お役立ち資料・コラムUSEFUL DATA/COLUMN
新型コロナウイルスの影響により、web面接を行う企業は急激に増えてきています。面接のスケジュール調整の負担を軽減できるため、web面接は企業と求職者の双方にとってメリットがありますが、導入するにあたってはweb面接のデメリットもしっかり把握し、全体像を知っておく必要があります。この記事ではweb面接の導入のために知っておくと便利な情報を網羅していきますので、今後の参考にしてください。
web面接とは
web面接とは、パソコンやスマホ・ タブレットなどについている web カメラを介して、オンライン上で面接を行うことです。最近の端末であれば、内蔵されているカメラやマイクの質も良いので、よりweb面接をしやすい状況となっています。インターネット環境さえ整っていればどこでも面接できるので、求職者は面接会場まで足を運ぶ必要がなく、面接担当者も地方の求職者に会うために移動する必要がないため、とても合理的な面接手法として注目されています。web面接は採用コストを軽減したい企業にとっては特に便利な手法であり、大勢の求職者と面接を行う一次面接はweb面接とし、通過者を対象とする以降の面接においては直接の面接としている企業もあります。
web面接が広がる背景
web面接を経験したことのある求職者の割合は年々増加しており、2020年卒の学生のうち2割近くがweb面接を体験したというアンケート結果もあります。web面接がこれほど広まった背景には、リアルタイムで映像を通じたやりとりを快適に行うことのできる高速かつ安定したインターネット環境の充実が挙げられます。また、慢性化する人材不足も背景にあります。面接に参加したくても交通費がかかるので参加できない求職者も選考に参加しやすくなるためです。地方からの選考への応募者も増えるため、企業はより多くの候補者から自社の求める人材を選考しやすくなります。加えて、新型コロナウイルス対策のためにも、移動することなく面接を受けられるweb面接は有用です。
web面接のメリット
従来の面接に替えてweb面接を行うことで、応募数の増加が期待できます。スケジュールが合わないから、遠方に住んでいるので面接会場まで行けないから、といった理由で選考への参加を諦めている求職者も応募しやすくなるためです。パソコンやスマホを通じて、どこにいても隙間時間に面接を受けられるのは、求職者に移動時間やそれに伴うコスト負担を大きく軽減させますので、より多くの応募者を募りやすくなります。
web面接は企業側の負担軽減にもつながります。一次面接や二次面接は求職者の最寄りの支社で行うことが多く、その日時に合わせて面接担当者が支社間を移動しなくてはなりませんが、web面接であれば移動に伴う時間やコストを削減できます。支社がなければ面接会場を用意する場合もありますが、これにかかる会場賃料やその他諸経費も削減できます。これら直接的なコスト削減効果だけでなく、面接の日程調整を行う手間の軽減をはじめとする面接に携わる担当者の手間の軽減による人件費削減効果も期待できるなど、web面接には目に見えないコスト削減効果も期待できます。
求職者、企業側どちらにとってもweb面接はメリットがあるため、より多くの面接の機会を設けやすくなるのでミスマッチが少なくなり、内定を出したにも関わらず辞退されてしまったというケースを避けやすくなります。例えば、本面接へ進む前のアプローチとしてweb面接を行うなど、直接やり取りできる機会を多くしていくことで、求職者の抱えている疑問や不満も解消しやすくなるためです。
また、web面接は面接官のスキルアップも期待できます。面接時の映像を録画しておき、面接時の対応を客観的に振り返える材料としたり、それを面接官育成のための資料として活用できます。面接時の録画は法律上、違法であると明文化されていませんので、撮影していたとしても問題はありません。しかし、その映像が流出するなどした場合には大きな問題となります。コンプライアンスに厳しい目を向けられている今日だからこそ、面接時の映像の取り扱いについては細心の注意が必要です。無断での撮影自体を快く思わない求職者も少なくないので、選考の材料とするために撮影を行っていると公にしておくのがおススメです。
【関連記事】
後輩に教えたい!面接官トレーニングの方法と、具体的な本・セミナーの紹介
