2024年05月22日

ビジネス著作権検定とは?試験内容や勉強時間、併せて取得したい資格など

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文章や画像などを簡単に拡散できる現代ですが、著作権のリスクを正しく理解できている人は少ないでしょう。
気づかぬうちに他人の著作権を侵害していたり、逆に自身の著作物を勝手に利用されていたりするケースは珍しくありません。

著作権を正しく扱うための知識が問われる「ビジネス著作権検定」が注目されています。
この記事では、ビジネス著作権検定について、試験内容や勉強時間などを見ていきましょう。

ビジネス著作権検定とは

ビジネス著作権検定は、ビジネスの現場や日常生活で必要とされる著作権の知識と理解を評価する試験です。
著作権に特化した検定として、著作権に関連する法律や制度ビジネスにおける著作権の取り扱い方など、幅広い知識が問われます。

受験レベルは、BASIC、初級、上級の3ランクに分かれており、それぞれ難易度や出題範囲が異なります。
受験者は自身のレベルに合わせて選択することができ、著作権に対する理解度を客観的に把握することにも役立ちます。

検定では、過去の判例を活用した問題も出題されるため、実践的な応用力が身につきやすいことも特徴です。
著作権法の適用や解釈に関する判例は、実務で対処する際に重要なバックグラウンドとなります。過去の判例を学ぶことで、理論だけでなく実務的な視点からも著作権への理解を深めることが可能です。

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ビジネス著作権検定はこんな人におすすめ

著作権の理解に役立つビジネス著作権検定は、どのような人に向いている試験なのでしょうか。
以下に、受験をおすすめしたい人物像に触れてみましょう。

著作権に関する基礎知識を身につけたい人

ビジネス著作権検定は、著作権に関する基礎知識を身につけたい人におすすめの試験です。
日常生活やビジネスシーンで著作物に触れる機会が多い現代社会では、著作権に関する基本的な理解が役立ちます。
この検定では、著作権法や関連法規、著作権侵害の判断能力など、基礎的な知識を養えます。

クリエイター

デザインや動画コンテンツなどの制作に携わるクリエイターにとってもビジネス著作権検定は有用です。
この検定を受験することで、自作の権利を保護する方法や、他者の権利を侵害しないルールを学ぶことができます。
また、上級に合格することで、クリエイターとしてのプロ意識や信頼性の向上につながります。

「弁理士試験」「知的財産管理技能検定」の合格を目指している人

弁理士試験や知的財産管理技能検定を目指している人にとっても、ビジネス著作権検定は役立ちます。
検定で習得する著作権の基礎知識と応用力は、これらの国家資格の基盤を成すもので、学習内容も親和性があります。
ビジネス著作権検定を足掛かりに、さらなる知識の高みを目指すことが可能です。

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ビジネス著作権検定の試験概要

次に、ビジネス著作権検定の試験概要を整理します。

試験概要 詳細
受験資格 学歴、年齢などに制限はありません。
誰でも受験可能です。
試験日 初級が2月・6月・11月の年3回
上級が6月・11月の年2回
申込期間 試験日の約3ヶ月前~約1週間前
結果発表 試験後の約半月〜1ヶ月を目処に
合否通知メールが届きます
試験場所 オンライン
※リモートWebテストによる在宅受験
合格ライン BASIC・初級が65%以上、
上級が70%以上
受験料(税込) 初級が5,300円、上級が8,200円
※2024年4月以降の試験から改定

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ビジネス著作権検定の試験内容

続いて、ビジネス著作権検定の試験内容をランク別に紹介します。

BASIC

認定基準

日常生活において著作物を扱う際、トラブルを起こさないために知っておきたい、著作権制度の初歩的・入門的な知識を持っている。

試験範囲

日常生活において必要とされる、著作権に関する基礎的な知識。

出題形式

○×式、多肢選択式問題をブラウザ上解答箇所から選択

問題数(試験時間)

25問(50分)

初級

認定基準

著作物とは何か、著作権とはどのような権利かを知っている。
利用者として、他人の著作権を侵害せず正しく著作物を利用できる。

試験範囲

ビジネス実務、日常生活において必要とされる、著作権に関する基礎的な知識、著作権法および関連する法令に関する基礎的知識、インターネットに関連する著作権および情報モラルについての基礎的知識。

出題形式

多肢選択式問題をブラウザ上解答箇所から選択

問題数・試験時間

30問(60分)

