司法試験合格には有効期限がない?必要な手続きなども説明
司法試験合格には有効期限がない?必要な手続きなども説明
司法試験は合格までに相当な継続的努力が求められる試験です。
では、合格した後には、その資格はどれほどの有効期限があるのかご存知ですか。
合格した後に、しばらく別のことをして司法修習に入らない決断はできるのでしょうか。
司法試験合格には有効期限がありません
司法試験はかつて、合格するまで何年でも、何十年でも連続で受けられるものでした。
フジテレビの月9ドラマ『SUITS』では、主人公の甲斐正午(キャスト:織田裕二)がハーバード大学に留学した経歴を持つ敏腕弁護士の活躍が描かれており、かつてはドラマ『101回目』で、主人公の武田鉄也が思いを寄せる女性にプロポーズの切り札として、司法試験に挑戦するシーンが描かれました。
司法試験が超難関の国家試験だと一般にも認知され、試験合格は人生を華々しくするものとして位置づけられます。
司法試験に一度合格すれば、有効期限はありません。運転免許証のように定期的に更新する必要もなく、数年おきに再試験で実力をチェックされることもなく、永久に法律実務家として働けるのです。
司法試験に合格した後、一般企業に就職したり、海外留学したりするなどして経験や知見を深めた後に、満を持して司法修習に入っても問題ありません。
そのため、司法試験受験者は、試験日に実力のピークを合わせにいき、その瞬間に合格ラインを超えようと全力で勉強し続けます。
しかし、超難関であり、受験回数が無制限だっただけに、本来は優秀な人物であるにもかかわらず、合格を諦めきれずに浪人を続ける人が多かったのです。
あげくの果てには、職歴を積めないまま人生を台無しにしたり、精神をむしばまれて病院通いになってしまったりする司法試験受験者も発生している事態も招いていました。
しかし、西暦2000年前後に行われた司法制度改革の一環で、司法試験のルールが大幅に変更され、「5年間に3回」という受験回数制限が設けられました(現在は5年間に5回)。
それでも、司法試験にいったん合格すれば有効期限がないことは変わっていません。これだけ世の中の空気や常識、法制度などの移り変わりが激しい時代なので、法律実務家の知識や技能も常にアップデートされなければなりません。
だとすれば、合格資格も定期的な更新制にするほうが合理的なのかもしれません。しかし、現状では司法試験合格の資格に有効期限が存在しない運用とされています。
司法試験合格後、司法修習の申込み手続き
司法試験合格後に、司法修習の申込みをしなければなりません。もっとも、合格に有効期限はないので、合格した年に司法修習を申し込まなければならない義務はありません。
しかし、早く法曹資格を得たい合格者は、速やかに司法修習を受ける必要があります。
ただ、合格から1週間程度で申込みが締め切られますので、申込書類の準備も速やかに行いましょう。
司法修習の申込み期間中に、最低でも提出が必要な書類は、次の通りです。合格を見越して、できるだけ事前に準備しておきます。
「最高裁判所事務総局人事局任用課試験係」宛て
- ・司法修習生採用選考申込書
- ・戸籍抄本(あるいは謄本)、または住民票の写し
- ・司法試験合格証書のコピー(当年度合格者は提出不要)
- ・健康診断書(3ヵ月以内に受診したもの)
「司法研修所企画第二課調査係」宛てに提出する書類
- ・実務修習希望地調査書(第6希望まで記載します)
- ・身上報告書2部
- ・カラー肖像写真5枚(うち2枚は身上報告書に貼付)
「司法研修所総務課寮務係」宛てに提出する書類(「いずみ寮」入寮希望者のみ)
- ・入寮許可願
- ・84円切手を貼付した返信用封筒
追って提出(追完)しても構わない書類
最高裁判所事務総局に宛てて提出する書類は、申込み期間後に、追って提出(追完)しても構わない書類があります。- ・学校の成績証明書
- ・学校の卒業(退学)年月を証する書面(成績証明書に記載があれば不要です)
- ・退職証明書(会社に勤めながら合格した場合は、会社を辞めてから修習に入らなければならないからです)
- ・資格の登録抹消証明書等(司法書士や公認会計士などの国家資格者として登録している場合は、その登録を抹消してから修習に入らなければならないからです)
上記に加えて、司法試験に合格して、1年以上が経過した後に司法修習に申し込むときには、「司法試験合格証書のコピー」も併せて提出しなければなりません。
事前課題の提出
司法研修所「企画第二課調査係」に提出した希望の中から、修習地が決定されたなら、その後に司法研修所使用教材(白表紙)が送付されます。
修習5科目(民事裁判・刑事裁判・検察・民事弁護・刑事弁護)に関するテキストです。
そこには、修習が始まるまでの間にこなしておかなければならない「事前課題」が同封されています。
司法修習を受ける以上、司法試験の合格後も決して気を抜くことはできないのです。
まとめ
司法試験の合格の有効期限はありませんので、あなた自身が納得する年に司法修習に申し込むことができます。
そして、司法修習をクリアすれば、晴れて弁護士になることができます。
司法試験にチャレンジしようと思い立ったときから、あなたが思い描いてきた弁護士像に向かって、突き進んでください!
・弁護士の転職は時期が重要?転職のプロが教えるおすすめの転職時期を紹介!
・司法試験を受験してから合格発表までの過ごし方
・【弁護士の転職】転職エージェントの選び方・使い方、求人例など
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