2024年07月03日

法務の仕事はつまらない?楽しむための3つのコツや転職理由など

管理部門・士業の転職 管理部門・士業の転職

法務は「仕事がつまらない」とマイナスイメージを持つ方も多いようです。法務業務は地道な作業が多く、向き・不向きがはっきりしている職種だと言えるでしょう。
一方で、高いモチベーションを維持しながら、長く法務の仕事に取り組んでいる方もいます。

この記事では、法務担当者が仕事のモチベーションを保つためのコツや、同じ法務でも、もっと刺激がある日々が過ごせる転職先を探すポイントをご紹介します。

法務はつまらない?法務の転職理由とは

法務として働く人たちは、本当に「仕事がつまらないから」という理由で転職を検討しているのでしょうか。
弊社MS-Japanが運営する管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」を利用した法務経験者および、MS Agentを通して法務の転職が決まった人たちの声を参考に、実際の転職理由を確認してみましょう。

法務の転職理由法務の転職理由とは人それぞれですが、最も多い回答は「スキルアップ(42.0%)」です。
以降は「会社の将来性不安(21.2%)」「年収アップ(17.0%)」と続いており、別の業界や職種に転職する「キャリアチェンジ」を希望する人は全体のわずか11.3%に留まっています。

以上の結果から、法務の転職は自身のスキルを高めたり、現職の待遇を改善させたりする目的で検討する人が多いと考えられます。
「法務の仕事がつまらないから転職する」というのはあくまでイメージにすぎないと言えるでしょう。

以下の記事で、法務の転職希望者の転職理由や、転職前後の年収について詳しく解説しています。法務の転職を検討中の方は、あわせてご確認ください。

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法務の仕事内容とモチベーション

法務の仕事のモチベーションの源泉となる要素は、「高い専門性」です。

法務で求められる知識は専門性が非常に高く、誰でも務まるポジションではありません。
専門職であり、異動や転勤に振り回されないため、腰を据えて仕事に向き合うことができます。
日々の実務の中で専門知識やスキルを磨き、自分自身がレベルアップしている実感が得られる機会も豊富です。

仕事内容も、契約関連から社内規定の作成、機関・組織運営、コンプライアンス関連など幅広く、様々な経験を積むことも可能です。
幅広い法務実務経験を重ねることで、キャリアの選択肢も広がります。また年収をはじめとする待遇面においてもアドバンテージが高まるでしょう。

しかし、やはり毎日コツコツと地道に行う業務の割合が多いため、華やかな仕事がしたいと考えている方や刺激を求めている方にとっては、少し退屈に感じる可能性もあるでしょう。
まずは、自分が法務に向いている資質を持っているか考えることが重要です。

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法務がつまらないと感じてしまう人の特徴

人によっては、法務の仕事をつまらないと感じる場合があります。
法務がつまらないと感じてしまう人の特徴を知り、現職での自分の役割や取り巻く環境と比較してみましょう。

ルーティンの法務業務を担当している

担当業務にルーティン業務が多い人は、法務がつまらないと感じやすい傾向にあります。

「刺激」や「新鮮さ」は仕事のモチベーションにつながります。
毎日決まったことを繰り返すだけのルーティン業務ばかりでは、どうしても刺激や新鮮さが少なくなってしまうため、つまらないと感じる人が多いようです。

ルーティンの業務の代表例として、契約書のレビュー業務が挙げられます。
全ての契約書をひとつずつ確認すると時間がかかるため、一部のチェック項目を定型化している企業が多い傾向です。
また、継続案件の契約書は月次や年次で同じ契約書を確認することになります。

法務部の人員が少ない

法務部の人員が少なく、個人に大きな負担がかかる環境であることも、法務がつまらないと感じてしまう原因のひとつです。

法務の仕事は幅広く、企業にとって重要な役割を担っていますが、業務量に対して法務部の人員が足りていない企業は珍しくありません。

人員不足によって、「業務の負担が大きすぎる」「業務量に見合った報酬を得られない」などの不満が生まれる可能性があります。
特に、法務担当が実質的に一人しかいない「一人法務」では、幅広い業務を捌く必要があり、限界を感じるケースが多いようです。

従業員が法的リスクに理解がない

社内の法的課題やリスクを洗い出して対処していくことが法務の役割ですが、必ずしも他部門が法務の意見を聞き入れるとは限りません。
特に営業やマーケティングなどのビジネスサイドでは、ハイリスクハイリターンでプロジェクトを進めるケースがあり、法務と考え方が食い違う場合があります。

異なる意見をうまく調整することが、法務のやりがいとも言えますが、あまりにも従業員に法的リスクへの理解がないと、仕事に嫌気が差してしまうケースも多いようです。

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法務に向いている人の特徴は?

