未経験可の会計事務所で働きたい会計事務所・税務スタッフのキャリアパス

会計事務所・税務スタッフのキャリアパス

7つの仕事観フィールド~

業界未経験の方が、会計事務所業界でキャリアをスタートさせる時には、様々な不安が伴うことと思います。会計事務所業界は、税理士の資格試験と実務経験の両方が重要視される業界です。既に税理士試験の勉強は始めていて合格科目を持っている方、また、既に社会人キャリアをスタートしているものの会計事務所業界とは全く違ったフィールドで働いている方々など、人によって置かれている立場は異なります。MS-Japanでは今まで、30年以上に渡り、会計事務所業界で働いている方はもちろん、これから会計事務所業界にチャレンジしようと考えている多くの方々から相談を受けて参りました。ここでは寄せられる相談件数が多いカテゴリーの一つである、「はじめての就職を会計事務所で実現したい」、「他業界から会計事務所業界へ転職したい」、といった「未経験可の会計事務所でキャリアをスタートさせたい」というご要望について言及していきます。


■Big4税理士法人でキャリアをスタートさせる

会計事務所業界でも、最もプレミアム感を感じさせる職場が、大手国際会計事務所であるBig4系列の税理士法人と言えます。具体的には、KPMG税理士法人、EY税理士法人、デロイト トーマツ税理士法人、PwC税理士法人(順不同)があげられます。Big4のクライアントは、グローバルに展開するような大手総合商社、大手製造業、大手金融機関、その他業種の一部上場大手企業群、外資系企業等が多くなっています。多数の税理士が在籍しており、一つのクライアントに対して主にチーム制でサービスを提供していくスタイルが特徴です。外資系企業の担当や、日系グローバル企業を担当されている方は英語を使う頻度も多く、中級以上の英語力を求められる傾向にあります。移転価格を含めた国際税務、メガバンクをはじめとした金融系の税務顧問、連結納税、大型・クロスボーダーM&Aの税務支援等においては特に強みを発揮し、国際色の強い案件、大型案件、テクニカルな案件に携わりたい方にマッチしています。業界内でも屈指の年収水準の高さも魅力の一つですが、それに比例して残業が多いことも特徴の一つです。
未経験の人材がBig4税理士法人でキャリアをスタートさせるには、いくつかの高いハードルをクリアする必要があります。具体的には、一定水準以上の学歴があること、税理士試験に3科目程度は合格していること、一定水準以上の英語力があること、20代半ばまでの年齢であること等があげられます。若年層の税理士試験受験者が激減していること等から、以前と比較するとハードルは下がりつつあるように感じられますが、前述に準拠した条件を満たしているような人材しか対象になり難い為、ハードルは決して低くありません。しかし、Big4税理士法人から会計事務所業界のキャリアをスタートさせることが出来ると、職務経歴に箔が付き、後々の転職活動が有利に進む傾向が強くなります。


■国内大手系税理士法人~中堅税理士法人でキャリアをスタートさせる

会計事務所業界でも大きな存在感を示しているのが、国内系大手の2大税理士法人です。具体的には、辻・本郷税理士法人と税理士法人山田&パートナーズの2つがあげられます。全国的な展開を進めており、グループ会社も合わせると1000名以上の規模感を誇ります。続いて、規模感においては250~100名規模の準大手~中堅クラスの税理士法人が複数、存在しているという状況です。いずれも、立ち位置としては、総合型会計事務所のスタイルと取っていることが特徴的で、クライアントは大手・一部上場企業~中堅・新興上場企業~老舗企業~中小企業~ベンチャー企業と多岐に渡ります。更には、資産家や医師等の個人のクライアントも多く抱えていることも特徴です。その為、一般的な法人税務顧問業務をはじめ、IPO準備、M&A、組織再編、事業承継、連結納税、海外進出支援を含む国際税務、相続・贈与をはじめとした資産税業務等、その名の通り総合的なサービスを展開していることが特徴です。
未経験の方が、上記のような税理士法人でキャリアをスタートする場合、Big4系税理士法人よりはややハードルが下がる傾向にあります。税理士試験1~2科目に合格している20代の方であれば、未経験でも採用される可能性が十分にあります。また、この層の税理士法人でキャリアをスタートさせることが出来ると、Big4税理士法人同様、市場価値は高まりますので、後々、転職活動を行う際には有利になることが多くなります。


■個人会計事務所でキャリアをスタートさせる

何といっても、世の中に最も多い会計事務所は、個人会計事務所です。会計事務所業界のほとんどが、個人会計事務所と言えます。個人会計事務所にも様々な種類があるとは言え、基本的には少人数で、ギリギリのマンパワーで回している事務所が多くなっています。人手が足りている時は、そもそも人材採用を行うことはありませんが、欠員が出る時や、業容が少しずつ拡大していこうとしている事務所では、人材採用を行います。個人事務所の特徴としては、人材採用活動が大手と比較すると不慣れな点や、そもそもそこまでコストをかけたくないという理由から、縁故採用やハローワーク等で求人募集をする傾向が強いこと等があげられます。知名度等の観点からも、人材からの応募数が多くはない為、面接まで進むことが出来ると、比較的、採用され易いという特徴もあります。また、所長先生の決裁で事務所のほぼ全ての方向性が決まる傾向も強い為、所長先生に気に入って頂けると、採用の確度は一気に高まります。その為、会計事務所未経験の若手からキャリアチェンジ希望者に至るまで、会計事務所でのキャリアをスタートさせるには、個人会計事務所が最もハードルの低い事務所と言えると思います。


■個人会計事務所で働き始める際の注意点

前述の通り、個人会計事務所の採用ハードルは高くはありません。また、人材採用にコストをかけようとしなかったり、そもそも人材採用活動自体が得意な組織とは言えなかったり、という特徴もあります。そのことが示すことは、人材採用をした後の、受け入れ体制が未整備であったり、人材教育が不得意であったり、という事務所も決して少なくないということです。未経験の方は、そもそも業界に対する知識がありませんので、良い事務所と悪い事務所を見分けることが難しいと思います。人生の節目となる、会計事務所でのキャリアのスタートで躓いてしまうことは、大きなリスクです。未経験の方にこそ、業界知識が豊富な方に事前相談をして頂きたいと思います。


その他の仕事観フィールドをチェック

  • 未経験可の会計事務所でキャリアをスタートさせたい
  • 資格試験と実務を両立させたい
  • 年収をUPさせたい
  • 専門性を高めたい
  • 福利厚生が充実している会計事務所で働きたい
  • 離職率が低い会計事務所で働きたい
  • これから成長する会計事務所で働きたい

会計事務所・税務スタッフのキャリアフィールドをチェック

  • BIG4会計事務所・税務スタッフ法人~準大手会計事務所・税務スタッフ法人
  • 資産税(相続・事業承継)
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  • 個人会計事務所
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