2024年01月04日

経理で年収800万は目指せる?簿記は必要?求められるスキルや求人情報など

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経理は、営業・販売職のように成績に応じて収入が変動する職種ではなく、スタッフクラスで高年収を目指すのは難しいとされます。
そのため、経理として年収800万円以上を目指すのは、非現実的だと考える人が多いようです。
ただし、絶対に不可能というわけではなく、プロフェッショナルとして社内で評価されれば、年収アップも期待できます。

この記事では、経理で年収800万円を目指す上で必要なスキルについて解説します。また、転職相談の中で非常に多い、簿記1級の必要性にも触れおきます。

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経理の求人情報

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上場企業の経理マネージャーやIPO準備企業の経理部長候補などの高年収が見込める求人から、20代・30代向けのスタッフ層求人、 未経験OK求人など、幅広くご用意しております。
サイト上に公開されている求人はごく一部です。会員登録でより多くの求人をご確認いただけます。

経理で年収800万円は現実的?

経理で年収800万円を目指すことが、現実的な目標であるか判断するためには、転職市場動向を見るのが確実です。
以下では、弊社MS-Japanの求人データをもとに、経理の年収について解説します。

経理の平均年収

弊社MS-Japanは、経理をはじめとする管理部門と士業に特化した転職エージェント「MS Agent」を提供しております。
MS Agentで2023年上半期に募集された経理求人について、想定下限年収を集計すると、平均は506.3万円、中央値は480万円となりました。
想定下限年収とは、入社時の年収において「本人の経験・実力によって決定される範囲で最も低い年収」を指します。

年収800万円以上の求人は8%

先の例と同じく、2023年上半期にMS Agentで募集された経理求人のうち、想定下限年収が800万円以上の求人を集計すると、全体の8%となっています。
割合としては少ないですが、求人がある以上、経理として年収800万円以上を目指すことは可能といえるでしょう。

経理の求人傾向についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。


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簿記1級は年収800万円に必須なのか?

経理でキャリアアップする方法の一つとして、難関資格の取得があげられます。
日商簿記1級も経理の難関資格ですが、2級と比較すると非常に難易度が高く、資格取得を評価する企業は一定数存在しています。
2022年にMS Agentを利用して転職した、簿記1級保有者の平均年収は613万円です。
前述した経理の平均年収よりも100万円以上高いため、簿記1級の取得によって年収が上がる可能性は高いと言えるでしょう。

しかし、今回のテーマである「年収800万円」を実現するためには、簿記1級だけでは厳しいようです。
また、取得に時間がかかるだけでなく、所属する企業規模によってはオーバースペックになる可能性もあるため、別の資格・スキルを得ることに時間をかけた方がよい場合も考えられます。

日商簿記1級の難易度や勉強時間も含め、詳細を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。


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年収800万円の経理担当者に求められるスキルとは

年収800万円を目指すにあたり、経理担当者にはどのようなスキルが求められるのでしょうか。
詳細は企業・組織によって異なりますが、共通していえるスキルとしては、以下の3つがあげられます。

マネジメントスキル

年功序列の企業で真面目に働いていれば、少しずつ年収が上がっていきますが、経理として役職が無いまま年収アップを目指すのは現実的ではありません。
年収800万円に到達するのは、最低でも管理職の課長クラス以上となるため、マネジメントスキルは必要不可欠と考えてよいでしょう。

英語スキル

年収800万円を目指す上では、日系企業だけでなく、外資系企業で働くことも視野に入れる必要があります。
そして、外資系企業で働くためには、一定水準の英語スキルが必須と考えてよいでしょう。

TOEIC800点以上を獲得すると、英語力を客観的に証明できるため、転職でも有利に働きます。
特に、海外の取引先を持つ企業・海外に支店がある企業では、現地人とコミュニケーションをとれる人材として評価されるはずです。
海外の会計知識があることを証明するなら、USCPAなどを取得していると高い評価を得られるでしょう。

決算スキル/上場企業の経理業務

経理職として年収800万円を超えるのは、上場企業が大半です。
そのため、開示資料作成・連結決算といった上場企業特有のスキルを磨くことが肝心です。
現在上場企業以外の企業で働いている人は、まず「上場企業の経理」を目指す方向性でキャリアを積むのがよいでしょう。


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経理で年収800万円に到達する企業の傾向とは?

経理の年収は、所属する企業の年収水準によって大きく左右されます。
以下では、年収水準が高いと言われている企業について解説します。

大手企業

上場企業も含め、業界大手とされる企業では、総じて年収水準が高い傾向にあります。
転職先で年収800万円を目指すのであれば、管理職としての入社が理想的です。しかし、基本的には転職後に役職者の椅子を狙うことになるでしょう。

外資系企業

外資系企業は、年功序列ではなく、実力主義で年収を決定する傾向があります。
本人の実力・努力次第で、早めに管理職や年収800万円に到達することができるでしょう。
ただし、英語力を求められるため、TOEICなどで英語力を可視化しておくことで、自分の能力をアピールしやすくなります。
特に、USCPA取得者の評価は高い傾向にあるため、現職に在籍している間に取得できると、転職活動が有利になるはずです。


