の基本的な責務です。
依頼者の信頼を守りながら法的手続きを進めるためには、常に誠実で責任感のある姿勢が求められます。

コミュニケーション能力が高い

司法書士は一般的に堅いイメージがありますが、実際の日常業務では柔軟なコミュニケーションが必要になります。
同僚との密なコミュニケーションは効率的な業務遂行に不可欠であり、依頼者や各関係機関の担当者とのやりとりも頻繁です
高いコミュニケーション能力を持つ人は、円滑な協力関係を維持できるため、複雑な法的課題も解決しやすくなります。

司法書士に向いていない人

大雑把な性格

取り扱う法的文書には細かい規定や要件があり、それらを確実に遵守する目線は司法書士ならではの技量です。
大雑把な性格の人は、重要な情報を見落とす可能性が高く、誤りや不確かさが許されないこの職業には向いていません。

物事を途中で投げ出すことが多い

さまざまな法的トラブルに向き合うには、忍耐力と継続的なコミットメントが必要です。
依頼される案件によっては、問題が決着するまでに時間がかかることや、長期にわたるケースも珍しくありません
途中で仕事を中断したり放棄したりすることが多い人は、依頼者からの信頼性に欠け、法的問題を適切に処理することが難しいでしょう。

コミュニケーションが苦手

司法書士の業務では、裁判所や各行政機関の担当者と円滑に意思の疎通を図り、情報を交換・共有することが重要です。
依頼者に対しても、一人ひとりの感情やニーズを理解し、法的アドバイスを伝えやすくするための配慮が欠かせません
コミュニケーションが苦手な人は、状況に応じて適切な対応を取ることが難しく、業務に深刻な支障をきたす可能性があります。

上記の特徴を整理すると、几帳面で責任感が強く、高いコミュニケーション能力を持つ人が司法書士に向いています
法的文書を正確に作成し、依頼者の信頼を守るためには、細心の注意と責任感が求められます。
また、コミュニケーションが円滑に行えることも司法書士の活動に必要な条件です。

MS-Japanの求人情報から見る「司法書士に向いている人」とは?

一般的な司法書士に向いている特徴に加えて、求人情報から読み取れる特徴は、「幅広い分野に興味を持ち、学習意欲が高い人」です。
これは、司法書士の求人を豊富に扱っているMS-Japanのデータから明らかになっています。
実際に司法書士の募集要項を見ると、「状況によっては専門分野以外の業務もお任せします」と記載されていたりします。
つまり、求められているのは、司法書士としての専門分野だけでなく、司法書士以外の業務も任せられる人材です。
こうした背景から、多岐にわたる分野に興味を抱き、学習意欲のある人が司法書士に向いていると考えられます


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司法書士として働くやりがいとは?

司法書士に向いている人が、実際に司法書士として働く場合、どのようなやりがいを見出せるのでしょうか。

司法書士としてのやりがいは、依頼者を法の観点で助けることができる点にあります。
相続にかかわる問題に対しては、法律の知見を活かし、適切なアドバイスを提供することで解決に導くことができます。
例えば、高齢者を持つ家族が相続人となる場合、遺言書の作成や相続手続きのアシストを通じて、家族間の紛争を未然に防ぐことが可能です。
不動産の売買では、所有権の登記手続きを行うことで依頼者の権利と利益を守ります。
このような支援に対して依頼者から感謝の言葉をもらえたとき、大きなやりがいを実感できるでしょう。

また、司法書士として独立することで、高年収を目指すこともやりがいにつながります。
司法書士全体の平均年収は971.4万円ですが、独立を足掛かりに年収1,000万円以上を狙うことも可能です。
さらなる努力と経験を積んで顧客ベースを拡大し、法的アドバイスのプロとして評判を高めることが収入アップへの道筋です。
独立した司法書士は、さまざまな依頼人の法的ニーズに対処するようになるため、高収入を得るチャンスが広がります。


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司法書士として働くまでのステップ

司法書士として働くまでのステップ司法書士を目指すにしても、実際に司法書士になるためにはどのようなステップを踏めばいいのでしょうか。
以下に、司法書士として活動できるまでの流れを見ていきましょう。

司法書士試験を受験

司法書士試験には受験資格がなく、年齢、学歴、国籍などを問わず誰でも受験することができます。
受験回数にも制限がないため、何度でも試験を受けることが可能です。
ただし、合格率は一桁台で難易度が高いため、試験内容と合格基準を理解し、適切な対策を講じる必要があります

司法書士試験に合格

試験は、筆記試験と口述試験で構成されており、筆記試験に合格すれば口述試験を受験できます。
司法書士試験に合格しても、まだ司法書士として名乗ることはできません
この試験に合格することで、次のステップに進む資格が得られるということです。

研修の受講

司法書士試験に合格した後は、新人研修を受講します。
この研修は、中央研修、ブロック研修、司法書士会研修からなり、通常12月から翌年3月にかけて行われます
さらに、認定司法書士になるために特別研修を受講し、簡裁訴訟代理等能力認定考査に合格しなければなりません。
認定司法書士として認められると、一定のスキルが身につき、活動範囲が広がります。

日本司法書士連合会への登録

新人研修を終えれば、司法書士として活動するために、所属する司法書士会を通じて、日本司法書士会連合会に登録申請を行います。
必要な書類を提出し、登録が完了すると、ここで正式に「司法書士」として活動することができます


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司法書士に向いていない?そう思った時は…

自身が司法書士に向いていないと感じた場合、すぐにあきらめてしまうのは早計です。
まずは以下のアプローチを取り、キャリアの可能性を検討してみてはいかがでしょうか。

向き不向きを確かめる

本当に司法書士に向いているか向いていないかは、実際に働いてみないとわからないものです。
現時点で司法書士に向いていないと感じていても、一度自分に合った司法書士の働き方がないかどうか確認してみることが大切です。

ほかの選択肢にも目を向けてみる

司法書士を目指そうとすることは、少なからず法律関係に興味を持っていることの表れです。
法律に関連する職業は、ほかにも企業法務や弁護士などがあります。
自身のキャリアを見つめる上で、司法書士以外の選択肢にも目を向け、広く法律関連の職業について考えてみましょう

転職エージェントを有効活用する

キャリアについて検討する際は、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントに相談することで、自身のスキルやニーズに合った職業を見つけやすくなります
自分に合う司法書士の働き方や、司法書士以外の選択肢についてもアドバイスを受けることが可能です。
もちろん、転職エージェントを利用したからといって、必ず転職しなければならないわけではありません。
転職エージェントの支援を通じて、自身のキャリアについて考える新たな視点を持つことができるでしょう。


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想定年収
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仕事内容
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まとめ

仕事に対して注意深く、責任を持って、周囲と協力しながら取り組むことは、どのような組織でも求められる基本スキルです。
司法書士に向き不向きの特徴というよりも、社会人として心がけるべき姿勢と捉えましょう
司法書士を目指す上で、むしろ力を注ぐすべきは難易度の高い司法書士試験への向き合い方です。
MS-Japanの求人情報から読み解ける「幅広い分野への関心と高い学習意欲」こそ、それを後押しする特徴と言えるのかもしれません。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

佐藤 颯馬

大学卒業後、新卒でMS-Japanに入社。
法律事務所・会計事務所・監査法人・FAS系コンサルティングファーム等の士業領域において事務所側担当として採用支援に従事。その後、事務所側担当兼キャリアアドバイザーとして一気通貫で担当。

会計事務所・監査法人 ・ 法律・特許事務所 ・ コンサルティング ・ 金融 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 税理士科目合格 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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