2023年09月20日

経理は残業が少ない⁉効率UPのコツや転職時のポイントなども紹介

管理部門・士業の転職

経理は残業が少ない⁉効率UPのコツや転職時のポイントなども紹介

経理職で効率よく働き続けることを考えると、残業時間やワークライフバランスについて考える必要があります。
一般的に経理職は残業時間が少なめだと言われますが、繁忙期の業務量と残業量はなかなかハードなものです。

同じ経理職と言っても、業界や所属する企業により残業量が大幅に変動するという特徴もあります。
本記事では、ワークライフバランスを重視した経理の転職について解説していきます。
残業時間でお悩みの経理職の皆さまの助けになれば幸いです。

管理部門・士業の転職

経理は残業が少ない?多い?

以下では、経理職がワークライフバランスを取りやすいと言われる理由を3つ解説します。

1.年間の業務スケジュールが決まっている

日次・月次・年次と年間の業務スケジュールがある程度決まっているため、月末・月初や決算の繁忙期を避ければ、残業しないよう調整することもできるのでワークライフバランスが取りやすい。

2.繁忙期と閑散期の違い

3月決算の企業を例に繁忙期と閑散期の違いを説明します。

【繁忙期】
時期:月末、月初/決算期/年末
月次業務(入金確認、売上や支出の月末締め、請求書チェック、経費精算、帳簿締め、試算表の作成など)
年次業務(決算書作成、株主総会の準備、各種税金の計算と申告・納税、年末調整など)

【閑散期】
時期:月の中旬、8〜10月ごろ
一般的には7月を過ぎれば業務が落ち着くため、勤務時間や業務量の調整、休暇申請がしやすい時期です。
(中間決算がある企業では、上半期決算である9〜10月も繁忙期にあたります。)

3.業界、企業規模、雇用形態によって残業時間が変動

新規事業の立ち上げが盛んなWEB業界IT業界成長企業であれば、業務量が増え残業は避けられないでしょう。
また、税理士法人アウトソーサーでは、繁忙期の残業がいちじるしく増える可能性もあります。
チームに契約社員や派遣社員がいる場合には、正社員メンバーの残業が多くなる傾向が強いといわれています。


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経理の残業が多い企業のよくある特徴は?

どの職種にもいえることですが、残業量は企業規模や業界によっても異なります。
以下では、残業が多くなりがちな企業の特徴を3つ説明します。

1.マンパワー不足/業務の属人化

少人数で業務を兼任している中小企業や、新規事業を立ち上げたての企業では、業務量に対して人材が足りず残業が多くなる傾向があります。
また、ノウハウや進捗状況が共有されず、一人で抱え込むことで業務が属人化し、担当者が休んだり退職したりすると引き継ぎがうまくいかず業務に穴が空いてしまいます。

2.手作業が多く効率が悪い

手入力の作業が多いとミスが増えやすくなり、確認や修正作業で手間が増えかねません。
また、業務マニュアルが整備されていないと、従業員ごとに処理方法やスピードに差が生まれ効率が悪くなります。

3.業務フローが構築されていない

経理職はある程度決まったルーチン作業が多い職種です。
業務フローがないと、業務にブレやミスが生まれ結果的に二度手間になることがあります。
効率良くミスが発生しにくい業務フローを整え、日々のルーチンになっている細かな作業時間を削減しましょう。


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経理で残業を少なくするには?

以下では、経理職で残業時間を少なくするための工夫を紹介します。
個人で取り組めるもの、会社やチームで取り組むものと分けて説明します。

残業時間を少なくする方法(個人編)

業務の効率を意識する
まずは自分の業務全体を把握し、順序や時間配分を考えるようにしましょう。
入力作業やメール返信など、作業タスクはまとめて処理するようにします。

作業順を見直してみる
事務作業は効率よくこなせるように、手順を見直してみましょう。
とくに、前任者から引き継いだ業務には省けそうな手間が含まれているかもしれません。

ゴールを設定する
メール処理は20分で完了させる、残業せず定時に退社するなど、業務ごとや1日ごとに目標を設定します。
小さな目標を立てて仕事をこなせば、メリハリがついて集中力がアップしやすくなり、作業効率も上がるでしょう。

▶︎ただし、これら個人で取り組める方法にはややインパクトがなく、すぐに限界が来てしまいます。
これ以上の改善が見込めない場合は、他の従業員や会社の協力が必要です。

残業を少なくする方法(会社・チーム編)

クラウド会計やRPAの導入
インストール型の会計ソフトとは異なり、クラウド型の会計ソフトはあらゆる端末から操作できます。
経費の自動仕分け、過去の登録から自動分類など、様々な自動化機能を活用することで業務時間を削減できます。
RPAとはソフトウエアロボットのことで、請求書や給与明細の発行、経費精算、取引明細書作成など、事務処理フローに従って処理する機能が備わっています。

チームで協力する
同じような業務をそれぞれが個別に抱えていると、効率が悪く、統一感のない結果になりがちです。
まずは経理業務全体を明らかにして、不要な業務を省き、誰でも対応できるようにマニュアル化します。
また、得手不得手を補うために分担・協力することで業務の処理スピードがアップするでしょう。

▶︎チームで効率化がはかれれば処理スピードが上がり、いくらか残業が減らせるでしょう。
一時的な効果しか得られず、慢性的に残業が増えるようであれば転職を考えてもよいかもしれません。

【参考URL】
経理業務の自動化は進むのか?RPAって何?


