法務部の仕事はつまらない!?法務部の仕事を楽しむためには?
「法務部の仕事はつまらない」……そんなイメージを持つ方もいらっしゃると聞いたことがあります。地道な仕事ではありますので、向き・不向きが他の仕事よりもはっきりしやすい職種と言えます。
しかし、一方でモチベーションを維持しながら長く法務の仕事に取り組んでいる方もいます。
今回は法務の仕事でモチベーションを保つためのコツや、同じ法務でももっと刺激がある日々が過ごせる転職先を探すポイントをご紹介します。
今後のキャリア形成の参考になれば幸いです。
法務部の仕事内容とは?法務職の良いところ
法務の仕事のモチベーションの源泉となるのは高い専門性です。
法務職は誰でも務まるポジションではない為、専門性が非常に高く、やりがいが感じられます。
専門職であり、異動や転勤に振り回されない為、腰を据えて仕事に向き合うことができます。
日々の実務の中で専門知識やスキルを磨き、自分自身がレベルアップしている実感が得られる機会も多いでしょう。
また、フィールドも契約関連から社内規定の作成、機関・組織運営、コンプライアンス関連等幅広く、様々な業務を経験することも可能です。
このようなキャリアを重ねれば自分の選択肢の幅が格段に広がります。それに加えて年収等の待遇面においてもアドバンテージが高まります。
とはいえ、やはり異動が少なく、毎日コツコツと地道に行う業務の割合が多いことから、華やかな仕事がしたいと思っている方、刺激を求めている方にとっては少し退屈に思われるかもしれません。
法務の仕事を続けてキャリアアップを目指していくのであれば、少し視点を変え「いかに楽しめるか?」を考えることが大切になってくるでしょう。
そのために、まずは自分自身が法務に向いている資質を持っているか考えてみましょう。
法務に向いている人の特徴は?
法務の仕事に向いている人の特徴は主に3つあります。
①学習意欲の旺盛な人
専門的な知識を身につけることで対応できる業務の幅が広がっていくので、法務職として活躍していくためには日々の勉強を積み重ねていくことが欠かせません。
②細かい点に気をつけることができる人
契約書をチェックする場合でも、細かに記述されている文言に目を通しつつ、自社に不利益な条項が含まれていないかどうかを精査しなければなりません。
③コミュニケーション能力が高い人
法務の仕事に求められるのは、法律そのままに目の前の課題を白黒つけるだけではなく、法律と照らし合わせながら付加価値を創造することも求められます。
これを実現するには、付加価値の創造に絡む社内外との打ち合わせが必須となってくるため、相互に意見交換するコミュニケーション能力が必要となってくるのです。
上記の中で一つでも噛み合う特徴があれば、法務の仕事に向いていると言えるでしょう。
法務の仕事を楽しむコツ
では、法務の仕事を楽しむにはどのようなことに注意するとよいのでしょうか。
社内外ともにコミュニケーションの機会が多いことを活かし、交友関係を築く
社内外ともに人と関わることの多いという職種の特徴を活かし、積極的に交流を増やしてみると良いでしょう。
新たな世界が知れ、法務職が必要とされる喜びを感じることができるかもしれません。
社内で法務担当が自分一人等、業務についての相談ができる相手がいない場合は、外部のセミナー等に参加し、他社で法務を担当している方との繋がりを作ることもおすすめです。
外部企業でも、ともに切磋琢磨できる仲間を見つけることで、よりやりがいや活力に繋げることができます。
法律の範囲内でいかに自由度高く会社を動かしていけるかを考える
業務面では、法律の範囲内でいかに会社を自由度高く動かしていくことができるのか考えるようにすると良いでしょう。
法務の仕事は細かなニュアンスを的確に把握しながら、責任ある判断を繰り返していかなければなりません。
加えて、法律自体は変わらないのでどうしてもケーススタディに終始してしまいがちですが、それでは仕事に新鮮味が感じられなくなってしまいます。
しかし、企業活動を制限する法律にフィットする形で、如何に自由に自社の利益を求めていくことができるのかを考えながら業務に従事していけば、自然と社内外とのコミュニケーションも活性化されますし、狙い通りの結果が得られた時には高い評価も得られるでしょう。
コンプライアンスを気にしつつも自社利益優先の攻めの姿勢で業務に着手する
コンプライアンスに終始する守りの姿勢ではなく、自社の利益を優先する法務戦略を意識できる法務担当者となれば、自身のスキルアップにもつながり、仕事の幅も広がっていくでしょう。
法務の仕事がつまらないと感じてしまった方へ 大手、ベンチャーそれぞれの魅力
法務の仕事を自ら楽しいと思えるようになることが一番ですが、どうしてもつまらないと感じるのであれば新たな環境へと転職することも一つの手段です、特に現在在籍する会社とは違う規模の会社へ転職することで、気分新たに働くことができます。
大手企業の特徴
大手企業は法務部門の人数も多く、ある程度型が決まっている為、ルーチン的な業務が多い傾向があります。
しかし、事業の規模も大きく、様々な案件や取り組みを行っている為、キャリアを積めば中小企業ではできないようなスケールが大きい仕事を経験することも可能です。
また、会社全体の人数も多く、部門も多岐にわる為、いろんな人と交流ができるのも魅力的と言えます。
経営も安定している傾向がある為、年収も高く待遇が良いのも大手企業の強みです。
ベンチャー企業の特徴
創業間もないベンチャー企業は良い意味でも悪い意味でも発展途上です。
社内の仕組みも確立されていないことも多い為、一から制度を作りあげていく、裁量を持って仕事ができるといった点にやりがいが感じられる方にとっては楽しめる環境と言えます。
大手と比べると安定性はどうしても低くなりがちですが、会社が成長すれば待遇が大幅にアップする可能性を秘めていることと、人数が少ない組織構成となることが多いので、早期にリーダーや役員といったポストにも昇進できるチャンスがある等、夢があります。
まとめ
法務は専門性が高く、限られた人材にしか務まらない業務です。キャリアにも様々な可能性があり、将来性の高い仕事でもあります。
今はつまらないと思っていても、少し見方を変えれば法務の仕事が楽しいものになるかもしれません。もう一度、ご自身の仕事に向き合ってみましょう。
どうしても今の仕事がつまらないと感じるのであれば、ステージを変えてみるのも手段です。
転職エージェントに相談すれば、ご自身に合った転職先を提案してくれます。
話を聞いている中で新しいヒントが見つかるかもしれません。
現在の職場で働き続けるにしろ、転職するにしろ、一度じっくりと今の仕事と今後のキャリアプランを考えてみてはいかがでしょうか。
この記事を監修したキャリアアドバイザー
大学卒業後、ウェディングプランナー、業界大手で求人広告の企画提案営業を経て、MS-Japanへ入社。
企業担当のリクルーティングアドバイザーを経験した後、現在は転職を考えられている方のキャリアアドバイザーとして、若手ポテンシャル層~シニアベテラン層まで多くの方の転職活動のサポートをしています。
人材業界での経験も長くなり、いつまでも誰かの記憶に残る仕事をしていたいと思っています。
経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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