2024年04月01日

経理が人材不足と言われる理由は?経理にキャリアチェンジするメリットなど

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業界を問わず人手不足が叫ばれている現在、各企業の経理部門においても、いかにして人材を確保するかが重要な問題になりつつあります。
未経験で経理に転職したいと考えている方にとって、このような人手不足の状況は転職するチャンスが広がっているとも言えます。
ただし経理は専門的な知識・スキルを必要とする業務のため、未経験者が転職する場合はそれなりの対策・準備が欠かせません。

そこで今回は、経理が人材不足と言われている理由経理にキャリアチェンジすることのメリットなどについて詳しく解説します。転職の際の具体的な秘訣も紹介しているので、参考にしてください。

経理が人手不足と言われる理由

経理が人手不足となる理由として、以下の3点が挙げられます。

労働人口の減少

これは経理に限ったことではありませんが、現在日本全体で労働人口が減少しつつあります。
日本では2011年以降、年々人口が減少しつつあり、その一方で高齢化率が年々高まっています。出生率も年々減っているので、人口減少は一時的な現象ではなく、将来にわたって続くのは確実です。

労働人口が減少すると、経理に携われる労働者数はどうしても減少します。
現状では何とか経理の人手が足りているという企業も、長期的なビジョンをもって人材確保策を検討していく必要があるでしょう。

求人倍率の上昇

求人倍率とは、求職者一人あたり何件応募できる求人があるかを算出したものです。
MS-Japanが展開する転職エージェントサービス「MS Agent」の2021年~2023年(見込み)のデータを比較すると、経理・財務の経験者、希望者共に前年比+140%以上、前々年比+190%以上と右肩上がりでした。

求人倍率が上昇していると、求職者は選択肢が増える一方で、企業側は優秀な人材を取り合う形となります。
そのため、希望する人材から応募が少なく、人手不足と感じる企業も増えてきています。

専門スキルを持つ人材が不足

経理部門というと、未経験の人からすると「簿記の資格があればできる仕事」とのイメージがもたれがちですが、実際にはそうではありません。
簿記の資格・知識に加えて、会計制度に関する知識税制に関する知識労働基準法に関する知識などが求められます。
しかも、一度理解すればそれで終わりではありません。たとえば会計制度は毎年のように内容が更新されており、その都度、知識をアップデートする必要があります。

また、他部署や外部の取引先・得意先と適切なコミュニケーションを取れる能力や、近年では、ITリテラシーの能力も重要視されるようになっています。
自社で導入している会計ソフト(クラウド会計システム)を使いこなしながら、滞りなく日次、月次、年次業務をこなすことが求められます。

必要とされるスキルが複雑化する中、望ましい人材を確保するのは容易ではありません
一般事務職・営業職などを確保するよりも困難なことが多く、この点も人材が不足しがちになる大きな要因です。

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今がチャンス!経理に転職するメリット

人材不足ということは、経理に転職したい方からすると転職が出来るチャンスをとらえることもできます。
経理に転職するメリットは大きく3つあります。

定時で帰宅できる日が多くなる

経理職は、定時で帰宅できる日が多く、プライベートも充実させやすいです。
決算期等、一時的に業務量が増加し、残業が発生することもありますが、定時退社できる可能性が高い職種です。
ただし、会社によって違いはありますので、事前に転職先の残業の有無を確認しておくことをおすすめします。
不安な場合は、転職エージェントに相談するのもよいでしょう。現実的なアドバイスをもらうことができます。

経理から会社の幹部にキャリアアップできる

経理は会社にとって大切なお金を扱う職種です。
そのため、経理の仕事を覚え、会社のお金の流れなどを把握できる力がつけばつくほど、会社の幹部にキャリアアップできる可能性が高くなります。
経理が扱う情報は、重要な経営判断の要素であり、経理の仕事から会社の動きを把握することが可能です。
経理としてステップアップして経営判断についても助言をできるくらいの人材に成長すれば、会社が放っておきません。経理から幹部になれる可能性は十分にあります。

汎用性が高く転職しやすい

経理は、汎用性も高く、転職しやすいというメリットがあります。
また、将来的に別の職種に転職、あるいは独立やフリーランスを考えた時にも、経理の知識は役に立ちます。
経理の知識やスキルは、どのような道に進んだとしても活かされるでしょう。

