働き方資格経理・財務

2022年05月16日

経理がやりがいを感じるポイント

あまり経理業務について知らない人は、「経理業務のどこにやりがいを感じるのかがわからない」と感じる人も多いのではないでしょうか？

経理は、経営陣と近いポジションで働くことができるため、経営的な視点から会社を見られることが最大のやりがいだと言えます。
この記事では、これから経理を目指していきたいと思われている方に向けて、経理のやりがいを感じるポイント、経理に向いている人の特徴などについてご紹介します。

経理がやりがいを感じるポイント

経理がやりがいを感じるポイントを見てみましょう。

経営陣と近いポジション

経理のやりがいとして第一に挙げられるのは、「経営陣と近いポジション」で仕事ができることだと言えます。
経理は、会社のお金の流れを数字として詳細に把握します。
会社の経営を考える際には、お金は何より重要な要素となるからです。

経理スタッフは、毎月の経営会議などで経営陣から意見を求められることが多くあります。
その際には、試算表の結果などからデータを抽出・分析し、解決策を提案します。
提案が採用され、会社全体で実行されて、実際に課題が解決されれば、大きなやりがいを感じることができるでしょう。

経理は、会社の数字を細部に至るまで把握します。
したがって、どの営業マンが最も売上を作っているか、あるいは誰がお金をいくら使っているかなど、お金の流れを把握できる立場にあります。
このように、経営陣と同じ目線で会社を俯瞰的に見られること、経営陣と近いポジションで仕事ができることは、最大の経理のやりがいだと言えるでしょう。

専門性が高くどこでも活かせる

経理職は専門性が高いことが特徴です。
簿記やパソコンに関するスキルは、会社により多少の違いがあるとはいえ、基本的にどこの会社でも活かすことができます。

したがって、経験を積んだ経理は転職しやすく、スキルも高めることができれば、スキルに応じた評価を得ることにもつながると言えます。

達成感がある

経理の仕事は間違いが許されない、細かな作業の連続です。
特に、決算前の繁忙期には、夜遅くまで緊張感を維持しながら仕事をする機会も多いでしょう。

しかし、集計が終了し、すべての数字がピタリと合うと、大きな達成感を味わえます。
この仕事の達成感も、他の部署ではなかなか味わえない、経理ならではのやりがいとなるでしょう。

まずは転職エージェントに無料相談する

経理に向いている人の特徴

では、経理に向いている人の特徴がどのようなものかを見てみましょう。

経営的な視点で会社を見ることができる

経理に向いている人の第一の特徴として、経営的な視点で会社を見られることが挙げられます。
経理は、単に会社のお金を集計するだけではありません。
前述の通り、経営陣に、経営状況をわかりやすく説明し、さらには経営上の課題の解決策を提案することが求められます。
それはいわば「経営コンサルタント」のような役割を果たすと言っていいでしょう。
したがって、経理スタッフには経営的な観点をもって、会社の現状を捉えられること、および経営上の課題の解決までの道筋を見通せることが求められます。
経営に興味がある人が、経理に向いていると言えるでしょう。

簿記や会計業務の知識がある

上記で述べたことは経験を積んだ上で求められる姿勢になるかと思いますが、まず経理職を目指すにあたって、簿記や会計業務についての詳細な知識が求められます。
日商簿記検定やFASS検定などの資格を取得していると、経理職への転職を有利に進められるでしょう。
ただし、資格は必ずしも必須ではありません。
実際に経理の仕事をスタートしてから、必要なスキルを一つ一つ身につけていくこともできます。

単純作業に集中して取り組める

「経営者に近いポジションで仕事ができる」とはいえ、経理の仕事は細かな単純作業も必須です。
しかも、お金を扱いますので、間違いは許されません。
この間違いの許されない単純作業に、緊張感を維持しながら集中して取り組めるという人も、経理に向いていると言えます。

数字に強い

経理に向いている人の特徴として、「数字に強い」ことも挙げられます。
数字に強いとは、単に「計算ができる」ということだけではありません。
ある数字を見たときに、その背景までを分析し、読み解けることを意味します。
数字の意味を考えたり、数字の分析や比較をしたりが好きな人は、経理に向いているでしょう。

