2024年01月24日

USCPAは独学で取得できるのか?難易度やその後のキャリアについて

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USCPAを独学で取得しようと考えている人もいるでしょう。
USCPAを取得するには、予備校に通うのが一般的ですが、独学でも取得することができます。
この記事では、USCPAの独学での取得や難易度、その後のキャリアについて見ていきましょう。

この記事のまとめ

・独学でもUSCPAは取得できるが、勉強方法や手続きの面でハードルが高い

・USCPAを所得すると、監査法人や外資系企業などへの転職が優遇されキャリアアップにつながる

USCPAは独学でも取得することはできるのか?

USCPAを取得するには、予備校に通うことが一般的ですが、独学で取得することも十分可能です。
ただし、独学でUSCPAの取得を目指す場合、以下のようなことがハードルとなるでしょう。

勉強のモチベーションを保つのが難しい

USCPAを独学で取得する場合、勉強のモチベーションを継続させるのが難しくなります。
USCPAに合格するためには、1,000時間の勉強が必要だといわれています。
これだけの勉強時間を、自分自身で管理しながら継続するには、継続させる工夫と強い意志が必要になってきます。

日本語の教材が市販されていない

日本語の教材が市販されていないことも、USCPA独学のハードルとなります。
ただし、予備校の日本語テキストをネットオークションで手に入れることはできるので、まずは日本語テキストで勉強すると理解も深まるでしょう。

受験の手続きを自分で進めなければならない

USCPAを受験するための手続きは、出願する州によっても異なり難しいです。
また、USCPAは、受験要件が比較的厳しいです。
要件がいちばん緩いアラスカ州でも、「会計単位が15単位以上」となっています。
もし受験要件を満たしていない場合、アメリカの大学の追加単位を取得しなければなりません。
予備校に通っていれば、提携している大学で追加単位を取得できたり様々なサポートをしてくれますが、独学の場合は、この煩雑な手続きを自分だけで進めていかなくてはならないため、かなり大変な作業となるでしょう。

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USCPA試験の概要・難易度について

USCPA試験の概要と難易度について見てみましょう。

USCPA試験の概要

USCPAの試験は、FAR(財務会計)、AUD(監査及び証明業務)、REG(税法及び商法)の必須科目3科目及び、BAR(ビジネス分析及び報告)、ISC(情報システム及び統制)、TCP(税法遵守及び税務計画)の選択必須科目3科目(うち1科目を選択して受験)の計4科目の合格が必要になります。
尚、すべての科目は四択問題と総合問題に分かれており、選択科目のISC以外はそれぞれ50%の点数配分となっています。

必須科目

FAR(Financial Accounting and Reporting)
財務会計
試験内容 企業会計(80%)
政府会計と非営利組織会計(20%)
試験時間 4時間
出題形式 四択問題 50問
総合問題 7問
AUD(Auditing and Attestation)
監査及び証明業務
試験内容 監査、証明、レビュー業務など(80%)
職業倫理(20%)
試験時間 4時間
出題形式 四択問題 78問
総合問題 7問
REG(Taxation and Regulation)
税法及び商法
試験内容 連邦税法(70%)
ビジネス法と職業倫理(30%)
試験時間 4時間
出題形式 四択問題 72問
総合問題 8問

選択科目

BAR(Business Analysis and Reporting)
ビジネス分析及び報告
試験内容 ビジネス分析(40~50%)
技術的な会計と報告(35~45%)
州および地方自治体(10~20%)
試験時間 4時間
出題形式 四択問題 50問
総合問題 7問
ISC(Information Systems and Controls)
情報システム及び統制
試験内容 情報システム・データ管理(35~45%)
セキュリティ・機密保持・プライバシー(35~45%)
システム・組織管理(SOC)の留意点(15~25%)
試験時間 4時間
出題形式 四択問題 82問(60%)
総合問題 6問(40%)
TCP(Tax Compliance and Planning)
税法遵守及び税務計画
試験内容 個人の税務コンプライアンスと計画、および個人の財務計画(30~40%)
法人の税務コンプライアンス(30~40%)
法人の税務計画(10~20%)
財産の取引(資産の処分)(10~20%)
試験時間 4時間
出題形式 四択問題 68問
総合問題 7問

USCPA試験の難易度

USCPA試験は、日本の公認会計士試験と比べると、難易度は低いといわれています。
また、年に1度しか試験が行われない公認会計士試験と異なり、USCPA試験は、科目単位で受験することができ、勉強の進み具合に合わせて自分が好きなタイミングで受けることができます。
また、もし不合格でもすぐに再チャレンジすることもできますので、合格しやすいといえるでしょう。

USCPAはアメリカの資格ですから、試験は当然英語で行われます。
しかし、英語力に関しては、TOEICで600点~700点あれば十分だといわれますので、それほど難しくはありません。

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USCPAを独学で取得するメリット

USCPAを独学で取得するメリットは、費用を安く抑えられることです。
予備校に通う場合には、数十万円の費用がどうしてもかかります。
独学であれば、日本語の教科書をネットのオークションサイトで5万円~10万円程度で手に入れるだけで済みます。
手続きで、さらに10万円程度の費用がかかるケースもありますが、そうであっても独学は、予備校に通うこととくらべれば安く済むといえるでしょう。

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USCPA取得後のキャリア

USCPA取得後のキャリアは、まず監査法人があげられます。
監査法人では、USCPA取得者を積極的に採用しており、公認会計士の資格を持っていなくても転職を狙うことは十分可能です。
下記記事では、USCPA取得者の監査法人への転職について、業務内容や年収、キャリアについて詳しく解説しています。

USCPAで監査法人に転職できるのか?その後のキャリアは!?

また、事業会社の経理・財務も考えられます。
日系の企業であっても、海外展開をするケースも多いので、USCPAを取得していれば優遇されることも多くあります。
外資系企業・コンサルティング会社でも、USCPA取得者を優遇するケースが多いです。

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まとめ

USCPAは、独学での取得も可能です。
ただし、勉強方法や手続きの面でハードルは高く、自力で乗り越えていくには強い意志が必要になるでしょう。
公認会計士試験と比べると難易度は低いといわれるUSCPA試験ですが、取得すればキャリアの選択肢は大幅に広がります。
ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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