法科大学院(ロースクール)の学費は高い?バイトと両立できる?
法科大学院への進学を考えた時、「バイトしながら通えるのか?」と思う人もいるでしょう。
バイトしながら法科大学院に通うのは、非常に厳しいことだといえます。
ただし、もしどうしてもバイトをしなければならない場合、夜間コースという選択肢もあります。
この記事では、法科大学院の1日や学費、夜間コースについて見ていきましょう。
バイトしながら法科大学院に通うのは厳しい!
バイトしながら法科大学院に通うのは、十分な勉強時間が確保できない可能性があり、かなり厳しいことだといえます。
法科大学院では、1日に90分の講義を2~3コマ受講します。
講義の時間は、3コマ受講した場合でも4時間半となりますので、それだけを考慮するとバイトなど余裕でできると思うでしょう。
しかし、法科大学院の勉強はそれだけではありません。
まず、講義の予習・復習が必要で、それぞれ最低でも1時間は確保しなければならないでしょう。
また、そのほかに、司法試験に向けた勉強をしなければなりません。
法科大学院で行われる講義は、必ずしも司法試験の合格に直結しないものも多いです。
したがって、自分自身で司法試験対策をしていく必要があります。
自主ゼミなどに参加して、過去問を解いたり起案をしたりすることが一般的です。
これらの勉強時間を確保するため、多くの人が講義開始前に登校したり、また講義が終わってから深夜まで残り、自習室で勉強します。
法科大学院では、講義の時間をふくめ、1日に10時間程度の勉強をする人が多いといわれています。
バイトしながらこれだけの勉強量をこなすのは、非常に難しいでしょう。
したがって、もし自費で法科大学院へ通わなければならないなら、入学前に貯金しておくことが望ましいです。
法科大学院生の1日
法科大学院生の1日を、平日と休日のそれぞれについて見てみましょう。
平日の1日
時間 | 活動 |
---|---|
7時 | 起床 |
8時 | 登校し、自習室で勉強 |
9時~18時 | 講義(90分の講義を2コマ~3コマ) |
12時~13時 | 学食で昼食、および講義の合間に自習室で勉強 |
18時~19時 | 学食や近所の食堂で夕食 |
19時~23時 | 自習室で勉強 |
24時 | 帰宅 |
休日の1日
時間 | 活動 |
---|---|
8時 | 起床 |
9時~18時 | 登校し、自習室で勉強 |
19時 | 帰宅 |
・法科大学院修了生のキャリアアドバイザーが語る!ロースクール回顧録
法科大学院にかかる学費
法科大学院にかかる学費は、国立大学の場合なら、以下の通りです。
・入学金 28万2,000円
・授業料 80万4,000円(年間)
(=初年度納入金 108万6,000円)
公立大学の場合には、授業料が抑えられているところ、あるいは大学がある自治体の学生は入学金が安くなるところなどがあり、国立大学より安くなるケースもあります。
私立大学の場合には、入学金、授業料ともに幅があります。
入学金は、10万円~30万円程度まで。
同じ大学の卒業生に対しては、入学金を無料にするところもあります。
授業料については、国立大学より安い50万円~70万円のところもあれば、130万円~150万円のところがあります。
初年度納付金は80万円~200万円、平均すれば140万円程度です。
ただし、私立大学は、授業料減免制度や奨学金制度を導入しているところが多いです。
以前は、経済的に困窮している成績優秀者の若干名に対してのみ、授業料を減免するといった制度でしたが、近年では、経済的な理由を問わず、入学者のほとんどが該当する規模で、授業料の全額または半額免除を行う大学もでてきています。
さらに、奨学生枠の入試に合格した学生を対象とし、授業料の全額免除に加え、月々の奨学金を給付する大学もあります。
バイトしながら法科大学院に通うなら、夜間コースという選択肢も
どうしても、バイトしながら法科大学院に通わなくてはならないのなら、夜間コースという選択肢もあります。
夜間コースは、日中は仕事をしている社会人のために開設されているものです。
授業の開始は、仕事が17時に終わってから登校できる、18時からとなっています。
21時半頃まで、2コマの講義があります。
講義が終了した後も、23時頃までは自習室で勉強するのが一般的です。
学期中は、講義の予習・復習で手一杯となり、司法試験対策のために割く時間はほとんどありません。
したがって、司法試験対策は、夏休みや春休みの期間中に集中的に行わなくてはなりません。
いずれにせよ、バイトが終わってヘトヘトになった後、さらに5~6時間の勉強をするのは大変です。
相当な厳しさを覚悟しなければならないでしょう。
また、法科大学院生を対象として、法律事務所がバイトを募集しているケースもあります。
仕事の内容は、弁護士やパラリーガルの補助業務です。
このようなバイトであれば、他のバイトと比べて将来につながりますし、法科大学院生にとってはプラスとなるかもしれません。
まとめ
バイトしながら法科大学院に通うのは、かなり厳しいことだといえます。
授業の内容をきちんと理解するため、および司法試験に合格するために、必要な勉強時間を十分に確保できない可能性があるからです。
どうしてもバイトをしなければならないなら、夜間コースの選択肢もありますが、相当な厳しさを覚悟しなければならないでしょう。
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