2023年06月07日

【職務経歴書の書き方】職種別自己PR例文や提出前のチェックポイントなど

管理部門・士業の転職 管理部門・士業の転職

職務経歴書は、履歴書以上に応募先が重視する書類です。
どんな仕事にどれだけ従事して、どのような成果をあげたのか、転職者の「キャリアの歴史」がつまっているからです。

だからこそ、通り一辺倒の表現だけでは、応募先の採用担当者の心には刺さりません。
この記事では、職務経歴書の書き方の基本について、職種別の自己PR例文・提出前のチェックポイントなどに触れつつ解説します。


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職務経歴書とは

そもそも職務経歴書とは、応募者の業務経験・役立てられるスキルについてまとめたものです。
これに対して履歴書は、氏名・住所・学歴・職歴といった、応募者の基本情報をまとめた書類です。

履歴書は、基本的にフォーマットが決まっているため、書面に書ける内容も限定されてきます。
しかし、職務経歴書の場合、応募者それぞれの経歴に合う形のフォーマットを選択することができます。

職務経歴書の枚数は、一般的にA4紙1~2枚でまとめます。
限られた枚数・スペースの中で、業務経験や実績・自分の強みなどをまとめる必要があるため、記載する内容を決めた上で「もっとも応募先に評価される」要素を厳選しなければなりません。

もちろん、履歴書がまったく不要というわけではなく、採用担当者は資格の有無や通勤距離・給与額の希望などを確認するために履歴書をチェックします。
職務経歴書を作成する際は、履歴書と職務経歴書に記載する情報の違いについて理解しておくと、記載内容がかぶることを避けられます。


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書き方のポイント

職務経歴書を記載する際は、各種フォーマットの中から自分にフィットするものを選ぶ必要があります。
以下のポイントを把握しておくと、自分に合ったフォーマットを選ぶ際に役立ちますし、情報もまとめやすくなるでしょう。

職歴要約

職務経歴書で最初に記載しなければならないのが、職歴要約の欄です。
応募先の募集要件に合わせて、過去の職務経歴をまとめる必要があります。

字数については、概ね250文字前後を意識してまとめます。
自分にどんなことができて、どのような実績があるのか、必ず書くようにしましょう。

職務内容

職務内容の欄には、勤務先の企業名や会社概要、業務内容、定量化できる実績などを記載します。
以下、それぞれのポイントについて詳細を解説します。

▼会社概要
会社概要欄は、間違いのないよう記載しなければなりません。
法人格(株式会社、有限会社など)・事業内容・設立年月日・資本金・従業員数・売上などの情報は、コーポレートサイト等を確認して正確に記載します。
ただし、非公開の場合は分かる範囲で記載するか、コーポレートサイトで公表されていない旨を注記した上で空欄にします。

▼職務経歴
これまでに担当してきた業務・成果を出すために努力してきたことなどを具体的に記載します。
一つの企業において、複数の部署で働いた経験がある場合は、それぞれの部署ごとに経歴をまとめましょう。

▼実績
実績を記載する際は、できる限り定量化できるものを記載します。
数字の有無は、応募先に対する説得力を左右するため、応募先企業が欲しいであろう情報を数値化して記載します。

▼役職・役割
前職で何らかの役職に就いていたり、役割を担っていたりする場合は、その旨を記載します。

スキル・資格

スキルを記載する際は、応募先の職種で活かせるかどうかを意識しましょう。
各ジャンルにおいて、自分が何を・どこまでできるのかにフォーカスしてまとめると、採用担当者が働きぶりをイメージしやすくなります。

資格を記載する際の注意点としては、取得時期と名称に注意しましょう。
現在取得に向けて勉強中の資格があれば、そちらを書き加えても構いません。

経歴の並べ方・まとめ方

職務経歴書のフォーマットを選ぶ際は、どの形式を選ぶのかも重要です。
以下、主な形式の特徴について、かんたんにまとめました。

編年体形式 時系列に沿って経歴をまとめる形式のこと
過去から現在に進んでいくため、一番古い経歴が上に記載されることになる
基本的な書き方で、キャリアが比較的浅い人向け
逆編年体形式 現在から過去にさかのぼって経歴をまとめる形式のこと
最近の経歴から伝えることができるため、職務に関する習熟度を伝えやすい
最近の経歴がもっとも濃い内容の場合に利用したい、経験者向け
キャリア形式 業務内容・プロジェクト単位でまとめる形式のこと
アピールしたい実績からまとめることができ、
技術職や同職種での転職回数が多いケースなどにおすすめ


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【職種別】自己PRの例文

職務経歴書を記載する際に、求職者がもっとも悩んでしまうポイントの一つが自己PRです。
職種によってアピールポイントが違うため、一般的な例文をそのまま参考にできないからです。

そこで、以下に職種別・シチュエーション別の自己PR例文をまとめました。
志望する職種に応じて参考にしてください。

経理・財務

前職では、経理部の係長職として従事しており、3人の部下と月次決算・年次決算・財務諸表を一通り経験しております。売掛金管理については、回収フローを電話ではなく書面を主体とした方法に切り替えた実績を評価され、総務部と連携して督促を担当する機会にも恵まれました。貴社では前職の経験を活かしつつ、ステップアップしていけたらと考えております。

