2024年10月25日

ビジネス実務法務検定2級とは?難易度・合格率や勉強時間、何の役に立つかなど

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法律知識を身につけると、日々の企業実務に役立てることができます。
ビジネス実務法務検定は、ビジネスの場において実践的に使うことができる法律知識を身につける上で有効な資格として注目を集めています。

この記事では、ビジネス実務法務検定2級試験難易度合格率勉強時間ついて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

ビジネス実務法務検定とは

ビジネス実務法務検定とは、東京商工会議所が認定している資格であり、ビジネスの場において実践的に使うことができる法律知識の取得を目指した検定です。
高い信用度から準国家資格とも言われており、従業員への教育の一環として、ビジネス実務法務検定の取得を推奨している企業もあります。
コンプライアンスが注目を集めている現代において、法律知識は業種や職種を問わず活用できる知識です。そのため、ビジネス実務法務検定の勉強をすることで、ビジネスシーンで役立つ法律知識を効率よく習得することができます。

また、ビジネス実務法務検定には、1級、2級、3級があり、1級に合格すると「ビジネス法務エグゼクティブ」、2級に合格すると「ビジネス法務エキスパート」、3級に合格すると「ビジネス法務リーダー」の称号を得ることができます。
一般的に2級以上の取得が推奨されていますので、興味のある方は2級以上の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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ビジネス実務法務検定2級の合格率

年度 合格率
2023年度 34.4%
2022年度 51.6%
2021年度 65.2%

2023年度のビジネス実務法務検定2級の合格率は34.4%でした。
また、2022年度の2級の合格率は51.6%、2021年度の2級の合格率は65.2%です。

合格率を振り返ってもわかるように、問題内容などによって合格率は変動しています。
2022年や2021年は50%60%台と比較的高めの合格率になっていますが、それ以前は40%台で推移していたことを考えると油断しないほうが懸命と言えます。
合格率はあくまで目安と考えて、しっかりと対策を立てた上で合格を目指した試験勉強を行なったほうが良いでしょう。

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ビジネス実務法務検定2級と他資格の合格率と比較した難易度

法律に関する他の資格の直近の合格率と比較して、ビジネス実務法務検定2級の難易度を考えてみましょう。

司法書士

国家資格である司法書士は、司法や法律に関する業務において、書類を作成したり手続きの代行業務などを行う職業です。

2023年度試験の合格率は「5.19%」でした。
合格率の低さからもわかるとおり、ビジネス実務法務検定より司法書士のほうが高難易度の資格と言えます。
司法書士と比べるとビジネス実務法務検定は易しい試験と言えますので、まずはビジネス実務法務検定2級の取得を目指してみても良いでしょう。

ビジネスコンプライアンス検定(初級・上級)

ビジネスコンプライアンス検定は、近年注目を集めているコンプライアンスに関する知識やスキルを客観的に証明できる資格です。

初級と上級が存在しており、2021年度平均合格率は「48.9%」でした。
合格率を比較した場合、難易度はビジネス実務法務検定と同程度と考えられます。
比較的ハードルは低めなので、ビジネス実務法務検定と合わせて合格を目指してみることも有効と言えます。

個人情報保護士

個人情報保護士認定試験は、企業における個人情報保護に関する資格です。
直近の合格率は「37.3%」でした。ビジネス実務法務検定2級のほうが、難易度は比較的低めと言えます。

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ビジネス実務法務検定2級と3級の違い

ビジネス実務法務検定2級と3級との違いを解説します。

合格率
(2023年)
出題範囲
3級 50.7% 対象年度の3級公式テキストの基礎知識と、基礎を理解した上での応用力が問われます。
100点満点中70点以上で合格です。
2級 34.4% 3級の範囲および対象年度の2級公式テキストの基礎知識と応用力が問われます。
100点満点中70点以上で合格です。

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ビジネス実務法務検定2級の合格点や勉強時間

ビジネス実務法務検定2級の 合格点や勉強時間

70点(100点満点)で合格

100点満点中70点以上で合格となりますので、合格点は70点以上です。
制限時間は90分の多肢択一式試験です。

ビジネス実務法務検定2級は、大きく分けて以下の8つの分野から成り立っています。

  • 企業取引の法務:会社法が主に出題されます
  • 債権の管理と回収:主に民法などが出題されます
  • 企業財産の管理・活用と法務:知的財産権に関する法律が主に出題されます
  • 企業活動に関する法規制:不正競争防止法や独占禁止法、個人情報保護法・消費者契約法・特定商取引法などが主に出題されます
  • 株式会社の組織と運営:民法や商法などが出題されます
  • 企業と従業員の関係:労働組合法と労災保険法などが出題されます
  • 紛争の解決方法:主に民事訴訟法が出題されます
  • 国際法務(渉外法務):主に国際取引に関する法律が出題されます

特に商法・会社法、民法の分野からの出題が3~5割を占めるので、重点的に対策することが大切と言えます。

平均勉強時間は60~90時間

2級の平均勉強時間は60~90時間程度と言われています。
仮に1日2時間勉強しても、60時間勉強するためには1ヶ月必要となりますので、勉強できない日があることも考慮すると勉強期間は2,3ヶ月程度を見ておくと良いでしょう。
独学の場合は、半年~1年程度の長めの期間を見ておいたほうが無難と考えられます。

法務のための転職支援を受ける

ビジネス実務法務検定2級は何に役立つのか

ビジネス実務法務検定2級は、主に以下の点で役に立ちます。

転職やキャリアアップに役立つ

2級を取得することで、法務実務スキルの客観的な証明ができます
転職時のアピール材料として有効ですので、書類選考時や面接の場で積極的に活用すると良いでしょう。
また、仕事の幅が広がるのでキャリアアップのきっかけにもなります。
勉強して身につけた法律知識は、日々の活動に役立ちます。

他の法律関連資格へのステップアップ

司法書士社労士など、他の法律関連資格の取得に向けた足掛かりとしても、ビジネス実務法務検定2級は有効と言えます。
徐々にステップアップすることで、法律に詳しい人材として一目置かれるビジネスパーソンに成長できる可能性が高まり、より活躍できる場が広がって輝かしい未来の実現に役立つでしょう。

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まとめ

ビジネス実務法務検定2級を取得すると、転職キャリアアップなどに役立ちます。
法律関係の資格の中では比較的ハードルが低い資格と言えますので、キャリアアップのためにも取得を目指してみてはいかがでしょうか。
ビジネス実務法務検定2級の取得を足掛かりに他の法律関係の資格取得を目指す道もあります。
法律知識を持っている人材は重宝される傾向がありますので、計画的に取得を目指してみると良いでしょう。

勉強計画を立てる際には、必要な勉強時間などを考慮して、無理のない計画を立てることが重要なポイントとなります。
独学で取得を目指す道もありますが、効率よく勉強したい方は講座の活用などを検討してみることも効果的でしょう。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

椿 大樹

大学卒業後、外資系小売り業に就職、セールスマネジメントや採用、教育研修を経験。
人がいかに業績を左右するかについて認識し、現職のMS-Japanに転職する事を決断。
入社以来、東海エリアのキャリアアドバイザーとして、キャリアチェンジやスキルアップを目的とした若年層の支援を中心に担当しております。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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