まずは転職エージェントに無料相談する

経理の業務内容

経理の業務内容は主に3つあります。
「財務会計」と「管理会計」および「集金業務」です。
それぞれの特徴とやりがいを説明します。

財務会計

財務会計は、ステークホルダーと呼ばれる企業外部の利害関係者に対して、企業の財政状況と経営成績を報告する資料を作成・開示する仕事です。

この資料には、具体的には貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などを含む決算報告書（財務諸表）などがあります。
株主や投資家、債権者、金融機関に対して、今後の投資や融資継続の判断が適切にできるよう、経営・財務に関する情報を発信する重要な役割が財務会計です。
関連資料の作成や利益配分や税金計算において、簿記で習得した知識が役立ちます。
経理の中でも対外性の高い業務で、かつ保有するスキルを有効活用できるところにやりがいに感じることができます。

管理会計

管理会計とは、企業が自社の経営・マネジメントに活かすために作成する、社内向けの会計を指します。
おもに経営者や事業責任者が、経営分析をして中長期的な戦略・計画を策定したり、業務の効率化・生産性向上のための対策を講じたりする際に、活用します。

管理会計は「予算管理」と「原価管理」が代表的です。
前者は利益目標を達成するための予算を合理的に組む上で、どんな企業においても必要性が高いと言われています。
後者は製造業を中心に取り入れられており、損益分岐点の算出などのコストマネジメントにおいて欠かせません。

いずれにしても、管理会計を導入することで経営分析が円滑に、そして正確にできるようになります。事業の成長や企業の利益拡大に直結する業務である点が、管理会計のやりがいです。

集金業務

集金業務は、顧客・取引先ごとに請求した売上代金を確認し、入金状況の確認や請求額を回収する業務です。

例えば、請求書の印刷や印鑑押印、封入・送付、請求書のファイリング・保管といった、事務作業が多くなります。
最近では、集金代行システムを導入して、集金業務を効率化する企業が増えています。
人手がかかる作業が多いため、1つ1つ工夫をして、負担を減らしていくことがやりがいに結びつくでしょう。

まずは転職エージェントに無料相談する

経理職のキャリアパス

経理職のキャリアパスについてご紹介します。
当社では「王道のキャリアパス」として、以下の4つを挙げています。

① 経営に携わる上位職を目指す：経営企画や役員の道を選択
② 中小企業で経験を積み大企業の経理へ転職する：より大規模な企業・上場企業で業務の幅を拡大
③ 資格を取得し独立開業する：上位資格を取得
④ 外資系企業に転職：グローバルに活躍

具体的な方法や求められるスキル・資格については、こちらの記事をご確認ください。
・経理の王道4つのキャリアパス

まずは転職エージェントに無料相談する

まずは経理財務求人をご確認したい方はこちら

経理の求人情報

上場企業の経理マネージャーからIPO準備企業の経理部長候補の求人などの高年収が見込める求人から20代・30代向けのスタッフ層求人、未経験OK求人など幅広くご用意しております。
サイト上に公開されている求人はごく一部の求人です。会員登録することでご確認可能です。

経理の求人情報はこちら

財務の求人情報

国内最大級の財務に関する求人情報を保有している弊社では、これから財務としてキャリアアップを目指すための求人やすでに財務のスペシャリストとして活躍されている方向けの求人など数多くご用意しております。
弊社のみが扱っている求人も多いため、ぜひご確認ください。

財務の求人情報はこちら

管理会計の求人情報

より経営に近いポジションなため世の中的には求人数は少ないですが、弊社は管理部門特化型エージェントなので、管理会計の求人も多く保有しております。ごく一部ではありますが、ご確認ください。
またより多くの管理会計の求人をご確認いただきた場合は、会員登録していただければ確認できます。

管理会計の求人情報はこちら

まとめ

経営陣と近いポジションで仕事ができる経理。
「会社の経営に直に関われている」と実感を持てるのは大きなやりがいとなります。

ただし、日常の業務は細かな単純作業の連続です。
細かな単純作業から、会社を俯瞰的に見られる大きな風景に到達できることが、経理の醍醐味だと言えるのではないでしょうか。
MS Agentは、30年以上にわたり経理の転職をサポートしてきた実績があります。
もし経理への転職をお考えの方はお気軽にご相談ください。