経理に向いている人

細かい作業や数字に抵抗感がない人

経理は、簿記の仕訳作業をはじめ、コツコツと進める必要がある作業が多いため、そうしたルーティンワークを苦に感じない人が経理には向いています。 また、経理では数字を使った作業が多くなるため、数字に対して苦手意識をもたない人であることも重要です。
なお、計算が苦手という人であっても、その点は経理ではとくに問題にはなりません。計算はすべてエクセルや会計ソフトが自動で行うからです。

計画性がある人

経理では日々のお金の管理のみならず、月単位、年単位でスケジュール通りに取り組んでいくべき業務が多数あります。
税金や給与計算、決算書の作成など、期限が決められている作業がほとんどであり、これらは遅れなどのミスが許されません。

計画性がなく、場当たり的に業務を行うのが当たり前になっている人だと、期日までに業務を完了できず、職場の同僚に迷惑ばかりかけてしまう恐れがあります。
計画性をもって業務に取り組める人でなければ、長く続けることが難しいかもしれません。

チームで協力しながら物事を進めることが好きな人

経理の仕事は同じ部署内で業務を分担していくチームプレイが基本です。
そのため、同僚や上司と協調性をもって仕事ができる人、業務に遅れが出てしまっている人を積極的にフォローできる人などが経理部門には求められます。

勉強が苦でない人

経理では、簿記や会計の知識をはじめ、法制度関連、会計ソフトを使いこなせるほどのITスキルなど、学ぶべきことが多くあります。
しかも学ぶべき内容が日々更新されることも多いです。

そのため、勉強することが好きな人学ぶことが好きな人に経理職は向いていると言えます。
新たな知識・スキルを身に付けることに喜びを感じる人、勉強を通して自分が成長することに充実感をもてる人は、経理職に向いていると言えます。

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経理未経験者が経理に転職するために必要なスキル

経理未経験から経理に転職する場合、求められるスキルとして以下の3点を挙げられます。

基本的なパソコンスキル

マイクロソフトのオフィス(エクセル、ワード、パワーポイント)に関する基本的なスキルがあればOKです。
会計ソフトについては、企業によって導入しているソフト・システムが違うので、入社後に仕事の中で覚えればよいと認識している企業が多いです。

パソコンのスキルについては、入社時に特別なテストを行うことはほぼありませんが、スキル不十分で入社すると、入社後の業務に支障が生じる可能性が高いです。
自信のない方は、転職活動をする際に自分が所有するプライベート用のパソコンで練習したり、市販のノウハウ本を読んだりしてスキルアップを図っておくとよいでしょう。

コミュニケーション能力

経理の仕事は経理部門内部で完結することはなく、毎日他部署と連絡を取り合い、情報の共有や確認をする必要があります。
もし提出された伝票・請求書などに不備不明点があれば、すぐに電話などで連絡し、修正を行うことが求められます。
こうした作業を滞りなく行うには、日頃から部門横断的に良好な人間関係を保ち、スムーズにコミュニケーションが取れる関係性を築いておくことが欠かせません。

また担当業務によっては、社外の取引先・得意先に対しても、請求書の送付願いや債券・債務に関する連絡なども必要になってきます。
顧問税理士や公認会計士がいるなら、それらの方々との連絡役も担うことになります。これらの業務を行う際も、先方と円滑に話ができるコミュニケーション力が要求されます。

簿記の知識

簿記とは企業におけるお金の流れや取引内容を帳簿に記録することで、経理にとって簿記の知識は必須事項です。
簿記の知識は、日商簿記検定の取得を目指す中で、基本的な部分は十分に身に付けられます。
特に、日商簿記2級を取得していると転職活動にかなり有利です。もしこれから勉強をはじめるという方は、まずは3級の合格を目指すとよいでしょう。

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経理未経験者が経理に転職するための秘訣

経理未経験者が経理に転職するための秘訣

経理未経験者が経理に転職する場合、成功のポイントとなるのは以下の3点です。

なぜこの会社の経理をやりたいのかを明確にする

未経験者の場合、経理の専門職としてアピールできることがないため、志望理由が「数字に強いから」「関心がある」といった内容になりがちです。
もちろんこうした性格を強調することは重要ですが、これだけでは十分とは言えません。

まずは、なぜこの会社の経理を選ぶのか、を明確にしましょう。
経理であればどの会社でもいいわけではなく、応募先の企業である必要性を説明できるようにしておく必要があります。

応募先の企業を選んだ理由について適切な回答をするには、企業研究が不可欠です。
企業の文化や経営方針をしっかりと理解することにもなり、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。
未経験者は実務経験がない分、企業研究を重ねた上で、自分の適性や意欲を示すことができれば、採用担当者にいいイメージを与えることは可能です。