上級

認定基準

著作権に関する知識を活用し、著作権利用に関する問題点を発見し、解決できる。
契約、司法制度、条約に関する知識を活用し、専門家の助力を得ながら著作権に関する実務を展開することができる。

試験範囲

ビジネス実務、日常生活において必要とされる、著作権に関する基礎的な知識、著作権法および関連する法令に関する基礎的知識、インターネットに関連する著作権および情報モラルについての基礎的知識、および応用力。
なお、この応用力については、事例での問題点発見と解決能力について問う内容となる

出題形式

多肢選択式問題をブラウザ上解答箇所から選択

問題数・試験時間

40問(90分)

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ビジネス著作権検定の難易度・勉強時間

ビジネス著作権検定の難易度は、BASIC・初級と上級で異なります。
合格率の詳細な推移が公式発表されていないため、正確な難易度を把握するのは難しいですが、それぞれの学習時間から難易度が推測できます。

公式サイトにある学習時間の目安は、BASICが10時間初級が15時間上級が45時間とされています。
初級は初学者が要する学習時間、上級は初級取得後に要する学習時間の目安です。これらの学習時間を勘案すると、BASICと初級の難易度は比較的取り組みやすいレベルと言えます。
一方、上級は多くの時間を要することから、より高度な知識と理解が求められることがうかがえます。
ただし、学習時間はあくまで平均的な目安で、個々の学習スタイルや実務経験に応じて異なる場合もあります。

上級・初級を合わせた平均合格率は、2022年度が62.86%ですビジネス著作権検定は、しっかりと対策を講じれば合格が難しくない検定と言えます。

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ビジネス著作権検定の勉強方法

ビジネス著作権検定の勉強方法

ビジネス著作権検定の勉強方法には、講座を受講する方法と独学の2つの選択肢があります。

講座を受講する場合は、専門の講師による指導を受けながら体系的に学習します。一方、独学の場合は公式のテキストや動画を中心に学習し、必要に応じて別途参考書を購入することもあるでしょう。
公式の教材は試験範囲を網羅しており、基本的な知識を身につけるのに役立ちます。理解を深めたい場合は、さらに専門書や参考書を活用することで、より幅広い知識を得ることができます。

公式のホームページでは過去問の一部が公開されていますが、問題文は独特でひっかけ問題もあるため、慣れるまで多くの問題を解くことが賢明です。
過去問を解くことで、問題の傾向や解答のポイントを把握し、実際の試験に対する準備が進めやすくなります。過去問に積極的に取り組み、繰り返し解くことで問題に対する理解を深めていきましょう。

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ビジネス著作権検定と併せて取りたい資格

ビジネス著作権検定との相性に優れ、知識の相乗効果に期待できる資格として、「弁理士」、「知的財産管理技能検定」の取得をおすすめします。

弁理士

弁理士は、さまざまな知的財産権に関する法律事務を専門的に行う国家資格です。
特許出願や商標登録などの手続きだけでなく、知的財産権の保護や紛争解決、相談対応など、幅広い業務を担当します。
ビジネス著作権検定との関係性は、両者とも知的財産権を扱う分野であり、法律や規制に関する知識が求められます。ビジネス著作権検定を取得した後、弁理士試験に臨むことで、知的財産権に関するさらなる専門知識を身につけられるでしょう。

知的財産管理技能検定

知的財産管理技能検定は、知的財産のマネジメントスキルを評価する国家試験です。
この検定では、特許・商標・意匠・著作権など、さまざまな知的財産権に関する基本的な知識や管理能力が問われます。
ビジネス著作権検定の上級に合格すると、知的財産管理技能検定1級の受験資格を得られるなど、相性の良い検定です。両検定を併せた相乗効果で、知的財産権に関する知識やスキルが一層を深まり、より幅広く実務に役立てることができるでしょう。

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まとめ

ビジネス著作権検定は、現代社会に欠かせない著作権に特化した試験です。
情報やコンテンツが容易に共有される時代において、著作権を理解し、適切に取り扱うことは重要です。
この検定を受けることで、自身の知識レベルを客観的に評価し、著作権に対する理解を深めることができます。検定で得た知識は、さまざまなビジネスの現場で活かせるため、自身のキャリアにも役立てられるでしょう。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

橋ヶ谷 空資

大学卒業後、製薬会社へ勤務。主に病院、クリニックのお医者様へ新薬の情報提供に従事。MS-Japanに転職後は、キャリアアドバイザーとして転職活動を支援。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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