金融役員・その他キャリア

2023年10月19日

日系金融から投資銀行(IBD)への転職。転職のポイントや年収

日系金融から投資銀行（IBD）への転職　転職のポイントや年収

日系金融で今現在働いている人の中には、投資銀行への転職を目指している方も多いのではないでしょうか。
外資系投資銀行は日本でいうところの証券会社を指し、実力主義の世界を覚悟のうえで更にキャリアアップを図るには最適な場だといえるでしょう。
投資銀行を経験すると、その先のキャリアも大きく広がります。

今回は投資銀行へ転職する際のコツや下準備、求人例などをご紹介します。

そもそも投資銀行とは

ここでは簡単に投資銀行の概要について、見ていきましょう。

投資銀行とは、法人相手に証券業務を主として行う銀行のことです。「投資銀行」を英語で「Invester Bank」といい、中でも投資銀行部門はIBD(Investment Banking Division)といわれ、花形部門として知られています。 IBDでは資金調達の提案や企業のM&Aなど、まさに要といえる業務を扱っているといえるでしょう。

投資銀行において、以前は「激務」というイメージが強かったかもしれませんが、昨今では労働環境の改善が声高に叫ばれ、徐々に状況は改善されつつあります。
もちろん、いまもなお深夜まで働いている人もいますが、常態化しているわけでなく繁忙期等に伴う一過性にケースがほとんどです。
また、実力主義の世界であるため、自分から主体的に動くことが求められます。とはいえ、それだけ若手のうちから主要な業務を任される機会が多いといえるでしょう。

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投資銀行で働くメリット

投資銀行で働くメリットは、主に以下の3つです。

・高収入を得られる
・スキルが見につく
・次の転職先に困らない

投資銀行の年収は総じて高く、アナリスト1年目でも平均700万円程度の年収を得ることができるでしょう。
また、年次を重ねるごとに当然年収は増えていきます。
そして投資銀行ではスケールの大きな業務も多々行っていることに加え、働いている人が基本的にみな優秀であることから、必然的にあなた自身のスキルも高まるでしょう。

投資銀行で得た経験やスキルは決して無駄になることはなく、多くの受け皿が存在します。一般的に外資系投資銀行での寿命は平均で3年前後とされますが、退職後も次の就職先が見つからないといった事態は考えにくいでしょう。

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投資銀行への転職は20代~30代前半

外資系投資銀行は以下の階級で分かれており、新卒で入社した際はアナリストからスタートし、3年ほどでアソシエイトになります。

・アナリスト
・アソシエイト
・バイスプレジデント
・マネージングディレクター

転職希望者のうち、投資銀行未経験である場合にはアナリストまでの採用となり、キャリア形成の観点からも採用対象は20代がメインです。
日系金融機関でなんの専門性も身につけないまま第二新卒の期間を終えてしまうと、転職市場での価値が下がる恐れがあると言われています。

もちろん、30代以降で投資銀行へ転職することも不可能ではありませんが、その場合にはかなり高い語学力に加え、MBAの取得がほぼ必須であるなど採用条件が非常に厳しいものになるでしょう。

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投資銀行への転職に向けた下準備

日系金融業界では、日商簿記やファイナンシャルプランナー(FP)といった資格が評価されやすい傾向です。しかし、投資銀行では専門的な知識が求められるため、日系金融企業で評価されやすい資格が評価されにくいといえるでしょう。
投資銀行では「語学力」が重要視されることもあり、日常的な会話に困らない程度の英語スキルは必須です。「TOEIC」でも高得点を獲得しておくと、書類選考の通過率を上げることができるでしょう。

また、「証券アナリスト」であれば取得する価値のある資格とされています。取得難易度は高めですが、その分有資格者数が少なく、投資銀行に入社した後も活かすことができるでしょう。

まずは英語力の強化に力を注ぎつつ、余裕があれば証券アナリスト等の上位資格取得を視野に入れることをおすすめします。
語学力、資格以外のところでいえばクライアントと高度な交渉をこなせるだけのコミュニケーション能力はもちろん、洞察力や思考力も重要です。
そして、コーポレートファイナンスの基礎知識があると入社後に役立ちますので、関連書籍にも目を通しておくとよいでしょう。

