管理部門・士業に聞いた!「残業」の実態調査2024
2023年4月の労働基準法改正によって、時間外労働の割増賃金率が50%に引き上げが実施されてから約1年。実際に残業時間の短縮など改善はされたのでしょうか。
今回は管理部門・士業のためのビジネスメディア「Manegy(マネジー)」にて、管理部門・士業の方を対象に「残業」に関するアンケートを実施し、調査結果をまとめました。
月の残業時間は「10時間以上30時間未満」が最多
管理部門・士業の方へ月の残業について聞いたところ、87.3%が「残業あり」と回答しました。
割合が最も多いのは「10時間以上30時間未満」の35.4%で、次点で「10時間未満」が27.4%と続く結果となりました。
職種別で見ると、人事は「残業あり」と回答した方の割合が最も多く、91.5%を占めていました。また、士業・事務所勤務スタッフは「残業はない」と回答した方の割合が22.6%と他職種と比較しても高い一方で、「60時間以上80時間未満」「80時間以上」の回答者も多く、極端な結果となりました。
従業員数別で見ると、10名以下の企業は「残業はない」「10時間未満」と回答した方の割合が比較的多いものの、「80時間以上」と回答した方の割合も多く、近しい従業員数でも勤務先によって大きくことなることが分かりました。
残業している理由NO.1は「業務が終わらないため」
残業している理由を調査したところ、最多は「業務が終わらないため」の62.7%でした。また、アンケート調査期間が3月27日~4月2日と年度末・年度始めの企業が多いタイミングだったこともあり、「繁忙期で一次的に業務量が多いため」という回答も33.6%を占めていました。
その他の回答としては「イレギュラーな業務が発生したため」「海外にいる相手とコミュニケーションを取る必要があったため」「欠員が出てしまったため」などがありました。
ここ1年での残業時間の変化は?
次に、1年での残業時間の変化を調査してみました。「変わらない」が66.3%と多くを占める一方で、「増加傾向」の20.2%が「減少傾向」の13.5%を上回る結果となりました。
職種別で見ると、多くの職種が「増加傾向」が「減少傾向」を上回っており、中でも経理は13.5%と2倍の差がありました。対して、総務は「減少傾向」の回答割合の方が3.6%多い結果となりました。
従業員数別に見てみると、10名以下の企業で働く方の88.0%は「変わらない」と回答していました。
また、100~499名、500~999名の企業で働く方は「増加傾向」が「減少傾向」の割合を2倍以上上回っていることが分かりました。
ここ1年で残業時間が増加した理由は?
ここ1年で残業時間が「増加傾向」と回答した方に、増加理由を聞いてみました。
最も多かったのは「業務量が増えたため」の78.6%、次点で「人員が足りないため」52.9%、「業務の割り振りが偏っているため」28.6%が続きました。
また割合としては少ないものの、「遅くまで働くことが良いとされる風土があるため」「残業を前提として業務指示をされるため」という残業が当たり前と考える企業もまだ存在していることが分かります。
ここ1年で残業時間が減少した理由は?
ここ1年で残業時間が「減少傾向」と回答した方に、減少理由を聞いてみました。
割合が多い順に、「残業が制限されたため」39.5%、「業務量が減ったため」25.6%、「残業をなるべくしない風土があるため」23.3%という結果でした。
なお、その他の回答としては「業務改善をしたため」「転職をしたため」「担当業務が変わったため」などがありました。
7割が「残業はしたくない」と回答
残業に対する考えを聞いたところ、「残業は絶対にしたくない」が11.5%、「どちらかというと残業はしたくない」が58.5%と、残業はしたくないと考えている方が全体の70.0%を占める結果となりました。
年代別でみると、年代が若いほど残業はしたくないと考えている傾向があり、「残業は絶対にしたくない」と回答した方の割合では、20・30代が22.5%に対し50代以上は9.6%と12.9%の差がありました。
また、男女別では女性の方が残業はしたくないと考えていることが分かりました。
約8割が転職の際に残業時間を「気にする」と回答
最後に、転職の際に残業時間を気にするかどうかを聞いてみました。「非常に気にする」が28.8%、「少し気にする」が51.0%と気にしている方が79.8%を占めていました。
詳細を見ると、年代別では若い方が、男女別では女性の方が残業時間を気にしている割合が多い結果となりました。
これは、前述の質問でも分かる通り、「残業はしたくない」と考えている方の割合が多いことが理由の一つだと考えられます。
調査概要
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業の方
調査テーマ:「残業時間」に関する実態調査
有効回答数:347名
調査実施日:2024年3月27日~4月2日
調査主体:株式会社MS-Japan(https://www.jmsc.co.jp/)
※本調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がございます。
■■本リリースの転載・利用に関するお願い■■
本調査結果を掲載・利用される場合は、
出典「MS-Japan調べ(https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12483.html)」
と明記をお願いいたします。
転職で残業時間を減らしたい管理部門・士業の方は、「MS Agent」にご相談ください!
今回は、管理部門・士業の「残業」に関する実態を調査しました。現在働いている中で、残業時間にお悩みの管理部門・士業の方は、転職も解決方法の一つです。
弊社は管理部門と士業に特化した転職エージェントです。今回ご紹介した、経理・人事・法務などの管理部門職に加え、弁護士、公認会計士、税理士などの資格者の方を専門にキャリアのサポートをしてまいりました。 もちろん、ワークライフバランスの改善を目的に転職を希望する方の支援実績も豊富です。
業界に詳しいアドバイザーによるキャリア相談を無料で受け付けておりますので、是非お気軽にご相談ください!
あなたへのおすすめ求人
同じカテゴリの最新記事
弁護士の初任給はいくら?経験年収別・勤務先別の年収や年収アップの方法など
経理は年収が低い?真相を独自データで解説!年収が高い経理の特徴など
経理の転職情報|経理転職のプロMS Agentが徹底解説!
公認会計士の転職ならMS Agent|転職先の選び方やオススメ求人を紹介!
【弁護士も副業をする時代に】おすすめの副業と注意点を解説!
令和6年度弁理士試験合格発表|最新の合格率や合格後の流れを解説!
社会保険労務士(社労士)試験の難易度・合格率は?勉強時間や資格を活かせるキャリアなど
法務の転職・求人|最新の転職市場や転職成功のポイントを解説!
人事の転職ならMS Agent|経験・未経験別の人事転職成功のポイントを解説!
サイトメニュー
業界最大級の求人数・転職支援実績!管理部門・士業の転職に精通した専門アドバイザーがキャリア相談~入社までサポートいたします。
新着記事
求人を職種から探す
求人を地域から探す
セミナー・個別相談会
業界最大級の求人数・転職支援実績!管理部門・士業の転職に精通した専門アドバイザーがキャリア相談~入社までサポートいたします。