ベンチャー企業のキャリア

ベンチャー・スタートアップ・
IPO準備中企業のキャリア

ベンチャー企業やスタートアップ企業、IPO準備中企業も公認会計士に人気の転職先です。
大手企業と比較して福利厚生や組織体制に関しては脆弱なケースが多いですが、組織が成熟していないがゆえに役員等の重役のポストに余裕があり、活躍次第ではCFO等の経営層を狙うことも可能です。

公認会計士が即戦力として活躍できる分野としては、SOX法対応などの内部統制や上場前後の決算・開示体制強化になるため、公認会計士を採用したい企業はイグジットをIPOに設定しているケースが多いです。こういった企業では本格的に上場準備を始めるN-3,N-2前後の時期から公認会計士の募集を開始することが一般的です。

公認会計士が未上場企業に転職する場合、若くして経営層や経営幹部等の重要なポジションに就けることに加えて、やりがいがある仕事ができる点が挙げられます。
近年、ファイナンス環境は大きく変化しており、資金調達手法も様々です。そういった環境変化に対応するためには日々知識をアップデートして、課題解決に向けて試行錯誤する必要があります。また、ベンチャー・スタートアップ・IPO準備中企業では、経理財務などの公認会計士が得意とする領域だけでなく、ビジネスサイドへの参画も求められるため、新しいことに挑戦し、成長し続けることができるやりがいも大きな魅力です。

ベンチャー・スタートアップ・
IPO準備企業の転職市場

日本国内において、近年非上場企業が上場企業にM&Aで合併されるケースも増えてはいますが、いまだベンチャー・スタートアップ企業の出口戦略としてはIPOが一般的です。国内のIPO達成企業はリーマンショック後から増加傾向にあり、世界的な金融緩和が起こった2021年の125社からは少し下火にはなりましたが、いまだにIPOマーケットは活況で、公認会計士の採用ニーズも高いです。



また、従来は未上場企業の場合、大手企業と比較して待遇面で劣るという印象はありましたが、昨今は大型の資金調達も増えており、調達資金の使い道として人材に投資する企業も増えているため、年収も大手企業と遜色ない水準にまで引きあがっています
実際に、日本経済新聞社が実施した2023年の「NEXTユニコーン調査」によると、正社員の年収を開示した78社の23年度の平均見込み額は前年度比6%増の710万円であり、上場企業を上回る水準でした。人材の獲得競争が激しさを増すなか、有望スタートアップは待遇面でも大手企業に対抗できる実力を備えつつあります。

ベンチャー・スタートアップ・
IPO準備企業への転職のポイント

  • POINT
    01

    広範な業務をキャッチアップする
    必要がある

    近年、スタートアップ・ベンチャー企業やIPO準備中の企業で公認会計士に求められるファイナンスの幅も広がっているため、ファイナンス業務1つとっても、かなり広範に情報収集や知識のアップデートを行っていく必要があります。
    さらに、一部の例外を除いて、未上場企業は人的リソースが潤沢であるケースは少ないため、管理部門周りの業務を兼任する場合もあることから、業務範囲は非常に幅広くなるでしょう。

  • POINT
    02

    上場後のポジションを確認する

    未上場企業が公認会計士を採用する場合、上場準備に向けて内部統制や経理体制を強化することが直近の目的(入社後のミッション)になります。こういった業務経験を積むことを目的に転職する方も多いですが、転職先の企業で長く働くことを求める方は、上場後の自分のポジションも考えておきましょう。
    上場後は経理部門のマネージャーとなって決算や開示業務を中心に担当するのか、それとも経営企画よりの業務を担当することになるのか、さらに、その業務は自身の希望するキャリアと合致しているのかどうかといった点です。上場準備中は新しい業務も多く、成長を感じやすいかもしれませんが、上場後にファイナンスイベントがあまりない企業においては、物足りなさを感じるかもしれません。
    転職先の現在の組織体制や上場後の成長戦略などをしっかりと確認し、面接時に自分の希望する中長期的なキャリアとすり合わせておくことが重要です。

  • POINT
    03

    ストックオプション(SO)を
    慎重に検討する

    未上場企業に転職する場合、ストックオプションによって上場達成時に莫大な資産を築きたいという方もいるかもしれません。年収が多く出せない代わりに、ストックオプションの付与比率を増やし、優秀な人材を獲得するといった採用戦略を取る企業もありますが、ストックオプションの条件は様々なので、詳細を理解しておく必要があります。 また、近年では上場時の時価総額が50-100億程度のケースが多く、SOによって億円単位の資産を得るようなケースは稀ですので、過度に期待しすぎず、やりがいや現金収入に重点を置いた方が現実的でしょう。

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スタートアップ企業で働く会計士にはどのようなキャリアがありますか?

スタートアップ企業で働く会計士には、主に6つのキャリアがあります。 1つ目は、その企業で管理部長やCFOなどに昇格するキャリア。 2つ目は、IPO達成後または達成できなかった後に別のスタートアップ企業で再度挑戦するキャリア。 3つ目は、スタートアップ企業でのIPO経験をもとに、IPO支援ができるファームに転職、もしくは開業するキャリア。 4つ目は、スタートアップ企業から監査法人に戻るキャリア。 5つ目は経営に携わった経験を活かし、大手企業の経営企画などに転職するキャリア。 6つ目は自分で起業し、経営者となるキャリアです。 スタートアップ企業での経験や転職の目的によって選ぶべきキャリアが異なるため、一度会計士専門のキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。

公認会計士がIPO準備企業に転職するために準備するべきことはありますか?

IPO準備企業では、事業戦略上、求人を一般公開しないケースが多いです。 そのため、単に求人サイトを見ているだけでは自分に合うポジションや求人を見つけることが難しいです。 まずは、会計士専門の転職エージェントに登録して、非公開求人の紹介を受け取ることができる環境を整えましょう。

公認会計士がスタートアップ企業で働く魅力・メリットは何ですか?

会計士がスタートアップ企業で働く最も大きな魅力・メリットは「やりがい」です。 監査法人では振り分けられる案件をこなしていくことがほとんどですが、スタートアップ企業では自分で課題を発見し、解決策を考え実行していく必要があります。 また、経営者に近いビジネスの最前線で企業を支える役割を担うため、経営に関する知識やスキル、ビジネスに対する高い視座を身に付けることができます。 このように事業に対して当事者意識を持ち、企業を成長させることができる点で非常にやりがいを感じることができます。

公認会計士はベンチャー企業でどのような役割を担うことが多いですか?

公認会計士を採用するベンチャー企業では、主に管理部門の立ち上げやIPO準備、経営戦略や財務戦略の立案・実行など、企業経営の中枢的役割を求めているケースがほとんどです。 また、CFO(最高財務責任者)もしくはCFO候補として採用されるケースもあります。

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