2024年09月03日

転職に必要な「自己分析」の4ステップを徹底解説!

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転職活動を始めるにあたり、まず必要となるのが「自己分析」です。
自分自身を見つめ直すことは、強みやキャリアの方向性を明らかにし、転職成功への道しるべとなります。

本文では、自己分析のやり方について、4つのステップで具体例を交えて解説します
自己分析をスムーズに進めるための実践的ガイドとしてご覧ください。

転職活動における自己分析とは

自己分析とは、過去の経験やスキル、長所・短所、価値観、目標などを振り返り、整理するプロセスです。

転職活動における自己分析は、今までの職務経歴を振り返ります。過去に担当した業務や実績だけでなく、業務遂行の中で工夫した点や心掛けた点なども掘り下げることが重要です。
若手層の場合は、学生時代に学んだことまで立ち返っても良いでしょう。

自己分析を通じて、自分が適している仕事・環境を判断する基準が見えてきます。
選考でアピールポイントとなる強みや志望動機などを、明確に言語化することで、応募書類の作成や面接の受け答えに活用することが可能です。

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なぜ転職活動開始前に自己分析が必要なのか

自己分析は、本格的に転職活動を始める前に行う必要があります。

自身の強み・アピールポイントを可視化するため

転職活動の開始前に自己分析が必要な理由は、自分の強みやアピールポイントを可視化するためです。
自己分析によって強みやアピールポイントを可視化することで、履歴書や職務経歴書の作成に役立ちます。
強みやアピールポイントの根拠として具体的な実績やエピソードを盛り込むことで、採用担当者に対し、自分の価値を効果的に伝えることができるでしょう。

転職の軸を定め、ミスマッチを防止するため

自己分析では、現職の退職理由や転職の目的も振り返ります
これにより、自分が仕事に何を求めているのか、どのような働き方が理想なのかを自覚することできます。
転職前に自己分析を行うことで、自分に合った求人の選定軸が定まり、ミスマッチの防止につながるでしょう
自己分析が不十分な場合、転職後に「こんなはずではなかった」と後悔してしまう可能性があります。

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自己分析の4ステップ

では、自己分析はどのような方法で行えばいいのでしょうか。
以下に、具体的な自己分析の方法について、4つのステップで詳しく解説します。

1. すべての職歴を「5W1H」で整理する

まずは、これまでの職務経歴を「5W1H」(Where、What、Why、How、Who、When)のフレームワークを用いて整理しましょう。

5W1H 詳細
When どの期間にわたってその業務を行っていたのか?
業務スケジュール、担当業務の期間、特定の職位にいた年数など
Where どのような環境で働いていたのか?
企業規模、上場フェーズ、業界、業界内での立場、従業員数、企業文化、企業理念など
Who 誰と一緒に働き、どのような人と関わったのか?
部門内メンバー、他部門関係者、経営層、社外関係者(税理士・監査法人など)、顧客属性など
What どのような商材で、どのような業務を担当していたのか?
事業内容(商品・サービス)、担当業務(営業・経理・マネジメントなど)など
Why その業務を行う目的は何だったのか?
事業戦略、企業目標、部門目標、個人目標、社会的意義など
How どのように業務を遂行していたのか?
業務フロー、使用システム、チームでの役割など

上記を意識しながら、職務経歴を具体的に整理すると、自身の経験や成長過程を客観的に見つめ直せるようになります。

2. さらに掘り下げて「強み」を見つける

次に、これまで自覚していなかった自分の強みを見つけるために、自己分析の要素をさらに掘り下げます
自問自答の具体例としては、以下のようなものがあります。

企業や上司から求められていたこと

その職務において、自身に何が期待されていたか
(数値の正確性、経営層や社内外とのコミュニケーション、新人育成など)

業務を通して身につけたこと

その職務を通じて、どのようなスキルや知識を習得したか
(業務管理能力、コミュニケーションスキル、会計知識、マネジメント力など)

大切にしていたこと

自分が特に重視していた価値観や行動指針は何か
(信頼関係の構築、マニュアル化、品質の均一化、業務の効率化など)

この中から自身の「強み」を抽出していきます。「強み」は、必ずしも1つに絞る必要はありません。応募先の企業に合わせてアレンジできるように、様々な角度から準備しておくと良いでしょう。

3. 強みに紐づく「エピソード」を要約する

ステップ2で明確にした「強み」に関連する具体的な「エピソード」をまとめます。
面接でのアピールポイントとして効果的に伝えるためには、簡潔なストーリー仕立てにすることがポイントです。
例えば、「業務効率化の視点」が強みである場合「前職では月次決算の締めが遅滞しがちであったため、率先して業務フローの改善を行い、月初5営業日で終えることができるようになりました。それにより、月次の事業報告、それを元にした事業戦略にも時間を費やせるようになったと、上席や経営層から高い評価を得ることができました」というエピソードをまとめることができます。

また、失敗や挫折から学んだことや、どのように改善を行ったかをエピソードに含めることも得策です。
例えば、「月次決算業務の遅れが生じた際は、逐一原因を分析し、チームメンバー全体の業務フローを見直しました。その結果、効率が向上し、以後決算業務では同様の問題が発生しないようになりました」など、エピソードを具体的に要約することで、面接官に対して印象に残る「強み」として伝わりやすくなります

4. 伸ばしたいスキルや目指す働き方など「将来像」を練る

最後に、将来どのようなスキルを伸ばしたいか、どういった働き方を目指すかなどの「将来像」を明確にします。
自己分析を通じて、自分が将来どのようなキャリアを築きたいかを具体的にイメージすることが重要です。
以下の問いかけに対する回答を例に、自分の将来像を描いてみましょう。

現在持っているスキルの中で、今後さらに発展させたいものは何か?