経理に役立つ経験やスキルをアピールする

経理に役立つスキルや経験は、経理未経験であっても得られないわけではありません。

スキルについては、前もって日商簿記資格の資格取得をしておくことで、基礎的な部分は十分に身に付けられます。
簿記2級を取得しておくと、経理未経験者でも一定の高評価を受けることが可能です。

また経理職では、パソコンスキルやコミュニケーションスキルなども重視されます。
経理未経験であっても、たとえば前職で「営業職として社外の多様な人とコミュニケーションを取り、人脈を築いた」「IT知識が豊富で、前の職場で新しいシステムを導入する際にけん引役になった」といった経験があれば、評価対象となり得ます。
経理未経験であっても、経理の仕事に関連しそうな経験があれば、その点をしっかりとアピールしましょう。

提出書類は誤字脱字がないように念入りにチェックする

経理職はミス・誤りが厳禁とされる職種です。
ミス・誤りを起こすかどうかは、本人の性格に起因する部分も多分にあります。
そのため、経理職の採用担当者は、書類選考や面接において、本人が経理に向いている性格・人格であるかどうかの見極めを念入りに行います。
アピールできる実績がない未経験者の場合、とくにその点は重視されるでしょう。

そうした評価の最初の段階とも言えるのが、提出書類のチェックです。
書かれている内容はもちろん、書類の中に誤字脱字がないかも細かく確かめられます。
履歴書や職務経歴書といった重要な書類にミスを生じさせるような人は、経理職としての作業中にも単純なミスを繰り返すのではないか、と疑われてしまうのです。
そのため、提出書類に誤字脱字がないかを、提出前に念入りに確かめる必要があります。誤字脱字のある書類を提出してしまうと、採用確率を下げる一因になってしまうため注意しましょう。


転職サイトの経理求人を確認すると、「未経験可」と書かれた求人もありますが、実際には未経験でも応募が出来るだけであり、選考では経験者の方が優遇されることが一般的です。
そんな中、経理未経験者が転職を成功させるには、上で紹介したようなポイントを抑えるだけでなく、転職のプロである転職エージェントにサポートをしてもらことをおすすめします。
管理部門・士業に特化した転職エージェント「MS Agent」では、経理未経験者の転職サポートも行っており、転職成功事例も多数ございます。
未経験での転職活動に不安を感じている方は是非一度ご相談ください。

未経験者も応募できる経理の求人例

弊社MS-Japanは、法務をはじめとする管理部門と士業に特化した転職エージェント「MS Agent」を提供しています。
ここでは、「MS Agent」で取り扱っている未経験者も応募できる経理求人をご紹介します。

想定年収
350万円 ~ 420万円
仕事内容
・日常的な伝票処理
・債権管理、債務管理
・決算処理(基礎データの収集・集計、基礎資料の作成、決算仕訳)
・その他経理業務全般
必要な経験・能力
・簿記2級以上をお持ちの方
・経理業務のご経験

働き方◎世界中で展開する映像配信業界をリードする新たな企業より経理の募集です!

想定年収
350万円 ~ 500万円
仕事内容
・会計ソフトへの仕訳入力処理(freee)
・費用処理・売上処理
・請求書管理
・振込入金対応
・債権債務管理
・入出金管理
・決算業務 など
必要な経験・能力
・経理業務のご経験を積まれたい方
・日商簿記検定3級以上

未経験者向け プライム上場企業のグループ会社/残業少なめ/働きやすさ抜群 経理担当求人

想定年収
320万円 ~ 400万円"
仕事内容
・月次決算業務
・四半期決算業務
・税金費用計算業務
・店舗指導業務
・その他関連業務
必要な経験・能力
・社会人経験があり日商簿記2級合格者

まとめ

日本全体で人材不足が顕在化しつつある経理ですが、この状況は未経験者が経理に転職するチャンスが広がっていることを意味します。
未経験者がけいりへの転職を目指すのであれば、まずは日商簿記取得を目指して勉強してみましょう。
また、経理に関わりのありそうな前職での経験を積極的にアピールすることも大切です。

この記事を監修したキャリアアドバイザー

橋ヶ谷 空資

大学卒業後、製薬会社へ勤務。主に病院、クリニックのお医者様へ新薬の情報提供に従事。MS-Japanに転職後は、キャリアアドバイザーとして転職活動を支援。

経理・財務 ・ 人事・総務 ・ 法務 ・ 経営企画・内部監査 ・ 会計事務所・監査法人 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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