2023年04月01日

会計事務所にお勤めの方へ 人事評価や転職で評価される資格とは?

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会計事務所で働くにあたって有効な資格は、企業活動における日々の収支を帳簿に記録する「記帳系資格」です。公認会計士や税理士は合格へのハードルが高いですが、ほかにも転職や人事評価に繋がる有利な資格がありますので、種類別にご紹介します。

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記帳系資格

会計事務所で働くにあたって、仕訳・収支の金額などを帳簿に記録する技術は、すべての基本となります。会計事務所の最前線で活躍したいとお考えなら、資格取得は積極的に考えるべきでしょう。
簿記関連の資格には、おもに4種類があります。

<日商簿記検定>
日本商工会議所が主催する資格で、国内では知名度が最も高いです。誰でも受験することができ、1級から4級まであります。
日商簿記1級を取得すると、税理士試験の受験資格が得られます。会計事務所への就職を目指すのであれば、できれば2級以上を取得しておくのが望ましいです。1級は難関ですので、独学は難しく、資格学校の受講を前提に考えておいたほうがいいでしょう。会計事務所に限らず、一般企業の経理セクションでも重宝されますので、日商簿記資格は取っておいて損はない、つぶしが利く資格です。

<全経簿記能力検定>
全国経理教育協会が主催する簿記資格で、上級・1級から4級に分かれています。上級に合格すると、税理士試験の受験資格が得られます。日商簿記よりも全般的に難易度が低めだとされているので、日商簿記を受験するにあたっての「腕試し」として取得を目指す人も少なくありません。会計事務所への就職を目指すにあたっては、全経簿記も十分有効に通用する資格です。

<全商簿記実務検定>
全国商業高等学校協会が主催しており、受験者の大半は商業高校の生徒です。1級から4級に分かれており、1級に合格していれば、会計事務所への就職も十分に有利となるでしょう。商業高校出身の優秀な方は、即戦力の人材として期待されます。

<FASS検定>
FASS検定は、2005年に始まった比較的新しい検定試験です。経理や財務に関する実践的なスキルを測る試験であり、他の簿記資格よりも、より会計の現場に即した知識が問われるので、会計事務所でも歓迎されます。英語能力を測るTOEICのように、合格・不合格ではなく、スコアで能力を測定します。点数ごとにレベルA~Eで判定され、会計事務所の就職を目指すなら、レベルAは欲しいところです。

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税務系資格

会計事務所では、所得税や消費税、法人税といった税金の知識や計算も求められますが、簿記資格の試験では問われません(FASS検定では税務も試験範囲です)。
よって、税務系資格で知識や技能を補強しておくと、即戦力としてのアピール力は確実に高まります。

<税務会計能力検定>
所得税・法人税・消費税について、基本的な知識が問われます。1級から3級まで用意されていますが、会計事務所の就職活動でインパクトがあるのは、1級の取得でしょう。バックボーンとして簿記の知識があると理解しやすく、独学でも十分に合格レベルに達することができます。まずは簿記系資格の合格を目指し、まだ余力があるときにチャレンジするといいでしょう。

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ファイナンシャルプランナー系資格

経理・税務だけでなく、株式や不動産などの金融商品や、年金や健保といった社会保険に至るまで、マネーに関する幅広い知識を習得できるのが、ファイナンシャルプランナー系の諸資格です。企業への財務アドバイスができるので、会計事務所への就職にも有効なアピール材料となります。

ただし、ひとくちにファイナンシャルプランナー(FP)というものの、実際には2種類の系統に分かれます。

<ファイナンシャルプランニング技能検定>
一般社団法人金融財政事情研究会と、NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が主催する国家資格です。1級から3級までが用意されており、合格すると「FP技能士」の資格を取得できます。受験資格があるのでご注意ください。

<ファイナンシャル・プランナー (AFP・CFP)>
いずれも、NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が主催する民間資格となります。合格後も2年ごとの資格更新が義務づけられます。中でも上級資格であるCFP資格は、世界24カ国・地域(2018年現在)で認められた国際標準のFPサービスを提供できる実力の持ち主であることを証明します。AFPは、2級FP技能士、CFPは1級FP技能士とほぼ同等の能力が認められるといわれており、実際にAFP試験は、2級FP技能士の合格が主な受験資格となります。

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財務諸表分析資格

会計事務所への就職を目指すにあたって、必須ではありませんが、クライアント企業の経営状況を読みとって的確なアドバイスを送るには、決算における財務諸表の分析が必要です。そのための能力を認定する資格もありますので、会計事務所でのさらなる活躍を目指すのであれば、挑戦してみましょう。

<ビジネス会計検定>
1級から3級まで用意されており、簿記の知識は必須ではありません。経営戦略を練ることができるので、将来的に起業家や経営者を目指す人にとっても有効な資格です。

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まとめ

以上のように、会計事務所で活躍できる人材としてアピールするのに有効な資格は、いくつもあります。ただし、資格取得はあくまで、社会人としてのスキルを磨くオプションです。それ以上に、協調性や独創性、コミュニケーション能力などが求められる職場もありますので、試験勉強のみに没頭するあまり、視野が狭くならないよう気をつけましょう。

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<参考>
会計・経営・労務関係 難易度別 おすすめ資格一覧

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