2024年10月30日

法務の転職における自己PRの例文とポイント(経験者・未経験者)

管理部門・士業の転職 管理部門・士業の転職

法務の転職では、どのような知識・スキル・経験を自己PRとしてアピールすれば良いのでしょうか。
自身の強みをただ羅列するのではなく、採用担当者に評価されるポイントを押さえて作成すことが重要です。

この記事では、法務の転職における自己PRの例文とポイントを、未経験者・経験者のそれぞれについて解説します。

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法務の転職でアピールする知識・スキル・経験

まず初めに、法務の転職でアピールすべき知識・スキル・経験について見てみましょう。

精通している法律領域

法務の転職で最も重要なアピールポイントは、法務として精通している法律の領域です。
法務は、民法や商法、会社法、有価証券法、独占禁止法、労働法などの幅広い法律知識を駆使して業務を行いますが、企業の業界や規模によって必要な法律知識が異なります。
どの法律領域に精通しているかは、法務の採用判断において重要な要素です。
自身の持つ法律知識の中でも、応募先企業で必要とされる分野について深く掘り下げてアピールしましょう。

契約作成や審査数などの実績

契約作成や審査数などの実績も、法務の転職においてアピールポイントとなります。
法務の主な業務は契約書の作成・審査ですが、その処理件数は業界や取り扱うサービス・商品によって大きく異なります。
契約書の審査数については、月間40件(1日あたり1件強)は多め、20件(1日あたり1件弱)で少なめと判断されるでしょう。

訴訟対応やクレーム対応の経験

訴訟対応やクレーム対応などの実績も大きなアピールポイントになります。
不特定多数の人が閲覧できるSNSなどによるクレームは、企業の評判や信頼関係に直結するため、重要な企業課題となっているのです。
自己PRでは、どのような訴訟・クレームに対して、どのように自分で考え、対応した結果として企業にどのような利益をもたらしたのか、具体的に伝えることが重要です。

社内規定の作成や運用の経験

就業規則やコンプライアンス管理規定などの社内規定の作成や運用も、法務の転職において自己PRできるアピールポイントの一つです。
運用に関しては、社内研修や相談窓口など、具体的にどのような方策を講じたか、社内規定の浸透を図るため、工夫した点を具体的に説明しましょう。

戦略的法務の経験

法務業務の中でも、戦略的法務の経験は大きなアピールポイントになります。
法務の一般的な業務である予防法務と比較して、戦略的法務の経験者は少ない傾向です。
自己PRでは、戦略法務としてどのような提案を行ったのか、またそれが企業にどのような利益をもたらしたのかを伝えましょう。 

コミュニケーションスキル

社内のさまざまな部署と連携しながら業務を行う法務にとって、関係構築のためのコミュニケーションスキルは重要な判断要素です。
法務以外の部署でも、コミュニケーションスキルは身につきます。
円滑にコミュニケーションをとることで、他部署との関係改善や企業の利益に貢献できたエピソードなどがあれば、しっかりとアピールしましょう。

未経験者は法務関連の資格や業務経験

未経験であれば、取得した資格法務に関わった経験をアピールするのが重要です。
ビジネス実務法務検定や法学検定試験、ビジネスコンプライアンス検定などの資格を取得することで、一定の法務知識と法務への熱意を伝えることができます。
営業として契約書を扱った経験や、総務などで就業規則などに携わった経験があれば評価されるでしょう。

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法務の転職で自己PRを作成するポイント

では、前述した知識・スキル・経験をどのようにアピールすれば良いのでしょうか。
ここでは、法務の転職に際しての自己PRを作成するポイントをご紹介します。

具体的な経験をもとに貢献度をアピールする

転職の自己PRで最も重要なポイントは、具体的な経験に基づくことです。
単に担当した業務内容を羅列するのでなく、業務に関して工夫・努力した点などをアピールすれば評価が高まります。
また、自己PRでは、自身のアピールポイントによって所属企業への貢献度を伝えることが重要です。個人の自己成長だけでなく、企業成長に貢献できる人は高く評価されます。