転職でキャリアアップをかなえる

転職エージェントを活用しよう

投資銀行はその求人の多くが非公開情報であることから、普通に検索してもヒットしないことが珍しくありません。
そのため、一般的な転職サイトで求人情報を探すのは難しく、転職を検討している場合には転職エージェントの利用がおすすめです。
弊社MS-Japanの「MS Agent」でも、投資銀行を含む金融系の求人を保有しております。公認会計士や弁護士などハイクラス向けの求人から金融出身者の方向けの求人などがあります。

また約30年間転職エージェントとしてのノウハウを活かし、転職する際に知っておきたい情報や面接のコツ、転職希望先の情報などを共有し、転職に関する不安を解消できるよう、尽力させていただきます。

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MS Agentの投資銀行求人例

ここでは、弊社「MS Agent」で取り扱っている投資銀行求人の一例をご紹介します。
少しでもご興味がありましたら、下記より会員登録をお願いいたします。

【上場企業】投資銀行にて審査部の募集

仕事内容

以下の業務のうち、ご自身の知見・能力を活かせられる分野からお任せしていきます。
＜ポ－トフォリオ管理業務＞
・投融資案件の管理・サポ－ト
・投融資債権の対応方針・回収方針等の策定・サポ－ト
・投融資案件にかかる資産査定　など
＜審査業務＞
・投融資案件の審査
・投融資案件のストラクチャ－構築支援
・投融資案件のドキュメントチッェク　など

必要な経験・能力

＜必須要件＞※下記いずれか
・企業・ファンド等の投融資業務等に携わった経験（管理・審査業務に限らない）
・企業等での債権管理等に携わった経験
＜歓迎要件＞※下記いずれか
・金融機関・ファンド等での就業経験
・不動産私募ファンド（特にGK-TKスキーム）、不動産取引に関する実務知識・取扱い経験
・リーダー・課長以上クラスでの就業経験　など

想定年収

600万円～ 1000万円

事業再生の分野に特化をした投資銀行からPE人材の募集

仕事内容

•投資先候補の財務ビジネス分析、バリュエーション業務（企業価値評価、事業価値評価）
•エグゼキューション
•投資先のモニタリング、バリューアップ
•M&Aアドバイザリー
•EXITプランの策定、実行業務
•その他ファンド関連業務等
•投資案件ソーシングを含む金融機関等とのリレーションシップマネジメント※

必要な経験・能力

＜業務経験目安＞
•金融業界（メガバンク）での法人営業／融資経験3～5年程度
•投資銀行業務：PE ファンド、M&A アドバイザリー、FAS コンサルティング、IPO 他資金調達支援、会計監査業務
経験2年以上
※関連資格公認会計士、証券アナリスト等保有者優遇

想定年収

500万円～ 800万円
※フレックス制
※リモートワーク有

国内トップシェアのオンライン証券より投資銀行部門（第二新卒枠）の募集

仕事内容

配属ポジション及び業務内容はご本人のご希望、ご経験、社内の状況により決定となります。
【当社の投資銀行部門に属する部署】
・投資銀行部（上場企業担当）：上場企業を中心としたカバレッジ業務
・企業金融部（未上場企業担当）：未上場企業（IPO志向企業）を中心としたカバレッジ業務
・M&Aアドバイザリー部：M&A、アドバイザリープロダクトのオリジネーション、エクセキューション業務
・投資銀行調査室：IPO志向企業を中心とした企業価値算定業務
・公開引受部：IPO志向企業に対する上場指導、アドバイザリー業務　など

必要な経験・能力

＜必須＞
・基本的なPCスキル
・コミュニケーション能力の高い方
・積極的に学ぶ意識の高い方
・金融業界経験者
＜歓迎＞
・財務分析
・銀行、証券のご経験
・証券外務員一種保有者（未保有の方も歓迎。入社後に取得していただきます。）
・証券アナリスト資格保有者

想定年収

400万円～ 800万円

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

佐藤颯馬

大学卒業後、新卒でMS-Japanに入社。
法律事務所・会計事務所・監査法人・FAS系コンサルティングファーム等の士業領域において事務所側担当として採用支援に従事。その後、事務所側担当兼キャリアアドバイザーとして一気通貫で担当。

プロフィールはこちら監修したトピックス一覧

会計事務所・監査法人・法律・特許事務所・コンサルティング・金融・公認会計士・税理士・税理士科目合格・弁護士を専門領域として、これまで数多くのご支援実績がございます。管理部門・士業に特化したMS-Japanだから分かる業界・転職情報を日々更新中です！本記事を通して転職をお考えの方は是非一度ご相談下さい！