「これまで決算業務等の財務会計業務を中心に携わってきたので、今後はそれを元に管理会計に携わっていきたい」

現在のスキルセットに加えて、どのような新しいスキルを習得したいか?

「予算管理、予実分析などの知識、経験を深め、ゆくゆくは経営企画へステップアップしていきたい」

どのような業務や環境で働くことにやりがいを感じるか?

「自ら実務を行いながら、チームを牽引して業務を行うことにやりがいを感じるため、プレイングマネージャーとして活躍したい」

自分が働く上で最も大切にしたい価値観は何か?

「職場内の信頼関係やコミュニケーションを重視し、オープンで協力的な職場環境を作りたい」

数年後、どのような自分になっていたいか?

「経営企画など会社経営に密接に関わるポジションで、事業拡大に貢献し、会社の主要メンバーとして活躍したい」

このように具体的な将来像を描くことで、自分に合った職場や役割を見つける際の指針が得られます
自己分析の4ステップを通じて、過去の経験を具体的に整理し、自身の強みや価値観を明らかにしていきましょう。

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自己分析に役立つツールは?

自己分析に役立つツールは?自己分析は、ツールを活用することで効率的に進められるようになります。
ここでは、自己分析に役立つツールに着目してみましょう。

まずはマインドマップがおすすめ

マインドマップは、自分の考えやアイデアを視覚的に整理するのに役立つツールです。必要なものは紙とペンだけで、誰でも費用をかけず、簡単に始めることができます。
まず、主題を中央に記載し、そこから連想されるアイデアや自分の経験、スキル、価値観などを枝分かれ式に書き出していくことで、全体像を俯瞰して見ることができます。
マインドマップを活用することで、自分の思考が可視化し、自己分析をスムーズに進めることができるでしょう。

オンラインの有料ツールが増えている

最近では、オンラインで利用できる有料の自己分析ツールも増えています。
有料の自己分析ツールは、質問に答えるだけで自分の強みや適性を分析できるサービスです。自分の行動パターンや思考スタイルを明らかにし、それに基づいたキャリアアドバイスを提供するツールもあります。
費用はかかりますが、より深い自己理解を得られるため、その分の価値があるでしょう

無料・会員登録なしで利用できるツールも

有料ツールに対して、無料で利用できる自己分析ツールも存在します。
例えば、自己分析シートや質問リストをダウンロードして活用することで、自分のペースで自己分析に取り組めます。
利用にあたって会員登録が不要のツールもあり、無料ツールも含めて手軽に始められる点が魅力です。

プロの転職支援を受ける

多角的な視点から分析しよう

自己分析は、多角的な視点からアプローチすることで、より精度が高まります。
特に「他己分析」と「転職エージェント」の活用がおすすめです。

他己分析とは、他人の視点から自分を評価してもらう方法です。
友人や同僚、家族などに自分の強みや改善点を聞くことで、自己認識との違いを知ることができます。
客観的な見解によって、自分では気づかなかった新たな一面を発見することもあるでしょう

転職エージェントは、転職したい求職者と人材を採用したい企業のマッチングを行うサービスです。
求人の紹介や面接の段取りだけでなく、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーとのキャリアカウンセリングを受けることができます。キャリアカウンセリングでは、今までの職務経歴の棚卸しや強みの把握など、客観的な視点から自己分析のサポートを提供しています。

弊社MS-Japanが提供する「MS Agent」は、管理部門・士業に特化した転職エージェントです。30年以上の転職支援実績を持ち、経験豊富なアドバイザーが個別にカウンセリングを行います。
キャリアカウンセリングや求人紹介はもちろん、応募書類の添削や面接対策、内定後の条件交渉まで、転職活動をトータルサポート致します。
全てのサポートは完全無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

転職活動で後悔しないためには、綿密な自己分析が欠かせません
自己分析の目的は、応募先企業の採用担当者に、自分という人物像の特長や魅力を知ってもらうことです。
面接の場で思いついた話をするのではなく、事前に整理しておくことで相手が理解しやすい形で伝えられるようになります

自己分析で自身の強みや価値観を明確にし、将来のキャリアビジョンを描くことで、入社後のミスマッチの防止にもつながります。
今回ご紹介した4つのステップを実践し、自己理解を深めながら理想のキャリアを実現させましょう。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

林 良樹

大学卒業後、カーディーラ・小売業を経験し、2008年からMS-Japanでリクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーを兼務しております。

会計事務所・監査法人 ・ コンサルティング ・ 公認会計士 ・ 税理士 ・ USCPA ・ 弁護士 を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です!本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい!

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