税理士がIT企業に転職するには?IT企業で求められること
「税理士として、IT系ベンチャー企業へ転職したい・・・」そのようにお考えの方もいらっしゃると思います。
成長著しいIT系ベンチャー企業へ転職すれば、新しい技術やサービスの提供を行う環境に身を置くことになり、変化する世の中の最前線で働くことになります。
時代を変えるビジネスを展開する企業の一員となることには、大きなやりがいがあります。
この記事では、税理士がIT系ベンチャー企業に転職するためにはどうすればよいのか、またどうすればIT業界に強くなれるのかを見ていきましょう。
1.IT系ベンチャー企業に強い税理士になるには?
IT系ベンチャー企業に強い税理士になるためには、必要とされるスキルがあります。 どのようなスキルが必要なのかを見てみましょう。
1-1.クラウド会計ソフトなどのSaaSやITツールを積極的に使いこなす
IT系ベンチャー企業に強い税理士になるためにまず必要なのは、クラウド会計ソフトをはじめとしたSaaSや各種ITツールを積極的に使いこなすことが必要です。
なんでも新しいものに飛びつけば良いということではありませんが、新しい物事に対する興味関心の高さは重要です。
成長著しい企業では次々に取り組むべき課題が発生します。
そのため、素早く低コストで業務効率を上げる手立てを講じる必要があり、そこで積極的に活用されているのが、低コストで素早く導入できるクラウド会計ソフトなどSaaSです。
クラウド会計ソフトとして良く使われているfreeeやMFクラウドなど多くのサービスが立ち上がっており、新しい機能が次々とリリースされています。
クラウド会計ソフト以外にも、IT系ベンチャー企業では、
・チャットワーク…チャットとタスク管理のソフト
・Slack、LINE WORKS…社内コミュニケーションツール
・スカイプ…動画の送受信がリアルタイムでできる通信ソフト
・Googleドライブ…ファイル共有とストレージのためのソフト
などのITツールを使用している可能性が高いので、現在の勤務先で直接取り扱ったことが無くても、常に最新の情報はキャッチアップしておくことをお勧めします。
1-2.資金調達に強い
IT系ベンチャー企業に転職するために必要なスキルとして、資金調達に強いことも重要です。
スタートアップのIT系ベンチャー企業は、多くの資金が必要とするケースが大半です。
資金調達の方法は、銀行からの融資のほか、
・日本政策金融公庫…中小企業に無担保・無保証で融資を行う政府系金融機関
・制度融資…都道府県や市区町村などの自治体と信用保証協会、民間金融機関が協力し、起業家に融資を行う制度
・ベンチャーキャピタル…成長率が高い未上場企業に投資をする投資会社
などの融資・投資があります。
これらの資金調達方法は、融資や投資の条件がそれぞれで異なります。
IT系ベンチャー企業で税理士として働く際には、それぞれの資金調達方法について詳しく把握し、必要に応じて活用することが求められるでしょう。
1-3.補助金・助成金に強い
スタートアップのIT系ベンチャーが資金調達する際には、融資や投資のほか、補助金・助成金を活用することも考えられます。
IT系ベンチャー企業が受けられる補助金・助成金は、
・IT導入補助金 ・・・中小企業がITツールを導入する際に経費の一部を補助する
・小規模事業者持続化補助金 ・・・商業・サービス業なら従業員5人以下、製造業などなら20人以下の小規模事業者に対し、広い事業内容を対象として補助する
などがあります。
これらの補助金・助成金を必要に応じて活用できるスキルは、IT系ベンチャー企業で要求されることになるでしょう。
2.IT系ベンチャー企業が税理士に求めるもの
IT系ベンチャー企業が税理士に求めるものとして、まずIT業界の知識に強いことがあげられます。
IT業界は、大きく分ければ、
・インターネット・Web業界…企業サイトやECサイトなどの制作
・情報処理サービス業界…企業の情報システムの導入・運用
・ソフトウエア業界…システムおよびアプリケーションの開発
・ハードウエア業界…パソコンや周辺機器などハードウエアの製造
があります。
自分が志望する業界についての最新情報は、常にチェックしておくことが大切です。
また、積極的に先にも述べた通り、新しいツールを使うことで業務を効率化したり、リモートワークやフルタイムではない働き方をしている人がいたり新しいワークスタイルが推奨されているケースもあります。
今までの常識にとらわれるのではなく、積極的に変化を楽しむことも必要になります。
3.税理士としてIT系ベンチャー企業で働く魅力
ITに強い税理士になり、成長著しいIT系ベンチャー企業で働くことは、顧問税理士として企業に関わるのとは大きく異なります。
ビジネス最前線の現場に自ら立ち、財務や経理といった枠を超え、課題の解決や目標の達成にチームで取り組むことになります。
大きなやりがいがある仕事だといえるでしょう。
また、IT系ベンチャー企業で働いた経験は、その後のキャリア形成にもつながります。
・他のIT企業へ転職する
・IT業界に強い税理士事務所へ転職する
・IT・ベンチャー企業向けの税理士事務所を開業する
などが選択肢となってくるでしょう。
4.まとめ
IT系ベンチャー企業へ税理士として転職するためには、それなりのハードルがあるといえます。
しかし、そのハードルを越え、無事に転職が果たせれば、大きなやりがいと将来のキャリアを手に入れることができます。
IT業界は、これからも成長が見込める業界です。
ぜひ積極的にチャレンジしていきましょう。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
大学卒業後、大手信用金庫に入庫。個人・法人営業及びビジネスマッチング等に従事。
MS-Japanに入社後は、横浜支社の立ち上げに加え、経理・人事・法務・経営企画・公認会計士・税理士等、幅広い職種のマッチングに従事。
2021年より東京本社へ異動後は、公認会計士・税理士・弁護士・社労士等の士業を専門とするJ事業部の管理職を務める傍らプレイヤーとしても従事。
会計事務所・監査法人 ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ 税理士科目合格 ・ USCPA を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!
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