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残業の少ない企業の求人に応募するためには?

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経理の転職で残業時間をチェックするには

経理の転職を行う際には、残業時間についてしっかりとチェックする必要があります。
求人情報から残業時間をチェックするにはどこを見ればよいのか、4つ紹介していきます。

1.残業時間は求人票を見れば表示されている
職業安定法に基づいて求人票は作成されています。
残業時間を知るには、所定労働時間を超える労働の有無という部分を確認します。

2.固定残業代がある場合
固定残業代が設定されている場合は、あらかじめ給与に残業代が含まれており、別途支給されません。
雇用契約書の内容をしっかり確認しておく必要があります。

3.残業の記載がない場合(1)
残業時間の明記がないからといって、実際に残業がないわけではないと理解しましょう。
できる限り転職後のミスマッチを減らすために、事前に確認するようにします。
転職エージェントを使った転職をする際は、エージェントを通して聞いておきましょう。

4.残業の記載がない場合(2)
面接などで直接残業時間を確認する際は、なるべく慎重に質問しましょう。
ストレートに確認してしまうと「残業をしたくない協調性のない人だ」という悪いイメージを持たれてしまう可能性があります。
1日の業務内容を確認する流れで、社内の就業後の様子を質問するとよいかもしれません。


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残業の少ない経理ポジションへ転職を成功させた実例

経理の転職成功事例を紹介します。

ワークライフバランスとキャリアアップがかなった転職【IPOへ転職】

【転職成功者のデータ】
Tさん 30代前半男性
転職前:大規模税理士法人/年収780万円
転職後:IPO準備中医療関連商社/年収600万円
資格:日商簿記2級

【会計業界から企業経理へキャリアチェンジでワークライフバランスの改善】
Tさんの前職は税理法人でしたが、業界平均よりも残業が多い環境でした。
社内外からの信頼も厚く高い評価を受けられていましたが、お子さまが生まれたことでワークライフバランスを重視したいと考えるようになりました。
希望としては、第3者機関ではなく一般企業に所属し、企業の成長に貢献したいという思いがあり、企業理念をもとに探されていました。

複数の企業から最終的にIPO準備中の医療関連商社を選ばれました。
決めては、主体性を持って勤務できること、IPOということで新しい分野にチャレンジできること、将来的なキャリアアップもかなえられるという希望と合致したことでした。
前職と比較して休日数が大幅に増加したことで、ワークライフバランスも改善されました。

IPO準備企業は多忙なイメージがあり、ワークライフバランス重視の方から除外されがちですが、全てがそうではありません。
また、IPO準備中企業がIPO達成した場合、上場準備過程から上場までの経理経験が得られるため、将来のキャリアアップにもつながりやすいというメリットがあります。
リモートワークやフレックス制度を取り入れている企業も多いため、ワークライフバランスとキャリアアップの両立を希望される方にはおすすめです。

柔軟な働き方で子育てと仕事が両立【中小・中堅企業へ転職】

【転職成功者のデータ】
Kさん 30代女性
転職前:上場グループの事業会社/年収490万円
転職後:非上場の事業会社/年収520万円
資格:日商簿記2級

【子育てもキャリアも両立したい】
Kさんは前職にて産休育休後に職場復帰し、フルタイム勤務をされていました。

前職では、残業できないことから上長の理解が得られずキャリアを諦めていたため、転職先に求めるものは、子育てもキャリアも諦めずに働ける環境でした。
そのため希望条件は「残業はほとんどできない」「リモートワーク」「子どものお迎えに行けること」でした。
当初の希望条件が抽象的であったため面談を経て「繁忙期の1週間程度であればリモートにて夜間残業可能」「繁忙期以外のリモートワークは週2、3日希望」「18時30分までに最寄駅に到着したい」など、より具体的な条件を提示していただきました。
Kさんは子育て中ということで時間に制限がありましたが、前職にて主体的に仕事に取り組まれていたため、その経歴が高く評価され複数者から内定を獲得できました。

昨今ではリモートワークが普及し、多様な働き方が受け入れられるようになっています。
子育て中で時間に制限があったとしても、スキルがいかせる働き方が見つかりますので、子育てとキャリアの両立で悩んでいらっしゃる方は一度ご相談ください。


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まとめ

本記事では、経理の残業について解説してきました。 一般的に経理職は残業が少なく、ワークライフバランスが取りやすいと言われていいますが、所属する企業や業界によっては残業が多くなることもあります。
繁忙期は業務と残業時間が多く、その分、閑散期でバランスを取っているという特徴があります。

残業時間やワークライフバランスを重視して転職される際は、繁忙期や閑散期の働き方を確認した上で選ぶようにしましょう。
弊社MS-Japanでは、求人の紹介だけでなく、転職支援キャリアアドバイザーが皆さまの経理転職をサポートいたします。
残業の少ない経理職への転職をお考えの方、こだわりの条件で転職したい方など、経理のことなら転職エージェント「MS Agent」に一度ご相談ください。

管理部門・士業の転職

この記事を監修したキャリアアドバイザー

窪塚 勝則

大学卒業後、大手出版系企業を経て現職へ入社。
主に大手・新興上場企業を対象とする法人営業職を4年、キャリアアドバイザーとして10年以上に及ぶ。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 ・ コンサルティング ・ 役員・その他 ・ IPO ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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