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年収水準が高い業界(インフラ・金融・IT)

インフラ・金融・ITなどの年収水準が高い業界を狙うと、スピーディーに年収800万円に到達できるでしょう。
年収水準が高い分、インフラ系は応募条件が厳しく、金融業界は激務とされますが、他の業種よりも高年収も狙えるためチャレンジする価値はあります。
ITの場合、企業の成長スピードによっては早期の収入アップにつながるでしょう。

ベンチャー企業

ベンチャー企業は、即戦力となる人材を求める傾向が強く、一定の実務経験を有する経理人材を欲しがっている企業も数多く存在します。
優秀な人材を高い報酬で迎え入れることも多く、入社段階で経理財務部長・CFO待遇となることも十分考えられるでしょう。


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経理で年収800万円を目指す方法

経理で年収800万円を目指す方法

経理として年収800万円を目指す方法は、現職での出世か、転職の二択です。
以下、それぞれの方法について解説します。

現職で管理職を目指す

リスクを低く抑えて年収アップを狙うなら、現職で管理職以上のポストを目指す必要があります。
企業によって順序は異なりますが、経理関連業務では、一般に「経理<会計<財務」の順に専門性が高まる傾向にあります。
例えば、企業経営・資産運用に関わる業務に携わるようになると、給与も高くなるでしょう。
上司からヒアリング等を行うなどして、所属企業の管理職年収が800万円に届く場合は、役職に就くための行動を起こしましょう。

転職エージェントを使って転職する

現職での昇給・昇格が見込めない、あるいは管理職でも年収800万円に届かない場合は、新たな職場を探してみましょう。
給与水準が高い会社や、昇給・昇格のペースが速い企業、管理職で確実に年収800万円に到達する企業に転職できれば、目標達成の可能性を高めることができます。

しかし、管理職や管理職候補などの重要なポジションは、広く一般公開する転職サイトでは求人が掲載されない場合があります。そのため、重要なポジションを目指す場合は、転職エージェントに登録して、非公開求人の紹介を受けることが近道です。

また、転職エージェントでは、非公開求人の紹介だけでなく、応募書類の添削や面接対策、内定後の条件交渉代行なども依頼することができます。
転職において年収アップの優先度が高い場合は、転職サイトだけでなく転職エージェントも併用することをおすすめします。

年収800万円以上の経理求人

弊社「MS Agent」で取り扱っている年収800万円以上の経理求人の一部をご紹介します。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

スタンダード上場のゲーム開発企業から経理部長ポジション募集

仕事内容
決算業務、連結決算業務、開示業務、子会社管理業務、監査対応、顧問税理士対応、税務申告、メンバーマネジメントなど
必要な経験・能力
<必須要件>
・連結決算の経験
・開示業務の経験
・マネジメント経験(人数は問いません)
<歓迎要件>
・原価計算の経験
・経理部長/マネージャーのご経験
想定年収
800万円 ~ 1200万円

10期連続増収増益の老舗プライム上場企業にて経理課長募集

仕事内容
月次・四半期決算業務、連結決算業務、税務申告書の作成、開示資料作成、予算管理、指定経理業務の精査・指導など
必要な経験・能力
<必須要件>
・上場企業での経理業務経験
<歓迎要件>
・会計士
・税理士
・マネジメントを行ってみたいという志向の方、マネジメント経験をお持ちの方
想定年収
840万円 ~ 1000万円

革新的な事業内容でIPOを目指す優良企業からCFO候補募集

仕事内容
月次・年次決算業務、経営陣と共に全社戦略/経営計画策定、財務戦略立案・遂行、事業計画策定・分析・予実管理、資金調達、監査法人・証券会社等とのコミュニケーション、IPO準備、上場後の組織のフレーム構築、メンバーマネジメントなど
必要な経験・能力
<必須要件>
・上場または上場準備企業で決算業務経験をお持ちの方
・プレイングマネージャーとして自らも手を動かせる方
<歓迎要件>
・IPO達成経験をお持ちの方
想定年収
800万円 ~ 1200万円

この他の求人は以下のボタンから閲覧可能です。また、無料会員登録により、条件を満たす人にだけ公開する非公開求人のご紹介ができます。

まとめ

経理として年収800万円を目指すことが、非現実的だと考える人は多いでしょう。しかし、年収800万円以上の求人自体は存在しています。
資格取得に加えて、年収アップにつながりやすい業界・企業を選ぶことが、経理で年収800万円を達成するポイントです。
高年収の求人を探す際は、転職サイトの利用だけでなく、転職エージェントを活用して非公開求人をチェックしましょう。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

森澤 初美

カナダ州立大学卒業後、新卒でMS-Japanへ入社。求人企業側の営業職を経験した後、2014年にキャリアアドバイザーへ異動。2016年からは横浜支社にて神奈川県内の士業、管理部門全職種を対象にこれまで3000名以上のカウンセリングを担当。現在は関東全域を対象に経理・財務・経営企画・CFO・公認会計士・税理士・税理士補助スタッフなどの会計系職種を幅広く担当。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 外資・グローバル企業 ・ 会計事務所・監査法人 ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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