期間や件数など具体的な数字を記載する

業務を経験した期間や処理件数など、具体的な数字を記載することも重要です。
数字を根拠に自己PRすることで、採用担当者もスキルレベルを測りやすくなります。
例えば、契約書作成業務でも、経験期間が1年と10年、処理件数が20件と50件では、業務の習熟度は大きく異なるでしょう。

退職理由や志望動機と一貫性を持たせる

前職を退職した理由や応募先企業を志望する理由と、自己PRに一貫性を持たせることが重要です。
「前職は業務が分業化され、担当業務が変わることも無かったため、自身の強みを活用しきることができなかった」「応募先企業は自身の強みを生かせる業務を任せてもらえる」など、関連付けて伝えることで、説得力のある志望動機となるでしょう。

応募先企業が求める人物像に合わせる

自己PRしたポイントが応募先企業の求める人物像と合っていなければ、評価対象となりません。
例えば、新規事業やM&Aなどの法的サポートを求める戦略法務の求人に対し、契約書の作成・審査などの予防法務の経験を自己PRしても、効果が薄いと言えるでしょう。
応募先企業が法務に求める人物像を正しく把握し、自身のアピールポイントの中から取捨選択することが重要です。

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【経験者・未経験者別】法務の自己PR例文

ここでは、経験者・未経験者別法務の自己PR例文をご紹介します。

法務経験者の自己PR例文

前職では法務として、契約書の作成・審査業務(約5年・約200件/年)、コンプライアンス業務(約3年)、組織法務(約3年)に携わってまいりました。
契約書の作成・審査業務では、契約書の字面だけでなく、契約の目的や背景についても十分に理解し、スムーズな取引に貢献しました。
また、交渉の場に同行し、法律知識を根拠に法務面からの提案を行うなど、事業活動にも貢献できるよう努めています。
コンプライアンス業務では、各部門へ研修を実施していますが、現場社員の業務が滞らないよう、業務内容や事情をよく考慮してコミュニケーションをとることに努めています。


この例文では、まず冒頭部分で業務経験を簡潔にまとめています。
次に各業務について、企業にどのような貢献をしたか、どのような点を心がけたかを掘り下げてアピールしています。

法務未経験者の自己PR例文

前職のリース会社において、営業部門(8名)で管理職として7年間従事し、新規事業の立ち上げにも携わりました。
管理職としてリスクマネジメントを行う中で契約法務とコンプライアンスの研修を受講し、関係法令の学習を進めるうちに、企業での法律運用の重要性を知り、法務により一層携わりたいと考えるようになりました。学習の過程で、ビジネス実務法務検定2級も取得いたしました。
今回、貴社の法務求人で「攻めの法務」としての姿勢が求められると拝見し、管理職として部下を率いた経験や新規事業に携わった経験を活かせる考え、応募いたしました。


この例文では、前半で法務を志望するきっかけとなったエピソードや取得した法務資格について記述し、未経験から法務を目指す熱意を伝えています。
後半部分では、応募先企業が求める人物像と自身の経験を結び付けてアピールポイントとしています。


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まとめ

法務転職の自己PRは、経験した業務の実績とともに、それが企業にどのような貢献をしたかをしっかりとアピールしましょう。
未経験者の場合には、取得した資格や法務との関わりをアピールすることが大切です。

自身の経験の中で何が法務に活かせるのか分からない方や、希望条件に合う法務求人が見つからない方は、「MS Agent」にご相談ください。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

町田 梓

大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。企業側を支援するリクルーティングアドバイザーとして約6年間IPO準備企業~大手企業まで計1,000社以上をご支援。
女性リクルーティングアドバイザーとして最年少ユニットリーダーを経験の後、2019年には【転職する際相談したいRAランキング】で全社2位獲得。
2021年~キャリアアドバイザーへ異動し、現在はチーフキャリアアドバイザーとして約400名以上ご支援実績がございます。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 法律・特許事務所 ・ 役員・その他 ・ 社会保険労務士事務所 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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