人事・総務

前職では採用・教育担当として5年間勤務し、3年目からは中途採用を任されるようになりました。拝命当初、現場では応募率は高いものの離職率が高い状況に悩まされており、各部署に積極的に顔を出すようにして、応募書類の確認をその場でできるように動きました。
その結果、離職率の前年比2ポイント減を実現できました。貴社でもフットワークの軽さを活かした仕事ができるようにしたいと思います。

法務

前職では、主に契約業務・コンプライアンス業務に携わり、それぞれ8年・5年の実務経験があります。現場社員のサポートに携わる機会が多く、最新法令のキャッチアップが難しいという意見を現場から受けて、現場に関係する法律・政策情報のアラートメールを配信できるソリューションを導入しました。コンプライアンス業務の業務効率化については、貴社の期待にお応えできるものと自負しております。

会計事務所

前職では、○○会計事務所で内勤を3年務めさせていただきました。2年目でクラウド会計システムの導入を検討することになり、選定から導入まで一連の流れを担当致しました。選定の際、複数のクラウド会計システムを現場でテストした経験がございますので、複数のソフトを並行して利用している貴所の体制にも速やかに対応できるよう努力する所存です。

転職回数が多い場合

自分自身の興味に忠実な性格のため、これまでに数回の転職を経験してきました。いずれも営業部門に配属となり、一定の営業成績を出すことを念頭に転職を続けてまいりました。しかし、貴社のコーポレートサイトの社長インタビューに感銘を受け、今後は貴社の一員として末永く働き、役職に就くことを目指したいと考えております。


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職務経歴書は手書きで作成するべき?

職務経歴書の作成にあたっては、そもそも決まった形式がないことから、手書き・パソコンのいずれでも問題ありません。
履歴書も含め、かつては「手書きでなければ意思が伝わらない」と言われたこともありましたが、現代ではそれほど手書きを重視する企業は多くありません。

職種によっては、むしろ「パソコンスキルがない人材なのではないか」と邪推されるおそれもあります。
実際、職務経歴書を作成する際に、パソコンを使った方が修正はかんたんですし、他社への流用も楽になります。

ただし、パソコンを使って職務経歴書を作成するデメリットもあり、例えば変換ミスや誤字・脱字に気づきにくいというリスクがあります。
Wordなどのソフトウェアを使って作成する場合、校閲機能を活用して、ミスを未然に防ぐ配慮が求められます。

また、自分でフォーマットを作り、それをアレンジして複数の企業に応募する場合、別の企業向けの文言が残るリスクもあります。
応募先のデータにつき、タイトルを分けて保存するなど、混同しないための工夫が求められます。


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提出前のチェックポイント

せっかく職務経歴書を作成したのに、事前に確認すれば分かるミスを放置してしまうと、作成にかけた時間が無駄になってしまいます。
職務経歴書を提出する前には、以下のチェックポイントに沿って、内容に問題がないかどうか確認することをおすすめします。

・文章全体に誤字脱字は見当たらないか
・入社日や退職日など、年月の情報に誤りはないか
・見出し、タイトルは分かりやすいか
・レイアウトに読みにくそうな部分はないか
・日付、氏名の抜けはないか
・文章は複雑になっていないか
・オリジナリティのある表現は盛り込まれているか
・専門用語は必要最小限にとどめられているか
・語尾は統一されているか
・実績は数値などで定量化できているか
・固有名詞が通称になっていないか(正式名称になっているか)


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履歴書・職務経歴書の添削は転職エージェントで

履歴書・職務経歴書の添削は 転職エージェントで履歴書・職務経歴書の作成にあたり、自力での作成にこだわっていると、思い通りの結果につながらない可能性があります。
いつまでも文章が決まらず、転職そのものをあきらめようとしている人も同様です。

履歴書・職務経歴書の作成に不安を抱えているなら、転職エージェントを利用して、書類の添削を受けるのがおすすめです。
自分にマッチした求人情報の紹介や、面接対策も無料で受けられるメリットがあります。

様々な業種の企業とパイプがあるため、応募企業のニーズを満たすアピールも可能になります。
転職活動の負担を少しでも減らしたいと考えている人にこそ、転職エージェントはおすすめです。


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職務経歴書のテンプレートはこちら

MS-Japanでは、経理・人事・法務といったバックオフィス部門に加えて、会計士・税理士・弁護士といった士業向けまで、職務経歴書の書き方・テンプレートを網羅しております。
選考をより有利に進めたいと考えている方は、ぜひ以下のURLにアクセスいただき、サンプルをご利用ください。

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まとめ

職務経歴書の記載にあたっては、フォーマットを利用してパソコンで作成するのが有効です。
これまでの経歴をまとめやすい形式を選び、自分の実績は自己PRの欄を活用して、端的にアピールすることを心がけましょう。

提出前には、事前に誤字・脱字などを確認して、万全の状態で提出したいところです。
自分が作成した書類に自信がないなら、転職エージェントの添削を受けることで、選考の可能性を高めることにつながります。

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