法務の仕事に向いている人の特徴は主に3つあります。

学習意欲の旺盛な人

法務は、専門的な知識を身につけることで、対応できる業務の幅が広がっていくため、日々の勉強を積み重ねていくことが欠かせません。
法務が携わる法令は度々改正されるため、改正の度に自社へ与える影響を調査し、対策を練る必要があります。

細かい点に気をつけることができる人

法務の代表的な仕事である契約書のチェックでは、細かに記述されている文言に目を通しつつ、自社に不利益な条項が含まれていないかどうかを精査する必要があります。
細かいチェック作業でも気を抜かずに対応できる几帳面な人は法務に向いていると言えるでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

法務の仕事では、法律に則って課題・問題に白黒つけるだけではなく、法律と照らし合わせながら付加価値を創造することも求められます。
また、法律に詳しくない他部門の人に対し、専門用語をかみ砕いて分かりやすく説明するスキルも必要です。

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法務の仕事を楽しむ3つのコツ

法務の仕事を楽しむ3つのコツここでは、法務の仕事を楽しむ3つのコツを紹介します。
勤務先や職種を変える前に、現職で法務の仕事を楽しむための工夫をしてみましょう。
つまらないと感じている仕事でも、少し視点を変えることで楽しめるようになるかもしれません。

自社利益優先の攻めの法務業務に取り組む

コンプライアンス重視の守りの姿勢では、どうしても自分にできることが限られてしまいます。
仕事のマンネリ化につながる可能性も高くなるため、自社利益優先の攻めの姿勢で業務に取り組むよう心がけてみましょう。

例えば、営業部が取引先と契約を結んだ際、契約締結の背景や狙いまで深く考えることで、営業部をサポートするために必要な行動や、自社利益をあげるための優先事項などが分かります。
ただ定型的に業務をこなすよりも刺激を感じやすくなるはずです。
法務の仕事を楽しむには、与えられた役割をこなすだけではなく、自分から能動的にアクションを起こすことが大切です。

社内外の人と交友関係を築く

交友関係は、仕事のモチベーションに大きく影響します。
他部門の従業員と関わる機会が多い法務ならではの特徴を活かし、色々な人と積極的に交流しましょう。

社内で他部門の人と交友関係を築いておけば、法務とビジネスサイドの間で対立が生じたときでも、スムーズに意見を調整できるようになります。

社外の人と接点を持つのは少しハードルが高めですが、異なる環境で働く人の意見は、新たな視点で物事を見るきっかけになります。
研修やセミナーに参加し、他の企業で法務を担当している人の話を聞いてみるのもおすすめです。

社会情勢にアンテナを張る

知っていることやできることが増えると、人は楽しさを感じやすいものです。
法務の仕事でも知識が増えれば楽しさを感じやすくなるため、社会情勢にアンテナを張って情報収集に努めましょう。

モチベーションを高めるためには、社会ニュース世間の関心ごとなど、一見法務の仕事に関係なさそうな情報にも目を向けてみることが重要です。

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つまらないと感じたら「企業規模」を変える方法も

現職で法務の仕事を楽しいと思えない場合、新たな環境へと転職することもひとつの手段です。
特に現職と異なる規模の企業へ転職することで、仕事内容や役割が変化し、気分新たに働けるでしょう。
ここでは企業規模ごとに、法務の仕事の特徴や魅力を解説します。

大手企業の特徴

大手企業は法務部門の人数が多く、分業化が進んでいるため、特定の業務を選任し、ルーティン業務が多い傾向があります。
しかし、キャリアを積めば中小企業ではできないようなスケールが大きい仕事を経験できるでしょう。
また、従業員数が多く部門も多岐にわるため、様々な人と交流ができる点、高い年収水準手厚い福利厚生も大手企業の魅力です。

ベンチャー企業の特徴

創業間もないベンチャー企業は、良い意味でも悪い意味でも発展途上にあります。
社内の仕組みや制度も確立されていないため、裁量を持って一から作りあげていける点にやりがいが感じることができるでしょう。

大手と比べると安定性は低い傾向ですが、企業が成長すれば待遇が大幅にアップする可能性を秘めていることや、早期にリーダーや役員などに昇進できるチャンスがあることなどがベンチャー企業の魅力です。

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まとめ

法務は専門性が高く、キャリアにも様々な可能性があり、将来性の高い仕事です。
今はつまらないと思っていても、少し見方を変えれば法務の仕事が楽しいものになるかもしれません。もう一度、ご自身の仕事に向き合ってみましょう。

今の仕事がつまらないと感じるのであれば、職場を変えてみるのもひとつの手段です。
法務に特化した転職エージェントでは、キャリアアドバイザーとのカウンセリングを通して、キャリアの棚卸しや強みの発見、今後のキャリアプランの明確化など、自己分析をサポートしています。
また、カウンセリング結果をもとに、目指すキャリアプランや希望条件に合わせて、最適な法務求人を紹介しています。

法務の転職を検討している方は、弊社MS-Japanが運営する管理部門・士業特化型転職エージェント「MS Agent」にご相談ください。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

小島 亜里紗

大学卒業後、ウェディングプランナー、業界大手で求人広告の企画提案営業を経て、MS-Japanへ入社。
企業担当のリクルーティングアドバイザーを経験した後、現在は転職を考えられている方のキャリアアドバイザーとして、若手ポテンシャル層~シニアベテラン層まで多くの方の転職活動のサポートをしています。
人材業界での経験も長くなり、いつまでも誰かの記憶に残る仕事をしていたいと思っています。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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