web面接のデメリット
web面接をスムーズにこなすには慣れが必要です。直接、面接するのに比べて、表情や雰囲気が読み取りづらく、相手とコミュニケーションを取るための間合いも把握しづらいためです。これは求職者にとっても同様であり、共に不慣れな状況下、いかにスムーズな対応に努めるかは面接を成功させるためのポイントとなります。機器を正確に操作できるよう準備しておくのも大切ですが、web面接に必須のインターネット環境が十分であるかどうか念入りに確認しておくようにしましょう。通信環境が悪ければ面接を中断せざるを得ない可能性もあります。このような不備は求職者にはとてもネガティブなものとして映りやすいので、事前に念入りな準備をしておくよう心がけましょう。
web面接の注意点
web面接を行う際、インターネット環境に問題がないか、使用する機器は正常に稼働するかチェックしておきます。無線LANを使用している場合には、通信を遮るような障害物の有無をチェックします。また、インターネットが混雑する時間帯を避けて面接するのもポイントです。いくら準備してもイレギュラーが発生する可能性もあるので、トラブル発生時の対応は事前に決めておくのがおススメです。web面接に用いるwebカメラは広角レンズなので、面接を行っている場所の様子も求職者の目に映ります。不要なものは置かないようにし、他の従業員が映り込まないようにするなど注意が必要です。また、web面接といえど選考プロセスのひとつなので、服装にも気をつけましょう。
web面接ツール6選
web面接に便利なツールは有料のもの、無料のものに分かれますが、まずは有料のツールについてご紹介します。
株式会社マージナルが提供している「BioGraph(バイオグラフ)」はわかりやすいシステムでありながら、豊富な機能を利用できるのが特徴です。求職者との面接までの日程調整から管理までシステム内で一元管理でき、複雑な操作も要求されません。求職者がweb面接を受けるためのサービスへの利用登録をする必要がないので、より面接を受けやすい環境を実現してくれます。
「V-CUBE(ブイキューブ)」も同様にスムーズなweb面接を提供してくれるサービスであり、スマートフォンにも対応しているため、求職者はどこにいても、ちょっとした空き時間を利用して面接に参加できます。
使いやすさの点では、「FaceHub(フェイスハブ)」もおススメです。FaceHubはソフトのインストールやアカウント作成の必要がないブラウザ型のWeb面接システムです。
無料のツールとしては、まず「ハングアウト」があります。ハングアウトはGoogleが提供する無料のテキスト・ビデオチャットツールなので、誰でも安心して使いやすいのが魅力です。
マイクロソフト社が提供している「Skype」も同様に安心して使えるツールであり、使用した経験のある従業員も多いでしょう。スマホにアプリをインストールすれば使用できるので、求職者にとってSkype は便利なツールとして映ります。
「Zoom」もweb面接に多用されています。Zoomは接続の安定性に定評があり、オンライン講座などでも活用されています。
まとめ
企業、求職者ともに面接のための負担を軽減できるweb面接を上手く活用することで、より効率的な採用活動を実現しやすくなります。高速かつ安定したインターネット環境、機能性に優れた機器、スムーズなweb面接を可能とするサービスなど、web面接を導入しやすい条件は揃っていますので、この機会に皆さまもweb面接の導入を検討してみてはいかがでしょうか。web面接は慣れが必要ですが、採用コストの低減、より多くの応募者を期待できるのですから、チャレンジしてみる価値は十分にあるといえます。導入にあたって、まず何から始めればいいのか、どのような進行とすればいいのか知りたいときには、転職エージェントに聞いてみるのもおススメの方法です。
【SNSをフォローして最新のトピックスをもれなくチェック!】
>MS-Japan公式Twitter
>MS-Japan公式Facebook
-
-
お電話での
お問い合わせ- 東京本社
- 03-3239-7373
- 横浜支社
- 045-287-8080
- 名古屋支社
- 052-551-1125
- 大阪支社
- 06-6292-5838